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CriticalCycling/Critical-Cycling-Manifesto
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クリティカル・サイクリング宣言 世界は変化している。21世紀を迎えた人類は、利便性に堕してバランスを逸したモダニズムに、ようやくブレーキをかけつつある。 そして現在、私たちの生活空間は、モバイル・デバイスに象徴されるメディア技術によって、ヴァーチャルなインフラストラクチャーと接続し、新たなリアルを獲得した。しかしこの生活圏は、あまりに可塑性が高く、過剰に生成し、暴走しがちなのだ。私たちは、見えない時空間を再構成する、メディア表現を必要としている。こうした事態に、いま私たちが掲げるキーワードは、バランスの復権だ。 人類最古の発明のひとつである車輪にペダルが装着されたのは、19世紀である。私たちは、モダニズムの始めに立ち戻り、ハイ・テクノロジーと身体が駆動してきたバランス感覚に着目する。自転車は、理性と野生、都市と自然、ヴァーチャルとリアルを接続し、シンプルなバランスの循環を見出す指針となるだろう。私たちは、この営みを「クリティカル・サイクリング」と命名し、以下の綱領を宣言する。 1)自転車に乗ることは、楽しみである。 なぜならヒトは、自分自身の身体を通じて、車輪、ペダル、フレームが構成するグルーヴを享受するからだ。つまり自転車は、テクノロジー(技術工学)である。 2)自転車に乗ることは、シンプルである。 なぜならヒトは、平衡感覚を通じて、機能、習慣、共有を瞬時に得るとともに、事物を必要最小限に削ぎ落とす。つまりクリティカルは、エスノロジー(民族誌学)である。 3)自転車に乗ることは、発見的である。 なぜならヒトは、ハンドルで導きながらペダルの循環運動を通じて、世界をスキャンしているからだ。つまりサイクリングは、オントロジー(存在論)である。 愛する者よ、自転車に乗り、共に世界を再起動しよう! 2016年7月31日 起草 赤松正行、松井茂、伊村靖子、瀬川晃、八嶋有司、綿貫岳海、湯澤大樹、後藤祐希
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