`要素には`button`のARIAロールを与える必要があります。
+
+実際には46.91%のページが少なくとも1つのARIAロール属性を使っています。以下の図9は、最もよく使われているトップ10のARIAロールの値一覧を纏めました。
+
+
+
+
+
+ 0から25までの範囲で5ずつ増加サイトの割合と各ロールタイプのバーを備えた垂直棒グラフ。Navigation:20.4%。 search:15.49%; main:14.39%; banner:13.62%; contentinfo:11.23%; button:10.59%; dialog:7.87%; complementary:6.06%; menu:4.71%; form:3.75%
+ 図9. ariaロールトップ10。
+
+
+図9の結果を見ると、2つの興味深い見解が得られます。UIフレームワークを更新すると、Web全体のアクセシビリティおよび操作しやすいダイアログとなっているサイトの数が非常に多くなるようです。
+
+##### UIフレームワークの更新は、Web全体のアクセシビリティを向上させる方法となる可能性がある
+
+11%以上のページに表示されるトップ5のロールはランドマークロールです。これはコンボボックスなどのヴィジェット機能が何かを説明するためではなく、ナビゲーションを助けるために使われています。ARIAが開発された主な目的は、Web開発者が汎用のHTML要素(`
`など)で作られたヴィジェット機能に対して説明を追加できる機能を提供することだったため、これは予想しなかった結果です。
+
+とても良く使われているWeb UIフレームワークは、テンプレートにナビゲーションロールが含まれているはずです。これはランドマーク属性が普及している説明に繋がります。この見解が正しい場合、一般的なUIフレームワークを更新してアクセシビリティサポートを追加すると、Webのアクセシビリティに大きな影響が出る可能性を持っています。
+
+この結論が導き出されるもう1つの答えは、より「高度」で同じくらい重要なARIA属性が一切使用されていないように見えるという事実です。この属性はUIフレームワークを介してかんたんにデプロイすることはできません。なぜなら、このような属性は各サイトの構造と外観に基づいて個々にカスタマイズする必要がある為です。例えば`posinset`や`setsize`属性は0.01%のページでしか使われていませんでした。これらの属性は一覧やメニューにあるアイテムの数と現在選択されているアイテムを、スクリーンリーダーユーザーに伝えることができます。そのため、視覚障害のあるユーザーがメニューを操作しようとすると「ホーム、5分の1」「製品、5分の2」「ダウンロード、5分の3」というようなインデックスのアナウンスが聞こえます。
+
+##### 多くのサイトは、ダイアログをアクセス可能にしようとしています
+
+スクリーンリーダーを使っているユーザーはダイアログへのアクセスが難しく、見るからにそれが[ダイアログロール](https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/Accessibility/ARIA/Roles/dialog_role)その相対的な人気となっています。そのため、分析されたページの約8%で挑戦しはじめているのを見るのは興奮します。繰り返しますが、これはいくつかのUIフレームワークを使った結果に思えます。
+
+#### 対話的要素のあるラベル
+
+ユーザーがWebサイトを操作する最も一般的な方法は、Webサイトを閲覧するためのリンクやボタンなどのコントロールを使うことです。ただし、殆どの場合においてスクリーンリーダーのユーザーは、活性化されたコントロールが何を実行するのかを判断できません。この混乱が発生する原因の多くは、テキストラベルが無いためです。例えば、左向きの矢印アイコンが表示された「戻る」事を示すボタンですが、テキストが実際は含まれていません。
+
+ボタンまたはリンクを使うページの約4分の1(24.39%)でしか、これらのコントロールにテキストラベルが含まれていませんでした。コントロールにラベルが付いていない場合、スクリーンリーダーのユーザーは「検索」などの意味のある単語ではなく「ボタン」などの一般的なものを読み上げることがあります。
+
+ボタンとリンクはタブオーダーの対象であるため、視認性は非常に高くなります。Tabキーを使ってのWebサイト閲覧は、キーボードだけを使っているユーザーのWebサイト閲覧では普通の事です。なので、ユーザーはTabキーを使ってWebサイトを移動している場合に、ラベルのないボタンとリンクに必ず遭遇するでしょう。
+
+### フォームコントロールのアクセシビリティ
+
+フォームへの入力は私達が毎日行う沢山行う作業です。ショッピングや旅行の予約、仕事の申込みなど、フォームはユーザーがWebページと情報を共有する主な方法です。そのため、フォームを便利にすることは非常に重要です。これを達成するための簡単な方法は、各入力にラベルを提供することです([`