2016/10/07作成(2020/07/08更新)
- ニフクラmobile backendの『プッシュ通知』機能とプッシュ通知を受信する際、プッシュ通知の『ペイロードデータを取得する』機能を実装したサンプルプロジェクトです
- 簡単な操作ですぐに ニフクラmobile backendの機能を体験いただけます★☆
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- Mac OS 12.5.1 (Monterey)
- Xcode Version 14.0
- iPhone X (iOS 16)
- このサンプルアプリは、プッシュ通知を受信する必要があるため実機ビルドが必要です
※上記内容で動作確認をしています
- ニフクラmobile backendのプッシュ通知は、iOSが提供している通知サービスを利用しています
- iOSの通知サービス APNs(Apple Push Notification Service)
- 上図のように、アプリ(Xcode)・サーバー(ニフクラmobile backend)・通知サービス(APNs)の間でやり取りを行うため、認証が必要になります
- 認証に必要な鍵や証明書の作成は作業手順の「0.プッシュ通知機能使うための準備」で行います
【iOS】プッシュ通知の受信に必要な証明書の作り方(開発用)
- 上記のドキュメントをご覧の上、必要な証明書類の作成をお願いします
- 証明書の作成にはApple Developer Programの登録(有料)が必要です
1. ニフクラmobile backendの会員登録とログイン→アプリ作成と設定
- 上記リンクから会員登録(無料)をします。登録ができたらログインをすると下図のように「アプリの新規作成」画面が出るのでアプリを作成します
- アプリ作成されると下図のような画面になります
- この2種類のAPIキー(アプリケーションキーとクライアントキー)はXcodeで作成するiOSアプリにニフクラmobile backendを紐付けるために使用します
- 続けてプッシュ通知の設定を行います
- 「アプリ設定」>「プッシュ通知」を開きます
- プッシュ通知の許可:「許可する」を選択して「保存する」をクリックします
- 証明書(p12):「⑦APNs用証明書(.p12)」をここに設定します
- 下記リンクをクリックしてプロジェクトをダウンロードをMacにダウンロードします
- https://github.com/NIFCLOUD-mbaas/SwiftPayloadApp/archive/master.zip
- ダウンロードしたフォルダを開き、「SwiftPayloadApp.xcworkspace」をダブルクリックしてXcode開きます(白い方です)
- 「SwiftPayloadApp.xcodeproj」(青い方)ではないので注意してください!
AppDelegate.swift
を編集します- 先程ニフクラmobile backendのダッシュボード上で確認したAPIキーを貼り付けます
- それぞれ
YOUR_NCMB_APPLICATION_KEY
とYOUR_NCMB_CLIENT_KEY
の部分を書き換えます - このとき、ダブルクォーテーション(
"
)を消さないように注意してください! - 書き換え終わったら
command + s
キーで保存をします
- 始めて実機ビルドをする場合は、Xcodeにアカウント(AppleID)の登録をします
- メニューバーの「Xcode」>「Preferences...」を選択します
- Accounts画面が開いたら、左下の「+」をクリックします。
- Apple IDとPasswordを入力して、「Add」をクリックします
- 追加されると、下図のようになります。追加した情報があっていればOKです
- 確認できたら閉じます。
- 次に「TARGETS」 >「General」を開きます
- 「Idenrity」>「Bundle Identifier」を入力します
- AppID 作成時に指定した「Bundle ID」を入力してください
- 次に「TARGETS」 >「Signing & Capabilities」を開きます
- 「Teame」を選択します
- 先ほど「Preferences」で設定したアカウント情報を選択します
- 「Bundle Identifier」に応じて正しい「Provisioning Profile」が選択されればOKです
- 正しく読み込まれない場合は、ダウンロードしたプロビジョニングプロファイルを一度 ダブルクリック して読み込んだ後リトライしてください
- 上記画像の下方に表示されている「Push Notifications」はプッシュ通知を利用するために必要な設定です
- このサンプルでは予め設定してあります
- 上方「+Capability」から追加できます
- これで準備は完了です
- lightningケーブルで登録した動作確認用iPhoneをMacにつなぎます
- Xcode画面で左上で、接続したiPhoneを選び、実行ボタン(さんかくの再生マーク)をクリックします
- インストールしたアプリを起動します
- プッシュ通知の許可を求めるアラートが出たら、必ず許可してください!
- 起動されたらこの時点でデバイストークンが取得されます
- ニフクラmobile backendのダッシュボードで「データストア」>「installation」クラスを確認してみましょう!
- まずはアプリを 起動した状態 でプッシュ通知を送ってみましょう!
- ニフクラmobile backendのダッシュボードで「プッシュ通知」>「+新しいプッシュ通知」をクリックします
- プッシュ通知のフォームが開かれます
- タイトル、メッセージ、JSON、URL(他も後ほど試してみてください)を入力してプッシュ通知を作成します
- 端末を確認しましょう!
- 少し待つとプッシュ通知が届きます
- アプリ起動時はプッシュ通知が 表示されません!(iOSの仕様)ただし、プッシュ通知が受信できていないわけではなく、正しく配信されていれば、ペイロードを受信し、画面に表示します
- ペイロードデータの見方については「解説」をご覧ください
- 次にアプリを 完全に閉じた状態 でプッシュ通知を送ってみましょう!
- プッシュ通知は7.と同様にダッシュボードから作成してください
- 今度はプッシュ通知が受信されますので、プッシュ通知をタップしてアプリを起動します
- 起動時にペイロードを取得し、画面に表示します
- ペイロードデータの見方については「解説」をご覧ください
- 下記2点について解説します
- ペイロードデータについて
- サンプルプロジェクトに実装済みの内容
- ニフクラmobile backendのダッシュボードで入力した内容は以下のようなJSONデータで取得できます
{
"aps" : {
"alert" : {
"body" : "message",
"title" : "title"
},
"sound" : "default"
},
"com.nifcloud.mbaas.PushId" : "********",
"data" : "json",
"com.nifcloud.mbaas.RichUrl" : "https://mbaas.nifcloud.com/"
}
- 「aps」の1つ下の階層に「alert」があり、この1つ下の階層にダッシュボードで入力した「メッセージ」と「タイトル」が、それぞれ「body」と「title」に設定されます
- ダッシュボードで「音声ファイル名」を設定した場合、「aps」の1つ下の階層に「sound」に設定されます
- ダッシュボードで「JSON」に入力したデータはそのまま追加されて設定されます
- ダッシュボードで「URL」に設定した場合、「com.nifcloud.mbaas.RichUrl」として設定されます
- ニフクラmobile backend のドキュメント(クイックスタート)をSwift版に書き換えたドキュメントをご用意していますので、ご活用ください
AppDelegate.swift
のdidFinishLaunchingWithOptions
メソッドにAPNsに対してデバイストークンの要求するコードを記述し、デバイストークンが取得された後に呼び出されるdidRegisterForRemoteNotificationsWithDeviceToken
メソッドを追記をします
-
プッシュ通知からペイロードを取得するコードは下記の2パターンあります
-
【ペイロード:アプリ非起動時に受信】アプリが起動されたときにプッシュ通知の情報を取得する
-
【ペイロード:アプリ起動時に受信】アプリが起動中にプッシュ通知の情報を取得する
-
それぞれ
AppDelegate.swift
の次の箇所に追記します
アプリ非起動時に受信する場合
- 次にアプリが起動されたときにペイロードを取得するため、
didFinishLaunchingWithOptions
メソッド内に記述します
// 【ペイロード:アプリ非起動時に受信】アプリが起動されたときにプッシュ通知の情報を取得する
if let remoteNotification = launchOptions?[UIApplication.LaunchOptionsKey.remoteNotification] as? NSDictionary {
/* 省略 */
}
アプリ起動時に受信する場合
- 起動中に受信するため、
didReceiveRemoteNotification
メソッドを追記し、記述します
// 【ペイロード:アプリ起動時に受信】アプリが起動中にプッシュ通知の情報を取得する
func application(_ application: UIApplication, didReceiveRemoteNotification userInfo: [AnyHashable : Any], fetchCompletionHandler completionHandler: @escaping (UIBackgroundFetchResult) -> Void) {
/* 省略 */
}