flatなコンテナのemplace/_hintの計算量追記

Author: onihusube

reference/flat_map/flat_map/emplace.md

@@ -44,6 +44,12 @@ c.values.insert(value_it, std::move(t.second));
 ## 戻り値
 挿入されたかどうかを示す `bool` と、挿入された要素へのイテレータからなる [`pair`](/reference/utility/pair.md) を返す。挿入されなかったときは、既存要素へのイテレータを返す。
 
+## 計算量
+
+操作の前のコンテナサイズ（[`size()`](size.md)）を`N`とすると
+
+- 新しい要素が挿入された場合: `N`に対して線形
+- 要素の挿入が行われなかった場合: `N`に対して対数
 
 ## 例
 ### 単純なキー・値を挿入する例

reference/flat_map/flat_map/emplace_hint.md

@@ -24,8 +24,8 @@ iterator emplace_hint(const_iterator hint, Args&&... args);
 
 
 ## 計算量
-一般にコンテナのサイズについて対数時間だが、新しい要素が `hint` の前に挿入された場合は償却定数時間。
 
+操作の前のコンテナサイズ（[`size()`](size.md)）を`N`とすると、`O(N)`（挿入が行われなかった場合は`O(log N)`より小さくなる可能性がある）。
 
 ## 備考
 - [`try_emplace`](try_emplace.md) と異なり、たとえ要素が挿入されなかった場合でも `value_type` 型のオブジェクトが構築される可能性があり、結果として引数 `args` が [`move`](/reference/utility/move.md) の対象となって変更されてしまっている可能性があるため、注意が必要である。

reference/flat_map/flat_multimap/emplace.md

@@ -25,6 +25,9 @@ iterator emplace(Args&&... args);
 ## 戻り値
 挿入された要素へのイテレータを返す。
 
+## 計算量
+
+コンテナサイズ（[`size()`](size.md)）に対して線形
 
 ## 例
 ```cpp example

reference/flat_map/flat_multimap/emplace_hint.md

@@ -24,8 +24,8 @@ iterator emplace_hint(const_iterator hint, Args&&... args);
 
 
 ## 計算量
-一般にコンテナのサイズについて対数時間だが、新しい要素が `hint` の前に挿入された場合は償却定数時間。
 
+コンテナサイズ（[`size()`](size.md)）に対して線形
 
 ## 例
 ```cpp example

reference/flat_set/flat_multiset/emplace.md

@@ -25,6 +25,9 @@ iterator emplace(Args&&... args);
 ## 戻り値
 挿入された要素へのイテレータを返す。
 
+## 計算量
+
+コンテナサイズ（[`size()`](size.md)）に対して線形
 
 ## 例
 ### 単純な挿入の例

reference/flat_set/flat_multiset/emplace_hint.md

@@ -24,8 +24,8 @@ iterator emplace_hint(const_iterator hint, Args&&... args);
 
 
 ## 計算量
-一般にコンテナのサイズについて対数時間だが、新しい要素が `hint` の前に挿入された場合は償却定数時間。
 
+コンテナサイズ（[`size()`](size.md)）に対して線形
 
 ## 例
 ```cpp example

reference/flat_set/flat_set/emplace.md

@@ -39,6 +39,12 @@ c.insert(it, std::move(t));
 ## 戻り値
 挿入されたかどうかを示す `bool` と、挿入された要素へのイテレータからなる [`pair`](/reference/utility/pair.md) を返す。挿入されなかったときは、既存要素へのイテレータを返す。
 
+## 計算量
+
+操作の前のコンテナサイズ（[`size()`](size.md)）を`N`とすると
+
+- 新しい要素が挿入された場合: `N`に対して線形
+- 要素の挿入が行われなかった場合: `N`に対して対数
 
 ## 例
 ### 単純な挿入の例

reference/flat_set/flat_set/emplace_hint.md

@@ -24,8 +24,8 @@ iterator emplace_hint(const_iterator hint, Args&&... args);
 
 
 ## 計算量
-一般にコンテナのサイズについて対数時間だが、新しい要素が `hint` の前に挿入された場合は償却定数時間。
 
+操作の前のコンテナサイズ（[`size()`](size.md)）を`N`とすると、`O(N)`（挿入が行われなかった場合は`O(log N)`より小さくなる可能性がある）。
 
 ## 例
 ```cpp example