mdspan/mdspan: 調整(#1077)

Author: yohhoy

reference/mdspan/mdspan.md

@@ -21,7 +21,10 @@ namespace std {
 * default_accessor[link default_accessor.md]
 
 ## 概要
-`mdspan`は、任意のメモリブロックに対して多次元配列のようにアクセスする機能を提供するクラスである。
+`mdspan`は、任意のメモリブロックに対して多次元配列のようにアクセスする機能を提供するクラスである。 
+`mdspan`それ自体は参照先メモリブロックを所有せず、[`[]`演算子](mdspan/op_at.md)を介して多次元配列のように見せかけるビュー(view)にすぎない。
+
+クラスの名称`mdspan`は、1次元の範囲[`std::span`](../span/span.md)に対する多次元(MultiDimentional)拡張に由来する。
 
 `mdspan`の特殊化`MDS`は[`copyable`](/reference/concepts/copyable.md)のモデルであり、かつ
 
@@ -31,6 +34,14 @@ namespace std {
 
 そのメンバ型`accessor_type`, `mapping_type`, `pointer`が[トリビアルコピー可能](/reference/type_traits/is_trivially_copyable.md)であるとき、`mdspan`の特殊化もトリビアルコピー可能である。
 
+### テンプレートパラメータ
+`mdspan`クラスでは、テンプレートパラメータを介して多次元配列ビューをカスタマイズできる。
+
+- `ElementType` : 多次元配列ビューの要素型
+- `Extents` : 多次元配列の次元数(rank)と要素数(extent)
+- `LayoutPolicy` : 多次元配列インデクスと要素位置の対応関係
+- `AccessorPolicy` : 要素アクセス時の詳細挙動
+
 ### 説明専用メンバ変数
 `mdspan`クラスは、下記の説明専用メンバ変数を保持する。
 
@@ -168,6 +179,8 @@ int main()
 
 ## 関連項目
 - [`extents`](extents.md)
+- [LayoutMappingPolicy](LayoutMappingPolicy.md)
+- [AccessorPolicy](AccessorPolicy.md)
 
 
 ## 参照

reference/mdspan/mdspan/empty.md

@@ -59,6 +59,7 @@ int main()
 
 ## 関連項目
 - [`extents`](../extents.md)
+- [`size()`](size.md)
 
 
 ## 参照

reference/mdspan/mdspan/mapping.md

@@ -10,7 +10,7 @@ constexpr const mapping_type& mapping() const noexcept;
 ```
 
 ## 概要
-レイアウトマッピング`map_`を取得する。
+[レイアウトマッピング](../LayoutMapping.md)`map_`を取得する。
 
 
 ## 戻り値

reference/mdspan/mdspan/size.md

@@ -18,7 +18,7 @@ constexpr size_type size() const noexcept;
 
 
 ## 戻り値
-多次元配列サイズ[`extents()`]に対して、全次元の要素数を乗算した値。
+多次元配列サイズ[`extents()`](extents.md)に対して、全次元の要素数を乗算した値。
 
 
 ## 例外
@@ -59,6 +59,7 @@ int main()
 
 ## 関連項目
 - [`extents`](../extents.md)
+- [`empty()`](empty.md)
 
 
 ## 参照

reference/span/dynamic_extent.md

@@ -14,12 +14,13 @@ namespace std {
 * max()[link /reference/limits/numeric_limits/max.md]
 
 ## 概要
-`dynamic_extent`は、動的な要素数をもつことを[`std::span`](span.md)クラスに指示するための定数である。
+`dynamic_extent`は、動的な要素数をもつことを[`std::span`](span.md)や[`std::mdspan`](../mdspan/mdspan.md)に指示するための定数である。
 
-以下のような状況で、[`std::span`](span.md)クラスは動的な要素数をもつようになる：
+### std::span
+以下のような状況で、[`span`](span.md)クラスは動的な要素数をもつようになる：
 
 - デフォルトテンプレート引数を使用 (デフォルトで`dynamic_extent`が使用される)
-- 動的な長さをもつ範囲を参照する ([`std::vector`](/reference/vector/vector.md)や、ポインタと要素数の組など)
+- 動的な長さをもつ範囲を参照する ([`vector`](/reference/vector/vector.md)や、ポインタと要素数の組など)
 - 参照範囲の変更を、動的な値で指定する (`s.`[`first`](span/first.md)`<N>()`は静的な要素数、`s.`[`first`](span/first.md)`(n)`は動的な要素数をもつ`span`オブジェクトを作成する)
 
 
@@ -66,6 +67,7 @@ int main()
 ```
 ```
 
+
 ## バージョン
 ### 言語
 - C++20
@@ -74,3 +76,8 @@ int main()
 - [Clang](/implementation.md#clang): 9.0
 - [GCC](/implementation.md#gcc): ??
 - [Visual C++](/implementation.md#visual_cpp): ??
+
+
+## 関連項目
+- C++20 [`span`](span.md)
+- C++23 [`mdspan`](../mdspan/mdspan.md)