diff --git a/README.md b/README.md index 6098117..e14fdcb 100644 --- a/README.md +++ b/README.md @@ -1,317 +1,167 @@ # docker-hands-on -## キッカケ +[![GitHub stars](https://img.shields.io/github/stars/kakakakakku/docker-hands-on.svg?style=for-the-badge)](https://github.com/kakakakakku/docker-hands-on/stargazers) -プロダクト内の勉強会で Docker の話をしたら「試してみたい！」というメンバーが多かった． +## 前提 -教えられるほど詳しくないけど，Docker の基礎の部分をハンズオン形式でやったら面白そうってことで教材を雑に書いている． +Docker ハンズオン資料は以下の環境を前提に動作確認をしています． -* [Docker Tシャツを着て Docker の話をした - kakakakakku blog](http://kakakakakku.hatenablog.com/entry/2015/08/08/000149) +- [Docker Community Edition for Mac](https://store.docker.com/editions/community/docker-ce-desktop-mac) -## 目的 +## 環境準備 -Docker の基礎を実際に手を動かしながら理解する． +Docker Community Edition をインストールします．バージョンは最新にします． -## ゴール +![](images/docker_ce.png) -2時間で試せる範囲という意味で今回のゴールを以下のように定める． - -* Docker のコマンドの意味を理解して叩けること -* 手動でコンテナを構築しイメージを作れること -* Dockerfile を使ってイメージを作れること -* Docker Hub にイメージを公開できること - -## 1. 環境準備 - -### 1-1. Docker Toolbox - -まず Docker Toolbox をインストールする．バージョンは `v0.6.0` にする（最新）． - -インストール後に `docker-machine version` が叩けるようになっていれば OK と言える． - -* [Docker Toolbox | Docker](https://www.docker.com/products/docker-toolbox) - -```sh -➜ ~ docker-machine version -docker-machine version 0.6.0, build e27fb87 -``` - -### 1-2. boot2docker を起動する - -Docker で使う環境変数を設定した状態で起動する． +インストール後に `docker` コマンドを実行できるようになっていれば，正常にインストールできています． ```sh -➜ ~ docker-machine start default -➜ ~ eval "$(docker-machine env default)" -``` +$ which docker +/usr/local/bin/docker -以下のコマンドが返ってきたら正常に起動している． +$ docker -v +Docker version 18.06.0-ce, build 0ffa825 -```sh -➜ ~ docker info +$ docker info ``` -## 2. 手動でコンテナを構築する - -### 2-1. CentOS の Docker イメージを取得する - -`docker images` で結果が表示されたら正常に取得できている． +## `hello-world` コンテナを実行する -```sh -➜ ~ docker images -➜ ~ docker pull centos:centos6 -➜ ~ docker images -REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED VIRTUAL SIZE -centos centos6 a005304e4e74 7 weeks ago 203.1 MB -``` - -### 2-2. コンテナを起動して httpd をインストールする +Docker Community Edition の動作確認も兼ねて，さっそくコンテナを実行してみましょう．今回は Docker から公式に提供されている `hello-world` イメージを使います． -コンテナ内のオペレーションは PS1 が `[]` になっている． +- [library/hello-world - Docker Hub](https://hub.docker.com/_/hello-world/) -httpd を起動してデフォルトページが返ってくるのを確認できたら正常にインストールできている． +以下のように `docker run hello-world` と実行します．`docker run` は指定したイメージを実行するコマンドです．`Hello from Docker!` と表示されていれば，正常に実行できています． ```sh -➜ ~ docker run -it centos:centos6 /bin/bash +$ docker run hello-world -[root@c0a5325eebaf /]# yum install -y httpd +Unable to find image 'hello-world:latest' locally +latest: Pulling from library/hello-world +9db2ca6ccae0: Pull complete （中略） -Complete! -[root@c0a5325eebaf /]# service httpd start -[root@c0a5325eebaf /]# curl http://localhost -``` - -ここで別のターミナルを開いて `docker ps` と `docker ps -a` を叩いてみる． -現在はコンテナが稼働しているため，どちらのコマンドを使っても，コンテナプロセスを確認することができる． +Hello from Docker! +This message shows that your installation appears to be working correctly. -``` -➜ ~ docker ps -CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES -c0a5325eebaf centos:centos6 "/bin/bash" 7 minutes ago Up 7 minutes goofy_bohr - -➜ ~ docker ps -a -CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES -c0a5325eebaf centos:centos6 "/bin/bash" 7 minutes ago Up 7 minutes goofy_bohr +（中略） ``` -### 2-3. コンテナを停止する - -コンテナを停止する． +次に `docker imeges` と実行します．ダウンロードしたイメージを確認することができます．今回使った `hello-world` イメージはたった `1.85kB` と非常に軽量です． ```sh -[root@c0a5325eebaf /]# exit -exit +$ docker image ls +REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE +hello-world latest 2cb0d9787c4d 5 weeks ago 1.85kB ``` -停止したらもう1度 `docker ps` と `docker ps -a` を叩いてみる． - -オプションを付けないと稼働中のコンテナだけが表示されることがわかる． - -* [ps](https://docs.docker.com/reference/commandline/ps/) - -```sh -➜ ~ docker ps -dCONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES - -➜ ~ docker ps -a -CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES -c0a5325eebaf centos:centos6 "/bin/bash" 10 minutes ago Exited (0) About a minute ago goofy_bohr -``` +## `nginx` コンテナを実行する -### 2-4. httpd コンテナをイメージにする +もう少し実践的なコンテナを実行してみましょう．次は nginx 公式の `nginx` イメージを使います． -イメージ名は任意で OK だけど `${USERNAME}/${IMAGENAME}` にする慣習に沿う． +- [library/nginx - Docker Hub](https://hub.docker.com/r/library/nginx/) -`CONTAINER ID` は `docker ps -a` で表示されたものを指定する． +少しオプションが増えました．`-d` はコンテナプロセスをバックグラウンド実行する場合に指定します．`-p` はコンテナ内部のポートに接続する場合に指定します．今回は動作環境の `8888` ポートをコンテナ内部の `80` ポートに接続しています． ```sh -➜ ~ docker commit c0a5325eebaf kakakakakku/manual-httpd -4021b02c4720fc422d14ca7477121586d006dbc5f48faa0e74c607f5f01d09b5 - -➜ ~ docker images -REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED VIRTUAL SIZE -kakakakakku/manual-httpd latest 4021b02c4720 13 seconds ago 257.5 MB -centos centos6 a005304e4e74 7 weeks ago 203.1 MB -``` - -### 2-5. httpd イメージを Mac にポートマッピングをした状態で起動する - -Mac の 8080 ポートを Docker コンテナの 80 ポートにマッピングした状態で，既に作った httpd イメージを起動する． - -この時点では httpd は落ちているため起動する． - -``` -➜ ~ docker run -p 8080:80 -it kakakakakku/manual-httpd /bin/bash -[root@9b4ad6f91ea7 /]# service httpd start -``` - -別のターミナルを開いて Docker が起動してる IP を確認しておく． +$ docker run -d -p 8888:80 nginx -```sh -➜ ~ docker-machine ip -192.168.59.103 +Unable to find image 'nginx:latest' locally +latest: Pulling from library/nginx +be8881be8156: Pull complete +32d9726baeef: Pull complete +87e5e6f71297: Pull complete +（中略） ``` -Chrome などのブラウザで `http://192.168.59.103:8080` にアクセスして接続できることを確認する． - -### 2-6. コンテナの生存期間を体験する +さっそく `http://localhost:8888/` に接続してみましょう．すると nginx に接続できます． -コンテナ上で `Control + p, Control + q` と入力するとターミナルからデタッチすることができる． +![](images/nginx.png) -普通に `exit` をしてしまうとコンテナが停止してしまうが，デタッチするとコンテナは稼働したままになる． +次に `docker container ls` と実行します．`docker container ls` は実行中のコンテナを一覧するコマンドです．続けて `docker container kill` と実行し，コンテナを停止します．すると nginx に接続できなくなります． ```sh -➜ ~ docker ps -CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES -9b4ad6f91ea7 kakakakakku/manual-httpd "/bin/bash" 6 minutes ago Up 6 minutes 0.0.0.0:8080->80/tcp grave_bell -``` - -この状態でブラウザから接続しても，引き続き `http://192.168.59.103:8080` にアクセスできることがわかる． +$ docker container ls +CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES +3185885edcfb nginx "nginx -g 'daemon of…" 8 minutes ago Up 8 minutes 0.0.0.0:8888->80/tcp relaxed_shaw -次にコンテナを外から停止してみる． - -```sh -➜ ~ docker stop 9b4ad6f91ea7 -9b4ad6f91ea7 +$ docker container kill 3185885edcfb +3185885edcfb ``` -するとコンテナが停止するため，アクセスできなくなる． - -この一連の流れで，コンテナの生存期間を体験することができたと思う． - -## 3. Dockerfile を使ってイメージを作る - -僕が作ってる Dockerfile は以下のリポジトリにまとめている． +## `nginx` コンテナをカスタマイズする -* [Kakakakakku/dockerfiles](https://github.com/Kakakakakku/dockerfiles) +次に `nginx` イメージをベースにカスタマイズをしてみましょう．具体的には任意の `index.html` を追加したイメージを作成します． -### 3-1. httpd コンテナを構築する Dockerfile を作成する - -`my_docker` のように任意のディレクトリを作成して `Dockerfile` を作成する． +まず，任意のディレクトリに kakakakakku/docker-hands-on リポジトリをクローンしましょう．事前に `dockerfiles/nginx` ディレクトリに `Dockerfile` と `index.html` を用意しています．`Dockerfile` はイメージの構築手順を記述したファイルです．`index.html` は今回 nginx に読み込ませるファイルです． ```sh -➜ my_docker vim Dockerfile +$ git clone https://github.com/kakakakakku/docker-hands-on.git +$ cd docker-hands-on +$ ls -l dockerfiles/nginx ``` -各項目の詳細はリファレンスに書いてある． - -* [Dockerfile reference](https://docs.docker.com/reference/builder/) +`Dockerfile` は非常にシンプルです．先ほど動作確認をした `nginx` イメージをベースに `index.html` をコンテナ内部の `/usr/share/nginx/html/index.html` に配置しています．`COPY` はローカルからコンテナ内部にファイルをコピーするときに使います． ``` -FROM centos:centos6 -MAINTAINER Yoshiaki Yoshida +FROM nginx -RUN yum install -y httpd -EXPOSE 80 -CMD ["/usr/sbin/httpd", "-D", "FOREGROUND"] +COPY ./index.html /usr/share/nginx/html/index.html ``` -### 3-2. Dockerfile からイメージを構築する +さっそくイメージをビルドしてみましょう．以下のように `docker build` コマンドを実行します．今回は `docker-hands-on-nginx` というコンテナ名にしましょう．すぐにイメージが作成できます． ```sh -➜ my_docker docker build -t kakakakakku/httpd . +$ docker build -t docker-hands-on-nginx dockerfiles/nginx/ （中略） -Successfully built 0507c25b6917 -``` +Successfully tagged docker-hands-on-nginx:latest -正常にビルドが完了するとイメージが構築されていることがわかる． - -```sh -➜ my_docker docker images -REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED VIRTUAL SIZE -kakakakakku/httpd latest 0507c25b6917 20 seconds ago 257.5 MB +$ docker image ls +REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE +docker-hands-on-nginx latest e5c40748c226 27 hours ago 109MB ``` -### 3-3. 構築したイメージを起動する - -今回はバックグラウンド起動を意味した `-d` をオプションで起動する． +カスタマイズしたイメージをすぐに実行できます．先ほどと同じ `docker run` コマンドを実行しましょう． ```sh -➜ my_docker docker run -p 8080:80 -d kakakakakku/httpd -8096ff4df716407d554896b4590644530ec29e0e7225f5126001578ffc9f3547 +$ docker run -d -p 8888:80 docker-hands-on-nginx ``` -この状態で既に `http://192.168.59.103:8080` にアクセスできるようになっている． - -先ほどと同様にコンテナを外から停止する． +改めて `http://localhost:8888/` に接続すると，カスタマイズした `index.html` を確認できます． -```sh -➜ my_docker docker ps -CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES -8096ff4df716 kakakakakku/httpd "/usr/sbin/httpd -D 2 minutes ago Up 2 minutes 0.0.0.0:8080->80/tcp furious_torvalds - -➜ my_docker docker stop 8096ff4df716 -8096ff4df716 -``` +![](images/nginx_custom.png) -## 4. Docker Hub にイメージを公開する +## Docker Hub にイメージを公開する -### 4-1. Docker Hub のアカウントを取得する +作成した `docker-hands-on-nginx` イメージを Docker Hub に公開しましょう．最初に Docker Hub でアカウントを取得します． -以下で取得できる．個人のページを見ることもできる． +- [Docker Hub](https://hub.docker.com/) +- [kakakakakku - Docker Hub](https://hub.docker.com/u/kakakakakku/) -* [Docker Hub](https://hub.docker.com/) -* [Docker Hub - kakakakakku](https://hub.docker.com/u/kakakakakku/) - -### 4-2. Docker Hub に push する - -対象のイメージを確認しておく． +取得したアカウントを環境変数に設定します（ハンズオン資料として手順を共通化するためです）． ```sh -➜ my_docker docker images -REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED VIRTUAL SIZE -kakakakakku/httpd latest 0507c25b6917 7 minutes ago 257.5 MB +$ export DOCKER_HUB_ACCOUNT=xxxxxxxxxx +$ echo ${DOCKER_HUB_ACCOUNT} ``` -`docker push` で Docker Hub に登録することができる． - -初回に `docker login` で認証をすると `~/.docker/config.json` にファイルが生成される． +次に Docker Hub にログインをします． ```sh -➜ my_docker docker login -➜ my_docker docker push kakakakakku/httpd +$ docker login （中略） -Digest: sha256:6f4444069187b4e10d5b11694b86fd6badc035f8cb3dc7b16e85566d710c65db +Login Succeeded ``` -自分の Docker Hub ページを見て正常に push できていることを確認する． - -## 5. Docker Compose で複数コンテナを扱う - -### 5-1. サンプルの dockerfiles を取得する - -* [Kakakakakku/dockerfiles](https://github.com/Kakakakakku/dockerfiles) +次にイメージを Docker Hub に公開します．今回は `docker tag` コマンドでイメージ名にアカウント名を追加し，`docker push` で Docker Hub に公開しています． ```sh -git clone git@github.com:Kakakakakku/dockerfiles.git -``` - -### 5-2. Docker Compose をインストールする - -以下のマニュアルに書いてある `curl` でインストールする． - -* [Docker Compose](https://docs.docker.com/compose/install/) +$ docker tag docker-hands-on-nginx ${DOCKER_HUB_ACCOUNT}/docker-hands-on-nginx -### 5-3. Docker Compose で Python アプリコンテナと Redis コンテナを同時に起動する - -```sh -➜ dockerfiles git:(master) cd compose_hits_app -➜ compose_hits_app git:(master) docker-compose up +$ docker push ${DOCKER_HUB_ACCOUNT}/docker-hands-on-nginx ``` -この状態で `http://192.168.59.103:5000/` にアクセスすると，Redis でアクセスカウンターアプリを起動させることができる． - -# まとめ - -Docker 超入門お疲れさまでした！ - -# Tips +自分の Docker Hub を確認すると，以下のように正常にイメージが公開できています． -## コマンド補完 - -`.zshrc` にプラグイン指定をしておくとコマンド補完が使えて便利． - -``` -plugins=(docker docker-compose) -``` +![](images/docker_hub.png) diff --git a/dockerfiles/nginx/Dockerfile b/dockerfiles/nginx/Dockerfile new file mode 100644 index 0000000..4b5a197 --- /dev/null +++ b/dockerfiles/nginx/Dockerfile @@ -0,0 +1,3 @@ +FROM nginx + +COPY ./index.html /usr/share/nginx/html/index.html diff --git a/dockerfiles/nginx/index.html b/dockerfiles/nginx/index.html new file mode 100644 index 0000000..bb0ca07 --- /dev/null +++ b/dockerfiles/nginx/index.html @@ -0,0 +1,6 @@ + + +

docker-hands-on-nginx

+

kakakakakku/docker-hands-on

+ + diff --git a/images/docker_ce.png b/images/docker_ce.png new file mode 100644 index 0000000..5aa6af9 Binary files /dev/null and b/images/docker_ce.png differ diff --git a/images/docker_hub.png b/images/docker_hub.png new file mode 100644 index 0000000..c05bf49 Binary files /dev/null and b/images/docker_hub.png differ diff --git a/images/nginx.png b/images/nginx.png new file mode 100644 index 0000000..fb51523 Binary files /dev/null and b/images/nginx.png differ diff --git a/images/nginx_custom.png b/images/nginx_custom.png new file mode 100644 index 0000000..e5deeaf Binary files /dev/null and b/images/nginx_custom.png differ