鑑賞教育

Fumihiro Kato edited this page Jul 16, 2015 · 1 revision

Table of Contents

キーワード

ミュージアムの学びをデザインする 展示グラフィック&学習ツール制作読本(木下周一)のTheory Reportのコラムに以下の項目について簡潔な説明がなされている.

構成主義ミュージアム(Hein, G. E.)

構成主義

  • 発達段階説,ピアジェの構成主義(Piaget, J.)
  • 発達の再近接領域(Vygotsky, L. S.)
  • 足場組み理論(Bruner, J. S.)
ハインの構成主義ミュージアム
  • 縦軸:知識の理論(実在論,学習者に関わらず存在する知識 ⇔ 個人的,社会的に構成される知識)
  • 横軸:学習の理論(受け身の心に加えていく学習 ⇔ 経験から知識や固有の考えを構成する学習)
4つの象限
  • 伝統的教授とテキストの系統的ミュージアム
学習者は受動的に体系的な知識を教え込まれる.
  • 発見学習の発見ミュージアム
ハンズオン(体験)のアプローチ.マインズオンが伴わなければならない.
  • 行動主義学習の統制的ミュージアム
刺激-応答教育.
  • 学習者に内在する知識や概念とつながりをつくることができるような学習対象や分野を選んで提示する.

経験と教育(Dewey, J.)

多重知能理論(Gardner, H.)

その他

  • 正当的周辺参加理論(Lave, J. and Wenger, E.)
  • 対話型鑑賞(上野行一, Arenas, A. など)

Survey

2010

対話型鑑賞,鑑賞能力(美的感受性)の発達,鑑賞批評メソッドの研究 : 読解的鑑賞の準備的論察

岡田匡史 美術教育学 : 美術科教育学会誌 (31), 139-150, 2010-03-20 http://ci.nii.ac.jp/naid/110007580670

2009

Visual Thinking Strategies -A Brief Guide to Developmental Theory and Aesthetic Development

DeSantis, K. and Housen, A.

Developmental Theory(発達理論)

  • ピアジェ
  • ヴィゴツキー
Aesthetic Development Interview (ADI)
  1. 鑑賞者に対して誘導的でなく,意識的なインタビューを行う
  2. 訓練されたcoderが,書き起こした文から,最低限の単語の組合せで表現され,単独で意味をなす「思考ユニット」を抽出する
  3. 抽出された15の思考ユニットをカテゴライズする(マニュアル)
  4. それぞれの思考ユニットはナンバリング,グラフ化,統計情報(Jane Loevingerの手法)されている
Housen's Stages of Aesthetic Development 参考:「美術館における鑑賞教育の評価方法へのA.ハウゼンの測定法の適用 : 三重県立美術館での「ギャラリー・ツアー」における事例調査から」(杉林英彦)

http://ci.nii.ac.jp/naid/110001846510 (下記括弧内は杉林の論文から引用)

  • Stage 1: Accountive Stage(説明の段階)
物語として作品を鑑賞する鑑賞者. 彼らは感覚や記憶,個人的な結びつきによって,作品の具体的な観察から物語を編み出していく. 作品に対する評価は,知っていること,好きなものに左右される. 次々と明らかになる物語の一部に入り込んでいくことで,その感情がコメントを豊かにする.

(鑑賞者は物語の語り手となり,具体的観察や作品との個人的な結びつきや自分の感覚を使って物語を創作する)

  • Stage 2: Constructive Stage(構成の段階)
(鑑賞者は,自分の知覚,自然界についての知識,社会的及び道徳的価値観,一般的世界観で枠組みをつくり,作品を鑑賞する)
  • Stage 3: Classifying Stage(分類の段階)
(鑑賞者は,美術史家が使うような分析用語や批評用語で作品を表現する)
  • Stage 4: Interpretive Stage(解釈の段階)
(鑑賞者は,作品と何らかの接点を持とうとし,自分のできる範囲での解釈をじっくりとしていく.また,作品の表す意味や象徴性を受け入れ,批評的な見方よりも感情や直感を優先する)
  • Stage 5: Re-creative Stage(再創造の段階)
(鑑賞者は,すでに美術鑑賞に長く慣れ親しんでいて,作品を肯定的に受け入れる.この段階の人々は,美術史的な知識を熟知しており,作品と自分自身の個人的な歴史とを結びつけようとする点が)