株式会社ウィルネットとして提供する技術顧問サービスの内訳です。「技術顧問」という単語はかなり曖昧であり、お手伝い先に対して具体的に何を提供するのかがわかりづらいという問題があります。
株式会社ウィルネット代表である @willnet は2016年1月から技術顧問サービスを始めており、この文章の執筆時点 1 でおよそ10年のキャリアがあります。その間やってきたことを整理し、Rails関連で困っている会社が「どのような相談ができるのか」を具体的に想像できるようにすることを目的としています。
もし弊社になにか相談をしたい、という場合は会社ページのお問い合わせフォームからメッセージを送信してください。
株式会社ウィルネットが提供する技術顧問サービスはRubyやRailsを中心としたWebアプリケーション開発において、設計・実装・改善・教育までを継続的に支援します。「今のやり方で本当に大丈夫なのか?」という不安を、具体的なアクションに落とし込むことを目的としています。
RubyやRailsを利用している、もしくはこれから利用しようとしている会社を主な対象にしています。それ以外の技術スタックの場合でも相談をしていただくことは可能ですが、内容によっては「より適した専門家を探した方が良い」とお伝えすることがあります。
具体的な対象の例を書いておきます。
- 負債がたまるのを防ぐために、サービス開発の最初から専門家の知見を取り入れて開発したい
- 創業から数年たち業務が拡大してきたが、負債が溜まって身動きが取りづらくなってきたのでちゃんと体制を整えたい
- 他の言語からRubyに乗り換えたいが、社内のエンジニアにRubyが分かる人が少ない
- 外部の意見をとりいれて開発の進め方や技術選定などに幅を持たせたい
おすすめしている契約形態は「週1日(8時間)」の稼働を確保する形です。これは、会社のドメイン知識を理解したうえで質の高い助言を行うには、一定時間以上の継続的な関与が不可欠だと考えているためです。
特定の曜日を決めて、その日の8時間(例: 10:00~19:00 休憩1時間含む)もしくは4時間の枠を確保するというのがよくある契約形態です。確保した時間以外でもSlackで質問を受け付けて、おおよそ1営業日以内には返信するようにしています。コロナ禍以降は基本的にフルリモートで対応していますが、東京近郊であれば出社も応相談です。
Slack上で質問があったときだけ稼働するといった契約形態も可能ですが、上記の理由から基本的にはおすすめしていません。
エンジニア組織づくりそのものを主目的とした支援は専門外です。ただし、開発現場で感じてきたことや個人的な考えを共有することは可能です。
@willnet の培ってきたRailsとシステム開発の知見を共有する、ということをメインに行なっています。具体的には以下のようなことをしています。
SlackやGoogle Meet, Zoomなどで相談を受け付けています。次に例をあげます。
- Aという機能を実装したいんだけど、こういうテーブル設計で大丈夫ですか
- Bをする時のgemで一番いいのなんですか
- Cという機能をつくったのだけど、もっと良い実装の仕方がありそうなのでレビューして指摘してほしい
- Dという機能が想定通り動かないのですが原因に心当たりありますか
- Eで困っているのですが他の会社はどのように対応しているんでしょうか
社内エンジニアの技術力向上を目的として様々な施策を実施しています。
参加するエンジニアや会社のフェーズに合わせた題材で読書会を行っています。Rails初心者であれば次の本や記事を選択することが多いです。
メタプログラミングRuby 第2版については、読書だけではなく練習用問題集があるので、問題を解いたあとに解説をします。
基本的には予習が不要な形式で行っています(関連リンク: 社内読書会のススメ - おもしろwebサービス開発日記 )が、直近の業務で利用する場合や、分科会として難易度の高い本を扱う際には予習前提の形式で行うこともあります(関連リンク: メドピアで開催している社内読書会と社内読書分科会について - メドピア開発者ブログ)。
@willnet が定期的にRubyやRails関連の追加機能や新しいgem、その他関連するニュースについてシェアする時間をとっています。
次のような、新しい情報をシェアするための会や、広くRailsエンジニアに知っておいてほしい内容をまとめてシェアする会を不定期で実施しています。以下は実際に実施したものの一部です。
- zeitwerkソースコードリーディング
- Campfireソースコードリーディング
- 新しいRailsのバージョンの主な新機能についてシェアする会
- Railsでセキュアなアプリケーションを書くための心得をシェアする会
- 過去のRuby関連のカンファレンスにおける登壇内容の再演
ペアプロやモブプロを通じて、実際に @willnet がどんなことを考えながらコードを書いているのかを共有しています。
最大でも週に一日の稼働なので納期が近い機能実装はできませんが、それ以外のコードであれば普通に手を動かして実装しています。
実装する主なものとしてはRailsやgemのバージョンアップに関するものが多いです(gemのバージョンアップに関する参考記事 メンテされないgemとどう向き合うか。“普通のOSS開発者” willnetさんの取り組み - Findy Media)。
Railsの標準の設定集であるconfig.load_defaultsのバージョンを上げていく、という作業もしています(参考: Railsの設定をアップグレードしていく技術 - おもしろwebサービス開発日記 )。
個別のPull Requestのレビューもします。
アプリケーションの不具合についての調査や修正をします。結果としてrailsやgemが不具合の要因であれば、調査内容をなるべくgem本体に対してIssueもしくはPull Requestの形でフィードバックするようにしています。
各プロジェクトのソースコードを読んで、現時点でプロジェクトに存在する課題とその対策についてまとめる、という活動をします。単に設定値が適切ではない(例: sidekiqのスレッド数が昔のデフォルトの25のままになっている)という点の指摘から、プロジェクト全体の傾向(例: コントローラにロジックが寄りがち)に関する指摘まで幅広く気付いた点をシェアします。
機会があるごとにコミュニティ活動やOSS活動を勧めています。@willnet が主宰を務める ginza.rbをはじめとして、RubyやRailsに関するカンファレンス情報を共有し、CFPがあるものはプロポーザルの提出を手伝ったりしています(関連: SmartHRのOSS活動、登壇活動を盛り上げるべく、「OSSやっていきの集い」が立ち上がりました - SmartHR Tech Blog )
その他社内イベントの手伝いや登壇もします。会社のテックブログに寄稿したりもします。
技術顧問サービスについての相談やご質問は、会社ページのお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。「まだ依頼するか決まっていない」という段階での相談も歓迎しています。
Footnotes
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2026年1月 ↩