本文書では、 Homebrew for Linux 向け Tap リポジトリ z80oolong/eaw に含まれる Formula 一覧を示します。各 Formula の詳細等については brew info <formula>
コマンドも参照して下さい。
Unicode の規格における東アジア圏の各種文字のうち、いわゆる "◎" や "★" 等の記号文字及び罫線文字等、 East_Asian_Width 特性の値が A (Ambiguous) となる文字 (以下、 East Asian Ambiguous Character) が、日本語環境で文字幅を適切に扱うことが出来ずに表示が乱れる問題 (以下、 East Asian Ambiguous Character 問題)を修正した軽量の CUI テキストエディタ nano のうち、最新の安定版及び HEAD 版を導入するための Formula です。
この Formula によって導入された nano では、以下の2つのオプションが新たに拡張されます。
utf8cjk
… East Asian Ambiguous Character を全角文字幅として表示します。例えば、 nano において East Asian Ambiguous Character を全角文字幅として表示する場合は、次のように設定ファイル~/.nanorc
に以下の設定を追加します。なお、この設定は、... set utf8cjk # EAW 文字の幅を2にする。 ...
nano
の起動時にオプション-8, --utf8cjk
を指定しても同じ効果が得られます。utf8emoji
… UTF-8 において定義される絵文字を全角文字幅として表示します。例えば、 nano において UTF-8 において定義される絵文字を全角文字幅として表示する場合は、次のように設定ファイル~/.nanorc
に以下の設定を追加します。なお、この設定は、... set utf8emoji # 絵文字の幅を2にする。 ...
nano
の起動時にオプション-4, --utf8emoji
を指定しても同じ効果が得られます。
以上のオプションの初期値は、 locale に関する環境変数 LC_CTYPE
の値が "ja*", "ko*", "zh*"
の場合はオプションの設定が有効であり、それ以外の場合は無効となります。
Unicode の規格における東アジア圏の各種文字のうち、いわゆる "◎" や "★" 等の記号文字及び罫線文字等、 East_Asian_Width 特性の値が A (Ambiguous) となる文字 (以下、 East Asian Ambiguous Character) が、日本語環境で文字幅を適切に扱うことが出来ずに表示が乱れる問題 (以下、 East Asian Ambiguous Character 問題)を修正した CLI に基づく多機能メールクライアントである neomutt のうち、最新の安定版及び HEAD 版を導入するための Formula です。
この Formula によって導入された neomutt では、以下の2つの変数が新たに拡張されます。
utf8_cjk
… East Asian Ambiguous Character を全角文字幅として表示します。例えば、 neomutt において East Asian Ambiguous Character を全角文字幅として表示する場合は、次のように設定ファイル.config/neomutt/neomuttrc
に以下の設定を追加します。... set utf8_cjk = yes # EAW 文字の幅を2にする。 ...
utf8_emoji
… UTF-8 において定義される絵文字を全角文字幅として表示します。例えば、 neomutt において UTF-8 において定義される絵文字を全角文字幅として表示する場合は、次のように設定ファイル.config/neomutt/neomuttrc
に以下の設定を追加します。... set utf8_emoji = yes # 絵文字の幅を2にする。 ...
Unicode の規格における東アジア圏の各種文字のうち、いわゆる "◎" や "★" 等の記号文字及び罫線文字等、 East_Asian_Width 特性の値が A (Ambiguous) となる文字 (以下、 East Asian Ambiguous Character) が、日本語環境で文字幅を適切に扱うことが出来ずに表示が乱れる問題 (以下、 East Asian Ambiguous Character 問題)を修正した Unicode 対応端末エミュレータである rxvt-unicode のうち、最新の安定版及び HEAD 版を導入するための Formula です。
この Formula によって導入された urxvt
では、以下の環境変数にて設定を行います。
URXVT_USE_UTF8_CJK
… この環境変数に "1" を設定した場合、East Asian Ambiguous Character を全角文字幅として表示します。例えば、urxvt
において East Asian Ambiguous Character を全角文字幅として表示する場合は、次のようにしてurxvt
を起動します。なお、... $ export URXVT_USE_UTF8_CJK=1 # EAW 文字の幅を2にする。 $ urxvt # urxvt を起動する。 ... $ env URXVT_USE_UTF8_CJK=1 urxvt # env を用いて urxvt を起動する。 ...
urxvt
において East Asian Ambiguous Character を半角文字幅として表示する場合は、この環境変数に "0" を設定して下さい。URXVT_USE_UTF8_CJK_EMOJI
… この環境変数に "1" を設定した場合、 UTF-8 において定義される絵文字を全角文字幅として表示します。例えば、urxvt
において UTF-8 において定義される絵文字を全角文字幅として表示する場合は、次のようにしてurxvt
を起動します。... $ export URXVT_USE_UTF8_CJK_EMOJI=1 # 絵文字の幅を2にする。 $ urxvt # urxvt を起動する。 ... $ env URXVT_USE_UTF8_CJK_EMOJI=1 urxvt # env を用いて urxvt を起動する。 ...
Unicode の規格における東アジア圏の各種文字のうち、いわゆる "◎" や "★" 等の記号文字及び罫線文字等、 East_Asian_Width 特性の値が A (Ambiguous) となる文字 (以下、 East Asian Ambiguous Character) が、日本語環境で文字幅を適切に扱うことが出来ずに表示が乱れる問題 (以下、 East Asian Ambiguous Character 問題)を修正した CLI に基づく多機能メールクライアントである mutt のうち、最新の安定版及び HEAD 版を導入するための Formula です。
この Formula によって導入された mutt では、以下の2つの変数が新たに拡張されます。
utf8_cjk
… East Asian Ambiguous Character を全角文字幅として表示します。例えば、 mutt において East Asian Ambiguous Character を全角文字幅として表示する場合は、次のように設定ファイル.muttrc
,.mutt/muttrc
若しくは.config/mutt/muttrc
に以下の設定を追加します。... set utf8_cjk = yes # EAW 文字の幅を2にする。 ...
utf8_emoji
… UTF-8 において定義される絵文字を全角文字幅として表示します。例えば、 mutt において UTF-8 において定義される絵文字を全角文字幅として表示する場合は、次のように設定ファイル.muttrc
,.mutt/muttrc
若しくは.config/mutt/muttrc
に以下の設定を追加します。... set utf8_emoji = yes # 絵文字の幅を2にする。 ...
上述の Formula によって導入される各種 CUI アプリケーションが依存する ncurses ライブラリを導入するための Formula です。オリジナルの ncurses ライブラリに、 East Asian Ambiguous Character の文字幅を全角文字の幅として扱う修正を加えています。
この Formula は、 versioned formula であるため、この Formula によって導入される ncurses は、 keg only で導入されることに留意して下さい。
疑似端末及び wtmp, utmp 等を用意に扱う為の C++ ライブラリを導入するための Formula です。 rxvt-unicode
のバージョン 9.29 以降及び HEAD 版がこのライブラリに依存します。
この Formula は、 versioned formula であるため、この Formula によって導入される libptytty は、 keg only で導入されることに留意して下さい。
イベントループの実装を扱うライブラリを導入するための Formula です。 rxvt-unicode
の HEAD 版がこのライブラリに依存します。
この Formula は、 versioned formula であるため、この Formula によって導入される libev は、 keg only で導入されることに留意して下さい。
標準ライブラリ glibc を日本語化するための Formula です。
(注:上記 {version}
には、 nano の各バージョン番号が入ります。以下同様。)
この Formula は、 East Asian Ambiguous Character 問題を修正した軽量の CUI テキストエディタ nano の安定版 nano {version} を導入します。
この Formula で導入した nano の使用法については、前述の z80oolong/eaw/nano の Formula についての記述を参照して下さい。
この Formula は、 versioned formula であるため、この Formula によって導入される nano は、 keg only で導入されることに留意して下さい。
この Formula によって導入される nano を使用するには、 brew link --force z80oolong/eaw/nano@{version}
コマンドを実行する必要があります。
(注:上記 {version}
には、 neomutt 各バージョン番号が入ります。以下同様。)
この Formula は、 East Asian Ambiguous Character 問題を修正した CLI に基づく多機能メールクライアントである neomutt の安定版 neomutt {version} を導入します。
この Formula で導入した neomutt の使用法については、前述の z80oolong/eaw/neomutt の Formula についての記述を参照して下さい。
この Formula は、 versioned formula であるため、この Formula によって導入される neomutt は、 keg only で導入されることに留意して下さい。
この Formula によって導入される neomutt を使用するには、 brew link --force z80oolong/eaw/neomutt@{version}
コマンドを実行する必要があります。
(注:上記 {version}
には、 rxvt-unicode の各バージョン番号が入ります。以下同様。)
この Formula は、 East Asian Ambiguous Character 問題を修正した Unicode 対応端末エミュレータである rxvt-unicode の安定版 rxvt-unicode {version} を導入します。
この Formula で導入した rxvt-unicode の使用法については、前述の z80oolong/eaw/rxvt-unicode の Formula についての記述を参照して下さい。
この Formula は、 versioned formula であるため、この Formula によって導入される rxvt-unicode は、 keg only で導入されることに留意して下さい。
この Formula によって導入される rxvt-unicode を使用するには、 brew link --force z80oolong/eaw/rxvt-unicode@{version}
コマンドを実行する必要があります。
(注:上記 {version}
には、 mutt の各バージョン番号が入ります。以下同様。)
この Formula は、 East Asian Ambiguous Character 問題を修正した CLI に基づく多機能メールクライアントである mutt の安定版 mutt {version} を導入します。
この Formula で導入した mutt の使用法については、前述の z80oolong/eaw/mutt の Formula についての記述を参照して下さい。
この Formula は、 versioned formula であるため、この Formula によって導入される mutt は、 keg only で導入されることに留意して下さい。
この Formula によって導入される mutt を使用するには、 brew link --force z80oolong/eaw/mutt@{version}
コマンドを実行する必要があります。