WhatsAppは、スマートフォン抜けリアルタイムのメッセージ交換アプリである。2014年2月19日にFacebookに$19B in cash & stockで買収される。$19Bということは、2兆円以上である。どのような起業で、どのような資金調達をしたのかを見ていきたい。
2009年に、Brian ActonとJan KoumがSanta Clara (シリコンバレーの南側)でWhatsAppを設立した。Brian ActonとJan Koumは、元Yahooの社員であった。実は、Facebookに就職を希望したが、断られている。
2009年10月に、Brian Actonが元Yahooの友人から、$250KをSeed Roundで調達した。ここで、Jan KoumがCo-Founderとして、参加する。
2011年4月に、Series Aとして$8MをSequoia Capitalから調達する。
2013年7月に、Series Cとして$50Mを同じくSequoia Capitalから調達する。$1.5B Pre-Moneyの企業価値で。Series Bについては、記述がない。
この7ヶ月後に、$4B in cash、$12B in stock、$3B in restricted stock to Brian ActonとJan Koumで、Facebookに買収される。Sequoia Capitalの投資は、７ヶ月で10倍以上になったとみられる。
Brian Actonは、1972年にフロリダ州に生まれ、Stanford大学のComputer Scienceを卒業し、Rockwell International、Apple Inc.、Adobe Systemsを経て、1996年にYahoo Inc.に44番目の社員として入社する。2007年までYahoo Inc.に在籍している。
Brian Actonの現在の資産は、$4.6B(5520億円)である。現在もWhatsAppに属しているようで、個人的に投資をしていない。投資会社も設立していない。
Jan Koumは、1976年にウクライナで生まれ、16歳の時に、母と祖母とともにMountain Viewに移民してくる。
2012年春に、FacebookのMark ZuckerbergがJan Koumにコンタクトし、打ち合わせを繰り返した。のちに、FacebookのBoard Memberになる。
2014年のForbesでは、USAで62番目の金持ちと記事になった。現在の資産は、$8.8B(1兆560億円)である。現在は、WhatsAppのCEOであり、個人的に投資をしていない。投資会社も設立していない。