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………………%K%P
………………%K%P
…………%K%P
…………%K%P
……%K%P
……%K%P
「よーし。最終チェック終わり」%K%P
「好~~最终检查结束。」%K%P
「ふふん。我ながら良い衣装できたんじゃね?\n 後は先方に確認してもらってオーケーもらってっと」%K%P
「哼哼~~我自己都觉得这套服装做得不错嘛?\n接下来只要请对方确认,然后得到OK的答复就行了。」%K%P
「……で。いつまで蛍はここにいんの?\n そろそろ登校しないと遅刻しちゃうんじゃない?」%K%P
「……所以,萤你要在这里待到什么时候?\n差不多该去上学了,不然会迟到哦。」%K%P
「僕ってそんなに男らしくないかな……」%K%P
「我看起来真的那么不像男人吗……」%K%P
「なんだい藪から棒に。そのカッコで言われたら、\n 流石のお姉ちゃんも答えづらいよ」%K%P
「怎么突然问这个?你穿成这样,姐姐我也不好回答啊。」%K%P
「うっ……! やっぱりそうだよね……」%K%P
「呜……!果然是这样……」%K%P
ベッドに突っ伏した顔がさらに沈み込む。%K%P
趴在床上的脸又更往下沉了。%K%P
「にしても、ごめんね?\n あたしの怪談話のせいで愛ちゃんにバレる羽目になって」%K%P
「话说回来,真是对不起哦?\n都是因为我说了鬼故事,害小爱知道了真相。」%K%P
「う、ううん。アレは僕の煩悩が招いた罰だから。\n それに愛さんは秘密を暴露するつもりはないみたいだし」%K%P
「不、不会。那是我自作自受,是烦恼招来的惩罚。\n再说,爱小姐似乎也没有要暴露秘密的意思。」%K%P
「んじゃどうして落ち込んでるのさ。\n もしかして愛ちゃんに何か言われちゃったの?」%K%P
「那你为什么这么沮丧?难道是小爱说了什么吗?」%K%P
「うん……。今の僕じゃいつまで経っても、\n 清佳ちゃんの心を射止められないって……」%K%P
「嗯……现在的我,不管经过多久,都无法掳获清佳的心……」%K%P
「やっぱり男らしくないってこと……なのかな。\n 僕じゃ清佳ちゃんと釣り合ってないってことかも……」%K%P
「果然还是因为我不够有男子气概……吧。\n或许我配不上清佳……」%K%P
ついつい弱音を吐いてしまう。%K%P
我忍不住说出丧气话。%K%P
こういう時、いつもお姉ちゃんを\n頼ってしまうのは僕の悪い癖だ。%K%P
这种时候,我总是会依赖姐姐,这是我的坏习惯。%K%P
「そういう意味じゃないと思うよ?\n あたしはそこまで春樹が男らしくないとは思ってないし」%K%P
「我想不是这个意思哦?\n我并不觉得春树有那么不像男人。」%K%P
「ホ……ホント?」%K%P
「真……真的吗?」%K%P
「うん。泣き虫で、落ち込みやすくて、\n 腕っ節なんてまるでないけど」%K%P
「嗯。虽然很爱哭,又很容易沮丧,而且一点力气也没有。」%K%P
「うぅ~! やっぱり男らしくないじゃない……!」%K%P
「呜呜~!果然很不像男人……!」%K%P
「でもさ。それ以上に優しくて、健気で、\n 一生懸命じゃん、春樹は」%K%P
「可是啊,春树比其他人更温柔、更坚强,而且更拼命啊。」%K%P
「何も強気で、忍耐強くて、腕っ節が強いだけが\n 男らしいってことじゃないと思う」%K%P
「我觉得,不是只有强势、耐力强、力气大才算是有男子气概。」%K%P
「で、でも。僕はそういう男になりたいな……。\n 自分が女々しいのはよくわかってるから……」%K%P
「可、可是,我还是想成为那样的男人……\n因为我很清楚自己很娘娘腔……」%K%P
「あはは。なら今まで通り頑張ってみるのも\n いいと思うよ? 春樹が決めたことならさ」%K%P
「啊哈哈。既然春树你已经决定了,那就照着你自己的想法去做吧。」%K%P
「精一杯、格好付けてみたらいいじゃん?\n ほら話し方も『俺』に戻して」%K%P
「你就尽量耍帅看看嘛?\n来,讲话方式也改回『{俺:ore}』吧。」%K%P
「お姉ちゃん……」%K%P
「姐姐……」%K%P
「『姉さん』じゃなかった?」%K%P
「不是『姐姐』?」%K%P
「っっ。姉さん……!」%K%P
「唔唔,姐姐……!」%K%P
「ふふ。いいじゃん。格好いい」%K%P
「呵呵,不错嘛,很帅气哦。」%K%P
穏やかに笑って、お姉ちゃんが励ましてくれる。%K%P
姐姐露出温和的笑容,鼓励我。%K%P
普段はだらしないけれど、こういう時のお姉ちゃんは\n本当に温かくて、優しくて、すごく勇気をくれる。%K%P
虽然姐姐平常很散漫,但这种时候的她真的好温暖、好温柔,给了我很大的勇气。%K%P
「よっと」%K%P
「嘿咻。」%K%P
「ちょっ、ね、姉さんっ?」%K%P
「等一下,姐、姐姐?」%K%P
不意にお姉ちゃんがベッドに座り込んできて、\n僕の頭を自分の膝の上に乗せてくる。%K%P
姐姐突然坐到床上,把我的头放在她的大腿上。%K%P
「格好付けろって言った矢先に\n 膝枕されても困るよ……」%K%P
「才刚说要耍帅,\n 就躺人家大腿,\n 这样很伤脑筋耶……」%K%P
「あはは、いいじゃんいいじゃん。\n あたしがそういう気分なの」%K%P
「啊哈哈,有什么关系嘛,我就是想这样啊。」%K%P
「久しぶりにお姉ちゃんムーブしてるーって思ってさ。\n お姉ちゃんも格好付けたい的な?」%K%P
「我只是觉得好久没有扮演姐姐了,所以想说要来一下。\n姐姐也想耍帅一下吧?」%K%P
「そういうことなら……うん」%K%P
「如果是这样的话……嗯。」%K%P
正直……落ち着くし。%K%P
老实说……这样很令人安心。%K%P
小さい頃も何かで落ち込んだ時は\nこうしてお姉ちゃんが膝枕をしてくれたなぁ……。%K%P
小时候,每当心情低落的时候,姐姐都会像这样让我躺在她的大腿上……%K%P
「心配しなくても清佳ちゃんは振り向いてくれるよ。\n 想い続ければ気持ちは伝わるものだと思う」%K%P
「不用担心,清佳一定会回头的。只要持续思念,心意一定会传达出去。」%K%P
「案外、女装してることを明かしても\n 受け入れてもらえるかもしれないしね?」%K%P
「说不定就算表明自己是男扮女装,大家也会接受哦。」%K%P
「だったらいいんだけど……」%K%P
「如果是那样就好了……」%K%P
「春樹が一番気にしてるのはそこでしょ?\n 言い辛いならお姉ちゃんが言ってあげようか?」%K%P
「春树最在意的就是这一点吧?\n如果很难说出口,要不要姐姐帮你讲?」%K%P
「元々春樹が蛍として清佳ちゃんと出会うことに\n なったのもあたしのせいだし。再会した時に\n 蛍姿で会う羽目になったのもあたしのせいだし」%K%P
「春树会以萤的身份和清佳相遇,本来就是我的错。重逢时会以萤的模样见面,也是我的错。」%K%P
「むしろ、ごめんね? あたしのせいで、\n 春樹の恋路を複雑なものにしちゃって」%K%P
「我反而要向你道歉呢。都是因为我,害得春树的恋情变得这么复杂。」%K%P
「う、ううん。姉さんのせいじゃないよ。\n きっと清佳ちゃんも同性だと思ったから、\n 初めて会った時も打ち解けてくれたんだろうし……」%K%P
「不、不是的,不是姐姐的错哦。\n一定是因为清佳也以为我是同性,\n所以第一次见面时才会那么坦率吧……」%K%P
むしろ女装していたおかげで、\n清佳ちゃんと仲良くなれたと言ってもいい。%K%P
不如说,多亏了女装,我才能和清佳成为好朋友。%K%P
お姉ちゃんには感謝したいくらいだ。%K%P
我甚至想感谢姐姐。%K%P
「僕が蛍であることも……自分から明かすよ。\n それは人任せにしちゃいけないことだと思うから」%K%P
「我就是萤这件事……我也会主动坦白的。\n因为我觉得那是不能假手他人的事。」%K%P
「そっか。春樹はやる時はやる男だもんね」%K%P
「这样啊。春树在该可靠的时候总是很可靠呢。」%K%P
うんうんと頷いて、お姉ちゃんが\nにかっと微笑みかけてくれる。%K%P
姐姐嗯嗯地点头,对我露出微笑。%K%P
「ありがとう、お姉ちゃん。おかげで元気が出て来たや。\n 僕、ううん、俺、頑張ってみるね」%K%P
「谢谢你,姐姐。托你的福,我有精神了。\n我会加油的。」%K%P
「愛さんにはああ言われたけど――それでも清佳ちゃんに\n 男の俺を好きになってもらえるように頑張る」%K%P
「虽然爱小姐那么说——但我还是要努力让清佳喜欢上身为男人的我。」%K%P
「清佳ちゃんと釣り合うような男になって、\n 彼女のハートを射止めてみせるよっ」%K%P
「我要成为配得上清佳的男人,赢得她的心!」%K%P
「うんうん。いいんじゃない?\n お姉ちゃんは応援してるよ」%K%P
「嗯嗯,这样很好啊。\n姐姐会为你加油的。」%K%P
「割と優良物件だとも思うしね? 身内贔屓かもだけど\n 引く手あまたの男の子だと思ってるよ?」%K%P
「我觉得你算是个好对象哦。虽然可能有点偏心,不过我觉得你是个抢手的男生哦。」%K%P
言いながら、お姉ちゃんが優しく頭を撫でてくれる。%K%P
姐姐一边说,一边温柔地摸摸我的头。%K%P
胸に詰まっていたものを吐き出したからだろうか。\n膝枕の心地よさも相まって眠気が湧いてきた。%K%P
或许是因为把胸口的郁闷吐露出来,再加上躺起来很舒服,困意涌了上来。%K%P
「ふふ。寝ちゃってもいいよ?\n 遅刻する前に起こしたげるから」%K%P
「呵呵,想睡就睡吧?\n我会在你迟到前叫醒你。」%K%P
「うん。ありがと、お姉ちゃん……」%K%P
「嗯。谢谢你,姐姐……」%K%P
「また『お姉ちゃん』になってる。\n そんなことだと男らしくなれないぞ~?」%K%P
「又变成『姐姐』了。\n这样子没办法变得有男子气概哦~?」%K%P
からかうようにお姉ちゃんが笑いかけてくる。\nだけど、そんな悪戯な声がむしろ僕の心を安らげた。%K%P
姐姐调侃似地对我笑道。\n不过,她那恶作剧般的嗓音反而让我感到安心。%K%P
「お姉ちゃんはホントに優しいね……。\n いつも、ありがとう……」%K%P
「姐姐真的好温柔……\n谢谢你总是这么照顾我……」%K%P
微睡みに落ちていく中、\nお姉ちゃんに感謝の言葉を伝える。%K%P
在逐渐陷入沉睡的过程中,我对姐姐说出感谢的话语。%K%P
「優しい……か。ふふ、そんなことないよ」%K%P
「温柔吗……呵呵,没这回事哦。」%K%P
「あたしは、ズルい女だから」%K%P
「因为,我是个狡猾的女人。」%K%P
――朦朧とした意識の中、\n僕の唇に何か柔らかいものが触れた気がした。%K%P
——在朦胧的意识中,我似乎感觉到有某种柔软的东西碰到了我的嘴唇。%K%P