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「はぁはぁ、早く着替えて戻らないと……!」%K%P
「呼、呼,得赶快换好衣服回去才行……!」%K%P
全力疾走で屋敷まで帰ってくる。%K%P
我全力冲刺回到宅邸。%K%P
このまますぐに着替えて夏祭りの会場まで戻れば、\n花火大会までには間に合うだろう。%K%P
只要现在立刻换好衣服,赶回祭典会场,应该还来得及参加烟火大会。%K%P
「ふぇっ!? なに今の音……!?」%K%P
「唔耶!?刚才那是什么声音……!?」%K%P
着替えを取りに行こうとしたところで、\nリビングの方から激しい物音が聞こえてきた。%K%P
就在我准备去拿换洗衣物的时候,客厅那边传来激烈的声响。%K%P
様子を見に行ってみると、そこには――%K%P
我过去一看,发现——%K%P
「あはは、つめひゃぁ~い」%K%P
「啊哈哈,好冷哦~」%K%P
「お姉ちゃん!? ちょっと大丈夫っ!?」%K%P
「姐姐!?你没事吧!?」%K%P
酔っ払って転んでしまったのか、\n床の上で尻餅をついているお姉ちゃんがいた。%K%P
姐姐似乎喝醉了,一屁股跌坐在地上。%K%P
「あっれぇ~……? 春樹ぃ……?\n どーしへここにいりゅの~……?」%K%P
「奇怪了~~……?春树~~……?你怎么会在这里~~……?」%K%P
「僕のことはいいからっ。それより大丈夫っ?\n 怪我してないっ? というか何その格好……!?」%K%P
「不用管我了,你没事吧?\n有没有受伤?话说你这身打扮是怎么回事……!?」%K%P
「ふぇ~……? もいっかい言っへぇ……?」%K%P
「呼欸~……?可以再说一次吗……?」%K%P
ダメだ。全然頭が回ってないみたい。\n祭りから帰った後も、しこたま飲んでたみたいだ。%K%P
不行,她完全没在思考。\n看来她从祭典回来后,又喝了不少。%K%P
「とにかく、ほら。身体拭いて……!」%K%P
「总之,来,快擦干身体……!」%K%P
「ひぃあんっ……! あははっ、どこ触ってんのさぁ。\n 春樹のえっちぃ……」%K%P
「咿呀……!啊哈哈,你在摸哪里啊?春树好色哦……」%K%P
「身体拭いてあげてるだけだってば……!\n そのままだと風邪引いちゃうよっ?」%K%P
「我只是帮你擦身体而已……!\n要是放着不管,你会感冒哦?」%K%P
「らいじょうぶ、らいじょうぶ。\n 涼しくへ気持ちいひしぃ……」%K%P
「没素没素,很凉快很舒服……」%K%P
転んだ拍子に身体に被ってしまったのだろうお酒を\n傍にあったタオルで拭いていく。%K%P
我用旁边的毛巾擦掉跌倒时沾到身上的酒。%K%P
というかこれタオルじゃない。\nお姉ちゃんが昼間着てた服じゃん……!%K%P
话说这不是浴巾,是姐姐白天穿的衣服……!%K%P
ああもう、下着まで脱ぎ散らかして……!%K%P
啊啊,真是的,连内衣裤都脱了乱丢……!%K%P
「それよりどーしへ戻っへきたのぉ……?\n 清佳ひゃんとのデートはぁ……?」%K%P
「话说回来,你回来啦……?\n和清佳的约会呢……?」%K%P
「それはえと。蛍として会いに行こうと思って……」%K%P
「这个嘛,我想说要以萤的身份去见她……」%K%P
「ん~……? 蛍は春樹の女装姿だっへ、\n 今日伝えるんじゃなかっひゃの……?」%K%P
「嗯~……?萤是春树扮女装的说,今天不是要告诉她吗……?」%K%P
「そのつもり……だったんだけど」%K%P
「我本来……是这么打算的。」%K%P
「蛍を待つ清佳ちゃんの姿を見てたら、\n ふふ、気が変わっちゃったんだ?」%K%P
「看到清佳等待萤的身影,\n 呵呵,改变心意了吗?」%K%P
「……うん……」%K%P
「……嗯……」%K%P
「結局今日もまた言えずじまいだった……。\n 言わなきゃいけないと思ってるのに……」%K%P
「结果今天还是没能说出口……\n明明觉得非说不可……」%K%P
「落ち込むことないじゃん。\n 清佳ちゃんの気持ちを考えて、\n そうしようって思ったんじゃないの?」%K%P
「你不需要沮丧啊。\n你不是考虑到清佳的心情,\n才决定这么做的吗?」%K%P
「清佳ちゃんが楽しみにしてる蛍とのデートを、\n 台無しにしちゃいけないって思ったんだよね?」%K%P
「你认为不能够让清佳期待已久的和萤的约会泡汤对吧?」%K%P
「そう、だとは思う……けど。\n 本当はどうなのかよくわからなくなってきて……」%K%P
「我也这么认为……可是……\n我开始搞不清楚自己真正的想法了……」%K%P
「僕はただ伝えることが怖くて、何か理由をつけて\n 言わないようにしているだけなのかも……」%K%P
「或许我只是害怕传达,所以才找借口不告诉她……」%K%P
今もそうだ。清佳ちゃんのためと言いつつ、\n自分が傷つかないための予防線を張っているのかも。%K%P
现在也是。虽然嘴上说是为了清佳,但或许是为了不让自己受伤而拉起防线。%K%P
清佳ちゃんの純粋な気持ちを聞いて、それを盾にして、\n秘密を告げずにいようとしているのかも。%K%P
听到清佳纯粹的心意,我或许想以此为盾牌,不把秘密说出来。%K%P
「ふふ、春樹はホントにバカだね」%K%P
「呵呵,春树你真的很笨耶。」%K%P
「お、お姉ちゃん?」%K%P
「姐、姐姐?」%K%P
「怖くて当たり前じゃん。\n ずっと秘密にしていたことを伝えようっていうんだから」%K%P
「会怕是当然的啊。\n因为是要把一直隐瞒的事情说出来。」%K%P
「いいんだよ、怖がったって。\n それだけ清佳ちゃんが大切ってことでしょ?」%K%P
「害怕也没关系哦,因为这代表你很重视清佳吧?」%K%P
「きっとさ。春樹の中で色々なものが\n せめぎ合ってるんだよ」%K%P
「我想啊,春树的内心一定有许多想法在互相拉扯吧。」%K%P
「男の自分を好きになって欲しい気持ちとか、\n 蛍を好きな清佳ちゃんを傷つけたくない気持ちとか、\n 真実を伝えて嫌われたくない気持ちとか……色々さ?」%K%P
「像是希望萤喜欢上身为男性的自己,或是不想伤害喜欢萤的清佳,或是不想因为说出真相而被讨厌……有很多原因哦。」%K%P
「でも人間ってそんなもんじゃない?\n その人が大切であればあるほど悩んじゃうものなんだよ」%K%P
「不过人类不就是这样吗?\n越是重视一个人,就会越烦恼。」%K%P
「お姉ちゃん……」%K%P
「姐姐……」%K%P
「春樹は、さ。どうしたい?\n 色々な気持ちの中で何を一番大切にしたいの?」%K%P
「春树,你呢?你想怎么做?\n在各种各样的心情之中,你最重视的是什么?」%K%P
「何を一番大切に……」%K%P
「最重视的是什么……」%K%P
男の自分を好きになってもらうことだろうか。%K%P
是希望她喜欢上身为男性的自己吗?%K%P
……違う。\nそれが一番ならさっき正体を伝えていたはずだ。%K%P
……不对。\n如果这是最重视,我刚才应该会告诉她真实身份。%K%P
清佳ちゃんが傷つかないようにすることだろうか。%K%P
为了不让清佳受伤而采取的行动吗?%K%P
……それもきっと違う。\nそれが一番ならズルズル嘘をつき続けるのはいけない。%K%P
……这一定也不是。\n如果这是最好的办法,那我就不能一直撒谎。%K%P
なら僕は。%K%P
那么我…%K%P
僕は一番何を大切にしたいのだろう。\n清佳ちゃんを想う中で、何を一番に考えているんだろう。%K%P
我最重视的是什么?\n在思念清佳的心中,我最重视的是什么?%K%P
「ふふ、悩まなくても答えは出てると思うけどな」%K%P
「呵呵,我觉得不用烦恼,答案已经出来了。」%K%P
「え?」%K%P
「咦?」%K%P
「だから着替えに戻ってきたんでしょ?\n 汗だくになって必死に走って帰ってきたんでしょ?」%K%P
「所以你才会回来换衣服吧?\n所以你才会汗流浃背地拼命跑回来吧?」%K%P
「蛍とのデートを心待ちにしている清佳ちゃんの\n 期待に応えたくて、ここにいるんじゃないの?」%K%P
「你不是为了回应清佳满心期待与萤约会的期待,才在这里的吗?」%K%P
「お姉ちゃん……」%K%P
「姐姐……」%K%P
そうだ。僕はきっと、清佳ちゃんに笑って欲しくて。%K%P
没错,我一定是因为希望清佳能够露出笑容。%K%P
幸せな時間を過ごしてもらいたくて――%K%P
希望她能度过幸福的时光——%K%P
「ありがとう、お姉ちゃん……。\n なんだか僕、わかったような気がするよ」%K%P
「谢谢你,姐姐……\n我好像明白了。」%K%P
「ふふ。酔っ払いの戯言だってば」%K%P
「呵呵,就说那是醉鬼的胡言乱语嘛。」%K%P
「さ、行きなって。清佳ちゃんが待ってるよ?」%K%P
「好了,快去吧。清佳在等你哦。」%K%P
「お姉ちゃんは大丈夫なの?\n せめてお部屋まで運んで――」%K%P
「姐姐不要紧吗?\n 至少把你搬回房间——」%K%P
「バーカ。あたしに構ってる場合じゃないっしょ。\n 話してる間に酔いも覚めてきたし大丈夫だよ」%K%P
「笨~蛋。现在不是管我的时候吧。\n我讲着讲着酒也醒了,没问题啦。」%K%P
「もうすぐ愛ちゃんも戻ってくるだろうし。\n いま酔い止め買いに行ってくれててさ」%K%P
「小爱应该也快回来了吧。\n她去买解酒药了。」%K%P
「だからさっさと着替えて行きなって。\n あたしのことは気にしなくて良いから」%K%P
「所以你赶快换好衣服去吧,不用在意我。」%K%P
「このまま酔いを覚まして、\n 愛ちゃんと花火でも見とくよ」%K%P
「我就这样醒酒,和小爱一起看烟火吧。」%K%P
優しく笑って、お姉ちゃんが背中を押してくれる。%K%P
姐姐温柔地笑着,推了我一把。%K%P
「……本当にありがとう、お姉ちゃん。\n ウジウジ悩んでる僕をいつも助けてくれて」%K%P
「……真的很谢谢你,姐姐。\n你总是帮助犹豫不决的我。」%K%P
「あはは。何も特別なことは言ってないよ。\n 春樹が自分の気持ちに鈍感すぎるだけだって」%K%P
「啊哈哈,我什么都没说啊。\n只是春树对自己的感情太迟钝了。」%K%P
「~~っっ。わ、悪かったね。鈍感で……!」%K%P
「~~!真、真对不起哦,我就是这么迟钝……!」%K%P
「とにかく、ちゃんと服着て温かくするんだよっ?\n 今日はもうお酒飲んじゃダメだからねっ」%K%P
「总之,你要好好穿上衣服保暖哦?今天不能再喝酒了。」%K%P
そう言い置いて、リビングから飛び出す。%K%P
留下这句话,我便冲出客厅。%K%P
一刻も早く着替えて、清佳ちゃんとの\n待ち合わせ場所に向かわなくちゃ……!%K%P
我得尽快换好衣服,前往和清佳约好的地方……!%K%P
「……ホーント、鈍感すぎるよ」%K%P
「……你真的很迟钝耶。」%K%P
「誰のせいで、あたしが\n 自棄酒かましちゃってると思ってるのさ」%K%P
「你以为是谁害我喝闷酒的啊。」%K%P
「これで、よし。と……!」%K%P
「这样就行了。然后……!」%K%P
無事に女装を終えたところで時計を確認する。%K%P
顺利换好女装后,我确认了一下时间。%K%P
汗だくだったせいで支度に時間がかかっちゃったけど、\n今から出れば花火大会にはなんとか間に合いそうだ。%K%P
因为刚才满身大汗,所以花了不少时间准备,不过现在出发的话,应该勉强赶得上烟火大会。%K%P
だからといって、ゆっくりはしていられない。\n清佳ちゃんは今も蛍を待ってるだろうから。%K%P
就算如此,也不能慢慢来。\n因为清佳现在应该还在等萤。%K%P
「はぁはぁ、急がなくちゃ……!」%K%P
「呼、呼,得快点才行……!」%K%P
廊下を駆け抜けて、玄関へと急ぐ。%K%P
我穿过走廊,赶往玄关。%K%P
下駄箱から蛍用の女性靴を出す。\nその隣にはお姉ちゃんの靴だけが仕舞われていた。%K%P
我从鞋柜拿出萤用的女鞋。\n旁边只放着姐姐的鞋子。%K%P
「お姉ちゃんの靴だけってことは……\n 愛さんはまだ戻ってきてないんだ」%K%P
「只有姐姐的鞋子……\n 爱姐姐还没回来吗?」%K%P
酔いは覚めかけてたみたいだけど、\n本当に大丈夫かな……。%K%P
虽然她好像已经酒醒了一点,但是真的没问题吗……%K%P
あのまま床で寝ちゃったりしたら、\n風邪を引いちゃうかもしれないし……。%K%P
要是直接睡在地板上,说不定会感冒……%K%P
どうしよう。愛さんが帰ってきてないとなると心配だ。%K
怎么办?爱小姐还没回来,真令人担心。%K
様子を見に行く
去看看情况
清佳ちゃんのもとへ急ぐ
赶往清佳那里