018_00.lst

「はぁ、はぁ、はぁ……！\n　清佳ちゃんっっ……！！」%K%P
「呼、呼、呼……！\n清佳……！！」%K%P
「あ……えへへ。蛍……」%K%P
「啊……欸嘿嘿。萤……」%K%P
振り向いた清佳ちゃんが\n嬉しそうに笑顔で迎えてくれる。%K%P
清佳转过头来，用开心的笑容迎接我。%K%P
会場に着く頃には太陽はすっかり沈んでしまっていた。\n本来の待ち合わせ時間より大幅な遅刻だ。%K%P
抵达会场时，太阳已经完全下山了。\n比原本约好的时间晚了很多。%K%P
「はぁ、はぁ、ごめんね……！\n　すっごく、はぁはぁ、遅くなっちゃって……！」%K%P
「呼、呼，对不起哦……！\n我来晚了，呼、呼……！」%K%P
「いいのよ。千鶴さんに聞いたわ。\n　夕方まで仕事だったんでしょ？」%K%P
「没关系啦，我听千鹤小姐说了。\n你到傍晚都在工作吧？」%K%P
「それより……私のところへ来てくれて嬉しい。\n　ふふ、春樹くんに勝ったわね」%K%P
「比起这个……我很高兴你来找我。\n呵呵，我赢过春树了呢。」%K%P
遅刻してきた僕を清佳ちゃんが\n冗談めかしに笑いながら許してくれる。%K%P
清佳开玩笑地笑着原谅迟到的我。%K%P
きっとこの笑顔は春樹じゃ見られなかっただろう。\nそう思うと、やっぱり女装してきて良かったと思う。%K%P
春树一定看不到这样的笑容吧。\n一想到这里，我就觉得扮女装来果然没错。%K%P
「それじゃ行きましょ？\n　少し急がないと花火が始まっちゃうわ」%K%P
「那我们走吧？\n　再不快点，烟火就要开始了。」%K%P
「行くって……そっちは花火会場とは逆方向だよ？」%K%P
「去那边……那边跟烟火会场是反方向哦？」%K%P
「いいからいいから。疲れてるところ悪いけど、\n　もう少しだけ歩いてもらえるかしら？」%K%P
「没关系没关系。抱歉在你累的时候还这么说，不过可以请你再走一下吗？」%K%P
「実はね？　案内したい場所があるの」%K%P
「其实呢，我有个地方想带你去。」%K%P
「まだ目を開けちゃダメなの……？」%K%P
「现在还不能睁开眼睛吗……？」%K%P
「まーだ。もう少し待って？」%K%P
「还没好。再等一下。」%K%P
目を瞑ったまま、清佳ちゃんにゆっくりと\n手を引かれて歩き続ける。%K%P
我闭着眼睛，任由清佳牵着我的手，缓缓地走着。%K%P
一体どこへ向かっているんだろう？\n少なくともお祭りの会場にはもういない。%K%P
她到底要去哪里？\n至少她已经不在祭典会场了。%K%P
祭り囃子や雑踏はだいぶ前から聞こえなくなっていて、\n僕たちの足音以外だけが辺りに響いていた。%K%P
祭典的音乐和人群的声音，从很久以前就听不见了，只剩下我们的脚步声在四周回响。%K%P
「なんだか、わたしが清佳ちゃんを\n　お花畑に連れて行った時を思い出しちゃうね」%K%P
「总觉得，让我想起带清佳去花田的时候呢。」%K%P
「気づいた？　ふふ、そうよ。蛍もこうして私を\n　お気に入りの場所へ連れて行ってくれたでしょ？」%K%P
「你发现了吗？呵呵，没错。萤也曾经像这样带我去它喜欢的地方，对吧？」%K%P
「だから今度は私が、蛍をお気に入りの場所へ\n　連れて行ってあげようと思って」%K%P
「所以这次，我想带萤去我喜欢的地方。」%K%P
「清佳ちゃんのお気に入りの場所？」%K%P
「清佳喜欢的地方？」%K%P
「ええ。蛍がお引っ越ししてから見つけたの。\n　愛も知らない私だけの秘密の場所なのよ？」%K%P
「是啊。是小萤搬家之后，我才发现的。\n这是连爱都不知道，只属于我的秘密场所哦？」%K%P
弾むような清佳ちゃんの声が聞こえてくる。%K%P
清佳兴奋的声音传了过来。%K%P
よほど気に入ってるのか僕の手を握る力も\n話している間に自然と強くなっていた。%K%P
她似乎很喜欢我，握着我的手的力道在说话时也自然而然地变强了。%K%P
「いいわよ？　目を開けて？」%K%P
「可以了哦？睁开眼睛吧？」%K%P
「う、うん……」%K%P
「嗯、嗯……」%K%P
閉じていたまぶたをゆっくりと開く。%K%P
我缓缓睁开紧闭的双眼。%K%P
すると――%K%P
结果——%K%P
「わぁ……！」%K%P
「哇……！」%K%P
視界いっぱいに飛び交う光の粒を見て、\nその幻想的な風景に思わず感嘆の声を上げてしまう。%K%P
看着眼前满天飞舞的光粒，我不禁为这梦幻般的景象发出赞叹。%K%P
「とても綺麗……。まるで星空の中にいるみたい……」%K%P
「好漂亮……好像在星空之中一样……」%K%P
「えへへ……。気に入ってくれた？」%K%P
「嘿嘿……你喜欢吗？」%K%P
「うんっ……！」%K%P
「嗯……！」%K%P
あの日とは立場が逆になっちゃった。\nこんなに素敵な場所へ連れてきてくれるなんて。%K%P
和那天的立场完全相反。\n没想到她会带我来这么棒的地方。%K%P
「蛍が引っ越してからね？　夏になるとこっそり\n　屋敷を抜け出してここへ来ていたの」%K%P
「自从萤搬走以后，每到夏天，我就会偷偷地溜出宅邸，来这里。」%K%P
「ホタルを眺めながら、蛍と過ごした時間を思い出して。\n　蛍と再会できる日を心待ちにして……」%K%P
「我看着萤火虫，回想起和萤一起度过的时光。\n衷心期盼着和萤重逢的那一天……」%K%P
「清佳ちゃん……」%K%P
「清佳……」%K%P
そんなにも清佳ちゃんに\n想われていたことが純粋に嬉しかった。%K%P
清佳这么喜欢我，让我感到非常开心。%K%P
僕だって海外に引っ越してからも\n清佳ちゃんを忘れたことは一日たりともない。%K%P
我搬到国外后，也从来没有忘记过清佳。%K%P
女装さえしていなかったら、\nもしくは僕が本当に蛍だったら――%K%P
如果我没有扮女装的话，或者我真的是萤的话——%K%P
きっと僕らは相思相愛で、\nなんの障害も悩みもなく付き合えていたのかもしれない。%K%P
如果我们两情相悦，或许就能毫无阻碍地交往下去。%K%P
そう考えると……ちょっぴりつらいな。%K%P
一想到这里……就觉得有点难受。%K%P
だけど、こう想うことこそが清佳ちゃんへの\n恋の証明だとお姉ちゃんは教えてくれた。%K%P
但是，姐姐告诉我，这样想正是对清佳的爱的证明。%K%P
だからこそ今は――%K%P
正因为如此，现在——%K%P
「いつか蛍をここへ連れていきたいなって\n　ずーっと思ってて。えへへ、連れてこられて良かった」%K%P
「我一直想说，总有一天要带小萤来这里。欸嘿嘿，幸好你愿意跟我来。」%K%P
「うんっ。わたしも連れてきてもらえて良かった。\n　ありがとう、清佳ちゃん」%K%P
「嗯！我也很庆幸你愿意带我来呢。\n谢谢你，清佳。」%K%P
こうして清佳ちゃんと喜び合えることが\n何よりも嬉しい。とても幸せな時間だ。%K%P
能像这样和清佳一起分享喜悦，比什么都还要令人开心。%K%P
「でも……花火大会は？\n　ここからじゃ花火も見えないんじゃ？」%K%P
「可是……烟火大会呢？\n从这里看不到烟火吧？」%K%P
「っと、そうだったわ。ついてきて、蛍。\n　少しのぼったところに丁度良い高台があるの」%K%P
「啊，对了。萤，跟我来。在稍微高一点的地方有个很适合看烟火的高台。」%K%P
再び清佳ちゃんが僕の手を取って、\n無邪気に引っ張って行ってくれる。%K%P
清佳再次牵起我的手，天真无邪地拉着我前进。%K%P
案内されるまま、ついていくと――%K%P
我跟着她走——%K%P
「素敵……。すごく見晴らしが良くて……、\n　プラネタリウムみたいに夜空にホタルが飛んでいて……」%K%P
「好棒……视野好辽阔……萤火虫就像在星象仪里一样在夜空中飞舞……」%K%P
「流石に水辺よりはホタルの数も減っちゃうけどね？\n　でも、ここからならバッチリ花火も見えると思うわ」%K%P
「萤火虫的数量比水边少很多就是了。\n不过，从这里应该可以清楚看见烟火哦。」%K%P
高台の一角に身を寄せ合って座り込んで、\n二人一緒に夜空を見上げる。%K%P
两人一起坐在高台的一角，仰望夜空。%K%P
星空の中にいながら、\n星空を眺めているような不思議な気分だ。%K%P
明明在眺望星空，却有种仿佛身在星空之中的奇妙感觉。%K%P
そのとてもロマンチックな風景が\nいつも以上に清佳ちゃんのことを意識させてくる。%K%P
这幅非常浪漫的风景，让我比平常更加意识到清佳。%K%P
「……本当はね？」%K%P
「……其实呢？」%K%P
「うん？」%K%P
「嗯？」%K%P
「本当は、ここで蛍に自分の気持ちを\n　伝えるつもりだったの」%K%P
「其实，我本来打算在这里把自己的心情告诉你。」%K%P
「蛍のことが好きだ。って。\n　私と付き合って下さい。って」%K%P
「我喜欢萤。请跟我交往。」%K%P
「そ、そうだったんだ？」%K%P
「是、是这样吗？」%K%P
「ええ。ここは私が知ってる中で、\n　一番ムードの良い場所だから」%K%P
「是的。因为这里是我所知道的地方之中，气氛最棒的地方。」%K%P
「蛍と再会して、仲良く遊んで、\n　数年間の時間を埋めて――」%K%P
「和萤重逢，和她一起玩，填补这几年的空白——」%K%P
「いつかここで告白しようって\n　――そんな風に考えてたわ」%K%P
「总有一天要在这里告白——\n　——我曾经这么想过。」%K%P
「……ま、実際は再会してすぐ\n　つい言っちゃったんだけど……」%K%P
「……不过，实际上我们重逢后，我马上就说了……」%K%P
あの日のことを思い出したのか、\n恥ずかしそうに清佳ちゃんが小さく笑う。%K%P
清佳似乎想起了那天的事，她害羞地轻笑。%K%P
しかし、不意に僕の顔をじっと見つめてきて、\nポツリと――けれどはっきりとした口調で伝えてきた。%K%P
但是，她突然凝视着我的脸，用清晰的语气——小声地说道：%K%P
「好きよ、蛍」%K%P
「我喜欢你，小萤。」%K%P
「私はあなたのことが好き。\n　友達としてだけじゃない。\n　それ以上の感情をあなたに抱いてる」%K%P
「我喜欢你。\n不只是朋友。\n我对你的感情更胜于此。」%K%P
「清佳ちゃん……」%K%P
「清佳……」%K%P
嬉しい。%K%P
好开心。%K%P
清佳ちゃんの気持ちが嬉しいと、\n心の底から思う。%K%P
我打从心底为清佳的心意感到开心。%K%P
「私はきっとまだまだ蛍について\n　知らないこともたくさんあるだろうけど……\n　それでも好き。あなたのことを愛してる……」%K%P
「我一定还有很多关于萤的事不了解……\n　即使如此，我还是喜欢你。我爱你……」%K%P
「それだけは……ふふっ。\n　改めて伝えておきたくて」%K%P
「只有这件事……呵呵。\n我想重新告诉你。」%K%P
笑顔で告白してくれる清佳ちゃん。\n辛い顔で告白しようとしていた僕とは真逆だ。%K%P
清佳笑着向我告白。\n和一脸痛苦地打算向她告白的我完全相反。%K%P
だからこそ彼女の言葉が本物なのだとわかる。%K%P
正因为如此，我明白她的话是认真的。%K%P
嘘偽りない彼女の気持ちなのだとわかる。%K%P
我知道她的心意是毫无虚假的。%K%P
蛍が隠し事をしていることに気づいているはずなのに、\nそれでも清佳ちゃんは蛍を好きでいてくれて――%K%P
清佳明明知道萤有事瞒着自己，却还是喜欢着她——%K%P
「っっ。は、花火の前に変な話しちゃったわね」%K%P
「唔唔。在、在放烟火之前，说了奇怪的话呢。」%K%P
「あまり気にしなくていいから。\n　――う、ううん、気にはして欲しいけど……」%K%P
「不用太在意没关系。\n——不、不对，我希望你在意……」%K%P
照れた顔で清佳ちゃんが慌てる。\n僕から視線を逸らして夜空を見上げる。%K%P
清佳一脸害羞，慌张地移开视线，仰望夜空。%K%P
「もうすぐ時間よ。蛍もほら、空を見上げて？\n　花火が打ち上がる瞬間、見逃しちゃうわ」%K%P
「时间快到了。小萤，你也快点抬头看天空吧。\n不然会错过烟火升空的瞬间哦。」%K%P
「ここね？　花火があがってくるところも\n　はっきりと見えるの。花火だけは何度も\n　ここでこっそり見てて――」%K%P
「这里呢？烟火升空的地方也看得很清楚。只有烟火，我在这里看过好几次——」%K%P
恥ずかしそうに早口で話始める彼女が愛おしい。%K%P
她害羞地快速说道，模样十分惹人怜爱。%K%P
やっぱり僕は清佳ちゃんが好きだ。%K%P
我果然喜欢清佳。%K%P
彼女の幸せそうな笑顔が好きだ。\n恥ずかしそうに照れる姿が好きだ。%K%P
我喜欢她幸福的笑容。\n喜欢她害羞的腼腆模样。%K%P
不器用で暴走しがちなところも、\n影で努力しているところも――みんなみんな好きだ。%K%P
不管是笨拙又容易失控的一面，还是在背地里努力的一面——我全都喜欢。%K%P
――この気持ちだけは、\n春樹であっても蛍であっても変わらない。%K%P
——只有这份心情，不管是春树还是萤，都不会改变。%K%P
「性別なんて関係ないわ。たとえ蛍が男性だったとしても\n　私は蛍のことを間違いなく好きになってる」%K%P
「性别根本无所谓。就算萤是男性，我也会喜欢上萤。」%K%P
「大切なのは、性別でも、見た目でも、立場でもない。\n　その人を愛してるって気持ちじゃないの？」%K%P
「重要的不是性别、外表、立场。\n而是爱着对方的心情，不是吗？」%K%P
――ホタルが夜空を飛び交う。\n清佳ちゃんが僕の隣で顔を赤らめて微笑む。%K%P
——萤在夜空中飞舞。\n清佳在我身边红着脸微笑。%K%P
その姿を美しいと、可愛らしいと思う。%K%P
我觉得她那副模样很美，很可爱。%K%P
たとえ性別を偽っていたとしても、\nこの気持ちは本物だ。変わらない。%K%P
就算伪装性别，这份心意也是货真价实，不会改变。%K%P
「あっ。見て、蛍っ！　花火が――」%K%P
「啊！萤，你看！烟火——」%K%P
「――んんっ！？」%K%P
「——嗯嗯！？」%K%P
気づけば、唇を重ねてしまっていた。%K%P
回过神来，两人的嘴唇已经叠在一起。%K%P
極彩色の光に照らされた清佳ちゃんの顔が\n視界いっぱいに広がる。%K%P
清佳的脸庞被五彩缤纷的光芒照亮，占满了我的视野。%K%P
夜空に咲き誇る花火なんてそっちのけで、\n大好きな人の顔をずっと見つめてしまう。%K%P
我完全无视于在夜空中绽放的烟火，一直凝视着心上人的脸庞。%K%P
今にも押し倒してしまいそうなくらい、\n感情を乗せて唇を押しつけてしまう――%K%P
我几乎带着所有感情，将嘴唇压在她的唇上——%K%P
「ぷは……はぁ、はぁ、はぁ……」%K%P
「噗哈……呼、呼、呼……」%K%P
「はぁ……はぁ……はぁ……」%K%P
「呼……呼……呼……」%K%P
「ほ、蛍……今の……」%K%P
「萤、萤……刚才那是……」%K%P
清佳ちゃんの戸惑った声を聞いて我に返った。%K%P
听到清佳困惑的声音，我才回过神来。%K%P
ぼ、僕はなんてことを……。\nどうしてキスなんかしちゃって……。%K%P
我、我怎么会做出这种事……\n为什么我会亲她……%K%P
「ごごご、ごめんなさい……！\n　今のは、えと、そのっ……！」%K%P
「对对对、对不起……！\n刚才那是，呃，那个……！」%K%P
「…………」%K%P
「…………」%K%P
慌てて誤魔化そうとするけれど、\n頭の中は真っ白で何も言葉が思い浮かばない。%K%P
我慌慌张张地想要蒙混过去，但脑袋一片空白，什么话也想不出来。%K%P
気の迷い？　――違う。\nつい勢いでしちゃって？　――どうして？%K%P
一时鬼迷心窍？——不对。\n一时冲动？——为什么？%K%P
誤魔化そうと思えば思うほど、\n誤魔化しきれない気持ちが溢れかえってくる。%K%P
越是想蒙混过去，就越是无法掩饰自己的心情。%K%P
思考停止している頭とは裏腹に、\n心臓が飛び出しそうなほど心が沸き立つ。%K%P
与停止思考的脑袋相反，心脏激烈跳动，几乎要跳出来。%K%P
そんな僕を清佳ちゃんはじっと見つめていて。%K%P
清佳一直凝视着这样的我。%K%P
気持ちを探るように恐る恐る\nゆっくりと顔を近づけてきてくれて――%K%P
她战战兢兢地将脸缓缓凑近，仿佛在试探我的心情——%K%P
「ん……ちゅっ……」%K%P
「嗯……啾……」%K%P
再び唇が触れ合う。%K%P
两人的嘴唇再次相触。%K%P
拒もうと思えば拒めた口づけを、\n目を瞑って受け入れていた。%K%P
我闭上眼睛，接受了这个想拒绝就能拒绝的吻。%K%P
「ん……ふ……」%K%P
「嗯……呼……」%K%P
「んふ……ん、ちゅ……」%K%P
「嗯呼……嗯、啾……」%K%P
唇を触れ合わせあう。%K%P
两人的嘴唇交叠在一起。%K%P
夜空を照らす光が消えるまで、\n何度も、何度も――%K%P
在照亮夜空的光芒消失之前，她一次又一次地——%K%P
「……ふぁ。はぁ、はぁ……」%K%P
「……呼啊。呼、呼……」%K%P
「清佳、ちゃん……」%K%P
「清佳……」%K%P
「蛍…………」%K%P
「萤…………」%K%P
耳まで顔を真っ赤にした清佳ちゃんの顔が目に入る。\nきっと僕も同じくらい顔を真っ赤にしているだろう。%K%P
清佳的脸红到耳根子，我一定也一样满脸通红吧。%K%P
「……好き。私、蛍のことが……好き」%K%P
「……喜欢。我……喜欢萤。」%K%P
「わたし……も……」%K%P
「我……也……」%K%P
「わたしも……清佳ちゃんのことが好き……」%K%P
「我也……喜欢清佳……」%K%P
「……ん、ちゅっ……」%K%P
「……嗯、啾……」%K%P
どちらともなく顔を近づけて唇を重ねる。%K%P
两人不约而同地把脸凑近，让嘴唇交叠在一起。%K%P
――花火は一切目に入らない。%K%P
——完全没在看烟火。%K%P
大好きな人の顔だけが、\nずっと目の前に広がっていた。%K%P
最喜欢的人的脸庞，一直映在我的眼前。%K%P