F5は、2023年に、次世代アーキテクチャーを採用したソフトウェア”BIG-IP NEXT”(バージョンである20.0〜)をリリースしました。クラウドシフトやコンテナ、DevOpsなどのアプリケーションの変化に対応し最適な通信環境を提供するため、従来のTMOSをベースとし新しくコンテナ・マイクロサービスで動作するソフトウェアへと進化しました。これにより、コントロールプレーンとデータプレーンの分離、通信状況に応じた柔軟なスケールアウトの実現など、現在およびこれからのアプリケーション基盤に最適なネットワークやセキュリティを提供します。
次のイメージのように、TMOSではControl Plane、Data Planeそれぞれの機能モジュール全てを1つのソフトウェアとして提供していましたが、BIG-IP Nextでは、それらが複数のコンテナ群の集合として分離されています。
また次のイメージのように、アーキテクチャがコンテナに変わりますが、ハイレベルなアーキテクチャとしてはこれまでのBIG-IPのCoreであるTMMを踏襲しながらモジュラー型への進化を遂げています。
BIG-IPのCoreであるTMM は維持
- 今までと同様の機能を実装 (iRules等)
各機能 (プロセス)をコンテナで実装
- コントロールプレーンとデータプレーンの分離
- 柔軟性、拡張性の向上
- バージョンアップやマルチテナント管理が容易に
- マシンリソース使用の最適化