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原稿の書き方
2023-09-01

たぶん準備段階で一番時間がかかるのが原稿書きの部分。 原稿は書けば書くほど書きやすくなるもんですが、あんまり前回の文言を繰り返すと書いてる側もマンネリ化しちゃうので、ちょっとでも季節の話題なんかを入れることで書いてる側にも張り合いが持てるかも。

まず、よく言われる事柄を。

  1. 真実か
  2. 伝える意味はあるか (伝える価値があるか、今伝えるべきことか、誰に伝えることか)
  • 誰にとっても価値のない放送は百害あって一利なし
  • 特定の人だけのための放送は、その他の人にとっては「どうでもよい」

全部を満たすことは難しい(おそらくできない)けれど、理想論としてできるだけ近づけていくことでよりよい原稿になるはず。

番組の組み立て

まず、現行の「学園交差点」の基本構成はこんな感じ。 実際に放送する「放送用」と、生徒に配信する「配信用」で分けています。 放送用では、20分枠をフルに使えるように組み立てています。

放送用

OP ゲスト紹介・フリートーク 企画Ⅰ 曲1 告知・案内 企画Ⅱ フリートーク ED
1分 2分 5分 5分 1分 5分 1分 1分

配信用

放送用音源からの続き。

放送用 配信用OP 企画Ⅲ 配信用ED 曲2 エンドコール
20分 1分 10分+ 1分 5分 15秒

もちろんこの通りうまくいくことはそうそうありません。 だいたいどこかのコーナーと時間を融通することになります。 私が使っていた常套手段はこんな感じです。

  • フリートークや告知の時間を削る
  • 途中を飛ばして配信用限定にする
  • 曲の2番を飛ばして短縮する(1サビとCメロをつなげてしまうとか)
  • 企画Ⅱを省略する
  • 思い切って1~2分オーバーする

これらは、たいてい原稿作りの段階で計画しておかないといけないことです。 原稿に「ここで何分」とか書いておいて、スタジオの時計をみて収録するのがいいかも。

実際の原稿としては、たとえばこんな感じが考えられます。 まずはOPとゲスト紹介の部分から。

OP・ゲスト紹介

部員) 12時半になりました。こんにちは。放送部です。
       「「学園交差点」」
部員) 「学園交差点」は、生徒や先生へのインタビューや、部活動の紹介、行事の告知などを通して、学校内で交差する様々な要素を紹介していきます。

      さて、冬休みまであと一週間を切りましたが、みなさん冬休みの予定はたてていますか?
      私は・・・<<==

      今日のゲストは〇〇先生です。
      よろしくお願いします。

ゲスト)よろしくお願いします。
        <<==
部員)  先生は、何か冬休みの予定はたてていますか?

ここでのポイントはアドリブの余地を残しておくことです。<<==をつけているところはとくにアドリブを入れやすいようにあえて最低限流れが定まるくらいだけにしています。

あと、原稿を作るときの個人的なこだわりとして、ジングル(事前に作っておいた素材)を使う部分は「「二重鍵括弧」」でくくっています。

企画Ⅰ

部員) では、早速コーナーに移っていきましょう!
       「「はじめまして!新任の先生にインタビュー」」
部員) 「このコーナーでは、先生とのインタビューを通じてみなさんとの新たな交差点をつくっていきたいと思います。

部員) それでは、最後に私から。先生のおすすめの曲を教えてください。

インタビューとかをするなら、事前に質問内容や返しをある程度決めておくのが無難です。 そのうえで、完璧に型にはまらなくていいようにしておくこと。 また、曲にスムーズにつながるような前振りがあってもいいかも。

曲1

部員) では、そんな先生のおすすめの曲をお聞きいただきましょう。
      ___________で、「____________」です。

M-1)     曲

部員) お聞きいただいた曲は、
      ___________で、「____________」でした。

放送の中でも曲を流す部分はとくに批評が分かれる部分です。当然みんな好きな曲は違うのですから、「お聞きいただいた曲は、」のように丁寧な言い回しを心がけています。

また、曲が終わった後で「あれだれのなんて曲やろ?」って興味を持ってくれた人のためにも、繰り返しアーティスト名と曲名をいいます。

告知・案内

      「「スタジオからのお知らせ」」
部員) お知らせします。
      まずは今後の予定について・・・

部員) 続いてゲストの先生からのお知らせです。
      ・・・

部員) 最後に放送情報です。
      お昼の放送は・・・

部員) 以上、「スタジオからのお知らせ」でした。

告知パートは淡々と。ゲストが先生の場合、告知事項があればしてもらいましょう。 お昼の放送で話された連絡がどこかのクラスに伝わって、お昼の放送を聞いてくれる人が増えるかも。

基本的には放送情報は最後に持ってきます。礼儀を重んじる日本文化の現れですね。

企画Ⅱ

部員) さて、冬休みはすぐそこですが、冬休みは受験生の先輩にとっては非常に大切な時間になると思います。
      また、私たち1、2年生も進路について向き合う時期になりました。そういった方にメッセージをお願いします・・・

なんとなく長期休み直前にはこんな感じで先生にそれっぽい話をしてもらったりします。 季節に応じた企画ものもいいかも。(例:一緒に七夕の短冊を書く、サンタさんへのお願い事など)

フリートーク・ED

部員) お送りしてきました「学園交差点」もそろそろお別れの時間に近づいてきました。
      〇〇先生、本日はスタジオにお越しいただきありがとうございました。
      収録してみて、いかがでしたか・・・

部員) それでは今週もお聴きいただきありがとうございました。
      お昼からの授業も頑張っていきましょう!<<==
      今回のお相手はXXと、ゲストの〇〇先生でした。ありがとうございました。

ラジオ放送では話し手の事を「お相手」というそう。(聞き手の「相手」) <<==で指したみたいに、お相手の人のことを気遣う一言があればいいな。

配信用OPED・企画Ⅲ

部員) このコーナーでは放送では話しきれなかったいろいろなことを深堀りするアーカイブ配信限定のコーナーです。
      この裏路地にはゲストの先生もお付き合い頂いて、聞けなかったこと聞くとか、言えなかったこと言うとか、ある程度自由な時間にしていきたいと思います。

      (フリートーク)

部員) ということで、今度こそお別れです。
      お相手は、XXと、ゲストの〇〇先生でした。
      ありがとうございました。

M-2)  曲2

だいたい企画Ⅲはフリートークに回しています。 ここまで話をしてみて、思ったこと、感じたことを積極的に伝えて広げる場として使えたらいいな。 枠も10分以上あるので、話が脱線しても大丈夫。

曲2はフリートーク終わり始めから徐々にフェードして「ありがとうございました。」のあとにボーカルが入るように調整しています。

エンドコール

: チャイム

「「制作は、〇〇高校放送部でした。」」

著作権表記になる部分。すべての放送で同じ音声を使っていました。 エンドコールの前にはチャイムを入れるのがオススメ。

原稿の書き方

  • 一文はできるだけ短く。体言止めは使わない。
  • 最初に上げる原稿は、思ったことをいろいろと盛り込んで書いてみる。多い分には削れますが、短いとどうしようもありません。
  • 時間設定は余裕だけでなく、予定より短くなった場合のことも考慮するとよい。
  • 原稿を書き終えたら一度、必ず声に出して読んでみること。声に出して読めば文のおかしなところやわかりにくい表現などにきづけるはずです。みんなにわかりやすい原稿を作ること。聞いた人から「ここどういうこと?」と聞かれて「それはこういうことで~」と説明しなければいけないような原稿ではダメです。聞いている人は音声のみで聞いているので、音で聞いただけで伝わるように心がけること。
  • 原稿は基本的に、収録の前の日までに顧問の先生に提出すること。直前だと原稿の印刷が間に合いません。

原稿の読み方

漢字 読み
今日 きょう
明日 あす、あした
明後日 あさって
昨日 きのう
昨年 去年(きょねん)
行われ おこなわれ
5名 5人(にん)
すごく たいへん
およそ
など
二人 ふたり
  • 漢語や外来語はなるべく使わない。漢字ばっかりの原稿はしゃべりにくいし、聞き手にも伝わりにくい。なるべく簡単な言葉(ひらがな、話し言葉)で表せるようにしよう。
  • おおげさな表現は避ける。副詞や形容詞を使うと文の信頼性が落ちます。
  • 難しい言葉や地名、学校名など読みにくい文字は必ずかっこがきで振り仮名をつけよう。

原稿のチェック

  • まず、誤字脱字がないか確認。あとは、「お知らせ」として伝える上で足りない部分がないかよく読んで判断してください。足りない情報があれば、原稿を書いてくれた人と話して修正しましょう。
  • 読みやすい改行 読みまちがいを防いで読みやすくするために、意味区切りで空白や読点を入れるなど工夫すること。
  • チェック時も必ず声に出す。そして、他の人にも呼んでもらうこと。

原稿ができたら

  • PDF出力 共有や「書き出し(エクスポート)」ボタンを押して、PDF形式で原稿を書き出すこと。これをすると実際の印刷時の仕上がりを確認できるほか、印刷してくださる先生の負担が少なくなります。
  • 印刷 顧問の先生に頼んで、出力したPDFファイルを印刷してもらってください。数は読む人+1くらいで大丈夫(たぶん)

関連項目

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