ここでは、すでに構築された環境で hive-builder をバージョンアップした際の移行作業について説明します。
2系は1系(1.x.x)とサイトの互換性はありません。サイトを再構築するか、1系の最新版(1.2.3)を利用してください。 1系の最新版を利用する場合は、以下のようにバージョンを指定してバージョンアップしてください。
pip install -U hive-builder=1.2.3
また、1系のマニュアルについては、 https://hive-builder.readthedocs.io/ja/foros7/ を参照してください。
2.0.x では、リポジトリサーバのログ収集機能のポート番号は 514固定でしたが、 2.1.0 以降では、ポート番号のデフォルトが 10514 に変わりました。 バージョンアップ後に既存の環境で deploy-services を実行するとそのサービスはポート番号 10514 にログを送ろうとします。 これを避けるためには、 inventory/grup_vars/servers.yml で以下のように指定してください。
hive_syslog_port: 514
2.0.2 からは zabbix の SELinux に対する監視方法が変わりました。 既存サイトでは hive-builder をバージョンアップ後、zabbix の Web UI にアクセスし、 Configuration -> Templates で Hive Server SELinux テンプレートを Delete and Clear で削除してください。 その後、以下のコマンドを実行してください。
hive setup-hosts -T zabbix,zabbix-agent # 以下をすべてのコンテナ収容サーバで繰り返し hive ssh -t サーバ名 sudo su - make -f /usr/share/selinux/devel/Makefile reload systemctl restart zabbix-agent exit exit
2.2.0 からは zabbix がログを監視するようになりました。また、バックアップスクリプトの生成は deploy-services で 行うように変更されました。 既存サイトでは hive-builder をバージョンアップ後、zabbix の Web UI にアクセスし、 Configuration -> Templates で Hive Server SELinux テンプレートを Delete and Clear で削除してください。 その後、以下のコマンドを実行してください。
hive setup-hosts -T zabbix,zabbix-agent,backup-tools,rsyslogd hive deploy-services