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[8] [DFN[[RUBYB[[[触知可能内容]]]@en[palpable content]]]]は、[[空白]]でない文字列や、“実体”があると言えるような[[要素]]を含む分類です。[[内容モデル]]が[[フロー内容]]や[[語句内容]]であるような[[要素]]は、最低1つは[[触知可能内容]]であることが求められています。言い換えると、そのような[[要素]]は、実質的に空と言える状態になってはいけません。
[EG[
[9] 例えば [CODE(HTMLe)@en[[[p]]]] [[要素]]の[[内容モデル]]は[[語句内容]]ですから、この規定が適用されます。
[CODE(HTMLe)@en[[[p]]]] [[要素]]の[[内容]]が空であったり、[[空白文字]]しかなかったり、
[CODE(HTMLe)@en[[[br]]]] [[要素]]や [CODE(HTMLe)@en[[[script]]]]
[[要素]]しかなかったりすると、これらはいずれも[[触知可能内容]]ではありませんから、不適切です。
]EG]
* 仕様書
[REFS[
- [7] [CITE@en-US-x-hixie[HTML Standard]] ([TIME[2013-11-13 22:45:42 +09:00]] 版) <http://www.whatwg.org/specs/web-apps/current-work/#palpable-content>
]REFS]
* 一覧
[14] [[触知可能内容]]の一覧は >>7 にあります。
[15] [[機械可読]]の一覧データは <https://raw.github.com/manakai/data-web-defs/master/data/elements.json> に含まれています。
[19] [[要素間空白]]以外の[[テキスト]]は、[[触知可能内容]]です。
[20] [[自律カスタム要素]]は、[[触知可能内容]]です。
* 文書の適合性
[10] [[内容モデル]]が[[フロー内容]]や[[語句内容]]を認めている[[要素]]の[[内容]]には最低でも1つは[[触知可能内容]]であり
[CODE(HTMLa)@en[[[hidden]]]] [[属性]]が指定されていないものが含まれている[['''べきです''']] [SRC[>>7]]。
[11] ただしこれは完全な要求ではなく、する[['''べきある''']]というレベルの要件となっており、
従わない正当な理由がある場合には満たさなくても良いこととされています。これは、
この要件が満たされず[[要素]]が空となるのも正当たる場合が多々あるからです [SRC[>>7]]。
[EG[
[12] 例えば、あとから[[スクリプト]]によって埋められる予定の[[要素]]や、
[[雛形]]の一部として使われていてあるページでは使われるものの別のページでは使われないような[[要素]]は、
空であっても良いでしょう [SRC[>>7]]。
]EG]
[EG[
[16] [CODE(HTMLe)@en[[[del]]]] [[要素]]は[[触知可能内容]]ではありませんから、例えば [CODE(HTMLe)@en[[[td]]]]
[[要素]]の内容が [CODE(HTMLe)@en[[[del]]]] [[要素]]しかない場合、この要件に違反してしまいます。
しかし、[[表]]の[[こま]]の内容がすべて削除されたことを表したい時、他に方法がなく、
また[[文書]]の構造として不自然とは思えませんから、[[触知可能内容]]を含まない正当な理由と言えると考えられます。
]EG]
[13] [[適合性検査器]]はこの要件を満たさない[[要素]]を探す手段を提供することが[RUBYB[勧められています]@en[encouraged]] [SRC[>>7]]。
* 歴史
[4] [[HTML5]] は初期から [DFN[[[significant inline content]]]] として[[空白]]でない文字列や[[埋め込み内容]]が[[ブロック水準要素]]に含まれることを要求していました。
[5] その後要件は緩和され、「[[significant inline content]]」という用語は使われなくなりましたが、同様の要件は残っていました
(>>2)。
[6] 2011年になって改めて整理され、[[触診可能内容]]が含まれないといけないという現在の要件になりました。
[REFS[
- [2] [CITE@en[Web Applications 1.0 r1114 Begone, significant inline content!]]
( ([TIME[2007-10-31 18:08:00 +09:00]] 版))
<http://html5.org/tools/web-apps-tracker?from=1113&to=1114>
- [3] [CITE@en[Web Applications 1.0 r1152 Massive overhaul of the content models of most elements. The Block vs Inline distinction has been replaced by a new set of content categories, block/inline mixing is now allowed, the definition of paragraphs is revamped, and many related issues have been addressed.]]
( ([TIME[2007-12-20 12:47:00 +09:00]] 版))
<http://html5.org/tools/web-apps-tracker?from=1151&to=1152>
- [1] [CITE@en[Web Applications 1.0 r6640 Define the concept of 'palpable content' so that we can better define the 'should'-level requirement equivalent to HTML4's 'paragraphs must not be empty'. This might be overkill. On the other hand, this might be useful in the future in defining other requirements.]]
( ([TIME[2011-10-06 07:49:00 +09:00]] 版))
<http://html5.org/tools/web-apps-tracker?from=6639&to=6640>
]REFS]
[17] [CITE@en[Web Applications 1.0 r8000 Integrate <template> into HTML.]]
( ([TIME[2013-06-29 07:44:00 +09:00]] 版))
<http://html5.org/tools/web-apps-tracker?from=7999&to=8000>
[18] [CITE@en[Clarify what "palpable content" is · whatwg/html@d5c748a]]
([TIME[2015-08-29 15:45:57 +09:00]] 版)
<https://github.com/whatwg/html/commit/d5c748a16c984d18eb039bbd885a519c96a90b26>