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994
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996
997
998
999
1000
[7] [DFN[[RUBY[[[元号]]][げんごう]]]]は、[[東洋]]で長く用いられている、
[[暦]]上の[[期間]]を表す名前です。
[220]
現在の[[日本の元号]]は'''[[令和]]'''です。
[8] 現在では[[日本]]で用いられるのみとなっていますが、
かつては[[東アジア]]各国で用いられていました。
[615] ただし、[[民国紀元]] ([[中華民国]])
や[[主体紀元]] ([[朝鮮民主主義人民共和国]])
を[[元号]]に分類することもあります。
[NOTE[
[79] [[元号]]のような固有の名称を持たない (区別には[[君主]]名を使う)
[[即位紀年]]は[[英国][英国王即位紀年]]などいくつかの国に現存しています。
]NOTE]
* 呼称
[350] 「平成39年」の「平成」のような[[紀元]]を表す名称を[[元号]]といいます。
しかし文脈により「平成39年」のような[[元号年]]の表記の全体を指して[[元号]]と言ったりもします。
[4] [[元号]]を[DFN[年号]]ともいいます。
現在でも歴史学分野を中心に[[年号]]と呼ぶことがあります。
しかし[[年号]]は[[西暦年]]その他の[[年]]の表記のことを指す場合もあるので、
[[元号]]という方が曖昧ではありません。
[SEE[ 詳しくは >>293 ]]
[5] [[日本手話]]にも[[元号]]と[[年号]]があります。 [SRC[>>242]]
[294] [[英語]]では [[era]] と呼ばれますが、
より広く[[紀年法]]や[[紀元]]の意味でも使われるので曖昧です。
[DFN[[[regnal year]]]] や [DFN[finite era (name)]] と呼ぶとそのような曖昧性は排除できます [SRC[>>9]]
が、[[元号]]でない[[即位紀年]]
[WEAK[(東洋以外のものも含む。)]]
も含まれることがあるようです。
歴史学の論文英題や[[計算機プログラム]]の変数名などでは [[era]]
とすることが多いようです。
現用されているのが[[日本の元号]]だけなので、
[[Japanese era (name)][Japanese era name]] などと言うこともあります。
[74]
[[Java]] は[[日本の元号]]による[[日付]]表記を扱う[[クラス]]を
[CODE[java.util.JapaneseImperialCalendar]]
と呼んでいます。 Imperial calendar という名前から[[皇紀]]を連想しますが、
[[天皇]]の[[暦]]ということで[[日本の元号]]を表しているようです。
紛らわしいので適切な命名とはいえません。
[295] [[日時パターン]]の表記などでは、[[ローマ字表記]]の[[頭文字]]である
「g」や「G」で表現されることがよくあります。
[[ISO 8601]] の[[日時書式表現]]
(の [[JIS X 0301]] 拡張) は [CODE[N]] を使っています
(''n''ame?)。
[63]
[[ISO 19108]] は[[元号]] (や他の[[暦法]]における[[暦年]]の上位概念)
を記述するために[RUBYB[[[暦年代][暦年代 (ISO 19108)]]][calendar era]]という概念を導入しています。
[SEE[ [[暦年代 (ISO 19108)]] ]]
[REFS[
- [9] [CITE@ja[[[元号]] - Wikipedia]]
([TIME[2015-12-06 17:02:31 +09:00]] 版)
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E5%8F%B7>
- [242] [CITE@ja[新しい手話の動画サイト:特集 [[元号]]関連用語]]
([TIME[2019-04-08 11:05:09 +09:00]])
<https://www.newsigns.jp/featured014>
]REFS]
* 意味
[255] [[元号]]は、1つ[[以上]]の (原則として連続した) [[年]]に対して与えた名称です。
その[[改元日]]から始まり、次の[[改元日]]までの期間を表します。
([[改元日]]を含む[[年]]は、途中からまたは途中までしか含まれないこととなります。)
;; [96] しかしこの始点と終点は実は曖昧です。 [SEE[ [[改元時期]] ]]
[380] [[元号]]は、前の[[元号]]からの[[改元]]という形でその時期が定義されています。
直接的な定義には含まれませんが、[[暦]]への記載や現実の運用などから、
[[西暦]]や[[皇紀]]のような他の[[紀年法]]との対応関係も定まります。
[381] ただし、[[私年号]]や滅亡した勢力の[[元号]]の中には、
正確な時期が伝わっていないものもあります。特に私年号は、
[[改元]]の手続きが行わず自然発生的に使われ出し、
いつの間にか消滅しているようなものなので、
終了の時期もはっきりしないことが多いようです。
-*-*-
[254] [[元号]]が何かについて、[[元号法]] [SRC[>>54]] は定義していません。
[[法令]]上は自明のもの、あるいは[[慣習]]的なものとして扱われているのでしょうか。
[613] [[JIS]] は次のように定義しています。
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[16] [[JIS X 0301]]:2002 3.34
]FIGCAPTION]
> [[日本]]で用いる[[暦年]]の上位呼称
]FIG]
[614] しかし「[[暦年]]の上位」といわれても何となくの雰囲気はわかりますが、
それ以上の情報は得られません。[[暦年]]は約365日を表す用語のようですが、
[[元号]]の期間は [[JIS]] 上も約365日の整数倍となるとは限りません。
「上位」の意味が定義されていないので、この定義と実際の[[元号]]が合致しているかどうかもよくわかりません。
[29]
[CITE[暦と時の事典]]は、
[[年号]]を「明治、大正、昭和のように、
年に冠して使用する称号で元号ともいう。」
としました。[SRC[>>30]]
[REFS[
- [30] [CITE[暦と時の事典]] pp.233-234 [CSECTION[[RUBY[年号][ねんごう]]]]
]REFS]
-*-*-
[99]
「元号」は、個別の[[元号]]のことを指す言葉ですが、
[[元号]]を使うシステム全体を指して使うこともあります。
[SEE[ [[元号系]] ]]
[13]
[[元号]]は[[紀年法]]の一種といえます。
個別の[[元号]]がそれぞれ[[紀年法]]として機能するので[[元号]]は[[紀年法]]の[[部分集合]]といえます。
あるいは「[[日本の元号]]」のような一連の[[元号]]の[[列]]として定まる[[元号系]]は、
それ自体が1つの[[紀年法]]といえます。
[FIG[
[PRE[
..., 昭和, 平成, 令和, ... } 元号 }
}
(..., 昭和, 平成, 令和, ...) } 紀年法
}
西暦, 皇紀, ... } 元号でない紀年法 }
]PRE]
]FIG]
[15]
[[元号]]である[[紀年法]]と[[元号]]でない[[紀年法]]との違い、
すなわち[[元号]]たる要件は、
よくわかりません。
(>>489)
-*-*-
[SEE[ 個別の元号の語義は[[元号の選定]]、各元号の項 ]]
* 法令
[253] 現在の[[日本の元号]]制度は、[CITE[元号法]]で定められています。
[[元号]]制度の元で用いられる実際の[[元号]]は、[[改元]]の[[政令]]により定められています。
[SEE[ [[元号の法令]] ]]
[REFS[
- [54] [CITE[元号法]]
]REFS]
* 文脈
[262] [[元号]]は、[[日本]]で公私問わず広く用いられています。
[263] ただし[[日本]]でも[[元号]]表記よりも[[西暦]]表記が多くなってきています。
[SEE[ [[現代日本の紀年法]] ]]
[33]
[[年号銭]]でも使われてきました。
現在でも[[日本]]の[[貨幣]]には[[日本の元号]]の紀年があります。
-*-*-
[287] [[日本]]の[[元号]]を使った[[日付]]の表記を、[[和暦]]や[[邦暦]]と呼ぶことがあります。
ただし、これらの言葉は他にもいろいろな意味で使われます。
[SEE[ [[和暦]] ]]
** 元号による年の表記
[192] [SEE[ [[元号年]] ]]
-*-*-
[106]
[[元号年]]と紛らわしい数え方として、
[[改元]]からの経過を数える[[改元何周年記念]]があります。
** 日時形式における元号
[159] [[JIS X 0301]] は[[元号]]を使った[[情報交換]]用の[[日時形式]]を定めています。
[160] [[元号コード]]と[[年]]の組が使われる場合もあります。
** 元号利用時期の表記
[610] [[元号]][VAR[元号]]を用いた時期のことを、
「[VAR[元号]]」、
「[VAR[元号]]年間」、
「[VAR[元号]]年中」、
「[VAR[元号]]時代」、
「[VAR[元号]]期」などといいます。
[EG[
[611] [[昭和時代]]は、[[昭和]]が用いられた時期を指します。
]EG]
[EG[
[612] [[寛永年間]]は、[[寛永]]が用いられた時期を指します。
]EG]
[EG[
[251] [[平成生まれ]]とは[[平成]]が用いられた時期に[[生年月日]]が属する人々です。
]EG]
-*-*-
[77]
[[文化]]と[[文政]]の時代は合わせて[[化政期]]と呼ばれ、
この時代の文化は[[化政文化]]と呼ばれています。
[121]
[[唐国]]の[[天寶]]と[[開元]]を合わせて[[開天]]といいます。
[119]
[[清国]]の[[道光]]と[[咸豐]]を合わせて[[道咸]]といいます。
[[同治]]と[[光緒]]を合わせて[[同光]]といいます。
更にそれらを組み合わせて[[道咸同光]]といいます。
;; [135] 過去に[[同光]]という[[元号]]もありました。
[78]
[[昭和時代]]に[[元禄]]と組み合わせた[[昭和元禄]]という言葉もあります。
[[元禄]]と[[昭和]]は時代が大きく離れていますが、
[[昭和時代]]に出現した[[元禄文化]] ([[元禄]]時代の様相)
風味というくらいの意味合いのようです。
** 追号と記念日
[250]
[[一世一元]]の[[元号]]は[[皇帝]]や[[天皇]]の[[追号]]として[VAR[何々]]帝、
[VAR[何々]]天皇のように使われることが慣例となっています。
(ただしこれが[[日本]]の制度として定められたことはありません。今後も踏襲されるかは不明です。)
[[一世一元]]以前にも、
君主の自称または他称として[[元号]]が使われたことがありました。
[SEE[ [[一世一元]] ]]
[143]
稀に、[[人名]]不明な[[君主]]を便宜上[[元号名]]で[VAR[何々]]帝のように呼ぶことがあります。
[75]
時代と天皇を記念した[[日]]がいくつかあります。
[SEE[ [[日本の祝日]] ]]
[FIG(short list)[ [102] [[元号]]の[[記念日]]
- [[養老の日]]
- [[明治節]]
- [[昭和の日]]
]FIG]
** 元号に因む命名
[136]
[[元号]]はその時代の出来事や概念の固有名詞化のために用いられます。
[EG[
[138] [[大化の改新]]は、[[大化]]の頃の[[政治改革]]を指します。
]EG]
[EG[
[139] [[慶長地震]]は、[[慶長]]の頃の[[大地震]]を指します。
]EG]
[EG[
[642] [[享保の改革]]は、[[享保]]が用いられた頃の[[政治改革]]を指します。
]EG]
[EG[
[137] [[平成の大合併]]は、
[[平成時代]]に行われた[[市町村合併]]政策を指します。
]EG]
[EG[
[140] 令和の天才は、
[[令和時代]]に活躍した天才を指します。
[142]
[TIME[令和3(2021)年][2021]]に [[NHK]] が[[藤井聡太]]を令和の天才、
[[羽生善治]]を平成の絶対王者と呼んで対比した例がありました。
[SRC[>>141]]
[REFS[
- [141]
[CITE@ja[“永世七冠” 羽生善治 が語る “令和の天才”藤井聡太の「成長」 - クローズアップ現代+ - [[NHK]]]], [[日本放送協会]],
2021年10月6日 午後3:55 公開,
[TIME[2021-11-15T03:30:34.000Z]] <https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/WV5PLY8R43/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pgryzPoJ7x/>
]REFS]
]EG]
-*-*-
[249]
[[日時]]記述に使う本来の用法から離れて、
その時期の創設等にちなんで[[地名]]や組織名などの[[固有名詞]]に採用されることも多いです。
[[人名]]に1字取ることも、[[改元]]直後を中心によくみられます。
[SEE[ 表記については[[元号名]] ]]
[80]
[[昭和時代]]に建設された[[日本]]の[[南極基地]]は[[昭和基地]]と命名されました。
元々は基地名が「昭和基地」であって[[地名]]が「昭和」ということではなかったと思われますが、
[[気象庁]]は「地点名」を「昭和」としていて [SRC[>>81]]、
今や[[元号名]]自体が[[地名]]化しているといえます。
[REFS[
- [81] [CITE@ja[[[気象庁]] | ラジオゾンデによる高層気象観測]], [[気象庁 Japan Meteorological Agency]], [TIME[2019-02-18 20:11:18 +09:00]] <https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[1140] [CITE@ja[平成の森公園施設名称変更について - [[宇佐市]]ホームページ]]
([TIME[2019-12-29 13:01:29 +09:00]])
<https://www.city.usa.oita.jp/soshiki/53/57054.html>
]FIGCAPTION]
> 宇佐市平成の森公園は改元に伴い、令和元年7月2日付で「宇佐市平成令和の森スポーツ公園」に名称変更しました。
]FIG]
[84] このパターンは珍しいのでは?
次の[[改元]]ではどうするのだろうw
]REFS]
* 元号の名前
[28] [[元号]]や[[年号]]の「号」が既に「[[名前]]」のような意味ですが、
概念としての[[元号]]と区別して[[元号]]呼称を[[元号名]]と呼ぶこととします。
[[元号名]]は[[漢字]]2文字で表記するものがほとんどですが、
その他にもいろいろな例が知られています。
また、いろいろな読み方があります。
[SEE[ [[元号名]]、[[元号の読み方]] ]]
* 元号の意味
[SEE[ [[元号の選定]]、各元号の項 ]]
* 元号制度の運用
[1045]
[[元号]]制度は、国家権力などが新たな[[元号]]を制定し、
移行を繰り返していくことで運用されるものです。
具体的な方法は[[國]]と時代によります。
[27]
[[元号]]の制定は[[独立国]]の権限であり、象徴でしたから、
複数政府が並立するとそれぞれの[[元号]]が[[建元]]されました。
各勢力がどの[[元号]]を選択するかはどの政府に従うかを意味する、
極めて政治的な行為でした。
[SEE[ [[元号の選定]] ]]
* 元号と年号
[293] [[元号]]のことを[[年号]]ともいいます。語源的・歴史的には[[年号]]の方がより意味に即した用語のようで、
[[中国語]]では現在も[[年号]]と呼ぶのが一般的です。しかし[[年号]]は、
[[元号]]以外の[[紀年法]]も含めたり、
[[元号によって表記された年][元号年]]やその他の[[紀年法]]の[[年]]のことまで含めたりすることがあり、
意味に揺れがあります。[[元号]]という語の方が意味は明確です。
[EG[
[95] [[歴史]]の授業で「何々が起きた年号」といえば、
その事件の起きた[[年]]がいつかということを話題にしているのであって、
[[元号]]とは関係ありません。 ([[元号年]]で言うこともできますが、
[[西暦]]や[[皇紀]]で表すこともできます。)
]EG]
[25] 語源や歴史的な経緯をひとまず置いておくなら、
「平成31年」や「1192年」のような[[年]]の呼称を「年号」と呼び、
「令和」のような[[元][元期]]の呼称を「元号」と呼ぶ現代の用法は一貫しており、
むしろ好ましいといえます。
-*-*-
[46]
現在の[[日本の法令]]は、[CITE[元号法]]をはじめとして
「元号」という呼称を採用しています。
[47]
一方で歴史学者は「年号」という呼称を採用することが多いようです。
複合語的な用語も[[私年号]]などほとんどが「年号」
を使って構成されています。
[[日本の法令]]でも[CITE[養老律令]]は「年号」といっていました
([SEE[ [[日本古代の日時]] ]])。
[100]
[[革年改元]]の提唱者の[[三善清行]]は、
[CITE[革命勘文]] ([[漢文]])
で「建元號於鳳暦」と書いていました。 [SRC[>>101]]
[93]
「元号」という語の[CITE[読売新聞]]データベースでの初出は、
[CITE[即位の地と一世一元の法 京都で即位、天皇一世の間改元せず]],
[TIME[1889.02.16][1889-02-16]]
のようです。
[126]
昭和時代後期の[[日本政府]]の見解では、
[[元号]]と[[年号]]は同義とされました。
[SRC[>>125]]
[39]
[[元号]]研究者の[[所功]]は、
「年号」の始まりは武帝の第1の[[元号]]「[[建元]]」といわれているが果たしてそうだろうか、
と疑問を呈しました
[SRC[[CITE[年号の歴史]] p.4, [CITE[日本年号史大事典]] 普及版 p.14]]。
[[元号]]と[[年号]]は「いま同義語として使われている」
とした上で、[[元号]]は古い文献にほとんどみられないものの、
[[建元]]や[[改元]]は古くからある語で、「元」は[[元年]]の意味であるとし、
[[諸橋[CITE[大漢字辞典]]]] (巻一) の[[元年]]の定義
> 天子即位の第一年。又、年号の改まった最初の年。
... を引きました。そして「この意味で、中国において天子や諸侯の代始から年を数える元号」は
[CITE[春秋]]あたりから見られるなどとし、
武帝の時代に元に命名したものを「元号に漢字の名称を冠した「年号」のはじめ」
だとしました。
[40]
まとめると、
- [41] 現在は[[元号]]と[[年号]]は同義
- [44] 歴史的には[[元号]]には[[年号]]と[[支那式即位紀年]]が含まれる
- [45] ただし[[元号]]という語が成立したのは新しい
... という見解をとりました。
;; [94] 「元号」の語義を「元年」に求めただけで、「年号」と「元号」
がそのように使い分けられている、
または使い分けられていたと主張しているわけではないことに注意が必要です。
[20]
その[[所功]]らのより新しい著書
[CITE[[[元号―年号から読み解く日本史―]]]]
は、
[[元号]]は「本来は「年号」であり、両者をほぼ同義語として併用する」
としました。
本文全体では前近代では「年号」、近現代では「元号」、
俯瞰的部分では「元号 (年号)」のように表記されているようです。
「制度史上」は[[律令]]で[[年号]]が公用され[[明治]]改元で[[一世一元]]となり[[元号]]が
「公称」となった、としました。
[SRC[>>19 p.3]]
[90]
[[暦]]の研究者の[[中牧弘允]]は、
[[年号]]と[[元号]]はほぼ同義で使われるが微妙に異なり、
[[年号]]は[[漢字]]の名前を持つものであって、
[[元号]]は代始から数えるものである、としました。
出典に[[所功]]の[CITE[年号の歴史]]が挙げられており、
所の解説を踏まえた記述とみられます
(が、所の説明とも少しニュアンスが違う気がします)。 [SRC[>>89]]
[31]
[CITE[暦と時の事典]]は、
[[年号]]と[[元号]]を同義としました
(>>29)。
[59]
[TIME[平成31年][year:2019]]の[[令和改元]]直前に編集された、
[[元号]]関連の歴史系諸分野の研究者らによる専門書
[CITE[年号と東アジア―改元の思想と文化―]]
の序文は、
「年を数えるための称号には「元号」と「年号」の二つがある」
うち[[日本]]では[[元号]]が
「正式名称のようになっている」
ものの、「本家の中国」では[[元号]]はほとんど用いず専ら[[年号]]と称するため、
[[東アジア]]全体をカバーするには
「「年号」の呼称に従うのが妥当」
としました。
[SRC[>>34]]
[48] [[令和改元]]時の (専門家の文章から一般人の会話まで) いろいろな言及を総合的にみると、
- [49] 「元号」ということが圧倒的に多い
- [50] 「年号」ということもそれなりにある
- [51] 詳しい人の文章や発言ではわかりやすく併記 (括弧書きなど) することもある
(が多いわけではない)
- [52] 両者の違いが明確に説明されることはあまりない、あっても
「同じ意味です」程度の簡単な説明のみ
-- [124] 専門家の歯切れの悪い説明をそのまま引用したよくわからない説明が、
一番正確という意味のわからない状況
- [53] 一方を聞いた人がえっ他方じゃないの、間違い?、のように混乱することはそれほどない
... といった感じ、つまり多くの人がなんとなく両方とも認識しているが[[元号]]が優勢、
とみうけられます。
[REFS[
- [101] [CITE[古代史獺祭 [[革命勘文]] 原文]] ([TIME[2007-12-14 19:20:34 +09:00]]) <http://www004.upp.so-net.ne.jp/dassai1/kakumeikannbunn/gen.htm>
-- 消滅確認 [TIME[2021-01-29T03:57:17.200Z]]
-- [CITE[古代史獺祭 革命勘文 原文]], [TIME[2021-01-29T03:57:06.000Z]], [TIME[2011-04-10T22:58:06.206Z]] <https://web.archive.org/web/20110410225801/http://www004.upp.so-net.ne.jp/dassai1/kakumeikannbunn/gen.htm>
- [125] [CITE@ja[法律案審議録(元号法案 その1) 昭和54年第87回[[国会]] 総理本府関係 1]] ([[独立行政法人国立公文書館 | NATIONAL ARCHIVES OF JAPAN]]著, [TIME[2018-06-12 23:56:17 +09:00]]) <https://www.digital.archives.go.jp/das/image/M2011021814402318057>
PDF 150ページ
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[89] [CITE[こよみの学校 第116回『年号と元号―微妙なちがいも』|暦生活]],
[[中牧弘允]],
[TIME[2017.12.8][2017-12-08]]
([TIME[2019-01-31 16:04:29 +09:00]]) <https://www.543life.com/campus116.html>
]FIGCAPTION]
> 年号と元号はほぼ同義でつかわれています。 [SNIP[]] しかし、年号と元号には微妙なちがいもあり、両者は時に区別してあつかう必要があります。
> 明治天皇が即位し改元がおこなわれた時、『明治天皇記』には天皇がくじを引き「年号の字を聖択したまふ」とあります。その字は「明治」でした。つまり、漢字の名称を冠したのが「年号」です。これに対し、代始め(即位)から数えるのが元号です。元は元年の意味です。現行の法律は「元号法」と言います。明治22年の「皇室典範」でも明治42年の「登極令」でも「元号」がつかわれました。
]FIG]
- [19] [CITE[[[元号―年号から読み解く日本史―]]]]
- [34] [CITE[年号と東アジア―改元の思想と文化―]]
-- [36] [CSECTION[序―本書の概要と意義―]],
[[水上雅晴]],
pp.i-xii
]REFS]
[104] [CITE@ja[年号と元号 - うたことば歳時記]] ([TIME[2019-07-16 19:20:09 +09:00]]) <https://blog.goo.ne.jp/mayanmilk3/e/eccd078b34cab43e810a004b63671ad6>
[105] [CITE@ja[「元号」と「年号」は何が違うの? | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93]]
([TIME[2019-07-17 16:13:55 +09:00]])
<http://www.1242.com/lf/articles/167774/?cat=life&feat=suzukianju>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[123] [CITE@ja[「元号」と「年号」の違いと元号の6つの条件とは?|NEWSポストセブン]], [TIME[2021-05-09T08:01:25.000Z]] <https://www.news-postseven.com/archives/20190130_856294.html?DETAIL>
]FIGCAPTION]
>[SNIP[]]内閣府・大臣官房総務課の担当者に聞いてみた。
>
「『年号』も『元号』も、年数の上に任意の漢字をつけて表す称号という点では同じため、ほぼ同義語として扱われています。
> 日本は明治の改元から『一世一元』となっており、以来公称として『元号』が使われています。それまでは必ずしも元号と天皇の在位の期間は同一ではありませんでしたが、現在は一世一元となっているため、年号という言い方は、あまり一般的ではありません」(担当者)
> また、国立民族学博物館名誉教授の中牧弘允さんは、その微妙な違いについてこう語る。
>[SNIP[]]
> これに対し、元年の意味を持つ元号は天皇の即位から数えるものだ。
>[SNIP[]]
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[127] [CITE@ja[「年号」「元号」の意味と違い – 社会人の教科書]], [TIME[2021-05-24T11:09:53.000Z]], [TIME[2021-05-24T11:43:48.799Z]] <https://business-textbooks.com/nengou-gengou/>
]FIGCAPTION]
>このように、「元号」と「年号」はほとんど同じ言葉として使われていますが、微妙な違いがあるとする説もあります。それによると、漢字による名称が「年号」であり、天皇の即位から数えたものが「元号」であるとされます。
具体的には、平成30年であれば「平成」が年号で、「30年」の部分が元号であることになります。
]FIG]
[128]
「具体的には」の前の説明と後の例示が一致していないし、
出典も書かれていない珍説。
これが「一般常識」として説明されている。
* 元号の異称
[1838]
[[伴信友]]は、
次のように述べていました
[SRC[>>1731]]。
[[元号]]のことを、
文徳実録斉衡元年天安元年の詔詞、
三代実録元慶元年の詔詞に
「御世乃名」
とあるのは、元々
「御世の始の年號」
を大和言葉にしたものだった。
同じ天皇の途中で改元するとき天皇まで改まるように聞こえるのでよろしくない。
[CITE[続日本紀]]
和銅元年の詔詞などに
「御世[SUP[ノ]]年[SUP[ノ]]名」
とあるのはやや勝るがくだくだしい。
神龜元年の詔詞に
[RUBY[今将嗣坐][イマツギマサム]]御世名乎云々とあり、
次に
「今神龜[SUP[ニ]]二字[SUP[ヲ]]御世乃年名止定弖、改養老八年爲神龜元年而云々」
とあり、
御世名とあるのは御世の年名とあるのにかけあわせておおらかに言ったもの。
それでも天皇の在世中に改元があるのだからやはり穏当ではない。
個人的に正しく言うにしても漢語のまま (年号と) 呼ぶべき。
[[明]]や[[清]]では[[一世一元]]
(「王が世の涯一號に定たる」)
にしていて後の時代の混乱もなくよろしいことに思われる。
[REFS[
- [1731] [CITE[[[年号の論]]]]
]REFS]
* 元号と紀年法
[SEE[ 使い分けについては[[元号の選択]] ]]
[489] [[元号]]は[[紀年法]]の一種ともされますが、[[元号]]とそうでない[[紀年法]]
([[紀元]]) との違いは明確ではありません。
おおよそ次のような違いがあるようです。
[FIG(list)[
- [490] [[元号]]は、次の[[改元]]までの比較的短い期間のみ用いられる想定で制定されていると見られるが、
[[紀元]]はそのような意志を持たずに制定されていると見られる
- [493] [[元号]]は[[改元日]]が比較的明確に定められるが、[[紀元]]の開始の日は定められず、
過去に遡ってその[[紀元]]を使って日付を表すことができそうである
- [491] [[元号]]は[[元号]]名と併記されることが多く、[[紀元]]は年番号のみで表記されることが多そうだが、[[紀元]]名と併記されることもまた多いものもあるし、
[[元号]]であっても年番号のみで表記されるものもある
- [492] [[元号]]名は固定されていることが多いが、[[紀元]]名は表記揺れが多い
- [546] 「○○紀元」や「○○暦」という名前のものは[[元号]]ではない
- [531] [[漢]]の[[武帝]]の初期 (初の[[元号]]とされるもの数個) を除き、
[[元号]]には制定時点で名前が与えられている
- [495] [[国名]]を用いたものは[[元号]]ではなく[[紀元]]であるとされることが多い
- [496] 君主名に即位からの年数を添えるもの ([[在位紀年]])
は、特に[[元号]]として定められた場合を除き、[[元号]]ではないとされることが多い
- [530] 君主名と一致する名前を持ち在位期間と一致するものであっても、[[元号]]として制定されたなら[[元号]]である
-- [603] [[一世一元]]の[[元号]]で[[追号]]として使われるようなものは単なる[[在位紀年]]のようにも見えるが、[[元号]]である
- [528] その他[[元号]]として明確に制定されたものは[[元号]]だが、そうでないものも[[元号]]とされることがある
- [497] 政府が制定したかどうかは[[元号]]か否かには影響しない
- [498] 制定 ([[建元]]、[[改元]]) と元年が一致するか (少なくても1年以内ではあるか)
どうかが[[元号]]か否かに影響しそうだが、しないようにも見える
- [529] 元号にかわって制定されたからといって[[元号]]とは限らない
]FIG]
[494] 次の[[紀年法]]は、[[元号]]として扱われたり、[[元号]]に準じるものとして紹介されたりすることがある一方で、
[[元号]]ではない[[紀年法]]であるとされることもあります。
[FIG(list short)[ [32] [[元号]]なのかどうか
- [[共和]]
- [[崇禎紀元]]
- [[監国魯]]
- [[開国年号]]
- [[太平天囯]]
- [[大明國]]
- [[共戴紀元]]
- [[民国紀元]]
- [[大韓民国]]
- [[越南民主共和]]
- [[越南共和]]
- [[共和社会主義越南]]
- [[檀君紀元]]
- [[主体暦]]
- [[核時代]]
- [[霊波]]
- [[蘭芳]]
- [[天命]]
- [[天聰]]
- [[大同]]
- [[中原皇清国]]
]FIG]
[21] [[即位紀年]]、[[建国紀元]]も参照。
[499] [[私年号]](的な[[紀年法]])や[[フィクションの紀年法]]が[[元号]]であるのかどうか、
判断が分かれることがあります。
* 各地の元号
** 支那
[3]
[[元号]]制度は古代[[支那王朝]]の[[即位紀年][支那式即位紀年]]の発展形として生まれ、
歴代王朝のほとんどで採用されてきました。
現在の[[中華人民共和国]]は[[元号]]を使わず[[公元]]を採用しています。
[SEE[ [[支那の元号]] ]]
** 日本
[2]
[[日本本土]]では[[大化]] ([TIME[西暦645年][year:0645]])
以来1400年近くにわたって[[元号]]が使われています。
[SEE[ [[日本の元号]] ]]
** 琉球
[6]
[[日本]]の[[南西諸島]]は、かつては[[日本]]の[[薩摩藩]]の[[属国]]の[[琉球王国]]でした。
[[琉球王国]]は[[支那王朝]]にも[[朝貢]]しており、[[支那の元号]]が主に用いられました。
[[明治時代]]に[[沖縄県]]が設置されてから[[日本の元号]]に統一されました。
しかし[[米国統治時代][琉球政府]]には専ら[[西暦]]が用いられました。
[SEE[ [[琉球の元号]] ]]
** 滿洲
[10] [[滿洲]]地域ではその時々の統治国家の[[元号]]が使われました。
[[満州族]]の建国した[[清国]]では当然[[清国の元号]] ([[農暦]]) が使われ、
[[漢字]]名だけでなく[[満州語]]名も存在していました。
[[中華民国]]では[[民国紀元]] ([[グレゴリオ暦]]) が使われましたが、
[[ロシア]]勢力下では[[キリスト紀元]] ([[ユリウス暦]])、
[[日本]]勢力下では[[日本の元号]] ([[グレゴリオ暦]]) も使われました。
[[満州国]]は独自元号を[[建元]]しました。
[[ソビエト連邦]]は[[キリスト紀元]] ([[グレゴリオ暦]]) を使いました。
[[中華人民共和国]]は[[公元]] ([[グレゴリオ暦]])
を使っています。
[SEE[ [[金の元号]], [[満州の元号]] ]]
** 越南
[11]
[[越南]]では独自の[[元号]]が使われてきました。
王政廃止後は[[西暦]]が用いられています。
[SEE[ [[越南の元号]] ]]
** 台湾
[115] [[台湾]]では、
[[オランダ]]や[[スペイン]]の統治時代は[[西暦]]が、
[[明国]]残党統治時代は[[明の元号]]が、
[[清国]]統治時代は[[清の元号]]が、
[[日本統治時代][大日本帝国台湾]]は[[日本の元号]]と[[皇紀]]が、
[[中華民国]]統治時代 (現在を含む) は[[中華民国][民国紀元]]が用いられています。
[SEE[ [[台湾の元号]] ]]
** 朝鮮
[450] [[朝鮮半島]]は歴史上のほとんどが[[支那]]王朝の[[属国]]で、
[[支那]]王朝の[[元号]]を使っていました。
[[大韓帝国]]など一部の時代には独自の[[元号]]も使っていました。
[SEE[ [[朝鮮半島の紀年法]] ]]
** 中央アジア
[SEE[ [[西夏の元号]] ]]
** チベット
[57]
[[チベット人]]は歴史的に[[十二支年]]、[[干支年]]を使ってきたようで、
現在もその系統の[[チベット暦]]が使われます。
[113]
その他にいくつかの[[チベット人]]政権が[[元号]]を建てました。
また[[中華王朝]]の統治下にある時代は、その[[元号]]を使うこともありました。
[SEE[ [[チベットの元号]] ]]
-*-*-
[145]
[[雲南]]の[[南詔]]では独自の[[元号]]が使われました。
[SEE[ [[南詔の元号]] ]]
** 蘭芳公司
[578] [[蘭芳公司]] (現[[ボルネオ島]]の[[支那人]]政権)
は[[蘭芳]]および[[乾興]]を用いたといいます。
;; [[蘭芳公司の元号]]参照。
** 欧州
[133]
[[欧州]]にも[[元号]]に似た[[紀年法]]がありました。
- [[フランスの元号]]
- [[ネーデルランドの元号]]
** フィクション
[369] [[フィクション]]で実在しない[[元号]] (や[[元号]]なのかどうか曖昧な[[紀年法]])
が用いられることもあります。
[SEE[ [[フィクションの元号]] ]]
* 統計
[352] [[元号]]数は、[[天皇]]代数のように、どれを数えるか数えないかで複数説あります。
-*-*-
[331]
[[現代日本]]では、歴史上の[[日本の元号]] ([[公年号]])
は全248個
([[令和]]が第248番)
とされています。
[[所功]]らの[CITE[日本年号史大事典]]が[[大化]]から[[平成]]までに
[N[1]] から [N[247]] の通し番号を与えました。
[[日本政府]]もこの数え方を採用しているようです
[SRC[>>356, >>354]]。[
[[平成時代]]や[[令和改元]]時の[[報道]]や [[Webサイト]]の記述では、
これに基づいたと思われる 247個、次が248番目、
といった説明がよくみられました。
[SEE[ [[元号コード]]、[[令和改元]] ]]
[351]
所以前には[[森本角蔵]]の
[CITE[日本年号大観]]
が通し番号を振っており、
[[大化]]から[[昭和]]まで230個、
[[北朝]]16個としていました。
[SEE[ [[元号コード]] ]]
[14]
[[日本の私年号]]を
「約440例」とするものもありますが
[SRC[>>233]]、
知られている[[元号]]数 (種類数) と乖離しています。
「例」とある通り[[私年号]]の利用事例数と解するのが妥当と思われます
(正しいかは不明)。
-*-*-
[65]
[[支那王朝]]の[[元号]]について、
[CITE[日本年号大観]]を参考に[[所功]]が補訂したものによると、
次の個数ありました。 [SRC[>>85 p.13, >>64 p.20, p.24]]
[FIG(middle list)[
- 「中国における狭義の正統王朝」 354
-- [[前漢]] 38
-- [[新]] 4
-- [[後漢]] 40
-- [[蜀]] 5
-- [[西晋]] 17
-- [[東晋]] 18
-- [[宋]]・[[斉]]・[[梁]]・[[陳]] 39
-- [[隋]] 4
-- [[唐]]・[[周]] 75
-- [[後梁]]・[[後唐]]・[[後晋]]・[[後漢]]・[[後周]] 15
-- [[北宋]] 35
-- [[南宋]] 22
-- [[元]] 15
-- [[明]] 17
-- [[清]] 10
- 444
-- 前記 354
-- [[魏]] 10
-- [[呉]] 18
-- [[北魏]]・[[西魏]]・[[東魏]]・[[北斉]]・[[北周]] 62
- 537
-- 前記 444
-- [[遼]] 33
-- [[西夏]] 37
-- [[金]] 23
]FIG]
[67] [CITE[日本年号大観]]は[[支那の元号]]を319個挙げていました。
所の354は、これに次の操作を加えたものです。
[SRC[>>54 p.53]]
- [[前漢]] +1
- [[後漢]] +5
- [[西晋]] +3
- [[宋]]・[[斉]]・[[遼]] +5
- [[唐]] +21
- [[後梁]] +1
- [[元]] +1
- [[明]]末 -3
- [[清]]初 +1
[107]
短期政権や異民族諸国も含めた全世界の[[元号]]の総数は未だ明らかにされていません。
[REFS[
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[356] [CITE@ja[法律案審議録(元号法案 その1) 昭和54年第87回国会 総理本府関係 1]] ([[独立行政法人国立公文書館 | NATIONAL ARCHIVES OF JAPAN]]著, [TIME[2018-06-12 23:56:17 +09:00]]) <https://www.digital.archives.go.jp/das/image/M2011021814402318057>
168ページ
]FIGCAPTION]
>
二四六の元号が用いられている。
]FIG]
- [85] [CITE[[[年号の歴史]]]]
- [64] [CITE[[[日本年号史大事典]]]]
- [233] [CITE[日本の私年号]]
<http://www5a.biglobe.ne.jp/~hampton/018.htm>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[354] [CITE@ja[平成31年4月8日 政府与党連絡会議 | 平成31年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ]]
(平成31年4月8日 [TIME[2019-04-09 10:08:34 +09:00]])
<https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201904/08sei_yoto.html>
]FIGCAPTION]
> 平成31年4月8日、安倍総理は、[SNIP[]]
> 「[SNIP[]] 4月1日に248番目となる新たな元号を令和と決定いたしました。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[111] [CITE@ja[mk-mode SITE : 元号一覧]], [TIME[2020-07-24 11:21:18 +09:00]] <https://www.mk-mode.com/rails/calendar/gengo>
]FIGCAPTION]
>元号の総数は249個(「建武」は南朝・北朝それぞれカウント。元号不使用の2期間は含まない)だが、使用された漢字は73個のみ。
]FIG]
;; [112] [[建武]]を二重カウントするべき根拠はよくわからない。
南北朝で利用期間が違うためだとすると[[正平]]や[[明徳]]を二重に数えないことが説明できない。
]REFS]
* 元号の一覧
[566] [[元号]] (やその他の[[紀年法]]) の一覧:
[REFS[
- [565] [CITE@en[Eras - SuikaWiki Data]] ([TIME[2016-03-12 23:30:41 +09:00]] 版) <https://data.suikawiki.org/era>
]REFS]
[569] 地域ごとの[[元号の時系列一覧][元号系]]:
[REFS[
- [567] [[日本]][[本土]] [CITE@en[jp (Era system) - SuikaWiki Data]] ([TIME[2016-03-12 23:32:44 +09:00]] 版) <https://data.suikawiki.org/era/system/jp>
-- [570] [[北朝]] [CITE@en[jp-north (Era system) - SuikaWiki Data]] ([TIME[2016-03-12 23:34:42 +09:00]] 版) <https://data.suikawiki.org/era/system/jp-north>
-- [571] [[南朝]] [CITE@en[jp-south (Era system) - SuikaWiki Data]] ([TIME[2016-03-12 23:34:52 +09:00]] 版) <https://data.suikawiki.org/era/system/jp-south>
- [568] [[琉球]] [CITE@en[ryuukyuu (Era system) - SuikaWiki Data]] ([TIME[2016-03-12 23:33:18 +09:00]] 版) <https://data.suikawiki.org/era/system/ryuukyuu>
]REFS]
[SEE[ 詳しくは[[元号一覧]] ]]
** データファイル
[SEE[ [[元号一覧]] ]]
** 変換表・実装
[SEE[ 元号、改元日、読み方などの一覧表や換算ソフトウェアの実装状況などは[[元号一覧]] ]]
* 識別子
** 元号系の識別子
[336] [SEE[ [[元号年]] ]]
** 個別元号の識別子
[SEE[ [[元号コード]] ]]
* その他実装に関する事項
[304] 最近作られたソフトウェアで古い[[日時]]を扱う必要のないものは、
[[平成]]にしか対応していないものもあります。
;; [305] [[改元]]があったら対応するのが大変そうですね...
;; [245] → 大変そうでした。 [SEE[ [[令和改元]] ]]
[359] ただし、そうしたソフトウェアの統計的数値は知られておらず、
むしろ例外的と推測されます。
ほとんどの[[アプリケーション]]は古い日時を扱う必要があります。
例えば[[生年月日]]を扱うなら、[[明治]]以後の[[元号]]を扱える必要があります。
そうでなくても[[平成]]初期の[[改元]]が記憶に新しい時代にそうしたソフトウェアは作られにくく、
[[平成]]中期以後は[[プラットフォーム]] ([[OS]] や[[プログラミング言語]]の[[ライブラリー]])
による[[和暦]]対応機能を利用するのが好ましい開発手法となってきましたから、
個別の開発で一々実装する必要もなくなっています。
[361] 英語版 [[Wikipedia]] は、[[平成]]しか扱えないソフトウェアが多いかのごとき説明を与えています
[SRC[>>358]] が、その出典とされる [[Microsoft]] の文書 [SRC[>>382]]
にはそれらしき記述はなく、逆に [[Windows]] の更新で[[アプリケーション]]が新元号対応となることに注意を促す内容となっています。
[38]
高齢者用の書式の類では、[[令和]]になった今でもまだ[[平成]]生まれの該当者がいないため元号の選択肢が
「大・昭」
のままだったりするようです。
[87]
[[平成]]中期 ([[21世紀]]) の書類でも、
例えば[[クレジットカード]]の申込書で[[平成]]生まれ世代が申込人となることがまだ考えられない、
ということで[[昭和]]までしか選択肢がない、ということがありました。
[88]
ちなみに、[[元号]]ではなく[[西暦]]を記入するよう誘導するため、
[[元号名スロット]]に「19」や「20」が書かれている書類もあります。
[SEE[ [[改元]] ]]