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[10] [DFN[[CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]]]] [[ヘッダー]]は、
[CODE(HTTP)@en[[[COPY]]]] や [CODE(HTTP)@en[[[MOVE]]]]
によって既存の[[資源]]を上書きしても良いかどうかを表します。
* 仕様書
[REFS[
- [1] '''[CITE@en[RFC 4918 - HTTP Extensions for Web Distributed Authoring and Versioning (WebDAV)]] ([TIME[2014-09-21 17:04:59 +09:00]] 版) <http://tools.ietf.org/html/rfc4918#section-10.6>'''
- [11] [CITE@en[RFC 4918 - HTTP Extensions for Web Distributed Authoring and Versioning (WebDAV)]] ([TIME[2014-09-21 17:04:59 +09:00]] 版) <http://tools.ietf.org/html/rfc4918#section-12.1>
]REFS]
* 意味
[3] [CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]] [[ヘッダー]]は、
終点の [[URL]] にある[[資源]]を上書きするべきかどうかを指定するものです [SRC[>>1]]。
* 構文
[2] [CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]] [[ヘッダー]]の値は、
[CODE(HTTP)[[[T]]]] か [CODE(HTTP)[[[F]]]] です。
[[大文字・小文字不区別]]です。 [SRC[>>1]]
[FIG(railroad)[
= |
== [CODE(HTTP)[[[T]]]]
== [CODE(HTTP)[[[F]]]]
]FIG]
[7] [DFN[[CODE(HTTP)@en[[[T]]]]]] は、終点の [[URL]] が[[資源]]に[[写像]]されているとしても、
[CODE(HTTP)@en[[[COPY]]]] や [CODE(HTTP)@en[[[MOVE]]]] の操作を行ってもよいことを示します。
[4] [DFN[[CODE(HTTP)[[[F]]]]]] は、終点の [[URL]] が[[資源]]に[[写像]]されている時に、
[CODE(HTTP)@en[[[COPY]]]] や [CODE(HTTP)@en[[[MOVE]]]] の操作を行ってはならないことを示します
[SRC[>>1]]。
* 文脈
[12] 任意の[[要求]]が [CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]] [[ヘッダー]]を含めることができます
[SRC[>>11]]。
* 処理
[9] [[WebDAV]] に対応した[[資源]]は、 [CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]]
[[ヘッダー]]に対応しなければ[['''なりません''']] [SRC[>>1]]。
[5] [CODE(HTTP)@en[[[COPY]]]] や [CODE(HTTP)@en[[[MOVE]]]] の[[要求]]で
[CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]] [[ヘッダー]]が含まれていないなら、
[CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]] [[T]]]] と指定されたように扱わなければ[['''なりません''']]
[SRC[>>1]]。
[8] [CODE(HTTP)@en[[[COPY]]]] や [CODE(HTTP)@en[[[MOVE]]]] の[[要求]]が
[CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]] の値に起因して行われなかった場合は、
[CODE(HTTP)[[[412]]]] [[応答]]を返して失敗しなければ[['''なりません''']] [SRC[>>1, >>11]]。
なおこのチェックよりも前に[[認証]]のチェックを行っていなければなりません [SRC[>>1]]。
[13] 他の[[要求メソッド]]で指定された時の処理は規定されていません。
* 関連
[6] [CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]] [[ヘッダー]]は [CODE(HTTP)@en[[[If-Match:]] [[*]]]]
と似ていますが、 [CODE(HTTP)@en[[[If-Match:]]]] は[[対象資源]] (始点資源)
に適用されるのに対し、 [CODE(HTTP)@en[[[Overwrite:]]]] は終点資源に適用される点が異なります
[SRC[>>1]]。