504.txt

[8] [[シンガポール]]、[[マレーシア]]、[[ブルネイ]]では、
[TZ[+08:00]] が[[標準時]]として用いられています。

[186] [[tzdata]] は[[マレー半島]]の [DFN[[CODE[Asia/Kuala_Lumpur]]]] ([[マレーシア]])
と [DFN[[CODE[Asia/Singapore]]]] ([[シンガポール]]) を定義しています。出典は >>5 としています。 
また[[ボルネオ島]]の [DFN[[CODE[Asia/Kuching]]]] ([[マレーシア]])、
[DFN[[CODE[Asia/Brunei]]]] ([[ブルネイ]]) を定義しています。 [SRC[>>184]]

* 変遷

[FIG(table)[
[FIGCAPTION[
[62] [[マレー半島]]と[[ボルネオ島]]北部の[[標準時]]の変遷の概略
]FIGCAPTION]

:t: 時期
:th: [[ケダ]]、[[ペルリス]]、[[クランタン]]、[[トレンガヌー]]
:mf: [[ペラク]]、[[セラングル]]、[[ネグリ・セムビラン]]、[[パパン]]
:jo: [[ジョホール]]
:pm: [[ペナン]]、[[マラッカ]]
:sg: [[シンガポール]]
:sw: [[サラワク]]
:br: [[ブルネイ]]
:nb: [[サバ]]
:sl: [[ラブアン島]]

:t: [TIME[1858][year:1858]]
:sg: [[地方時]]
:nb: [[地方時]]
:sl: [[地方時]]
:pm: [[地方時]]
:mf: [[地方時]]
:jo: [[地方時]]
:th: [TZ[+06:41:59.[RUBY[3][・]]][+06:41:59.333]]
:sw: [[地方時]]
:br: [[地方時]]

:t: 1890年代
:sg: [TZ[+06:55:25.05]]
:nb: [[地方時]]
:sl: [[地方時]]
:pm: [[地方時]]
:mf: [[地方時]]
:jo: [[地方時]]
:th: [TZ[+06:41:59.[RUBY[3][・]]][+06:41:59.333]]
:sw: [[地方時]]

:t: [TIME[1901-01-01]]
:mf: [TZ[+06:55:25]]
:pm: [TZ[+06:55:25]]
:sg: [TZ[+06:55:25]]
:nb: [[地方時]]
:sl: [[地方時]]
:th: [TZ[+06:41:59.[RUBY[3][・]]][+06:41:59.333]]
:sw: [[地方時]]

:t: [TIME[1904-11]]
:mf: [TZ[+06:55:25]]
:pm: [TZ[+06:55:25]]
:sg: [TZ[+06:55:25]]
:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:th: [TZ[+06:41:59.[RUBY[3][・]]][+06:41:59.333]]
:sw: [[地方時]]

:t: [TIME[1905-06-01]]
:mf: [TZ[+07:00]]
:pm: [TZ[+07:00]]
:sg: [TZ[+07:00]]
:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:th: [TZ[+06:41:59.[RUBY[3][・]]][+06:41:59.333]]
:sw: [[地方時]]

:t: [TIME[1909][year:1909]]
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:pm: [TZ[+07:00]]
:sg: [TZ[+07:00]]
:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: [[地方時]]

:t: [TIME[1914-05]]
:th: [TZ[+07:00]]
:mf: [TZ[+07:00]]
:pm: [TZ[+07:00]]
:sg: [TZ[+07:00]]
:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: [[地方時]]

:t: [TIME[1926-03-01]]
:th: [TZ[+07:00]]
:mf: [TZ[+07:00]]
:pm: [TZ[+07:00]]
:sg: [TZ[+07:00]]
:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: [TZ[+07:30]]

:t: [TIME[1929][year:1929]]
:th: [TZ[+07:00]]
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:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: 冬[TZ[+07:30]] 夏[TZ[+07:50]]

:t: [TIME[1933-01-01]]
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:sw: 冬[TZ[+07:30]] 夏[TZ[+07:50]]
:br: [TZ[+08:00]]

:t: [TIME[1941-09-01]]
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:pm: [TZ[+07:30]]
:sg: [TZ[+07:30]]
:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: 冬[TZ[+07:30]] 夏[TZ[+07:50]]
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:nb: [TZ[+08:00]]

:t: [TIME[1942][year:1942]]
:th: [TZ[+09:00]]
:mf: [TZ[+09:00]]
:jo: [TZ[+09:00]]
:pm: [TZ[+09:00]]
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:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: [TZ[+07:30]]
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:nb: [TZ[+08:00]]

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:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: [TZ[+07:30]]
:br: [TZ[+08:00]]
:nb: [TZ[+08:00]]

:t: [TIME[1963-09-16]]
:th: [TZ[+07:30]]
:mf: [TZ[+07:30]]
:jo: [TZ[+07:30]]
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:sg: [TZ[+07:30]]
:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: [TZ[+08:00]]
:br: [TZ[+08:00]]
:nb: [TZ[+08:00]]

:t: [TIME[1982-01-01]]
:th: [TZ[+08:00]]
:mf: [TZ[+08:00]]
:jo: [TZ[+08:00]]
:pm: [TZ[+08:00]]
:sg: [TZ[+08:00]]
:nb: [TZ[+08:00]]
:sl: [TZ[+08:00]]
:sw: [TZ[+08:00]]
:br: [TZ[+08:00]]
:nb: [TZ[+08:00]]

:t: [[20世紀]]前半所属
:th: [[英領マラヤ非連合州]]
:mf: [[英領マラヤ連合州]]
:jo: [[英領マラヤ非連合州]]
:pm: [[英領海峡植民地]]
:sg: [[英領海峡植民地]]
:nb: [[英領北ボルネオ]]
:br: [[英領ブルネイ]]
:sw: [[英保護領サラワク王国]]
:sl: [[英領海峡植民地]]
:sa: [[英領海峡植民地]]

:t: 現所属国
:th: [[マレーシア]]
:mf: [[マレーシア]]
:jo: [[マレーシア]]
:pm: [[マレーシア]]
:sg: [[シンガポール]]
:nb: [[マレーシア]]
:br: [[ブルネイ]]
:sw: [[マレーシア]]
:sl: [[マレーシア]]
:sa: [[オーストラリア]]

:t: [[tzdata]]
:sg: [CODE[Singapore][Asia/Singapore]]
:mf: [CODE[Kuala Lumpur][Asia/Kuala_Lumpur]]
:sw: [CODE[Kuching][Asia/Kuching]]
:br: [CODE[Brunei][Asia/Brunei]]

]FIG]

;; [67] [[豪領ココス諸島]]と[[豪領クリスマス島]]については、[[大洋州の標準時]]を参照。

** 英国時代

[221] 各地の元々の[[地方時]]は次のように示されています。
[FIG(list)[
- [[マレー半島]]
-- [[シンガポール]] [TZ[+06:55:25]] = [LON[103.51.16E]] [SRC[>>11, >>184 [CODE[Asia/Singapore]], >>5]]
-- [[西マレーシア]]
--- [[Kuala Lumpur]]
---- [TZ[+06:46:48]] [SRC[>>142]]
---- [TZ[+06:46:46]] [SRC[>>184 [CODE[Asia/Kuala_Lumpur]] ]]
- [[ボルネオ島]]
-- [[東マレーシア]]
--- [[古晉]] [TZ[+07:21:20]] [SRC[>>1, >>184 [CODE[Asia/Kuching]] ]]
--- [[Kota Kinabalu]] [TZ[+07:44:20]] [SRC[>>142]]
-- [[ブルネイ]]
--- [[Bandar Seri Begawan]] [TZ[+07:39:40]] [SRC[>>184 [CODE[Asia/Brunei]] ]]
]FIG]

;; [119] [TIME[1826年][year:1826]]、英領だった[[ペナン]]、[[マラッカ]]、
[[シンガポール]]が[[海峡植民地]] ([[Straits Settlements]] = [[SS]]) となりました。

[166] [[Penang]]、[[Malacca]]、[[シンガポール]]にはそれぞれ[[観象台]]があり、
当地[[地方時]]を用いていました [SRC[>>142, >>5]]。

;; [141] [TIME[1846年][year:1846]]、[[サラワク王国]]は[[ブルネイ王国]]からが独立しました。

;; [9] [TIME[1867年][year:1867]]、英領[[海峡植民地]]は[[英印]]から独立しました。

[161] [TIME[1880年][year:1880]]に[[マレー半島]]で[[シンガポール]]の[[地方時]]
[TZ[+06:55:24]] が[[標準時]]として採用されたという説があります 
[SRC[>>142, >>177 (旧 [[tzdata]])]]。しかしその出典は明らかではありません。

;; [144] [TIME[1888年6月14日][1888-06-14]]、[[サラワク王国]]は[[英国]]の[[保護領]]となりました。

;; [147] [TIME[1888年][year:1888]]、[[ブルネイ王国]]領[[北ボルネオ]]は[[英国]]の[[保護領]]となりました。

[47] 1893年の新聞記事によると、 [[Fort Canning]] と [[Pulau Brani]] の[[報時球]]は、
[[日曜日]]を除く毎日、[TIME[観象台平均時13時][13:00]]に落下されていました。
5分前に巻き上げられ、時刻になると落下させます。2つの報時球の一方または両方が電気的に正常に動作しなかった時は、
そのまま5分間待ってから、手動で降ろされます。その場合、時刻信号として信頼してはいけません。
ここで、[TIME[地方平均時13時][13:00]] = [[GMT]] [TIME[6時4分34.95秒][06:04:34.95]]とされています。
[SRC[>>46]] つまり[[シンガポール平均時]]は [TZ[+06:55:25.05]] となります。

[43] この頃の[[シンガポール]]の新聞には、 [[Fort Canning]] および [[Pulo Brani]] の[[報時球]]の[[報時]]結果の欄がありました。
何年も継続して掲載されており、後の時代には[[標準時]] [TZ[+07:00]]
であることが明記されています。この時代はまだ[[シンガポール平均時]]が使われており、
[[シンガポール平均時]] [TIME[13時][13:00]] は [[GMT]] [TIME[6時4分35秒][06:04:35]]とされています
[SRC[>>44]]。つまり[[シンガポール平均時]]は [TZ[+06:55:25]] となります (>>47 と0.05秒違うのは精度の問題で、気にすることではないでしょう)。


;; [131] [TIME[1896年][year:1896]]、[[マレー半島]]のいくつかの国が[[マレー連合州]]
([[FMS]]) となり、
[[海峡植民地]]と合わせて[[英領マラヤ]]が成立しました。
その他の国 ([[非連合州]] = [[UMS]]) も、次第に英国の影響が強まっていきました。


[203] [TIME[1901年1月1日][1901-01-01]] [SRC[>>6, >>142, >>5, >>184, >>40]]、
[[英領海峡植民地]] [SRC[>>142, >>5, >>6, >>40]] と[[英領マレー連合州]] [SRC[>>142, >>5, >>40]]
が[RUBYB[[[シンガポール平均時]]]@en[Singapore Mean Time]] [SRC[>>6, >>142, >>5, >>40]]
[TZ[+06:55:25]] [SRC[>>184 [CODE[Asia/Kuala_Lumpur]], [CODE[Asia/Singapore]]]] 
を[[標準時]]としました。

;; [223] これまで[[海峡植民地]]の[[標準時]]はなく、[[地方時]]が使われていたといいます
[SRC[>>6]]。

[224] [[官報]]により[[告示]]されたと駐[[新嘉坡]]日本[[領事館]]から
[TIME[1900年10月20日][1900-10-20]]に報告されています [SRC[>>6]]。

[42] [TIME[11月][1900-11]]には、 [CITE[Pinang Gazette]] (紙名から推測するに[[英領海峡植民地]]管下[[ペナン]]の新聞)
が、[[シンガポール平均時]]を[[マラヤ]]に適用するのは不合理だと批判していました [SRC[>>41]]。

;; [162] [[Wikipedia]] は[[マレー半島]] ([[英領マラヤ]]) 
を[TIME[1901年1月1日][1901-01-01]]から[[地方時]]
[TZ[+06:46:48]] としています [SRC[>>142, >>1]] が、
他の記述と矛盾しており、誤りと思われます。


[34] [TIME[1904年11月][1904-11]]の新聞報道によると、[[香港]]の[[標準時]]制定をうけて、
[RUBYB[英国北ボルネオ会社]@en[British North Borneo Company]]の director
は[[ラブアン]]と[[北ボルネオ]]の[[標準時]]制定を指示しています [SRC[>>22, >>60, >>61]]
([TIME[10月5日][1904-10-05]]付北ボルネオ社書簡 [SRC[>>60]])。
[[香港]]は10月末に[[標準時]] [TZ[+08:00]] を制定しました ([[中国大陸の標準時]]参照)。
それに倣って[[英領北ボルネオ]]と [[Labuan]] の[[標準時]] [TZ[+08:00]] 
が制定されたものと思われます。


[167] [TIME[1905年6月1日][1905-06-01]] 
[SRC[>>142, >>5, >>184 [CODE[Asia/Kuala_Lumpur]], [CODE[Asia/Singapore]]]]、
[[英領海峡植民地]]および[[英領マレー連合州]]が
[TZ[+07:00]] を[[標準時]]としました [SRC[>>45, >>142, >>5]]。

;; [7] 同日、[[シンガポール]]の [[Fort Canning]] [[報時球]]が運用開始され、
それと同時に[[標準時]]が施行されたといいます。 [SRC[>>142, >>5]]
[[Fort Canning]] [[報時球]]はより古い時代から稼働していたようで (>>43)、
ここでの運用開始とは新[[標準時]]対応のことを言っているのでしょうか。

;; [266] (時期不明ですが) [[Mount Faber]] に[[観象台]]があり、
そちらにも[[報時球]]・[RUBYB[旗竿]@en[Flagstaff]]がありました。
[[Fort Canning]] [[報時球]]はそこから電信転送された信号に従い動作していました。
[SRC[>>267]]

[160] この[[標準時]]は[TIME[1904年2月][1904-02]]に制定されました。 [SRC[>>142, >>5]]

;; [159] [[Wikipedia]] は、[[シンガポール]] [SRC[>>10, >>11]] と[[マレー半島]]
[SRC[>>142]] を[TIME[1905年6月1日][1905-06-01]]以降 [TZ[+07:00]] としつつ、
[TIME[1905年5月31日][1905-05-31]]から正式に[[印度支那時間]]を採用したとも述べています
[SRC[>>11]]。前日に官報告示か何かがあったのか、あるいは深夜に切り替えがあったのか、
その意味するところは不明です。

;; [176] [[Wikipedia]] [[中文版]]はこの時より[[マレー半島]]を [TZ[+06:55:24]] としています 
[SRC[>>1]] が、誤りと思われます。


;; [148] [TIME[1906年][year:1906]]、[[ブルネイ王国]]は英領となりました。
[TIME[1906年][year:1906]]、英領[[ラブアン島]]は[[海峡植民地]]に編入されました。

;; [185] [TIME[1909年][year:1909]]頃、[[非連合州]]を含む[[マレー半島]]全域が実質的に[[英国]]支配下に入りました。
[[タイ領ケダ]] ([[Kedah]])、[[クランタン]]、[[トレンガヌ]]、[[プルリス]]は[[イギリス]]に割譲され
([[1909年英泰条約]])、[[英領マラヤ]]の一部 ([[非連合州]]) となりました。

[245] [TIME[1913年][year:1913]]に日本で出版された書籍は、[[英領ボル子オ]]を [TZ[+08:00]] としています
[SRC[>>246]]。

[52] [TIME[1914年5月30日][1914-05-30]]新聞報道によると、[[ケダ]]は [TZ[+07:00]] を[[標準時]]としました。
従来[[視太陽時]]を用いていたので、それと比べて季節により2分から30分の時差がありました。
[SRC[>>51]]

;; [53] 1909年に英領となった他の[[非連合州]]も、この頃同様に [TZ[+07:00]]
に移行したものと思われます。

[64] [TIME[大正9年][year:1920]]の書籍には、
英領 North Borneo, Labuan が [TZ[+08:00]]、海峡殖民地、Federated Malay States
が [TZ[+07:00]] とあります [SRC[>>63]]。



[168] [TIME[1920年][year:1920]]、
[RUBYB[[[海峡植民地立法評議会]]]@en[Straits Settlements Legislative Council]]に
[TZ[+07:30]] を採用する[[日光節約法案]]が提出されましたが、廃案となりました。
[[英国]]本国に倣ったものでしたが、30分は進めすぎであるなど否定意見があったといいます。
[SRC[>>142, >>5]]


[71] [TIME[1925年][year:1925]]の米国政府の情報によると、
[[マレー連合州]]、[[海峡植民地]]は [TZ[+07:00]]、
[[ラブアン島]]、[[英領ボルネオ]]は [TZ[+08:00]] とされています [SRC[>>70]]。

-*-*-

[222] [TIME[1933年1月1日][1933-01-01]]、
[[英領海峡植民地]]および英領マレー諸州は、
通年[[夏時刻]] [TZ[+07:20]] を採用しました [SRC[>>142, >>5, >>10, >>11, >>142, >>1, >>184]]。

[169] [TIME[1932年][year:1932]]、[[海峡植民地立法評議会]]に
[TZ[+07:20]] を採用する[[日光節約法案]]が提出され、
2回の[RUBYB[審議]@en[debating session]]を経て成立しました。
それを受けて[[政庁]]が[RUBYB[1932年政令第21号]@en[Ordinance No. 21 of 1932]]
[CITE[[RUBYB[1932年日光節約令]@en[Daylight Saving Ordinance, 1932]]]]
として施行しました。 [SRC[>>142, >>5]]

[225] これは[[英領海峡植民地]]での決定ですが、
[[ジヨホール]]政府 (非連合州) もそれに追随し、「馬來聯邦其他ノ馬來諸州」
でもこの時刻が用いられることになる [SRC[>>2, >>3]] と当時報告されており、
事実上[[マレー半島]]全体に自動的に適用される状況だったようです。

[21] ただし[[海峡植民地]]管内でも[[ラブアン島]]と[[クリスマス島]]には適用されませんでした
[SRC[>>19]]。

[4] 期間は1年間とされていました [SRC[>>142, >>5, >>2, >>3]] が、
[[総督]]が1年以内の期間を定めて[[官報]]で[[告示]]することで延長できるともされていました
[SRC[>>2, >>3]]。

[170] 実際に1934年と1935年は[[英領海峡植民地]][RUBYB[官報告示]@en[gazette notification]]により延長されました [SRC[>>142, >>5]]。
他の[[マレー諸州]]も同様に延長されたものと思われます。

[171] 更には[[英領海峡植民地]][RUBYB[1935年政令第5号]@en[Ordinance No. 5 of 1935]]によって日光節約令が改正されて期限が撤廃され、
以後都度延長の必要無く [TZ[+07:20]] となりました。 [SRC[>>142, >>5]]

;; [190] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Kuala_Lumpur]] と [CODE[Asia/Singapore]]
は、[TIME[1936年1月1日][1936-01-01]]を境に [TZ[+07:20]] としています [SRC[>>184]]
(それまでは[[標準時]] [TZ[+07:00]] と[[夏時刻]] 20分)。

[172] 日光節約令は1936年版 [CITE[The Laws of the Straits Settlements]]
に[RUBYB[第170章]@en[Chapter 170]]として収録されています [SRC[>>142, >>5]]。

-*-*-

[59] [TIME[1926年3月1日][1926-03-01]]の新聞記事によると、「最近」[[官報]]に掲載された[RUBYB[勅令]@en[Order]]により、
[RUBYB[サラワク標準時]@en[Sarawak Standard Time]] [TZ[+07:30]] が制定されました [SRC[>>58]]。
この記事によると、(それまで用いられていた) [[サラワク]]国内主要地点の[[地方時]]は、
次の通りでした [SRC[>>58]]。
[FIG(short list)[
- [[Lundu]] [TZ[+07:19:20]]
- [[Kuching]] [TZ[+07:21:20]]
- [[Sadong]] [TZ[+07:23]]
- [[Simanggang]] [TZ[+07:26:40]]
- [[Sibu]] [TZ[+07:27:20]]
- [[Mukah]] [TZ[+07:28:40]]
- [[Bintulu]] [TZ[+07:32:20]]
- [[Miri]] [TZ[+07:36]]
- [[Limbang]] [TZ[+07:40:20]]
]FIG]


[187] この時期の北ボルネオの時刻について、いくつかの矛盾する説があります。

[FIG(list)[
- [15] [[Sarawak]]、[[Burunei]]、[[Labuan]]、[[British North Borneo]] 
(いずれも[[ボルネオ島]]) の[[標準時]]は [TZ[+07:40]] でした。
[SRC[>>178 ([TIME[大正15年1月30日][1926-01-30]]発行)]]
(なぜか [[Labuan]] の項に記載があり、他の地域の項には何の言及もありません。
[TZ[+07:40]] はちょうど [[Labuan]] の経度です。)
- [198] [TIME[1926年3月][1926-03]]を境に [TZ[+07:30]] が使われるようになりました。
[SRC[>>1 [[婆羅洲]], >>184 [CODE[Asia/Kuching]] (出典は [[Shanks & Pottenger]]), >>184 [CODE[Asia/Brunei]] ]]
- [163] [TIME[1926年3月1日][1926-03-01]]から[[地方時]] [TZ[+07:44:20]] でした。
[SRC[>>142 [[東マレーシア]] ]]
- [247] [[英領北部ボルネオ]]では [TZ[+08:00]]、[[サラワーク]] ([[ボルネオ]]) では
[TZ[+07:30]] でした。
[SRC[>>248 [TIME[1932年][year:1932]]出版]]
- [65] [[日本政府]]の時間帯図は、[[ボルネオ]]北部 ([[英領]]の3地域) について、
当初 [TZ[+08:00]] のみで塗っていますが、後の版では[[英領北部ボルネオ]]のみ
[TZ[+08:00]]、[[英領サラワク]]と[[英領ブルネイ]]は [TZ[+07:30]]
で塗っています。不鮮明ですが、1929年版までは1色、
1931年版以降は2色のようです。[[ラブアン島]]は描かれておらず不明です。  [SRC[>>66]]
- [188] [[東マレーシア]]では、[TIME[1933年1月1日][1933-01-01]]から [TZ[+07:30]] が用いられた
[SRC[>>142 [[サラワク]] ]] といいます。
- [249] [TIME[1934年][year:1934]]に日本で出版された書籍にも、
[[サラワク]]は [TZ[+07:30]] とあります [SRC[>>250]]。
- [158] 一方で同じく[[東マレーシア]]では、[TIME[1933年][year:1933]]を境に [TZ[+08:00]] 
が用いられたといいます [SRC[>>1 [[婆羅洲]], >>184 [CODE[Asia/Kuching]] (出典は [[Shanks & Pottenger]]), >>184 [CODE[Asia/Brunei]] ]]。
]FIG]

[264] 後年 (>>258) [[英領北部ボルネオ]]と[[英領ブルネイ]]は [TZ[+08:00]]、
[[英領サラワク]]は [TZ[+07:30]] を使っていたようですから、この当時も、
ボルネオ島内で時差があったものと思われます。現在はどちらも[[東マレーシア]]
(と[[ブルネイ]]) にまとめられてしまい、混乱しているように見えるようです。

[164] 加えて、9月14日から12月14日の間、20分の[[夏時刻]]を実施したともいいます 
[SRC[>>1 [[婆羅洲]], >>184 [CODE[Asia/Kuching]] ]]。
[[tzdata]] は1935年から1941年の間、9月14日0時に20分進め、12月14日0時に戻したとしています
[SRC[>>184 [CODE[Asia/Kuching]] ]]。

;; [189] [CODE[Asia/Brunei]] には[[夏時刻]]の記載がありませんが、事情は不明です。

[35] [TIME[1932年][year:1932]]の[[サラワク]]人からの新聞投書は、 [[Kuching]] では20分の[[夏時刻]]が[TIME[1929年][year:1929]]以来実施されている
(9月末-1月はじめが[[冬時間]]) と述べています [SRC[>>27]]。


[18] [TIME[1932年][year:1932]]、[RUBYB[[[英領北ボルネオ]]]@en[British North Borneo]]
([[英屬北婆羅洲]]) は[[海峡植民地]]に倣って[[夏時刻]]を導入するか検討しました
[SRC[>>26, >>30]] が、[TIME[1933年5月11日][1933-05-11]]、政府当局は[[日光節約法案]]を提案しないことに決定しました [SRC[>>25, >>17]]。


[32] [TIME[1938年][year:1938]]の[[シンガポール]]の新聞記事は、[[夏時刻]]0時5分 (旧[[標準時]]前日23時45分) 出生の子供を当日生まれとみなすべきか前日生まれとみなすべきか、
と問題提起しています [SRC[>>33]]。


[157] [TIME[1941年9月1日][1941-09-01]]、[[英領海峡植民地]]および英領[[マレー諸州]]は
[TZ[+07:30]] を通年[[夏時刻]]としました [SRC[>>142, >>1, >>10, >>11, >>184]]。

[199] これは、[[英領海峡植民地]][RUBYB[1941年政令33号]@en[Ordinance 33 of 1941]]によって日光節約令が改正されたことによります
[SRC[>>142, >>5]]。

[14] [[日本]]の昭和14年-昭和19年の[[暦]]には、次の通り記載されています。

[FIG(list)[
- [TZ[+07:20]] 馬來聯邦、海峽殖民地 [SRC[>>105, >>104, >>103, >>102]]
舊馬來聯邦、舊海峽殖民地 [SRC[>>101, >>97]]
- [TZ[+07:30]] サラワーク(ボルネオ) [SRC[>>105]]
サラーワーク [SRC[>>104, >>103, >>102, >>101, >>97]]
- [TZ[+08:00]] 英領北部ボルネオ [SRC[>>105]]
英領北ボルネオ [SRC[>>104, >>103, >>102]]
舊英領北ボルネオ [SRC[>>101, >>97]]
]FIG]

[REFS[

- [46] [CITE[Newspaper Article - Time-balls. - Straits Times Weekly Issue, 18 July 1893, Page 7]] ([TIME[2016-07-08 23:20:55 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/stweekly18930718-1.2.67.aspx>
- [44] [CITE[Newspaper Article - THE STANDARD TIME BALLS. - The Straits Times, 29 April 1896, Page 2]] ([TIME[2016-07-08 23:10:25 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes18960429-1.2.8.22.aspx>
- [41] [CITE[Newspaper Article - The Straits Times, 30 November 1900, Page 2]] ([TIME[2016-07-08 23:06:37 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19001130-1.2.58.aspx>
- [40] [CITE[Newspaper Article - The Straits Times, 3 January 1901, Page 2]] ([TIME[2016-07-08 22:58:02 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19010103-1.2.17.aspx>
- [60] [CITE@en-GB[The Hong Kong Telegraph, 1904-11-22 - MMIS]] ([TIME[2016-07-09 23:42:56 +09:00]]) <https://mmis.hkpl.gov.hk/coverpage/-/coverpage/view?p_r_p_-1078056564_c=QF757YsWv5%2FUIR3fUSXuYpv3fwVEEc8i&_coverpage_WAR_mmisportalportlet_hsf=labuan+time>
- [61] [CITE@en-GB[The China Mail, 1904-11-22 - MMIS]] ([TIME[2016-07-09 23:52:12 +09:00]]) <https://mmis.hkpl.gov.hk/coverpage/-/coverpage/view?p_r_p_-1078056564_c=QF757YsWv59DctgXZxe9o91eYCbfywDP&_coverpage_WAR_mmisportalportlet_hsf=borneo+time>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[22] [CITE[Newspaper Article - Untitled - The Straits Times, 29 November 1904, Page 5]]
([TIME[2016-07-08 01:10:39 +09:00]])
<http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19041129-1.2.39.aspx>
]FIGCAPTION]

> Now that Hongkong has adopted zone time, the directors of the British North Borneo Company intend to arrange for the adoption of zone time in Labuan and North Borneo, and to send instructions to that effect to Mr. Gueritz accordingly

]FIG]

- [45] ([TIME[2016-07-28 19:39:00 +09:00]]) <https://www.thegazette.co.uk/London/issue/27789/page/3176/data.pdf>
- [51] [CITE[Newspaper Article - The Straits Times, 30 May 1914, Page 12]] ([TIME[2016-07-09 00:00:43 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19140530-1.2.95.aspx>
- [63] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 東洋灯台表. 大正9年上巻]] ([[水路部]]著, [TIME[大正2-15][year:1926]]) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/933814/139>
- [66] [CITE[東洋灯台表]] 1929年版/1931年版 [[時差の表]]
- [19] [CITE[Newspaper Article - CLOCKS ON.]] ([TIME[2016-07-08 00:58:36 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/singdailynews19321217-1.2.53.aspx>
- [27] [CITE[Newspaper Article - SUMMER TIME IN SARAWAK.]]
([TIME[2016-07-08 01:35:25 +09:00]])
<http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19320929-1.2.115.10.aspx>
- [30] [CITE[Newspaper Article - 英屬北婆羅洲日光節約法案大眾認爲無必要]] ([TIME[2016-07-08 09:55:55 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/nysp19321222-1.2.50.6.aspx>
- [26] [CITE[Newspaper Article - NORTH BORNEO. - The Straits Times, 23 December 1932, Page 9]] ([TIME[2016-07-08 01:28:40 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19321223-1.2.25.4.aspx>
- [25] [CITE[Newspaper Article - NO DAYLIGHT SAVING FOR N. BORNEO. - The Straits Times, 20 June 1933, Page 15]] ([TIME[2016-07-08 01:26:14 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19330620-1.2.126.aspx>
- [17] [CITE[Newspaper Article - Untitled]] ([TIME[2016-07-08 00:52:41 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/singfreepressb19330622-1.2.26.aspx>
- [33] [CITE[Newspaper Article - 星洲實行節約日光嬰孩誕辰成問題昨日上午零時五分鐘降生究應認爲六日或七日出世]] ([TIME[2016-07-08 10:01:45 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/nysp19380408-1.2.188.aspx>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[254] [CITE[Singapore Chamber of Commerce Annual Report, 1900 to 1904]]
( ([TIME[2016-06-15 00:23:35 +09:00]]))
<http://www.nas.gov.sg/archivesonline/private_records/record-details/231f1601-bdf4-11e3-927b-0050568939ad>
]FIGCAPTION]

> This volume contains [INS[...]] proposal to adopt Singapore Mean Time as the Standard Time

]FIG]

- [6] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 官報. 1900年11月14日]] ([TIME[2015-11-21 19:19:49 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2948506/4>
- [246] [TIME[1913年][year:1913]] [CITE[日用便覧]] [[時差の表]]
- [2] [CITE[標題:時間関係雑纂 5.海峡植民地及馬来標準時変更ノ件]] ([TIME[2015-11-21 00:14:11 +09:00]] 版) <http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/image_B04011418800>
- [3] [CITE[標題:欧2普通合第365号 8.2.8 海峡植民地及馬来標準時変更報告の件]] ([TIME[2015-11-21 00:14:36 +09:00]] 版) <http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/image_C05022802900>
- [70] [TIME[1925年][year:1925]] [CITE@en[Standard time throughout the world]] [[時差の表]]
- [178] [CITE[支那海東部水路誌 - Google ブックス]] ([TIME[2016-06-13 19:22:33 +09:00]]) <https://books.google.co.jp/books?id=Jx0HDzLavFQC&lpg=PA5&ots=vVuF2OyRzZ&pg=PA5>
[TIME[大正15年1月30日][1926-01-30]]
- [58] [CITE[The Sarawak Gazette, March 1, 1926]] ([TIME[2013-06-11 16:52:46 +09:00]]) <http://www.pustaka-sarawak.com/gazette/gazette_uploaded/1370908367.pdf>
- [248] [TIME[1932年][year:1932]] [CITE[ラヂオ年鑑]] [[時差の表]]
- [250] [TIME[1934年][year:1934]] [CITE[天文年鑑]] [[時差の表]]
- [54] [CITE[Newspaper Article - 馬來亞時間擬再提前十分鐘尚待聯邦方面答覆始確定 - 南洋商报 (Nanyang Siang Pau), 5 May 1941, Page 27]] ([TIME[2016-07-09 14:54:11 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/nysp19410505-1.2.68.aspx>
- [106] 
-- [105] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和14年]] ([TIME[2016-04-05 01:18:04 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1255562/26>
-- [104] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和15年]] ([TIME[2016-04-05 01:15:31 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1255573/26>
-- [103] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和16年]] ([TIME[2016-04-05 01:13:30 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184177/27>
-- [102] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和17年]] ([TIME[2016-04-05 01:11:48 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184172/26>
-- [101] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和18年]] ([TIME[2016-04-05 01:02:50 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184175/27>
-- [97] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和19年]] ([TIME[2016-04-05 00:55:37 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184173/26>

]REFS]

** 日本時代

;; [146] [TIME[1941年12月][1941-12]]、[[日本軍]]は[[英保護領サラワク王国]]、
英領[[ブルネイ]]に侵攻し、支配下に置きました。

;; [151] [TIME[1942年][year:1942]]、[[日本軍]]は[[英保護領北ボルネオ]]に侵攻し、
支配下に置きました。

[191] [[日本軍]]は[[中央標準時]] [TZ[+09:00]] を使っていました。
その[[軍政]]下にあった[[マレー半島]]や[[ボルネオ島]]の各地でも [TZ[+09:00]]
が使われたと言われています。しかしその法的根拠や開始・終了の実態は明確ではなく、
日付を記した各資料も標準時変更自体ではなく、戦局に基いているようです。

[227] 名目上は[[夏時刻]]として実施された [SRC[>>11]] ともいいますが、
出典は不明です。

[200] [TZ[+09:00]] への移行は、次の時期とされています。
[FIG(list)[
- [230] [TIME[1942年][year:1942]]
-- [231] [[東マレーシア]] [SRC[>>142, >>1]]
- [156] [TIME[1942年2月15日][1942-02-15]]を境
-- [229] [[シンガポール]] [SRC[>>10, >>11]]
-- [233] [[マレー半島]] [SRC[>>177 (古い [[tzdata]])]]
- [228] [TIME[昭和17年/1942年2月16日][1942-02-16]]から
-- [226] [[マレー半島]] [SRC[>>142, >>1, >>10]]
-- [143] [[東マレーシア]] [SRC[>>142]]
- [195] [TIME[1942年2月16日][1942-02-16]]を境
-- [232] [CODE[Asia/Kuala_Lumpur]], [CODE[Asia/Singapore]], [CODE[Asia/Kuching]] [SRC[>>184]]
]FIG]

[134] [[シンガポール]]では、非公式に旧時刻が使われ続けたようです。
家では旧時刻を、[[腕時計]]では [TZ[+09:00]] を使ったといいます [SRC[>>10]]。

[98]
[[日本]]で[TIME[昭和17年/1942年][year:1942]]に発行された[TIME[昭和18年][year:1943]][[暦]]
[SRC[>>101]]、
[TIME[昭和18年/1943年][year:1943]]に発行された[TIME[昭和19年][year:1944]][[暦]]
[SRC[>>97]] では、旧[[マレー連邦]]および旧[[海峡植民地]]は [TZ[+07:20]] のままとなっています。

[201] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Brunei]] はこの時期に標準時変更がありませんが、
[[日本軍]]は[[英領ブルネイ]]にも侵攻していましたから、 [TZ[+09:00]] が用いられていたと思われます。

;; [48] [TIME[1943年][year:1943]]、旧[[英領マラヤ]]管下[[ケダ]]、[[クランタン]]、
[[トレンガヌ]]、[[プルリス]]は[[タイ領]]となりました。

[49] [[日本軍]]支配下の[[ケダ]]等で [TZ[+09:00]] が実施されたのかどうか不明ですが、
[[タイ領]]となった後[[タイの標準時]] [TZ[+07:00]] に移行した可能性もあります。

[29] [TIME[1945年9月7日][1945-09-07]]の新聞報道によると、前日夜のシンガポール英軍政府放送で、
以後[[マラヤ]]では[[日本軍]]進駐の前の時刻を用いると発表があったようです [SRC[>>28]]。
従って、[TIME[1945年9月6日][1945-09-06]]までが [TZ[+09:00]]、
[TIME[9月7日][1945-09-07]]からが [TZ[+07:30]]
とするべきでしょう。

[HISTORY[
[219] 旧時刻への移行は、次の時期とされています。
[FIG(list)[
- [234] [TIME[1945年9月12日][1945-09-12]]から
-- [235] [[シンガポール]] [TZ[+07:30]] [SRC[>>10]]
- [240] [TIME[1945年9月12日][1945-09-12]]を境
-- [241] [CODE[Asia/Kuala_Lumpur]], [CODE[Asia/Singapore]] [TZ[+07:30]] [SRC[>>184]]
-- [242] [CODE[Asia/Kuching]] [TZ[+08:00]] [SRC[>>184]]
- [236] [TIME[1945年9月13日][1945-09-13]]から
-- [237] [[シンガポール]] [TZ[+07:30]] [SRC[>>11]]
-- [155] [[マレー半島]] [TZ[+07:30]] [SRC[>>142, >>1]]
-- [238] [[東マレーシア]] [TZ[+07:30]] [SRC[>>142]]
-- [239] [[東マレーシア]] [TZ[+08:00]] [SRC[>>1]]
]FIG]

[204] [TZ[+09:00]] の期間[TIME[1942年2月16日][1942-02-16]]-[TIME[1945年9月12日][1945-09-12]]の大元の出典と思われる >>5 は、
次のように検討しています。
[FIG(list)[
- [205] 日本支配の公式な期間は [TIME[1942年2月16日][1942-02-16]]-[TIME[1945年9月5日][1945-09-05]]である。
- [206] 歴史書には[TIME[1942年2月15日][1942-02-15]]からとあるが、翌朝まで[[日本軍]]は[[シンガポール]]入城していない。
- [207] [TZ[+09:00]] の開始時期は[RUBYB[明らか]@en[fairly certain]]だが終了時期はそうでない。
- [208] 8月15日降伏の発表、9月2日降伏式、9月6日英軍先遣隊シンガポール入城、9月9日英軍本隊マラヤ上陸、
9月12日東南アジア地域日本軍降伏式。
- [209] 元の時刻に戻されていそうなのは9月3日か9月13日である。
]FIG]
]HISTORY]

[50] [[クランタン]]、[[ケダ]]、[[トレンガヌ]]、[[プルリス]]は、
1946年に[[タイ]]から[[イギリス]]に返還されました。
時刻もいずれかのタイミングで [TZ[+07:30]] に戻されたと思われます。

** 独立時代

;; [135] [TIME[1946年4月1日][1946-04-01]]、[[英領マラヤ]]は、
英領[[マラヤ連合]]と英領[[シンガポール]]となりました。

;; [145] [TIME[1946年7月1日][1946-07-01]]、[[英保護領サラワク王国]]が英領[[サラワク]]となりました。

[258] [TIME[1947年][year:1947]]当時の現[[マレーシア]]各地の[[地方政府]]間の文書の要約 [SRC[>>255]] によると、
[FIG(list)[
- [259] (シンガポール?) 植民地政庁は、[[ボルネオ]]の[[時間帯]]の統一を望んでいる。
- [260] [[英領北部ボルネオ]]と[[英領ブルネイ]]では、 [TZ[+08:00]] が用いられている。
- [261] [[英領サラワク]]では、シンガポール時刻が用いられている。
- [262] マラヤの Chief Civil Affairs Officer の見解では、
[[英領サラワク]]は [TZ[+08:00]] を用いるべきであり、
英領ボルネオ3州と蘭領ボルネオで時差が生じるのは重大ではない。
- [263] [[英領サラワク]]は >>262 に同意しない。
]FIG]

;; [137] [TIME[1948年1月31日][1948-01-31]]、[[マラヤ連合]]は英領[[マレー連邦]]となりました。

[37] [TIME[1949年8月][1949-08]]の新聞報道によると、
[[英屬婆羅洲]]3政区のうち[[汶萊]]と[[北婆羅]]では [TZ[+08:00]] が、
[[砂朥越]]では [TZ[+07:30]] が使われていて不便であるため、 [TZ[+08:00]]
に統一することが検討されていました [SRC[>>36]]。

[57] [[英領サラワク]]の評議会では、支那人から反対意見もあったものの、
[TZ[+07:30]] から [TZ[+08:00]] に移行する方が利点が多いと結論付けられたようです。
また[[英領サラワク]]の中でも Fifth Division ([[ブルネイ]]寄りの地域)
では [TZ[+08:00]] を戦前から使っていたといいます。 [SRC[>>56]]


[210] 1955年版[CITE[The Laws of the Colony of Singapore]] では、
[[日光節約令]]は[RUBYB[第266章]@en[Chapter 266]]に改番されて収録されていました。
[RUBYB[第2章]@en[Chapter 2]] [CSECTION@en[Interpretation and General Clauses]]
の[RUBYB[第41節2項]@en[Section 41(2)]]では、[[標準時]]が [TZ[+07:30]]
と定義されていました。 [SRC[>>5]]

;; [133] つまり、遅くてもこの時期には、少なくても[[シンガポール]]では、
[[標準時]] = [[夏時刻]] = [TZ[+07:30]] となっていました。

;; [138] [TIME[1957年8月31日][1957-08-31]]、[[マレー連邦]]は[[イギリス]]から独立しました。

;; [149] [TIME[1959年][year:1959]]、英領[[ブルネイ]]は[[英自治領]]となりました。

[55] [[ブルネイ]]の[CITE[法解釈及び一般条項に関する法律]]は、1959年の成立から2001年改訂までのいずれかのタイミングで、
[TZ[+08:00]] (または[[官報]]で告示した時差) を[[標準時]]と規定しています [SRC[>>31]]。

;; [139] [TIME[1963年9月16日][1963-09-16]]、[[マレー連邦]]、
[[シンガポール]]、[[サラワク]]、[[英領北ボルネオ]]が[[マレーシア連邦]]となりました。

[165] [[Wikipedia]] は[[東マレーシア]]を[TIME[1963年9月16日][1963-09-16]]から
[TZ[+08:00]] としています [SRC[>>142]]。

[23] 1965年7月10日の新聞報道の連邦政府担当相の話によると、
当時[[サバ州]]と[[標準時]]統一で同意しており、その方法を協議していたようです。
[[サバ州]]政府は、両岸が15分ずつずらして統一することを提案していました。 [SRC[>>24]]

;; [140] [TIME[1965年8月9日][1965-08-09]]、[[マレーシア]]から[[シンガポール]]が独立しました。

[211] 1970年版 [CITE[The Statutes of the Republic of Singapore]] には、
日光節約令が収録されていませんでした。
[[標準時]]の定義は改番されて[RUBYB[第3章]@en[Chapter 3]] [CITE[Interpretation Act]]
[RUBYB[第52条2項]@en[Section 52(2)]]となっていました。 [SRC[>>5]]

;; [212] このことから、1955年と1970年の間に日光節約令が廃止されたと考えられますが、
いつなのかは不明です [SRC[>>7]]。

;; [183] [[Wikipedia]] は1970年に[[シンガポール]]が [TZ[+07:30]] 
を通年[[夏時間]]から[[標準時]]に改めた [SRC[>>117]] としていますが、
この廃止のことを指していると思われます。

[38] [TIME[1977年][year:1977]]、[[シンガポール]]では更に[[時刻]]を早めることが提案されましたが、
合意は得られませんでした [SRC[>>39]]。


[196] [TIME[1982年1月1日][1982-01-01]]、[[西マレーシア]] = [[マレー半島]]と[[シンガポール]]は、
[[標準時]]を [TZ[+08:00]] に改めました [SRC[>>10, >>11, >>184]]。

[202] [TIME[1981年][year:1981]] [SRC[>>5]]、[[マレーシア]]政府は東西[[マレーシア]]の[[標準時]]を統一することに決定しました。
[[マレーシア]][[法律]]第261号[CITE[[RUBYB[1981年マレーシア標準時法]@en[Malaysian Standard Time Act 1981]]]]として
[TIME[1981年12月28日][1981-12-28]]に制定されました [SRC[>>299]]。

;; [302] [[標準時]]を定義していた既存の法令 (法令の解釈に関する法律・政令)
の次の部分が廃止されています [SRC[>>299]]。
[FIG(list)[
= Section 37 of the Interpretation and General Clauses Ordinance 1948
[M.U. Ord. 7 of 1948]
= Definition of ―standard time‖ in subsection 3(1) of the Interpretation Ordinance
of Sarawak [Cap. 1]
= Section 37 of the Interpretation and General Clauses Enactment 1963 of
Sabah [En. 34 of 1963]
= Section 10 of the Interpretation Act 1967 [Act 23 of 1967]
]FIG]

[243] [[シンガポール]]もこれに追随し、
[TIME[1981年12月31日][1981-12-31]]付け[[シンガポール]]政府[RUBYB[官報告示]@en[Gazette Notification]] S 392/81
により[[標準時]]を改正しました [SRC[>>5]]。

[244] [[マレーシア]]法でも[[シンガポール]]法でも、 [[GMT]] 
の[TIME[前日16時][1981-12-31T16:00Z]]をもって[TIME[1982年1月1日の開始][1982-01-01T00:00+08:00]]とされました [SRC[>>299, >>305]]。
[[東マレーシア]]では元の時刻から変更なしですが、
[[西マレーシア]]および[[シンガポール]] ([[マレー半島]]) については、
[TIME[1981年12月31日23時30分][1881-12-31T23:30+07:30]]に30分進め、
[TIME[翌日0時][1882-01-01T00:00+08:00]]とした [SRC[>>1, >>142]] こととなります。

;; [303] [TIME[1月1日6時0分][1982-01-01T06:00+07:30]]に30分進めて[TIME[6時30分][1982-01-01T06:30+08:00]]とした [SRC[>>142]] ともいいますが、根拠は不明で、標準時法とも矛盾しています。

[153] [[シンガポール]]については、
[TIME[グリニッジ平均時1981年12月31日16時][1981-12-31T16:00Z]]が
[TIME[翌1月1日0時][1982-01-01T00:00+08:00]]となった [SRC[>>5]] といいます。 


;; [150] [TIME[1984年1月1日][1984-01-01]]、[[英自治領ブルネイ]]は独立して[[ブルネイ・ダルサラーム国]]となりました。

[213] 1985年版 [CITE[The Statutes of the Republic of Singapore]] では、
[[標準時]]の定義は改番されて[RUBYB[第1章]@en[Chapter 1]] [CITE[Interpretation Act]]
[RUBYB[第52節2項]@en[Section 52(2)]]となりました。 [SRC[>>5]]

[307] [TIME[1992年3月25日][1992-03-25]]に1990年版として[[シンガポール]]の[[告示]] S 392/81
[CITE[Singapore Standard Time Notification]] が改正されています [SRC[>>305]]。

;; オリジナルとの差は不明ですが、おそらく内容的にそれほど違っていないものと思われます。

[173] [TIME[1992年8月5日][1992-08-05]] 以来、[[マレーシア]]の[[内閣]]の委託により
[[National Metrology Laboratory]] ([[Sirim]]) が[[原子時計]]により[[マレーシア標準時]]を管理しています。
[SRC[>>174]]

;; [175] [[Wikipedia]] は[TIME[1990年1月1日][1990-01-01]]以来としています [SRC[>>142]]。

[214] 1999年版 [CITE[The Statutes of the Republic of Singapore]] では、
[[標準時]]の定義は改番されて[RUBYB[第1章]@en[Chapter 1]] [CITE[Interpretation Act]]
[RUBYB[第51節2項]@en[Section 51(2)]]となりました [SRC[>>5]]。
2000年版 [CITE[Subsidiary Legislation]] でも Chapter 1, Section 51(2) にあります [SRC[>>5, >>304 = 現行版]]。

[308] [TIME[2000年8月31日][2000-08-31]]に[[シンガポール]]の[[告示]] S 392/81
[CITE[Singapore Standard Time Notification]] が改正されています [SRC[>>218]]。
以前の版にあった旧時刻との関係が置き換えられて、「[[GMT]] より8時間進んでいる」
という規定になっています。

;; この改正が >>214 の2000年版法令集と同時なのか、前後どちらなのかは不明です。

[309] [TIME[2001年7月25日][2001-07-25]]議会通過、[TIME[30日][2001-07-30]]制定の[[シンガポール]]の
[CITE[Statutes (Miscellaneous Amendments and Repeal) Act 2001]]
により、[[シンガポール]]の [CITE[Interpretation Act]]
[RUBYB[第51節2項]@en[Section 51(2)]]が改正されました [SRC[>>306]]。
[[GMT]] 基準から [[UTC]] 基準に置き換えられると共に、
[[UTC]] との[[時差]]が[[大統領]]の[[官報]]の[[告示]]によって変更できる旨の記述が追加されています。

;; [310] 改正の予定も無さそうで、[[夏時刻]]の機運があるわけでもなく、
なぜ追加されたのかは謎です。なお今回は法律の解釈に関する法律が直接改正され、
元の官報告示が廃止されたわけでも無いようなのですが、その意味するところはよくわかりません。

**

[REFS[
- [28] [CITE[Newspaper Article - Malaya Finished With "Tokyo Time" - The Straits Times, 7 September 1945, Page 1]] ([TIME[2016-07-08 01:39:50 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19450907-1.2.3.aspx>
- [36] [CITE[Newspaper Article - 砂朥越標準時間將與婆羅洲相同 - 南洋商报 (Nanyang Siang Pau), 16 August 1949, Page 7]] ([TIME[2016-07-08 10:56:53 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/nysp19490816-1.2.30.11.aspx>
- [56] [CITE[Sarawak Gazette]] (November 7th, 1949,
[TIME[2013-06-17 17:44:34 +09:00]]) <http://www.pustaka-sarawak.com/gazette/gazette_uploaded/1371429874.pdf#page=19>
- [24] [CITE[Newspaper Article - Sabah agrees to standard Malaysian time - The Straits Times, 10 July 1965, Page 6]] ([TIME[2016-07-08 01:17:04 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19650710-1.2.39.aspx>
- [39] [CITE[Newspaper Article - The Straits Times says...]] ([TIME[2016-07-08 11:08:26 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19811211-1.2.81.aspx>
- [299] [CITE[Act 261 MALAYSIAN STANDARD TIME ACT 1981]]
[TIME[1981年12月28日][1981-12-28]]勅裁、[TIME[1981年12月29日][1981-12-29]]官報公示
-- [TIME[2001年][year:2001]]第1時再刷
-- [301] [TIME[2006年1月1日][2006-01-01]]第2次再刷 ([TIME[2015-08-13 17:12:37 +09:00]]) <http://www.agc.gov.my/agcportal/uploads/files/Publications/LOM/EN/Act%20261.pdf>
-- [300] [TIME[2011年12月1日][2011-12-01]]第3次再刷 ([TIME[2015-08-13 17:12:37 +09:00]]) <http://www.agc.gov.my/agcportal/uploads/files/Publications/LOM/EN/Act%20261%20-%20Malaysian%20Standard%20Time%20Act%201981.pdf>
- [184] [CITE@en[tz/asia at master · eggert/tz]] ([TIME[2016-06-14 14:06:58 +09:00]]) <https://github.com/eggert/tz/blob/master/asia#L1957>
- [152] [CITE@en[File:Malaysia tree diagram.svg - Wikipedia, the free encyclopedia]] ([TIME[2016-06-10 22:27:02 +09:00]]) <https://en.wikipedia.org/wiki/File:Malaysia_tree_diagram.svg>
- [11] [CITE@zh[新加坡標準時間 - 维基百科,自由的百科全书]]
([TIME[2015-08-27 13:23:11 +09:00]] 版)
<https://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%8A%A0%E5%9D%A1%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82%E9%96%93>
- [10] [CITE@en[Singapore Standard Time - Wikipedia, the free encyclopedia]]
([TIME[2015-08-22 06:13:06 +09:00]] 版)
<https://en.wikipedia.org/wiki/Singapore_Standard_Time>
- [142] [CITE@en[Time in Malaysia - Wikipedia, the free encyclopedia]] ([TIME[2014-08-30 03:46:32 +09:00]] 版) <http://en.wikipedia.org/wiki/Time_in_Malaysia>
- [1] [CITE@zh[马来西亚标准时间 - 维基百科,自由的百科全书]]
([TIME[2015-08-27 13:23:11 +09:00]] 版)
<https://zh.wikipedia.org/wiki/%E9%A9%AC%E6%9D%A5%E8%A5%BF%E4%BA%9A%E6%A0%87%E5%87%86%E6%97%B6%E9%97%B4>
- [16] [CITE@ja[マレーシア標準時 - Wikipedia]]
([TIME[2015-12-13 12:20:24 +09:00]] 版)
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[118] [CITE@en[UTC+07:20 - Wikipedia, the free encyclopedia]]
( ([TIME[2016-05-03 17:06:03 +09:00]]))
<https://en.wikipedia.org/wiki/UTC%2B07:20>
]FIGCAPTION]

> UTC+07:20 was used as daylight saving time in Singapore between 1933 and 1941.'''['''1''']''' On midnight January 1st, 1933,'''['''2''']''' people in Singapore switched from UTC+07:00 to UTC+07:20 when clocks were turned forward 20 minutes. This time was used till midnight of September 1st, 1941'''['''3''']''' when UTC+07:30 started to be used.

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[117] [CITE@en[UTC+07:30 - Wikipedia, the free encyclopedia]]
( ([TIME[2016-05-27 01:15:04 +09:00]]))
<https://en.wikipedia.org/wiki/UTC%2B07:30>
]FIGCAPTION]

> UTC+07:30 was used both as daylight saving time as well as its Standard Time later in Singapore. Between 1941 and 1942 before the Japanese occupation, and from 1945 to 1970 after the occupation, Singapore used UTC+07:30 as its daylight saving time. It was later in 1970 that Singapore decided to declare UTC+07:30 as its Singapore Standard Time.

]FIG]

- [267] [CITE@en[Where is the Geographical Origin of Coordinates of Singapore?]] ([[Helmer Aslaksen]] 著, [TIME[2012-06-28 12:38:12 +09:00]] 版) <http://www.math.nus.edu.sg/aslaksen/teaching/origin.html>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[255] [CITE[FCO 141/17114: Singapore: standard time in Borneo - migrated …]]
( ([TIME[2016-06-15 00:24:44 +09:00]]))
<http://www.nas.gov.sg/archivesonline/private_records/record-details/49e7a495-662e-11e4-859c-0050568939ad>
]FIGCAPTION]

> Covering Date:
> 01/01/1947-31/12/1947
> Scope and Content:
> Letters from the Colonial Office expressing a hope that the time zones in Borneo will be standardised. At the present North Borneo and Brunei are on Hong Kong time whilst Sarawak is on Singapore time. Because of the geography of the island, anomalies do occur especially in the Brunei Bay area.  Other letters details the reasons for the different zones. The Chief Civil Affairs Officer in Malaya suggests that Sarawak should also conform to Hong Kong time and notes the fact that the three British territories would be then out of step with Dutch Borneo is immaterial. However the officials in Sarawak disagreed.

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[256] [CITE[Singapore Chamber of Commerce Annual Report, 1926 to 1933]]
( ([TIME[2016-06-15 00:30:14 +09:00]]))
<http://www.nas.gov.sg/archivesonline/private_records/record-details/23845001-bdf4-11e3-927b-0050568939ad>
]FIGCAPTION]

> This volume contains reports of the various committees, the half-yearly general meetings and the annual general meetings of the Chamber and its Rubber Association. Subjects include [INS[...]] Daylight Saving Scheme

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[305] [CITE@en[Singapore Statutes Online - 1 - Singapore Standard Time Notification]] ([TIME[2016-06-21 22:27:34 +09:00]]) <http://statutes.agc.gov.sg/aol/search/display/view.w3p;page=0;query=DocId%3A%22d7b6c611-bddc-4ee0-a640-d632c4ed750a%22%20Status%3Ainforce%20Depth%3A0%20ValidTime%3A19920325000000%20TransactionTime%3A20160621000000;rec=0#>
]FIGCAPTION]

> INTERPRETATION ACT
(CHAPTER 1, SECTION 52(2))
> SINGAPORE STANDARD TIME NOTIFICATION
> N 1
> G.N. No. S 392/1981
> REVISED EDITION 1990
(25th March 1992)
[31st December 1981]
> Citation
> 1.  This Notification may be cited as the Singapore Standard Time Notification
Standard time
> 2.  The standard time in Singapore shall, with effect from 4 o’clock, Greenwich mean time, in the afternoon of 31st December 1981, be 8 hours in advance of Greenwich mean time.

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[218] [CITE@en[Singapore Statutes Online - 1 - Singapore Standard Time Notification]] ([TIME[2016-06-21 22:29:13 +09:00]]) <http://statutes.agc.gov.sg/aol/search/display/view.w3p;page=0;query=DocId%3A%22d7b6c611-bddc-4ee0-a640-d632c4ed750a%22%20Status%3Ainforce%20Depth%3A0%20ValidTime%3A20000831000000%20TransactionTime%3A20160621000000;rec=0#>
]FIGCAPTION]

> INTERPRETATION ACT
(CHAPTER 1, SECTION 51(2))
> SINGAPORE STANDARD TIME NOTIFICATION
> N 1
> G.N. No. S 392/1981
> REVISED EDITION 2000
(31st August 2000)
[31st December 1981]
> Citation
> 1.  This Notification may be cited as the Singapore Standard Time Notification.
Standard time
> 2.  The standard time in Singapore shall be 8 hours in advance of Greenwich mean time.
> [G.N. No. S 392/81]
]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[304] [CITE@en[Singapore Statutes Online - 1 - Interpretation Act]] ([TIME[2016-06-21 22:12:00 +09:00]]) <http://statutes.agc.gov.sg/aol/search/display/view.w3p;ident=c7b4d92e-2d78-4ec9-a3bb-9fd5db32a755;page=0;query=DocId%3A%22d941b6c1-05c5-44e6-bd77-dfbb48c7b95c%22%20Status%3Apublished%20Depth%3A0%20%20TransactionTime%3A20160609000000;rec=0#pr51-he-.>
]FIGCAPTION]

> (2)  “Standard time” means standard time as used in Singapore, namely, 8 hours, or such other period as may from time to time be determined by the President by notification in the Gazette, in advance of Greenwich mean time.
]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[306] [CITE@en[Singapore Statutes Online - 26 - Statutes (Miscellaneous Amendments and Repeal) Act 2001]] ([TIME[2016-06-21 22:42:00 +09:00]]) <http://statutes.agc.gov.sg/aol/search/display/view.w3p;orderBy=relevance;page=0;query=DocId%3A%22e08e0a72-8784-41f6-98ec-af3efa1cec99%22%20Status%3Apublished%20Depth%3A0%20TransactionTime%3A20160621000000;rec=0#pr2-he-.>
]FIGCAPTION]

> Amendment of Interpretation Act
> 2.  Section 51 of the Interpretation Act (Cap.1, 1999 Ed.) is amended by deleting subsection (2) and substituting the following subsection:
>> “(2)  “Standard time” means standard time as used in Singapore, namely, 8 hours, or such other period as may from time to time be determined by the President by notification in the Gazette, in advance of Coordinated Universal Time.”.

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[217] [CITE@en[Singapore Statutes Online - 1 - Interpretation Act]]
( ([TIME[2016-06-14 17:09:09 +09:00]]))
<http://statutes.agc.gov.sg/aol/search/display/view.w3p;ident=d5ae9a5a-a0c3-4dae-8cce-cb15a09ba183;query=Status%3Acurinforce%20Type%3Aact,sl%20Content%3A%22standard%22%20Content%3A%22time%22;rec=1;resUrl=http%3A%2F%2Fstatutes.agc.gov.sg%2Faol%2Fsearch%2Fsummary%2Fresults.w3p%3Bquery%3DStatus%253Acurinforce%2520Type%253Aact,sl%2520Content%253A%2522standard%2522%2520Content%253A%2522time%2522#HIT7>
]FIGCAPTION]

> (2)  “«Standard «time” means «standard «time as used in Singapore, namely, 8 hours, or such other period as may from «time to «time be determined by the President by notification in the Gazette, in advance of Coordinated Universal «Time.
> '''['''26/2001''']'''

]FIG]

- [5] [CITE@en[Why is Singapore in the “Wrong” Time Zone?]]
([[Helmer Aslaksen]] 編, [[Mok Ly Yng]] 著, [TIME[2012-06-28 12:38:12 +09:00]] 版)
<http://www.math.nus.edu.sg/aslaksen/teaching/timezone.html>
- [177] [CITE@en[Time Zones in Malaysia]] ([[Helmer Aslaksen]]著, [TIME[2012-06-28 12:38:12 +09:00]]) <http://www.math.nus.edu.sg/aslaksen/teaching/timezone-old.html>
- [174] [CITE[About The Malaysian Standard Time Service]] ([TIME[2014-01-09 10:28:21 +09:00]]) <http://mst.sirim.my/about.htm>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[130] [CITE@ja[シンガポールの時差について - アジア | 【OKWAVE】]]
( ([TIME[2016-06-03 23:59:12 +09:00]]))
<http://okwave.jp/qa/q5053521.html>
]FIGCAPTION]

>  政治的理由ですが、ボルネオ島ではマレーシアとインドネシアの
国境紛争が頻発しています。ここでインドネシアと同じ GMT+7 を
採用すると、マレーシアがボルネオ島を使わせてもらっていると
いう雰囲気になります。それを避け、あくまでインドネシアとは
違う国だとアピールするには、GMT+8 が都合よかったのでしょう。

]FIG]

;; [197] >>130 のような思惑があったのかどうかはよくわからないが、
東マレーシアの標準時を敢えて変更させるだけの理由と政治力が西マレーシアには無かったと単純に説明できるのではなかろうか。
なおその後1988年に[[インドネシア]]側は[[ボルネオ島]]の西半分を [TZ[+08:00]]
から [TZ[+07:00]] に移行させています。

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[220] [CITE[ボルネオ]]
( ([TIME[2011-08-24 01:38:26 +09:00]]))
<http://tombi00.sakura.ne.jp/malay/boruneo01.htm>
]FIGCAPTION]

> このほか、合併後の標準時は、北ボルネオを基準にすることも取り決められた。マレー半島側の標準時が、同経度にあるタイと異なっているのも、この取り決めによる。
>   こうした取り決めで、サバとサラワクはマレーシアの一部として独立した。

]FIG]

;; [154] >>220 標準時統一は建国からかなり後のことなので、標準時を異なるままとする取り決めがあった可能性はありますが、
ボルネオ側標準時を全国で採用するという取り決めが本当にあったのかは疑わしい。

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[182] [CITE@ja[東南アジアよもやま情報-2|シンガポール通信]]
( ([TIME[2016-06-14 12:17:52 +09:00]]))
<http://ameblo.jp/aoki1981/entry-10371172656.html>
]FIGCAPTION]

> シンガポールは香港(東経114度)との競争を意識して同じ「UTC+8」の時間帯をあえて使っているという話しを良く聞きます

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[252] [CITE@ja[【リー・クアンユー氏死去】マハティール元首相が追悼文 「親しい友人だったと言えない」 - 産経ニュース]]
( ([[SANKEI DIGITAL INC.]]著, [TIME[2016-01-25 16:08:07 +09:00]]))
<http://www.sankei.com/world/news/150327/wor1503270035-n1.html>
]FIGCAPTION]

> マハティール氏は、リー氏との交流を振り返り、両国の標準時の統一で協力した以外は「ほとんどの問題で私たちは合意できなかった」と指摘。

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[253] [CITE[自叙伝自叙伝 リー・クアンユー回顧録〈下〉―ザ・シンガポールストーリー]]
( ([[自叙伝紹介人]]著, [TIME[2016-06-14 20:56:58 +09:00]]))
<http://jijyodenjijyoden.jp/blog-entry-572.html>
]FIGCAPTION]

> 1981年12月に、マハティールは国内を一つの時間帯に統一するため、マレー半島の標準時を変更し(マレーシア標準時)、リーもこれに同調した。マハティールとの関係は1982年以降非常に良いものとなった。

]FIG]

[257] [CITE[DAYLIGHT SAVING]]
( ([TIME[2016-06-15 00:31:19 +09:00]]))
<http://www.nas.gov.sg/archivesonline/government_records/record-details/8e8b264b-1159-11e3-83d5-0050568939ad>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[20] [CITE@en[Why do Malaysia (mainland) and Singapore not share the same time zone as Thailand and Indonesia? - Quora]]
( ([TIME[2016-06-20 22:16:21 +09:00]]))
<https://www.quora.com/Why-do-Malaysia-mainland-and-Singapore-not-share-the-same-time-zone-as-Thailand-and-Indonesia>
]FIGCAPTION]

> Because of this guy:-
> The 4th Prime Minister of Malaysia, Tun Mahathir.
> It is understandable why he want to standardise the Peninsular (West Malaysia) time zone and the East Malaysia time zone, but what puzzle me is why the time is aligned to East Malaysia time. 
> I mean, why doesn't he take the mid time between WM and EM? Why doesn't he request all states aligned to the Kuala Lumpur time zone ? My parent's generation rarely talks about the rationality behind this. I guess it does not worth the effort to question THE MAHATHIR on this issue. So, everyone just shut up and accept his decision.

]FIG]

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[31] [CITE[INTERPRETATION AND GENERAL CLAUSES (CHAPTER 4)]]
([TIME[2005-08-15 17:34:31 +09:00]])
<http://www.commonlii.org/bn/legis/iagc4378/>
]FIGCAPTION]

> “standard time” means 8 hours in advance of Greenwich mean time,or such other period in advance of Greenwich mean time as His Majesty in Councilmay by Order signified in the Gazette prescribe;

]FIG]


]REFS]

* 周辺地域

[12] [[東南アジアの標準時]]も参照。

[13] [[タイの標準時]]、[[印度支那標準時]]、[[インドネシアの標準時]]、
[[マレーシアの標準時]]も参照。

[136] [[ココス島]]および[[クリスマス島]]は、[[大洋州の時間帯]]を参照。


* メモ




[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[68] [CITE@ja[アジアの「親日」国家の歴史教科書を読む ・・・「マレーシアの教科書に大東亜共栄圏のおかげで独立を勝ち取ることができたと書いてある」ってホント? | Football is the weapon of the future]]
([TIME[2016-09-08 00:15:01 +09:00]])
<http://masterlow.net/?p=2136>
]FIGCAPTION]

> 以下は、マレーシアの国定教科書中学校二年用『歴史の中のマレーシア』の邦訳です。
>> マレーシアの日本人は、仕事の時間を決めるのに日本時間を使用するよう主張した。これがどんなに混乱をもらたすことか想像できるだろう。

]FIG]


[69] [CITE[The Straits Times, 4 June 1920, Page 10 - DAYLIGHT SAVING.]]
([TIME[2016-09-19 01:38:03 +09:00]])
<http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19200604-1.2.66.aspx>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[72] [CITE@ja[シンガポール会社設立のメリット : シンガポール会社設立.com]]
([TIME[2016-10-18 01:06:36 +09:00]])
<http://xn--mckva9i6bub6c9584a3p2dd6ce76c.com/archives/cat_930046.html>
]FIGCAPTION]

> 三つ目に、時差の少なさも挙げられるかも知れません。シンガポール政府は意図的にシンガポール時間を中国時間に合わせており、シンガポール⇔中国間のビジネスを応援しています。

]FIG]