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[1] [DFN[[[W3C]] [RUBYB[勧告]@en[Recommendation]]]]
([DFN[[[REC]]]]) は、 [[W3C Process]]
に規定された[[勧告トラック]]手続きに従い開発され、 [[W3C Advisory Board]] と [[W3C Director]]
に裁可を経て出版される[[標準化文書]]です。 [[W3C]] の[[標準化過程]]で最上位にある[[文書]]の状態であって、
他の[[標準化団体]]における「[RUBYB[[[標準]]]@en[standard]]」に相当します。
* W3C 勧告となった仕様
[11] 次の仕様書が [[W3C勧告]]となっています。
[FIG(short list)[
- [[HTML 3.2]]
- [[HTML 4.0]]
- [[HTML 4.01]]
- [[XHTML 1.0]]
- [[XHTML m12n 1.0]]
- [[XHTML m12n 1.1]]
- [[XHTML 1.1]]
- [[XHTML Basic 1.0]]
- [[XHTML Basic 1.1]]
- [[HTML 5.0]]
- [[XML 1.0]]
- [[XML 1.1]]
- [[XML名前空間 1.0]]
- [[XML名前空間 1.1]]
- [[XML情報集合]]
- [CODE(XMLa)@en[[[xml:base]]]]
- [CODE(XMLa)@en[[[xml:id]]]]
- [[XLink 1.0]]
- [[XLink 1.1]]
- [CODE(XML)@en[[[xml-stylesheet]]]]
- [[CSS1]]
- [[CSS 2.0]]
- [[CSS 2.1]]
- [CODE(CSS)@en[[[@namespace]]]]
- [[CSS Color]]
- [[選択子]]
- [[媒体クエリー]]
- [[DOM1]]
- [[DOM2 Core]]
- [[DOM3 Core]]
- [[DOM2 Events]]
- [[DOM2 Traversal and Range]]
- [[DOM2 Views]]
- [[DOM2 Style]]
- [[DOM2 HTML]]
- [[DOM3 HTML]]
- [[DOM3 LS]]
- [[DOM3 Validation]]
- [[Element Traversal]]
- [CODE(DOMi)@en[[[ProgressEvent]]]]
- [[CORS]]
- [[SVG 1.0]]
- [[SVG 1,1]]
- [[SVG Tiny 1.2]]
- [[MathML 1.0]]
- [[MathML 2.0]]
- [[MathML 3.0]]
- [[SMIL 1.0]]
- [[SMIL 2.0]]
- [[SMIL 3.0]]
- [[SMIL Animation]]
- [[XML署名]]
- [[XML暗号化]]
- [[XML Events]]
- [[XForms 1.0]]
- [[XForms 1.1]]
- [[XML Schema 1.0]]
- [[XML Schema 1.1]]
- [[SOAP 1.2]]
- [[WSDL]]
- [[XPath 1.0]]
- [[XPath 2.0]]
- [[XPath 3.0]]
- [[XSLT 1.0]]
- [[XSLT 2.0]]
- [[XSLT 3.0]]
- [[XDM]]
- [[XQuery 1.0]]
- [[XPointer]]
- [[RDF]]
- [[RDF Schema]]
- [[RDFa 1.0]]
- [[RDFa 1.1]]
- [[SPARQL]]
- [[OWL]]
- [[PNG]]
- [[WebCGM]]
- [[PICS]]
- [[P3P]]
- [[GRDDL]]
]FIG]
* 手続き
[2] [[REC]] と出版される前には、 [[PR]] または [[PER]] として出版される必要があります。
[3] 細かな変更の場合は [[PER]] 無しで [[REC]] の後に [[REC]] が出版されることもあるようです。
[4] [[W3C TR]] の原則により一度出版されると変更されないことになっていますが、
[[in-place modification]] により軽微な変更は適用されることがあります。
[29] [[W3C Process]] も参照。
** 廃止
[5] 他の仕様書により「supersede」される例 [SRC[>>6]]があります。
[REFS[
- [6] [CITE[REC-PICS-services-961031]] ([TIME[2009-11-25 03:23:30 +09:00]] 版) <http://www.w3.org/TR/2009/REC-PICS-services-20091124/>
]REFS]
[7] 「no longer maintained」と宣言された例 [SRC[>>8]] があります。
[REFS[
- [8] [CITE[Cascading Style Sheets, level 1]] ([TIME[2013-05-29 05:53:05 +09:00]] 版) <http://www.w3.org/TR/2008/REC-CSS1-20080411/>
]REFS]
[9] 市場では事実上廃止状態にある[[勧告]]も、廃止されずに放置されていることがよくあります。
[EG[
[10] [[HTML 3.2]] や [[HTML4]] や [[DOM1]] は[[廃止]]されていません。
]EG]
* 他の標準化団体での出版
[12] [[W3C勧告]]が他の標準化団体に提出されて標準として採用されたり、
他の標準化団体と同時に出版されたりすることもあります。
[13] [[PNG]]、[[XML暗号化]]などは [[IETF]] でも [[RFC]] として出版されているものがあります。
[14] [[PNG]] は [[ISO/IEC]] でも[[国際標準]]として出版されているものがあります。
[15] [[WebCGM]] は [[OASIS]] でも[[標準]]として出版されています。
[16] また一部の[[W3C勧告]]は翻訳されて [[JIS]] や [[JIS TR]] として出版されています。
[17] 出版された後の改訂の同期の状況は様々です。 [[IETF]]
で出版されたものは出版後放置されているようです。
[[JIS]] や [[JIS TR]] で出版されたものは改訂されることもありますが、
年単位で遅れているようです。
* 実情
[18] [[W3C勧告]]であることにはそれなりのネームバリューがあるようですが、
[[W3C勧告]]となったからといって普及するとは限りません。
[EG[
[19] 例えば [[PICS]]、[[XML 1.1]]、[[WebCGM]]、[[DOM3 Validation]]、 [[XML Events]]、[[XForms]]
など [[W3C勧告]]となって数年経っても市場から事実上無視された状態のものは多々あります。
]EG]
[20] また [[W3C勧告]]の仕様書の記述と実装が一致しているとは限りません。
[EG[
[25] [[HTML4]] はついに完全に実装されることはありませんでした。
]EG]
[EG[
[21] [[CSS 2.0]] や [[DOM3 Core]] のように仕様と実装に大きな乖離があり、
後に改訂版が作られることとなったものがいくつもあります。
[[W3C勧告]]という“お墨付き”を得た仕様書の存在が却って混乱を招いている場合もあります。
]EG]
[22] [[W3C勧告]]が最新の仕様書とも限りません。
[EG[
[23] [[CSS 2.0]] が実態と大きくかけ離れていることから、 [[CSS 2.1]]
が開発されましたが、 [[W3C勧告]]となるまで数年かかりました。その間
[[CSS 2.0]] が最新の[[W3C勧告]]でしたが、最新の [[CSS 2.1]] ではなく [[CSS 2.0]]
を参照するのは誤りと考えられていました (が [[CSS 2.0]] を参照して混乱する人が後を絶ちませんでした)。
]EG]
[EG[
[28] [[CSS 2.1]] の大部分は既に [[CSS3]] モジュール仕様書群により改訂されていますが、
[[CSS 2.1]] だけを見ても気づかないこと、 [[CSS3]] モジュールの多くが
[[W3C勧告]]ではないことから、 [[CSS 2.1]] を参照して混乱する人が少なくありません。
]EG]
[EG[
[30] その後2014年12月付けで、 [[CSS 2.1]] はメンテナンスされておらず、
より新しい [[CSS 2.2]] [[ED]] を参照するべきである旨が
[[CSS 2.1]] [[勧告]]に追記されています [SRC[>>31]]。 (そうはいいつつ[[正誤表]]には
2015年7月にも追記がありますが [SRC[>>32]]。。。) ちなみに [[CSS 2.2]]
は未だ [[WD]] すら出版されていない状態であり、長年 [[CR]] と [[LC]]
を繰り返しながらも [[CSS 2.0]] [[勧告]]を有名無実化させていた [[CSS 2.1]]
に続いて [[CSS 2.2]] もまた [[W3C Process]] の破綻を象徴する形となっています。
[REFS[
- [31] [CITE@en[Cascading Style Sheets Level 2 Revision 1 (CSS 2.1) Specification]] ([TIME[2014-12-18 04:51:06 +09:00]] 版) <http://www.w3.org/TR/2011/REC-CSS2-20110607/>
- [32] [CITE@en[Errata in REC-CSS2-20110607]] ([TIME[2015-08-07 22:00:10 +09:00]] 版) <http://www.w3.org/Style/css2-updates/REC-CSS2-20110607-errata.html>
]REFS]
]EG]
[EG[
[24] [[CORS]] は [[W3C勧告]]となった時点で既に数ヶ月遅れの古いスナップショットでした。
]EG]
[EG[
[33] [[HTML 5.0]] は [[W3C勧告]]となった時点から遡って何年も前の [[HTML Standard]]
から派生し、 [[W3C]] 独自の編集を数多く加えたものでした。 [[WHATWG]] のみならず
[[W3C]] 自身も [[HTML 5.1]] の [[WD]] を発行しており、 [[HTML 5.0]]
は[[W3C勧告]]の“スタンプを押す”以外の意味がまったくありません。
]EG]
[26] [[W3C勧告]]の出版後、開発を担当した [[WG]] が解散し、
メンテナンスされなくなることは普通です。[[正誤表]]ページが用意されることになっていますが、
開発担当 [[WG]] がなくなればその中身は空のまま放置されます。
[EG[
[27] [[P3P]]、[[XML Events]]、[[GRDDL]] などは放置されているようです。
[[XPointer]] も実質的には放置されているようです。
]EG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[34] [CITE@EN[XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators (Second Edition)]]
([TIME[2015-09-08 11:09:53 +09:00]] 版)
<http://www.w3.org/TR/xpath-functions/>
]FIGCAPTION]
> Note: This paragraph is informative. This document is currently not maintained. This document remains available on the W3C's Technical Report web page for reference and use by interested parties. Readers are advised that no further maintenance (including correction of reported errors) is planned for this document. Readers interested in the most recent version of the XQuery and XPath Functions and Operators specification are encouraged to refer to http://www.w3.org/TR/xpath-functions-3/.
]FIG]