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528
[1]
[DFN[旧字体]]は、[[新字体]]でない方の[[字体]]です。
* 台湾の漢字
[54]
[[中華民国台湾]]では、政府が[[漢字]]の[[字形]]を定めています。
いわゆる[[繁体字]]の範疇にありますが、
近代[[東アジア]]の伝統的な[[明朝体]]字形からはやや乖離しています。
[13] [CITE[[[国字標準字体]]]]
[63] [[本土語言外字表]]
* 香港の漢字
[53]
[[中華人民共和国]][[香港特別行政区]]では、政府が[[漢字]]の[[字形]]を定めています。
いわゆる[[繁体字]]の範疇にありますが、
近代[[東アジア]]の伝統的な[[明朝体]]字形からはやや乖離しています。
[12]
[CITE[[[常用字字形表]]]]
[8] [CITE@en[Splitting TWHK into TW & HK · Issue #48 · adobe-fonts/source-han-sans · GitHub]], [TIME[2022-10-05T15:31:25.000Z]] <https://github.com/adobe-fonts/source-han-sans/issues/48>
[9]
[TIME[2022-10-05T15:33:07.500Z]]
<https://github.com/adobe-fonts/source-han-sans/files/774/hk-glyph.pdf>
[14]
[CITE[中文編碼網頁 → 小學分級常用字表(1990)]], [TIME[2021-03-28T02:46:40.000Z]], [TIME[2022-10-11T06:12:54.504Z]] <http://code.web.idv.hk/misc/hkpri90.php>
[15]
[CITE[Pri_Chi_syllabus(1990).pdf]], [TIME[2020-07-06T06:36:45.000Z]], [TIME[2022-10-11T06:13:15.851Z]] <https://www.edb.gov.hk/attachment/tc/curriculum-development/kla/chi-edu/curriculum-documents/Pri_Chi_syllabus(1990).pdf#page=36>
[16] [CITE[--A Study of Chinese Characters Recommended for Chinese Subject in Primary School --]], [TIME[2022-10-11T06:14:42.000Z]] <https://ephchinese.ephhk.com/lcprichi/index.php?s=1>
[17] [[HKSCS]]
[62] [[常用香港外字表]]
* 澳門の漢字
[19] [[MSCS]]
* 中華人民共和国の繁体字
[55]
[[中華人民共和国]][[香港特別行政区]]では、政府が[[漢字]]の[[字形]]を定めています。
いわゆる[[繁体字]]の範疇にありますが、
近代[[東アジア]]の伝統的な[[明朝体]]字形からはかなり乖離しています。
[3]
[DFN[GB/Z 40637-2021]]
[DFN[[CITE[古籍印刷通用字规范字形表]]]]
[4] [CITE@ja[韓泳思🍩活字中毒さんはTwitterを使っています 「中国大陸における《[[印刷通用漢字字形表]]》以来改めて整理された伝統漢字(繁体字)の字体・字形規範《[[古籍印刷通用字規範字形表]]》、先日全国標準信息服務平台に発表された。漢籍古典や現代書籍の繁体字の出版に適用可能という。 https://t.co/gXqtXx15xd」 / Twitter]], [TIME[2021-10-26T09:31:39.000Z]], [TIME[2021-10-26T09:56:56.504Z]] <https://twitter.com/yeongsy_han/status/1451213058848669702>
[5] [CITE@zh-CN[国家标准《古籍印刷通用字规范字形表》发布 – 数字人文门户网站]], [TIME[2021-11-24T06:24:56.000Z]] <https://www.dhlib.cn/site/news_information/comprehensive/13819.html>
[6] [CITE@zh-Hant[古籍印刷通用字規範字形表 - 維基百科,自由的百科全書]], [TIME[2022-06-05T14:48:12.000Z]], [TIME[2022-06-06T10:16:59.553Z]] <https://zh.wikipedia.org/zh-hant/%E5%8F%A4%E7%B1%8D%E5%8D%B0%E5%88%B7%E9%80%9A%E7%94%A8%E5%AD%97%E8%A7%84%E8%8C%83%E5%AD%97%E5%BD%A2%E8%A1%A8>
[7] [CITE[古籍印刷通用字規範字形表]], [TIME[2021-11-29T00:06:24.000Z]], [TIME[2022-06-06T10:19:45.574Z]] <http://www.homeinmists.com/Standard_glyph_list.htm>
* 日本の旧字体
[24]
[[日本]]の[DFN[旧字体]]は、
[CITE[[[当用漢字字体表]]]]以来の[[新字体]][[じゃない方]]です。
[30]
現在でも東洋系の学問の学術誌や書籍などの印刷に[[旧字体]]が使われることがあります。
([[旧字体]] + [[旧仮名遣い]]のこともありますが、
[[旧字体]] + [[現代仮名遣い]]のことも多いです。)
「[[旧字体]]によって印刷された[[現代日本語]]」
は当面存続しそうです。
[31]
他に[[正字正仮名]]派好事家の[[ウェブサイト]]や、
[[極右団体]]の[[ウェブサイト]]や [[SNS]] などで[[旧字体]]を見かけることがあります。
それらは[[JIS漢字]]や一般的な[[フォント]]の制約の範囲内で[[旧字体]]
(や[[旧仮名遣い]]) を採用しています。
;; [70] 稀に[[ウェブフォント]]を使って[[旧字体]]表示しているサイトもありますが、
あまり一般的ではないようです。[[旧字体]]を使いたい人に[[ウェブ技術]]に通じた人が少ないのでしょうか。
(切り替えられてから100年も経っていない旧[[正書法]]を使うのにそれなりの技術力がなければならない
(強い意欲を持った人すらそれを利用できていない)
という現状も、なんだか困ったものですが...)
[69]
[[右翼団体]]機関誌など印刷物もあるようですが、
非学術系の[[旧字体]]印刷がどれくらいの市場規模なのかはよくわかりません。
[71]
なおそのような思想的理由により[[旧字体]]を好む人々は、これを[DFN[正漢字]],
[DFN[正字]]と呼ぶことが多いです。
;; [88] [[正字]]、[[正字体]]という語には他にもいろいろな意味があり、使う人によって違います。
-*-*-
[25]
[[じゃない方]]には[[諸説]]あって、
現在の[[漢字辞典]]等が[[旧字体]]と掲げている[[漢字]]は一定しません。
[[近代日本]]で使われていた[[活字]]が一定していなかったのもありますし、
[[新字体]]との[[字形]]の差を[[どこまで細かく検出するか][包摂規準]]にも違いがあります。
[26]
[[ウェブサイト]]等の[[旧字体]]リストも書いていることがバラバラです。
前述のばらつきの他に、
その[[字形]]の違いを [[JIS漢字]]や [[Unicode]] で記述できるかどうか、
各種[[フォント]]が対応しているかどうかにも違いあるためです。
[27]
昭和、平成の[CITE[常用漢字表]]には[[いわゆる康煕字典体]]が併記されていることがあり、
[DFN[康煕別掲字]]と呼ばれています。それが[[旧字体]]ですが、
網羅することを意図したものではないようで、「[[旧字体]]の集合」としては使いづらいものです。
旧[[人名用漢字許容字体表]]も[[常用漢字]]や[[人名漢字]]の[[旧字体]]が示されていましたが、
「[[旧字体]]の集合」とするにはやや難がありました。
[41]
現状一般に「[[旧字体]]の出版物」として流通しているものは、
[[明治時代]]から[CITE[当用漢字字体表]]制定前までに使われていた一般書籍用の[[活字]]の[[明朝体]]字形の流れを汲む、
[[新字体]]とは違った趣の[[漢字]]字形を使ったもの、
ということになるようです。
[CITE[康煕字典]]の字形に概ね一致しますが、完全には一致しないので、
[DFN[いわゆる康煕字典体]]とも呼ばれています。
近代の[[活字]]字形に近いといっても、必ず一致するとも言い切れません。
;; [42]
[[旧字体]]と[[いわゆる康煕字典体]]は事実上同じ意味と思われます。
[[旧字体]]・[[新字体]]という語が「新旧」という若干の価値判断を含むので避けられているきらいもあります。
現代の印刷業界などにあっては
(昭和の[CITE[常用漢字表]]に対する) [[表外字]]では[[いわゆる康煕字典体]]が正規の字形とされているので、
その立場では、それを[[旧字体]]というわけにもいきませんし。
[82]
[[昭和]]の[CITE[常用漢字表]]に含まれなかった[[表外字]]は、
大手印刷会社等の出版する書籍ではおおむね従来通りの[[いわゆる康煕字典体]]の[[字形]]で印刷されてきましたが、
それ以外では[CITE[[[当用漢字字体表]]]]の新字形に整合する[[拡張新字体]]もしばしば使われていました。
[[拡張新字体]]に対する従来字形も[[旧字体]]と呼ばれます。
[83]
[[平成時代]]頃からの揺り戻しで[[表外字]]は[[旧字体]]が正統とされる傾向が強まり、
[[人名漢字]]、
[CITE[表外漢字字体表]]、
[[平成]]の[CITE[常用漢字表]]
でその方針が公認されることになりました。
結果として[[昭和]]の[CITE[常用漢字表]]に対する[[表外字]]の多くは、
[[平成]]の[CITE[常用漢字表]]に含まれているものであっても、
[[旧字体]]が正統な字形となりました。
[84]
つまり[[平成]]初期までは[[新字体]] = 現在の正統な[[字形]] ≒ [[表内字]]、
[[旧字体]] = 昔正統だった[[字形]] & [[表外字]]、という構図がありましたが、
現在では[[旧字体]]と[[新字体]]の違い、
正統な[[字形]]かどうか、
[[表内字]]か[[表外字]]か、は無関係になっています。
-*-*-
[28]
[[JIS X 0213:2000]] は [[JIS X 0208]] に含まれなかった
(他の[[字体]]と[[包摂][包摂規準]]されていた)
[[康煕別掲字]]を新たな[[面区点位置]]に追加しました。
これによって当時の[[常用漢字表]]は記述できるようになりましたが、
「すべての[[旧字体]]」を表現可能なものではありません。
[29]
[[康煕別掲字]]等[[旧字体]]の一部は [[Unicode]] の[[CJK互換漢字]]に対応付けられています。
そのため [[NFC]] 等による[[旧字体]]から[[新字体]]への[[文字化け]]が発生しています。
[SEE[ [[Unicode正規化]] ]]
[32]
「[[旧字体]]フォント」は各社の商用の[[フォント]]が古くから売られている他、
[[OSS]] フォントもいくつかあります。
[[旧字体]]変換ソフトウェアも [[OSS]]、非 [[OSS]] とも古くから数種類あります。
[33]
[[フォント]]は[[外字]]等を使うか[[新字体]]と入れ替えた[[独自仕様][フォント依存符号化]]のものが多かったのですが、
近年は [CODE[trad]] 等の[[機能][フォント機能]]で切り替えられるものもあります。
[34]
[[Adobe-Japan1]] は[[旧字体]]の多くをカバーしています。
[43]
[[Adobe-Japan1]] の[[旧字体]]の[[字形]]を [[IVS]] で指定するのが現状最も[[情報交換]]の信頼性が髙い
([[当社比]]) と思われます。
[35]
[[漢字データベースプロジェクト]]に[[旧字体]]・[[新字体]]対照表があります。
現時点ではこれが最も信頼できるとするべきでしょうか。
;; [72] ただし更新が停止しているので、近年 [[Unicode]]
に追加された[[拡張新字体]]などは抜けています。
[11] [CITE@ja[[[角川新字源]]の旧字体をAdobe-Japan1で再現してみる - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ]], [TIME[2022-10-10T07:41:42.000Z]] <https://moji-memo.hatenablog.jp/entry/20070627/1182933423>
[37]
[CITE[馬酔木明朝]] [SRC[>>36]]
は[[IPAフォント]]由来で、
[CITE[[[新字源]]]]
基準で[[旧字体]]に対応した[[フォント]]。
[[文字情報基盤]]と[CITE[[[新字源]]]][[旧字体]]の対照表あり。
- [36] [CITE@en[[[GitHub]] - metasta/asebi: Asebi Mincho - Another Japanese font]], [TIME[2022-11-04T08:26:12.000Z]] <https://github.com/metasta/asebi/>
[74]
[[漢和辞典]]の[[旧字体]]は[[字源]]権威主義 (いわゆる[[Bの系統]]) が強く、
[[明治]]から[[昭和]]にかけて実際に[[活字]]で使われた[[字形]]と必ずしも一致しないことには注意が必要です。
[40]
[CITE[[[SyaunFont]]]] [SRC[>>39]]
は[[IPAフォント]]由来で、
[[旧字体]]に変更した[[フォント]]。
[CITE[字統]], [CITE[漢字典]]
を参照しつつも独自基準らしい説明。
- [39] [CITE@en[koniti / SyaunFont · [[GitLab]]]], [TIME[2022-11-04T08:28:31.000Z]] <https://gitlab.com/koniti/SyaunFont>
-- [38]
[CITE@en[[[GitHub]] - koniti/SyaunFont: 旧字体フォント (引っ越しました。最新はこちら→)]], [TIME[2022-11-04T08:27:41.000Z]] <https://github.com/koniti/SyaunFont>
[68] [[三式明朝]]は、
皇紀2603年頃の[[活字]]字形を範とした[[旧字体]]フォントだそうです。
[SEE[ [[三式明朝]] ]]
-*-*-
[73]
[CITE[[[文字鏡契冲]]]]
は[[新字体]]を[[正字]]に置き換えた
[CITE[今昔文字鏡]]
フォントで、
[[正字正仮名]]愛好家コミュニティーのいくつかで使われていました。
しかしそのデザインは癖が強く、賛否がありました。
[SRC[>>66]]
新しい[[正字体]]フォントとしてはよくても、
[[明治]]から[[昭和]]の[[旧字体]]文化の延長の[[フォント]]としては難がありそうです。
また、
[[OSS]]
[[フォント]]でない上に、
[CITE[[[今昔文字鏡]]]]
問題のため使いづらいと言わざるを得ません。
[75]
[[今昔文字鏡]]関連団体の[[特定非営利活動法人 文字文化協會]]は、
[DFN[[CITE[平成漢字基本字形集]]]]
という書籍を発行しています。
[SRC[>>76]]
>[SNIP[]]見出し字には『今昔文字鏡』明朝體文字を採用し、排列は『康煕字典』式214部首に分類による。 『康煕字典』、特にその「道光版」の字體を尊重し、日本における實情も加味した基本字(傳統的印刷用字體)を示した。またこれに戰後の略字を中核とした通用・異體字を對照させた。
>また主として昭和21年を境とした字體字形の變化を比較對照した「新舊字體對照表」と新舊字體の変遷について理解を深めるための詳細な解説も収載している。
とのことです [SRC[>>76]]。
;; [78] [CITE[文字鏡契冲]] の字形選択との関係は不明。
[77]
この団体はウェブサイトのトップページの一番上に
「漢字基本字形・正字 basechar・authen」
を掲載して本書と
[CITE[暫定正字明朝]]
を掲載するほどに、活動において[[正字]]は大きなウェイトを占めているようです。
;; [87]
その割に、平成28年にもなって
[CITE[平成漢字基本字形集]]
を書籍で有償販売するというのはどうなのでしょう。
(一応[[電子書籍]]版もあって今も販売中ですが、
他に紙の書籍版もあったらしいものの、入手困難。
[[国立国会図書館]]にもなし。)
あくまで商売ということなのでしょうか。
平成の時代の「基本」
として普及させる気があるなら、まず[[インターネット]]でいつでも誰でもすぐに参照できる環境を整えるべきでは。
[79]
[DFN[[CITE[暫定正字明朝]]]]
は[[正字正仮名]]派団体の[[國語問題協議會]]が制作し、
[[文字文化協會]]が配布している
[[IPAmj明朝]]派生フォントです。
[SRC[>>67]]
[80]
このフォントは[[國語問題協議會]]機関誌の[CITE[國語國字]]の従来字形
([CITE[文字鏡契冲]]など)
を基準に字形を選んでおり、
「理想の正字」を指向し、
またその[[標準化]]を狙っているそうです。
[SRC[>>65, >>66]]
;; [81]
[[三式明朝]]等の近代[[旧字体]]の延長にある[[フォント]]は宗派性の違いのため採用しなかったそうです
[SRC[>>66]]。
[[傳承字形]]等、現代の他のプロジェクトには関係も関心もないのか、
言及もありません。
[85]
もっとも現在の「暫定」正字はまだ「理想の正字」に至っていないようで、
「規格化」された[[舊漢字]]は存在していません。
(「理想の正字」を追求しつつ、唯一のフォントで実装されている、という段階から先に進んで共通規格を作る段階に至れるのかどうかは気になります。)
[REFS[
- [76] [CITE[特定非営利活動法人 文字文化協會]], [TIME[2022-10-05T01:16:38.000Z]], [TIME[2023-04-21T06:52:18.286Z]] <http://www.pcc.or.jp/basechar/index.html>
-
[65] [CITE@ja[國語のこゝろ(23)「『[[舊漢字]]』を規格化󠄁しよう」/押井德馬: 日本語あやとり]], [TIME[2023-04-20T13:37:50.000Z]], [TIME[2023-04-20T14:42:09.943Z]] <http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/190185912.html>
-
[66] [CITE@ja[國語のこゝろ(20)「正漢字フォントを作つてみた」/押井德馬: 日本語あやとり]], [TIME[2023-04-20T14:28:22.000Z]], [TIME[2023-04-20T14:48:45.204Z]] <http://kokugomondaikyo.sblo.jp/article/189906714.html>
-
[67] [CITE[「暫定正字明朝」ダウンロード - [[特定非営利活動法人 文字文化協會]]]], [TIME[2022-12-05T03:12:53.000Z]], [TIME[2023-04-20T14:54:34.357Z]] <http://www.pcc.or.jp/basechar/seijimincho.html>
]REFS]
-*-*-
[23] 検索すると出てくる一般の人がいう「旧字体」は、「髙」や「﨑」
のような「[[常用漢字]]とちょっと違うなんか[[文字化け]]するやつ」
くらいの意味らしいです。
* 越南の標準字体
[90]
[[越南]]では政府の定めた[[漢字]]の[[字体]]はありませんが、
[[漢字]]復興グループが
[CITE[[[常用標準漢喃表]]]]
を定めています。
[CITE[常用標準漢喃表]]
は基本となる[[字体]]が[[康煕字典体]]に近い[[明朝体]]で示されています。
* 傳承字形
[44]
[DFN[[CITE[傳承字形部件檢校表]]]],
[DFN[[CITE[傳承字形部件檢校表]]]],
[DFN[[CITE[傳承字形推薦形體表]]]]による[DFN[傳承字形]]は、
[[近代]][[東アジア]]の[[漢字]][[字形]]を基準に[[標準化]]したものです。
[SRC[>>10]]
[45]
[[公的規格]]ではなく [[GitHub]] で公開されている [[OSS]] プロジェクトです。
[SRC[>>10]]
;; [86]
[[PDF]]
だけでなく[[機械可読]]なデータも置いてくれ...
[[字形]]はともかくそれ以外は...
[46]
推薦形体表には参照字形に [[Unicode]] と [[Big5]] の[[符号位置]]が示されています。
提示されている[[文字集合]]は [[Big5]] から若干の[[異体字]]を削って他に必要な文字を補ったもののようです。
[91]
[CITE[傳承字形推薦形體表]]
は表一、表二、表三に分かれています。
それぞれ [[Big5]] の第1水準、第2水準、 [[HKSCS]] の基本的な部分に相当しますが、
かなりの出入りがあります。
[[Big5]] 本体は[[デファクト標準]]であるためとして、
本来の採録基準では省かれるべき [[Big5]] 本体の[[漢字]]も (別色で)
表一、表二に入っています。
[[Big5]] 本体にも [[HKSCS]] にもない[[漢字]]も多数含まれます。
[97]
[[Big5]] の重複も互換性のためとして (別色で)
入っています。 [[Unicode]] は [[CJK互換漢字]]ではなく
[[CJK統合漢字]]になっているので、
本来分と重複分とで1つの [[Unicode符号点]]が重複出現する状態になっています。
[92]
表三は級1から級6、ㄅ級、ㄆ級、另備に細分されています。
另備の他は[CITE[常用香港外字表]]によるものです。
[93]
[[Unicode]] では[[非漢字]]扱いの[[〇]]も表3の3級に入っています。
[96]
いくつかは複数の [[Unicode符号点]]が与えられています。 [[旧字体]]と[[新字体]]の関係にある2つの
[[Unicode符号点]]の両方に同じ[[字形]]を設定しているようです。
実際に [CITE[I.Ming]] では両方の[[Unicode符号点]]で[[字形]]の区別が付きません。
[FIG(data)[ [94] [[文字関係]]
:key: [DFN[[CODE[inherited:Big5]]]]
:desc:
[CITE[傳承字形推薦形體表]]
による
[[Big5]]
符号。
]FIG]
[FIG(data)[ [95] [[文字関係]]
:key: [DFN[[CODE[inherited:Unicode]]]]
:desc:
[CITE[傳承字形推薦形體表]]
による
[[Unicode符号位置]]。
]FIG]
[47]
[DFN[[CITE[I.Ming]]]]
([DFN[[CITE[I.明體]]]])
は[[IPA明朝]]由来の[[傳承字形]]フォント。 [SRC[>>48]]
傳承字形プロジェクトのチームで開発されていて[[参照実装]]的な位置付けのもの。
(というより[CITE[I.明體]]の基準として[[傳承字形]]が開発されたらしい。)
[REFS[
-
[10] [CITE@en[GitHub - ichitenfont/inheritedglyphs: [[傳承字形標準化文件]]]], [TIME[2022-10-08T03:54:46.000Z]] <https://github.com/ichitenfont/inheritedglyphs>
- [48]
[CITE@en[[[GitHub]] - ichitenfont/I.Ming: I.Ming ( I.明體 / 一点明朝体 / 一點明體 )]], [TIME[2022-11-04T08:59:15.000Z]] <https://github.com/ichitenfont/I.Ming>
]REFS]
[49]
[CITE@en[[[GitHub]] - lxgw/LxgwWenkaiTC: The Traditional Chinese Edition of LXGW WenKai.]], [TIME[2022-11-04T09:06:18.000Z]] <https://github.com/lxgw/LxgwWenkaiTC>
[[傳承字形]]に従うが不完全と書いてある。 [[OSS]]。
[SEE[ [[Klee]] ]]
[50] [CITE@en[[[GitHub]] - TakWolf/ark-pixel-font: 方舟像素字体 - 开源的泛中日韩像素字体 / Ark pixel font - Open source Pan-CJK pixel font]], [TIME[2022-11-04T09:08:00.000Z]] <https://github.com/TakWolf/ark-pixel-font>
中香台日韓と「传统印刷体」の各版があって、传统印刷体は[[傳承字形]]と関係しているが必ずしも従ってはいない [SRC[>>51, >>52]]。
- [51] [CITE@en[[[中文]](传统印刷)能否处理 Unicode 的原规格分离原则? · Issue #11 · TakWolf/ark-pixel-font · GitHub]], [TIME[2022-11-04T09:12:58.000Z]] <https://github.com/TakWolf/ark-pixel-font/issues/11>
-[52] [CITE@en[繁体版本建议字形 · Issue #2 · TakWolf/ark-pixel-font · [[GitHub]]]], [TIME[2022-11-04T09:13:57.000Z]] <https://github.com/TakWolf/ark-pixel-font/issues/2>
[18] [CITE@zh-tw[說文:關於傳承字形的謬說與事實 '''['''刻石錄''']''']], [TIME[2022-10-20T14:55:48.000Z]] <https://founder.acgvlyric.org/iu/doku.php/%E8%AA%AA%E6%96%87:%E9%97%9C%E6%96%BC%E5%82%B3%E6%89%BF%E5%AD%97%E5%BD%A2%E7%9A%84%E8%AC%AC%E8%AA%AA%E8%88%87%E4%BA%8B%E5%AF%A6>
[20] [CITE@zh-tw[造字:序_常用香港外字表 '''['''刻石錄''']''']], [TIME[2022-10-20T14:56:23.000Z]] <https://founder.acgvlyric.org/iu/doku.php/%E9%80%A0%E5%AD%97:%E5%BA%8F_%E5%B8%B8%E7%94%A8%E9%A6%99%E6%B8%AF%E5%A4%96%E5%AD%97%E8%A1%A8>
[21] [CITE@zh-tw[造字:常用香港外字表 '''['''刻石錄''']''']], [TIME[2022-10-20T14:56:37.000Z]] <https://founder.acgvlyric.org/iu/doku.php/%E9%80%A0%E5%AD%97:%E5%B8%B8%E7%94%A8%E9%A6%99%E6%B8%AF%E5%A4%96%E5%AD%97%E8%A1%A8>
[22] [CITE@en[GitHub - ichitenfont/suppchara: 常用香港外字表]], [TIME[2022-10-20T14:57:07.000Z]] <https://github.com/ichitenfont/suppchara>
* 康煕字典体
[58]
[DFN[康煕字典体]]は、
[[康煕字典]]の[[漢字]]の[[字体]]です。
[59]
[[近代]]の[[東アジア]]の[[活字]]における緩やかな標準として機能していました。
現在でも各国それぞれに変化した[[漢字]]字形の結節点として使われています。
[60]
[CITE[[[康煕字典]]]]の内部でも字形に揺れがあること、
[[避諱]]があることなどの理由で、
必ずしも[CITE[康煕字典]]の[[字形]]が近代の[[活字]]でそのまま使われているわけではありません。
[61]
標準字体としては[[開成標準字体]]の延長にあるとされます。
[57]
[CITE[[[PanCJKV IVD Collection]]]]
の提案には各国の他に[[康煕字典]]がありました。
ただしそれが具体的にどのように[[字形]]を設計するべきものかは明確ではありません。
* メモ
[2] [CITE[HNG]]
([TIME[2008-07-26 01:53:29 +09:00]])
<http://www.gicas.jp/anecdotes/mt-hng.html>
[316] [CITE@ja[[[神戸新聞]]NEXT|連載・特集|話題|犬飼いが玄関に貼ってる「あのシール」の猫版!? 売り上げが保護団体に寄付できる仕組みです]],
[[金井かおる]],
2022/2/5,
[TIME[2022-02-06T03:16:41.000Z]] <https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/omoshiro/202202/0015038911.shtml>
>令和3年度版は緑色、令和2年度版は紫色、令和元年度版は黃色、平成31年度版は赤色、平成30年度版は青色。
なぜか「黄」が[[旧字体]]。
[56] [CITE@en[繁體中文常見的黑體字型. 黑體是漢字的一種字體風格。有別於書法字、楷體、明(宋)體粗細多變的筆畫,黑體字的… | by JT Foundry | Medium]], [[JT Foundry]], [TIME[2022-11-04T09:25:33.000Z]] <https://medium.com/@jtfoundry/%E7%B9%81%E9%AB%94%E4%B8%AD%E6%96%87%E5%B8%B8%E8%A6%8B%E7%9A%84%E9%BB%91%E9%AB%94%E5%AD%97%E5%9E%8B-43433ae68f7f>
[64] [CITE@ja[旧字体とは?【レトロデザインのための近代日本語講座〈1〉】 - マチポンブログ]], [TIME[2023-02-03T12:20:55.000Z]] <https://shokaki.hatenablog.jp/entry/2023/02/03/180437>
[89] [CITE@ja[翰字鑄造 JT Foundry - 📃 製作計畫]], [TIME[2023-05-31T06:54:11.000Z]] <https://sites.google.com/view/jtfoundry/zh-tw/ourproject>