/
812.txt
782 lines (637 loc) · 29.1 KB
/
812.txt
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
206
207
208
209
210
211
212
213
214
215
216
217
218
219
220
221
222
223
224
225
226
227
228
229
230
231
232
233
234
235
236
237
238
239
240
241
242
243
244
245
246
247
248
249
250
251
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
316
317
318
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
357
358
359
360
361
362
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
410
411
412
413
414
415
416
417
418
419
420
421
422
423
424
425
426
427
428
429
430
431
432
433
434
435
436
437
438
439
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
450
451
452
453
454
455
456
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
467
468
469
470
471
472
473
474
475
476
477
478
479
480
481
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
493
494
495
496
497
498
499
500
501
502
503
504
505
506
507
508
509
510
511
512
513
514
515
516
517
518
519
520
521
522
523
524
525
526
527
528
529
530
531
532
533
534
535
536
537
538
539
540
541
542
543
544
545
546
547
548
549
550
551
552
553
554
555
556
557
558
559
560
561
562
563
564
565
566
567
568
569
570
571
572
573
574
575
576
577
578
579
580
581
582
583
584
585
586
587
588
589
590
591
592
593
594
595
596
597
598
599
600
601
602
603
604
605
606
607
608
609
610
611
612
613
614
615
616
617
618
619
620
621
622
623
624
625
626
627
628
629
630
631
632
633
634
635
636
637
638
639
640
641
642
643
644
645
646
647
648
649
650
651
652
653
654
655
656
657
658
659
660
661
662
663
664
665
666
667
668
669
670
671
672
673
674
675
676
677
678
679
680
681
682
683
684
685
686
687
688
689
690
691
692
693
694
695
696
697
698
699
700
701
702
703
704
705
706
707
708
709
710
711
712
713
714
715
716
717
718
719
720
721
722
723
724
725
726
727
728
729
730
731
732
733
734
735
736
737
738
739
740
741
742
743
744
745
746
747
748
749
750
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
764
765
766
767
768
769
770
771
772
773
774
775
776
777
778
779
780
781
782
* 仕様書
[REFS[
- [2] [CITE@en[RFC 8030 - Generic Event Delivery Using HTTP Push]], [TIME[2020-03-09 00:13:33 +09:00]] <https://tools.ietf.org/html/rfc8030>
- [63] [CITE@en[RFC 8292 - Voluntary Application Server Identification (VAPID) for Web Push]], [TIME[2020-03-09 00:13:41 +09:00]] <https://tools.ietf.org/html/rfc8292#section-4.2>
- [73] [CITE@en-US[Push API]], [TIME[2020-02-04 16:21:34 +09:00]] <https://w3c.github.io/push-api/#dfn-push-subscription>
- [77] [CITE@en-US[Push API]], [TIME[2020-02-04 16:21:34 +09:00]] <https://w3c.github.io/push-api/#dfn-push-endpoint>
- [78] [CITE@en-US[Push API]], [TIME[2020-02-04 16:21:34 +09:00]] <https://w3c.github.io/push-api/#dfn-subscription-expiration-time>
- [90] [CITE@en-US[Push API]], [TIME[2020-02-04 16:21:34 +09:00]] <https://w3c.github.io/push-api/#dfn-refresh>
- [103] [CITE@en-US[Push API]], [TIME[2020-02-04 16:21:34 +09:00]] <https://w3c.github.io/push-api/#dfn-deactivate>
- [105] [CITE@en-US[Push API]], [TIME[2020-02-04 16:21:34 +09:00]] <https://w3c.github.io/push-api/#security-and-privacy-considerations>
]REFS]
* 意味
[3]
[DFN[[RUBYB[プッシュメッセージ購読][push message subscription]]]]は、
[[利用者エージェント]]と[[プッシュサービス]]の間で確立された[RUBYB[メッセージ配送文脈][message delivery context]]であって、
[[アプリケーションサーバー]]と共有されるものです。
[[プッシュメッセージ]]はすべてある[[プッシュメッセージ購読]]と関連付けられています。
[SRC[>>2 1.1.]]
[[プッシュサービス資源]]により作成されます。
[74]
[DFN[[RUBYB[プッシュ購読][push subscription]]]]は、
[[利用者エージェント]]と[[プッシュサービス]]の間に、
[[Webアプリケーション]]にかわって確立されたメッセージ配送文脈です。
[SRC[>>73]]
[4] [[プッシュメッセージ購読集合]]の[[要素]]です。
[5] [[RFC 8030]] が [DFN[message subscription]]、
[DFN[subscription]] とだけ言っているものも、
[[プッシュメッセージ購読]]を意味すると思われます。
[FIG(list members)[ [75] [[プッシュ購読]] ([[利用者エージェント]])
: [F[サービスワーカー登録]] :
[[プッシュ購読]]は、
[[サービスワーカー登録]]に関連付けられます。
[[サービスワーカー登録]]は、[[高々]]1つ[[プッシュ購読]]を持ちます。
[SRC[>>73]]
: [F[プッシュエンドポイント]] :
[[絶対URL]]。
: [F[購読満期時刻]] :
[[ミリ秒Unix time]]。
: [F[鍵ペア]] : [[作成][プッシュサービス資源]]時に設定された[[鍵ペア]]。 [SRC[>>73]]
: [F[authentication secret]] : [[作成][プッシュサービス資源]]時に設定された [[authentication secret]]。 [SRC[>>83]]
]FIG]
-*-*-
[32]
[DFN[[RUBYB[プッシュメッセージ購読集合][push message subscription set]]]]は、
[[利用者エージェント]]と[[プッシュサービス]]の間で確立される[RUBYB[メッセージ配送文脈][message delivery context]]であって、
複数の[[プッシュメッセージ購読]]を集めて[[集合]]としたものです。
[SRC[>>2 1.1.]]
[33]
[[RFC]] は「subscription set」と省略して表記することもあるようです。
[34]
[[プッシュメッセージ購読]]を集めて[[集合]]化することで、
[[プッシュサービス]]と[[利用者エージェント]]にとって効率化できます。
[SRC[>>2 4.1.]]
[35]
[[プッシュサービス資源]]を使った[[プッシュメッセージ購読]]作成時に、
[[利用者エージェント]]は[[要求]]で[[プッシュメッセージ購読集合]]を指定し、
そこに作成した[[プッシュメッセージ購読]]を所属させることができます。
[36]
[[プッシュサービス資源]]を使った[[プッシュメッセージ購読]]作成時に、
[[プッシュサービス]]は[[応答]]で[[プッシュメッセージ購読集合]]を示すことができます。
* プロトコル
[8]
まず、[[利用者エージェント][利用者エージェント (プッシュ)]]は、
新しい[[プッシュメッセージ購読]]を作成します。
[SRC[>>2 2.]]
作成には[[プッシュサービス資源]]を使います。
[13]
作成した[[プッシュメッセージ購読]]は、
[[アプリケーション][アプリケーション (プッシュ)]]依存の方法で、
[[アプリケーションサーバー][アプリケーションサーバー (プッシュ)]]へ配布します。
[SRC[>>2 2., 4.]]
特に[[プッシュ資源]]の [[URL]]
の配布は、
秘密の保護や、[[アプリケーションサーバー]]の認証を講じて漏らさないようにしなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>2 4.]]
[9]
[[アプリケーションサーバー]]は、
[[プッシュメッセージ購読]]に対し、
[[プッシュ資源]]を使って、
[[利用者エージェント]]に配送する[[プッシュメッセージ]]を、
[[プッシュサービス]]へと送信します。
[SRC[>>2 2., 2.1., 5.]]
[10]
[[利用者エージェント]]は、
[[プッシュメッセージ購読]]を使って、
到着[[プッシュメッセージ]]がないか[[プッシュサービス]]を[RUBYB[監視][monitor]]します。
[SRC[>>2 2.]]
[11]
[[プッシュメッセージ購読]]は[[アプリケーション]]に、
1対1で配布して使うことが期待されています。
しかしこれはプロトコル上の制約ではなく、
1つの[[アプリケーション]]が複数の[[プッシュメッセージ購読]]を作ることもできますし、
複数の[[アプリケーション]]が1つの[[プッシュメッセージ購読]]を共有することもできます。
ただ、共有すると[[セキュリティー]]や[[プライバシー]]の問題になりかねないことには要注意です。
[SRC[>>2 2.]]
* 作成
[112]
[[アプリケーション]]は、
[CODE[subscribe]]
[[メソッド]]によって新しい[[プッシュ購読]]を作成できます。
既に作成済みの場合、
[CODE[subscribe]]
[[メソッド]]や
[CODE[getSubscription]]
[[メソッド]]によって、
[[プッシュ購読]]を取得できます。
[81]
[[利用者エージェント]]は、
[DFN[[RUBYB[プッシュ購読の作成][create a push subscription]]]]を、
[CODE[PushSubscriptionOptions]]
[VAR[オプション群]]について、
次のようにしなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>73]]
[FIG(steps)[
= [83]
[VAR[プッシュ購読]]を、
新しい[[プッシュ購読]]に設定します。
[FIG(list members)[
: [F[[CODE[options]]]] :
[VAR[オプション群]]の[[複製][辞書の複製]]
]FIG]
= [80]
[VAR[プッシュ購読]]について、
[CODE[aes128gcm]]
の[[プッシュ購読]]作成時の手順を実行します。
= [86]
[VAR[プッシュ購読]]と[VAR[オプション群]]の [F[[CODE[applicationServerKey]]]]
について、
[[プッシュサービス資源]]を実行します。
[[非同期的]]に結果を待ちます。
[NOTE[
[111] 仕様書に明記がないですが、
[[fecth]]
なので失敗することがあります。
]NOTE]
= [87] [VAR[プッシュ購読]]を返します。
]FIG]
[110] [CODE[subscribe]] や[[更新][プッシュ購読の更新]]から呼び出されます。
-*-*-
[82]
[[利用者エージェント]]は、
[[プッシュ購読]][VAR[プッシュ購読]]について、
何らかの理由で[[鍵]]を変更せざるを得ないとき、
次のようにしなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>73]]
[FIG(steps)[
= [84] [VAR[新プッシュ購読]]を、新しい[[鍵]]を使った[[プッシュ購読]]に設定します。
= [85] [[[CODE[pushsubscriptionchange]]イベントを発火]]します。
[FIG(list members)[
: [VAR[登録]] : [VAR[プッシュ購読]]の[F[サービスワーカー登録]]
: [VAR[旧購読]] : [VAR[プッシュ購読]]
: [VAR[新購読]] : [VAR[新プッシュ購読]]
]FIG]
]FIG]
* プッシュ資源
[7]
[DFN[[RUBYB[プッシュ資源][push resource]]]]
([[リンク関係型]] [DFN[[CODE[urn:ietf:params:push]]]])
は、
[[アプリケーションサーバー]]が[[プッシュメッセージ購読]]に[[プッシュメッセージ]]を送信するために使います。
[SRC[>>2 2., 2.1.]]
[[利用者エージェント]]と[[アプリケーションサーバー]]とで共有されます。
[SRC[>>2 2.]]
[[プッシュ資源]]は、
[[プッシュメッセージ購読]][[資源]]をちょうど1つ持ちます。
[SRC[>>2 2.1.]]
[[プッシュサービス資源]]により作成されます。
[[プッシュ資源]]の [[URL]]
は、[[プッシュメッセージ購読集合]]で[[プッシュメッセージ購読]]を区別するために使われます。
[76]
[[プッシュ購読]]は、
[DFN[[F[[RUBYB[[[プッシュエンドポイント]]][push endpoint]]]]]]を持ちます。
[[プッシュサービス]]が晒した[[絶対URL]]であって、
[[アプリケーションサーバー]]が[[プッシュメッセージ]]の送信先とできるものでなければ[MUST[なりません]]。
[[プッシュエンドポイント]]は、
[[プッシュ購読]]を[[固有]]に識別するものでなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>77]]
[59] [[プライバシー]]のため、
[[プッシュ資源]]の
[[URL]]
は特定[[利用者エージェント]]への通信と関係付けられるものであっては[MUST[なりません]]。
[[利用者]]や[[装置]]に関する情報を含めては[MUST[なりません]]。
複数の[[プッシュ資源]]の [[URL]]
から相互の関係を知れるものであっては[MUST[なりません]]。
同じ[[利用者エージェント]]の[[プッシュ資源]]の [[URL]]
から[[利用者エージェント]]との関係を知れるものであっては[MUST[なりません]]。
[SRC[>>2 8.2.]]
[[非活性化][プッシュ購読の非活性化]]済みの[[プッシュエンドポイント]]を再利用しては[MUST[なりません]]
[SRC[>>105]]。
[14]
[[アプリケーションサーバー]]は、
[[プッシュメッセージ]]を[[プッシュ資源]]に送信し、
配送を要求します。
[SRC[>>2 5.]]
[15]
[[アプリケーションサーバー]]は、
[CODE[POST]] [[要求]]を送信します。
[SRC[>>2 5.]]
[20]
[[プッシュメッセージ]]について[[利用者エージェント]]が受理肯定したとき確認
(配送確認) したいなら、
[[要求]]に
[CODE[[[Prefer:]] [[respond-async]]]]
を指定できます。
[SRC[>>2 5.1.]]
[23]
以前に[[同じ起源]]に配送確認を[[要求]]して[[受領証購読資源]]の [[URL]]
を受け取っていた場合、
[[要求]]に[[リンク関係型]]
[CODE[urn:ietf:params:push:receipt]]
で[[受領証購読資源]]の [[URL]]
を指定する[SHOULD[べきです]]。
[SRC[>>2 5.1.]]
[25]
[[アプリケーションサーバー]]は、
[[受領証購読]]の寿命の間、
受領証を集約して受信することができないなら、
[[受領証購読]]を省略して[MAY[構いません]]。
[[アプリケーションサーバー]]が他の[[プッシュメッセージ]]送信者のかわりに[[受領証購読]]を監視するような場合に、
その必要があるかもしれません。
[SRC[>>2 5.1.]]
[28]
[CODE[TTL:]] [[ヘッダー]]を指定しなければなりません。
[CODE[Urgency:]] [[ヘッダー]],
[CODE(HTTP)@en[Topic:]] [[ヘッダー]]を指定できます。
[64]
[[プッシュメッセージ購読]]が特定[[アプリケーションサーバー]]に制限されている場合
([[プッシュサービス資源]]を使って作成したときに[[公開鍵]]が指定された場合)、
[[秘密鍵]]で[[署名]]した [[JWT]]
を含めなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>63]]
[[auth-scheme]] [CODE[vapid]]
の
[[credentials]] を指定します。
[16]
[[要求本体]]は、
[[プッシュメッセージ]]の内容とします。
[SRC[>>2 5.]]
-*-*-
[19]
[[プッシュサービス]]は、
[[プッシュメッセージ]]を受け取ったら[[プッシュメッセージ資源]]を作成します。
[24]
配送確認 ([CODE[[[Prefer:]] [[respond-async]]]])
が求められた場合、
[[受領証購読資源]]を必要なら作成します。
[[要求]]で指定されている場合は、
可能ならそれを再利用する[SHOULD[べき]]ですが、
無理なら新しいものを作っても[MAY[構いません]]
[SRC[>>2 5.1.]]。
実装依存の制約 (有効期限など) で再利用できないこともありましょう。
[26]
[[要求]]で指定された[[受領証購読]]が非妥当なら、
[CODE[400]]
[[応答]]を返さなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>2 5.1.]]
異なる[[アプリケーションサーバー]]用の[[受領証購読資源]]が指定されるのは不適当でしょうし、
[[受領証購読資源]]でないものが指定された場合もそうでしょう。
[27]
[[受領証購読]]数を制限したい場合、
[[受領証購読]]の指定のない[[要求]]を、
[CODE[429]]
[[応答]]で拒絶して[MAY[構いません]]。
[SRC[>>2 5.1.]]
[29]
[CODE[TTL:]] [[ヘッダー]]、
[CODE[Urgency:]] [[ヘッダー]]、
[CODE[Topic:]] [[ヘッダー]]を処理しなければなりません。
[50]
配送のため蓄積する[[プッシュメッセージ]]には、
[[アプリケーションサーバー]]が配送を求めた時刻を表す
[CODE[Last-Modified:]]
[[ヘッダー]]を含める[SHOULD[べきです]]。
[SRC[>>2 7.2.]]
これは[[要求]]を受理した時点での[[現在時刻]]を保存するべきとの趣旨と思われますが、
後に[[プッシュメッセージ]]を配送するときにこの時刻を[[利用者エージェント]]に送付するべきなのかどうかは、
何とも書かれていません。
[51]
[[プッシュサービス]]は、
[[実体本体]]が大きすぎる場合、
[CODE[413]]
[[応答]]を返して[MAY[構いません]]。
[N[4096]]
[[バイト]][[以下]]なら、
[CODE[413]]
を返しては[MUST[なりません]]。
[SRC[>>2 7.2.]]
;; [52] 実装によって上限が異なると、[[相互運用性]]の問題を生じる危険性があります。
[[プッシュサービス]]は、
[N[4096]] [[バイト]]を超えたら [CODE[413]]
[[応答]]を返すのが非常に好ましいでしょう。
[54]
[[プッシュサービス]]は、
[[プッシュメッセージ購読]]が[[満期]]の場合、
[CODE[404]]
[[応答]]を返さなければ[MUST[なりません]]
[SRC[>>2 7.3.]]。
[60] [[プッシュサービス]]は、任意の方法で[[認証]]できます。
[SRC[>>2 8.3.]]
[61]
[[プッシュサービス]]は、 [[DoS攻撃]]対策として、
[[プッシュメッセージ]]を特定[[利用者エージェント]]に配送する速度を制限する[SHOULD[べきです]]。
制限を超えた時[[プッシュサービス]]は
[CODE[429]]
[[応答]]を返すことが[MAY[できます]]。
[CODE[Retry-After:]]
[[ヘッダー]]に待機時間を指定する[SHOULD[べきです]]。
過大な[[プッシュメッセージ]]を受け取った[[プッシュメッセージ購読]]を終端させても構いません。
[SRC[>>2 8.4.]]
[62]
[[プッシュメッセージ購読]]が特定[[アプリケーションサーバー]]に制限されている場合
([[プッシュサービス資源]]を使って作成したときに[[公開鍵]]が指定された場合)、
妥当な [CODE[vapid]] の [[credentials]]
を含まないなら拒絶しなければ[MUST[なりません]]。
[[認証]]がないとき
[CODE[401]]
[[応答]]を返せますし、
[[認証]]が非妥当なとき
[CODE[403]]
[[応答]]を返せます。
非妥当には次のような場合があります。
[SRC[>>63]]
- [65] [[JWT]] か[[公開鍵]]が含まれない時。
- [66] [[JWT]] の[[署名]]の[[検証]]に成功しない時
- [67] [[現在時刻]]が [[JWT]] の [CODE[exp]] を過ぎている時
- [68] [[現在時刻]]が [[JWT]] の [CODE[exp]] まで24時間を超える時
- [69] [[プッシュ資源]]の[[URLの起源]]が [[JWT]] の [CODE[aud]]
でない時
- [70] [[JWT]] の[[署名]]の[[公開鍵]]が[[プッシュメッセージ購読]]作成時に指定された[[公開鍵]]でない時
[71] その他 [[VAPID]] の処理の要件があります。
[72] [[プッシュサービス]]は、
[[JWT]] や[[公開鍵]]を[[利用者エージェント]]に[[転送]]しては[MUST[なりません]]。
[SRC[>>63]]
-*-*-
[17]
[[プッシュメッセージ]]を受理した場合、
[CODE[201]]
[[応答]]を返します。
まだこれは[[利用者エージェント]]に[[プッシュメッセージ]]が配送されたことを意味''しません''。
[SRC[>>2 5.]]
[21]
[[プッシュメッセージ]]を受理した場合で、
配送確認 ([CODE[[[Prefer:]] [[respond-async]]]])
が求められた場合、
[CODE[202]]
[[応答]]を返さなければ[MUST[なりません]]
[SRC[>>2 5.1.]]。
[18]
[CODE[Location:]]
[[ヘッダー]]に、
作成した[[プッシュメッセージ資源]]の [[URL]]
を記述しなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>2 5., 5.1.]]
[22]
配送確認が求められた場合、
[[リンク関係型]]
[CODE[urn:ietf:params:push:receipt]]
で[[受領証購読資源]]の [[URL]]
を記述しなければなりません。
[SRC[>>2 5.1.]]
[CODE[Link:]]
[[ヘッダー]]を使えます。
* プッシュメッセージ購読資源とプッシュメッセージ購読集合資源
[6]
[DFN[[RUBYB[購読資源][subscription resource]]]]、
[DFN[[RUBYB[プッシュメッセージ購読資源][push message subscription resource]]]]は、
[[プッシュメッセージ購読]]から[[プッシュメッセージ]]を受信したり、
[[プッシュメッセージ購読]]を削除したりするため使います。
[SRC[>>2 2., 2.1.]]
[[利用者エージェント]]にのみ使えるものです。
[SRC[>>2 2.1.]]
[[プッシュメッセージ購読資源]]は、
[[プッシュ資源]]をちょうど1つ持ちます。
[SRC[>>2 2.1.]]
[37]
[DFN[[RUBYB[プッシュメッセージ購読集合資源][push message subscription set resource]]]]
([[リンク関係型]] [DFN[[CODE[urn:ietf:params:push:set]]]])
は、
[[プッシュメッセージ購読]]の[[集成]]に対する読み取りや削除のアクセスを提供します。
[[利用者エージェント]]は、
[[集合]]中すべての[[プッシュメッセージ購読]]の[[プッシュメッセージ]]を受信できます。
[SRC[>>2 2.1.]]
-*-*-
[48]
[[利用者エージェント]]は、
[[プッシュメッセージ購読]]と[[プッシュメッセージ購読集合]]の両方がある場合、
[[プッシュメッセージ購読集合]]を使って[[プッシュメッセージ]]を監視する[SHOULD[べきです]]。
[SRC[>>2 6.1.]]
[30]
[[利用者エージェント]]は、
[[プッシュメッセージ購読資源]]や[[プッシュメッセージ購読集合]]に対し、
[CODE[GET]]
[[要求]]を送信して新しい[[プッシュメッセージ]]の配送を要求します。
[SRC[>>2 6., 6.1.]]
[38]
[[利用者エージェント]]は、
[[要求]]に
[CODE[Urgency:]] [[ヘッダー]]を指定できます。
[SEE[ [[Urgency:]] ]]
[43]
[[利用者エージェント]]は、
[CODE[Prefer:]]
[[ヘッダー]]に
[CODE[wait][Prefer: wait]]
を値 [CODE[0]]
で指定 ([CODE[[[Prefer: wait]]=0]]) して、
即座に[[プッシュメッセージ]]を送信するように求めることができます。
[SRC[>>2 6., 6.1.]]
-*-*-
[39]
[[プッシュサービス]]は
[CODE[Urgency:]] [[ヘッダー]]を処理しなければなりません。
[SEE[ [[Urgency:]] ]]
[53]
対象の[[プッシュメッセージ購読]]または[[プッシュメッセージ購読集合]]が[[満期]]となった場合、
[CODE[404]]
[[応答]]を返さなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>2 7.3., 7.3.1.]]
-*-*-
[31]
[[プッシュサービス]]は、
[[要求]]に対して[[応答]]しません。
[[HTTP/2 server push]]
によって[[プッシュメッセージ]]の内容を送信します。
[SRC[>>2 6., 6.1.]]
[40]
[[プッシュサービス]]は、[[プッシュメッセージ]]ごとに、
[CODE[PUSH_PROMISE]]
で
[CODE[GET]] [[要求]]を[[利用者エージェント]]に送信します。
この [CODE[GET]]
[[要求]]は、
[[プッシュメッセージ資源]]を取得するものです。
[SRC[>>2 6., 6.1.]]
[41]
それに対する[[応答]]は、
[[HTTPヘッダー]]で、
[[プッシュメッセージ購読]]に対応する[[プッシュ資源]]の [[URL]] を、
[[リンク関係型]]
[CODE[urn:ietf:params:push]]
で示す[SHOULD[べきです]]。
[SRC[>>2 6.]]
[[プッシュメッセージ購読集合]]では、
示さなければ[MUST[なりません]]。 [SRC[>>2 6.1.]]
[CODE[Link:]]
[[ヘッダー]]に指定できます。
これを使って[[プッシュメッセージ購読]]を区別できます。
[42] その[[応答本体]]には、
[[アプリケーションサーバー]]が[[プッシュ資源]]に送信した直近の[[要求]]の[[実体本体]]を指定します。
[SRC[>>2 6., 6.1.]]
(と規定されていますが、直近のというのは意味がよくわかりません。
当該[[プッシュメッセージ]]を送るべきでしょう。)
[44]
[[プッシュサービス]]は、
[[要求]]の
[CODE[Prefer:]]
[[ヘッダー]]で
[CODE[wait][Prefer: wait]]
が
[CODE[0]]
に設定されていた場合、
未配送の[[プッシュメッセージ]]をすべて
[[server push]]
しなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>2 6., 6.1.]]
[45]
[[プッシュサービス]]は、
[CODE[204]]
[[応答]]を送信し、
[[server push]]
を送信しないことで、
[[プッシュメッセージ]]の不存在を示すことができます。
[SRC[>>2 6., 6.1.]]
[46] このような規定の理由は名言されていませんが、
[CODE[wait=0][Prefer: wait]]
が指定されていない限り、
[[プッシュサービス]]は[[プッシュメッセージ]]送信のタイミングを調整してよいということと思われます。
[47]
特に明言されていないので、
[CODE[204]]
[[応答]]を返しても、そのまま[[ストリーム]]を残し
([CODE[END_STREAM]] を送信せず)
随時 [[server push]]
してもよいとみられます。
[49]
仕様書では明文規定がありませんが、
例示によると、
[[プッシュサービス]]は適当なタイミングで最後に
[CODE[200]]
[[応答]]を送り[[ストリーム]]を閉じてよいようです。
[SRC[>>2 6., 6.1.]]
[58] 並行送信数を[[利用者エージェント]]は
[CODE[SETTINGS_MAX_CONCURRENT_STREAMS]]
で指定することが[MAY[でき]]、
[[プッシュサービス]]はこれに従い抑制[MAY[できます]]。
[SRC[>>2 7.5.]]
-*-*-
[55]
[[利用者エージェント]]は、
[[プッシュメッセージ購読資源]]に
[CODE[DELETE]]
[[要求]]を送信して、
削除を要求できます
[SRC[>>2 7.3.]]。
その場合所属する[[プッシュメッセージ購読集合]]からも削除されます。
同様に[[プッシュメッセージ購読集合資源]]に
[CODE[DELETE]]
[[要求]]を送信して、
削除を要求できます
[SRC[>>2 7.3.1.]]。
その場合所属するすべての[[プッシュメッセージ購読]]が同時に削除されます。
* 削除
[89]
[[プッシュ購読]]や[[プッシュメッセージ購読集合]]は、
無効化されることがあります。
[[満期]] ([RUBYB[寿命][lifetime]]到来) による場合、
[[利用者エージェント]]の指示による場合 (>>55)、
その他[[プッシュサービス]]の事情による場合があり得ます。
[SRC[>>2 2., 7.3., 7.3.1.]]
[56]
[[プッシュメッセージ購読]]が[[満期]]になったり削除されたりした場合、
[[プッシュメッセージ購読集合]]からも削除しなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>2 7.3.1.]]
[57]
[[プッシュメッセージ購読集合]]が[[満期]]になったり削除されたりした場合、
所属する[[プッシュメッセージ購読]]もすべて[[満期]]・削除しなければなりません。
[SRC[>>2 7.3.1.]]
[12]
[[利用者エージェント]]や[[アプリケーションサーバー]]は、
これに対応する準備が必要です。
[SRC[>>2 2., 7.3.]]
[88]
[[プッシュ購読]]は、
[DFN[[F[[RUBYB[購読満期時刻][subscription expiration time]]]]]]
を持つことが[MAY[できます]]。
その場合、
[[ミリ秒Unix time]]であって、
[[プッシュ購読]]が[[非活性化][プッシュ購読の非活性化]]される[[時刻]]を表すものでなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>78]]
-*-*-
[91] [[利用者エージェント]]や[[プッシュサービス]]は、
いつでも、例えば一定時間経過後、
[[プッシュ購読]]を[DFN[[RUBYB[更新][refresh]]][プッシュ購読を更新]]することが[MAY[できます]]。
[SRC[>>90]]
[99]
[[利用者エージェント]]は、
[[プッシュ購読を更新]]できない場合、
定期的にこれを再試行する[SHOULD[べきです]]。
[SRC[>>90]]
[79]
[[利用者エージェント]]は、
[[プッシュ購読]]の[F[購読満期時刻]]の到来前に、
[[プッシュ購読の更新]]を試みる[SHOULD[べきです]]。
[SRC[>>78]]
[92]
[[利用者エージェント]]は、[VAR[旧プッシュ購読]]の[[更新][プッシュ購読を更新]]時、
次のようにしなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>90]]
[FIG(steps)[
= [93]
[VAR[プッシュ購読]]を、
[VAR[旧プッシュ購読]]の [F[[CODE[options]]]]
について、
[[新しいプッシュ購読を作成]]した結果に設定します。
[[非同期的]]に待ちます。
[NOTE[
[94] [VAR[旧プッシュ購読]]と[VAR[プッシュ購読]]は、
別の[F[鍵ペア]]でなければ[MUST[なりません]]。
]NOTE]
= [95] [[[CODE[pushsubscriptionchange]]イベントを発火]]します。
[FIG(list members)[
: [VAR[登録]] : [VAR[プッシュ購読]]の[F[サービスワーカー登録]]
: [VAR[旧購読]] : [VAR[旧プッシュ購読]]
: [VAR[新購読]] : [VAR[プッシュ購読]]
]FIG]
= [96]
[[利用者エージェント]]依存の時間、
最大で[VAR[プッシュ購読]]が[[プッシュメッセージ]]を受け取るまで、
待ちます。
[NOTE[
[97]
[[アプリケーションサーバー]]の移行を待つべく、
しばらく[VAR[旧プッシュ購読]]を受け付け続けて[MAY[構いません]]。
]NOTE]
= [98]
[VAR[旧プッシュ購読]]を[[非活性化][プッシュ購読を非活性化]]します。
]FIG]
-*-*-
[100]
[[利用者エージェント]]は、
[[満期]]その他の理由で[[プッシュ購読]][VAR[プッシュ購読]]が最早利用できないとき、
次のようにしなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>90]]
[FIG(steps)[
= [101] [[[CODE[pushsubscriptionchange]]イベントを発火]]します。
[FIG(list members)[
: [VAR[登録]] : [VAR[プッシュ購読]]の[F[サービスワーカー登録]]
: [VAR[旧購読]] : [VAR[プッシュ購読]]
: [VAR[新購読]] : [CODE[null]]
]FIG]
]FIG]
-*-*-
[106]
[[利用者]]は [[permission]] を[[失効]]できます。
[SEE[ [[permission]] ]]
[[利用者エージェント]]は、
[[失効]]時、
当該 [[permission]]
により作られた[[プッシュ購読]][VAR[プッシュ購読]]を次のようにしなければ[MUST[なりません]]。
[SRC[>>105]]
[FIG(steps)[
= [108] [[並列に]]、
== [109] [VAR[プッシュ購読]]を[[非活性化][プッシュ購読の非活性化]]します。
= [107] [[[CODE[pushsubscriptionchange]]イベントを発火]]して[MAY[構いません]]。
[FIG(list members)[
: [VAR[登録]] : [VAR[プッシュ購読]]の[F[サービスワーカー登録]]
: [VAR[旧購読]] : [VAR[プッシュ購読]]
: [VAR[新購読]] : [CODE[null]]
]FIG]
]FIG]
-*-*-
[102]
[[利用者エージェント]]や[[プッシュサービス]]は、
[[プッシュ購読]]が[DFN[[RUBYB[非活性化][deactivated]]][プッシュ購読の非活性化]]されたとき、
その詳細情報を削除しなければ[MUST[なりません]]。
それ以後当該[[プッシュ購読]]に対する[[プッシュメッセージ]]を配送しては[MUST[なりません]]。
[SRC[>>103]]
[104]
[[サービスワーカー登録]]が[[登録解除]]されたとき、
[[プッシュ購読]]は[[非活性化][プッシュ購読の非活性化]]しなければ[MUST[なりません]]
[SRC[>>105]]。
それより早く[[非活性化][プッシュ購読の非活性化]]しても[MAY[構いません]]。
[SRC[>>103]]
* 歴史
[1] [CITE@en[Define exposure of the Push API interfaces]]
([[beverloo]]著, [TIME[2017-05-04 01:32:20 +09:00]])
<https://github.com/w3c/push-api/commit/350ee328178b1635f141412831892b16cb711305>