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[130] ある地域で標準的に用いられる[[時刻]]を、[DFN[標準時]]といいます。
同じ[[標準時]]を用いる[[地域]]を、[DFN[[RUBY[時間帯][タイムゾーン]]]]といいます。
[131] [[地域]]間の[[時刻]]の[[差]]を、[DFN[時差]]といいます。
* 時間帯
[96] 同じ[[時刻]]を用いる地域、あるいはその時刻系を、[DFN[[RUBYB[時間帯]@en[time zone]]]]
([DFN[時刻帯]]、[DFN[等時帯]]、[DFN[タイムゾーン]]、[DFN@zh[時間區域]]) といいます。
[102] [[時間帯]]という語の指す意味は若干曖昧です。文脈により、
時刻を指したり、地域を指したり、[[時差]]を指したり、その名前や記号を指したりします。
現行制度で同じ[[時刻]](の地域)を1つの[[時間帯]]ということもあれば、
歴史的変遷を含めて同じものを1つに数えることもあります。
[132] [[日本]]の[[法令]]では、大正十年十一月一日海軍省令第十八號
[CITE[海軍艦船使用時規則]]で[DFN[時刻帶]]と呼んだ例があります。
[127] 古くは[[時間帯]]の時刻のことを ([[地方時]]と対比して)
[DFN[zone time]] と呼ぶことがあったようです。[DFN[経帯時]] [SRC[>>1]] も同義です。
[REFS[
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[1] [CITE@ja[経帯時(けいたいじ)とは - コトバンク]]
([[ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,デジタル大辞泉,世界大百科事典 第2版,大辞林 第三版,日本大百科全書(ニッポニカ)]]著, [TIME[2016-06-24 10:41:16 +09:00]])
<https://kotobank.jp/word/%E7%B5%8C%E5%B8%AF%E6%99%82-59032#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89>
]FIGCAPTION]
> けいたい‐じ【経帯時】
> 経度が15度ごとの子午線を基準として定めた標準時。世界時とは整数時間の差がある。
]FIG]
]REFS]
* 標準時
[98] ある地域で標準的に用いられる[[時刻]]を、[DFN[[RUBYB[標準時]@en[standard time]]]]といいます。
[[標準時]]は、その地域の[[政府]]により、または[[慣習]]により、制定、管理されています。
[99] [[夏時刻]]を実施する場合、[[標準時]]という語は[[夏時刻]]でない時刻を指すのが普通です。
しかし文脈によっては[[夏時刻]]も含めたものを[[標準時]]と呼ぶこともあります。
あるいは[[夏季標準時]]、[[冬季標準時]]のような呼び方をすることもあります。
;; [[夏時刻]]も参照。
[97] [[ISO 8601]] は次のように説明しています。
[FIG[
[52] [[標準時]]は、 [[UTC]] から当地の[[所轄官庁]]によって決められた時刻シフトによって得られる[[時間スケール]]です
[SRC[[[IEC 60050-111]], >>51]]。
;; [53] この時刻シフトは[[年]]の途中で変化しても構いません [SRC[>>51]]。
[REFS[
- [51] [[ISO 8601:2004]] 2.1.14
]REFS]
]FIG]
[100] 多くの時代と地域で、[[法令]]上の用語あるいは日常用語として、
その地方の[[標準時]]を (「○○標準時」のように修飾せずに) 単に[[標準時]]と呼んでいます。
[128] かつては任意の時刻が[[標準時]]として用いられました。
現在では [[UTC]] に整数時間を加除したものを[[標準時]]として用いるのが普通です。
そうでない場合のほとんどは [[UTC]] に15分の倍数を加除したものを[[標準時]]としています。
* 時差
[47] [[時間帯]]と[[時間帯]]との[[時刻]]の[[差]]を、[DFN[[RUBYB[[[時差]]]@en[time-zone offset]]]]といいます。
[48] [[時差]]には、[[UTC]] との絶対的な[[時差]]と、任意の[[時間帯]]との相対的な[[時差]]があります。
[EG[
[110] [[日本]]と [[UTC]] との[[時差]]は 9時間で、[[日本]]が先に進んでいます。
]EG]
[EG[
[111] [[日本]] ([TZ[+09:00]]) と[[シンガポール]] ([TZ[+08:00]]) との[[時差]]は
1時間で、[[日本]]が先に進んでいます。
]EG]
[49] [[時間帯]]・[[標準時]]の差と[[時差]]は、しばしば同じものとして扱われます。しかし、[[夏時刻]]などの違いがあるため、
ある[[時間帯]]と別の[[時間帯]]の[[時差]]は時期 ([[年]]と[[季節]]) によって変動します。
[50] 歴史的・地理的な[[時差]]の取り扱いについては、[[時間帯の接続]]を参照。
[106] 歴史的な世界各地の[[時差]]については、[[時差の表]]を参照。
** 計算
[108] ある地点とある地点の[[時差]]は、ある[[時刻]]において、
その時点で両地で用いられている[[地方時][地方標準時]]の[[差]]を計算することで、
簡単に求められます。
[109] [[夏時刻]]の実施や[[標準時]]改正などで[[時差]]は変化することがあります。
特定の[[時刻]]を指定しない地域間の[[時差]]は、決定不能です。
それでも特に明記無く[[時差]]が示されている場合、その時代の両地の[[標準時]]の[[差]]を示していると推測されます。
** 他の意味
[70] 普通、何の注記もなしに「[[時差]]」といえば、ある地点とある地点で実際に用いられている[[時刻]]の差のことをいいます。
しかし、稀に、[[地方時]]の差のことを[[時差]]ということもあるようです。
[EG[
[71] 例えば、「[[日本]]に[[標準時]]は1つしかないが、[[北海道]]と[[沖縄]]には[[時差]]がある」
や「[[沖縄]]は[[日本標準時]]と[[時差]]がある」のように言われることがあります。
]EG]
[107] [[均時差]]も[[時差]]に含めることがあります。[[均時差]]は、
[[平均太陽時]]と[[真太陽時]]の[[時差]]です。同じ地点でも[[均時差]]は季節によって変動します。
[72] なお、「[[時差]]」という言葉には、本項以外に単に時間・時刻の差という意味もあるので、
注意が必要です。
[EG[
[73] 例えば、東京の書店と地方の書店では発売後に書籍が陳列されるまでの日数に差があることや、
[[アーリーアダプター]]が使い始めた製品が一般大衆に広まるまでに時間が掛かることなどを、
[[時差]]と表現することがあります。
]EG]
[EG[
[112] [[時差式信号機]]の[[時差]]は、本項の[[時差]]とは無関係です。
]EG]
* 経度と時刻
[124] [[平均太陽時]]は、[[経度]]によって決まる[[時刻]]です。
そのため[[時差]]を[[経度]]で表したり、[[経度]]を[[時差]]で表したりすることもありました。
[125] 例えば[[GMT]]より9時間早い時刻 ([TZ[+09:00]]) のことを、
「[LON[東経135度][135E]]の時刻」と言うことがあります。
[[日本標準時]]は [TZ[+09:00]] ですから、[LON[東経135度][135E]]のことを[[日本]]の[DFN[標準時子午線]]と呼ぶことがあります。
[126] [[原子時]]に基づく現在の時刻制度のもとでは、[[標準時子午線]]というのはあまり正確でない
(歴史的なものでしかない) 言葉かもしれません。
* 標準時の実施
[134] [[標準時]] (ないしそれに相当する[[時刻]]) が実施される過程は、
定義、生成、配布、同期の4つの段階に大きく分けることができます。
[135] まず、用いる[[時刻]]を'''定義'''する必要があります。
例えば、[[法令]]によって「[[太陽]]の[[南中]]を[[正午]]とする」と定めたり、
「[[UTC]] より9時間早い時刻を用いる」と定めたり、
「ある日からある日までは、通常よりも更に1時間早い時刻を用いる」と定めたりします。
[136] 次に、定義に則り[[時刻]]を'''生成'''する必要があります。
定義だけでは理論上の存在に過ぎない[[時刻]]を、
現に存在し観測可能なものとして示すもので、恒久的に継続しなければなりません。
「[[日時計]]を設置する」、
「街の中心に時計台を設置し、時計の針を定義に合う位置にセットする」
といったものでも構いませんし、「高精度な[[原子時計]]を動作させる」のでも構いません。
[138] さて、[[標準時]]はその適用対象の地域で遍く用いられるべきものですから、
これを地域全体に'''[[配布][報時]]'''しなければなりません。
「[[日時計]]が[[正午]]を指したら、すぐに[[太鼓]]を鳴らす」
といった方法でも構いませんし、
「[[原子時計]]に直結された[[NTPサーバー]]から、[[インターネット]]で提供する」
ということにしても構いません。
[139] 最後に、適用対象の地域の[[時計]]が、配布された[[時刻]]を受信し、
これに'''[[同期][時刻同期]]'''される状態となる必要があります。
「[[午砲]]が聞こえたら、[[時計]]の針が[[正午]]を指していることを確認する」、
「[[標準時]]を[[通報]]する[[電波]]を受信し、それに従い[[時刻]]を調整する」
といったような方法があります。
[142] こうした過程が支障なく実施されているかというと、必ずしもそうではありません。
[FIG(list)[
- [143] 地域と時代によっては、[[標準時]]を定義する明確な[[法令]]がない、
[[慣習法]]的なものかもしれません。
- [144] 地域と時代によっては、[[標準時]]を定義する[[法令]]がメンテナンスされず、
[[時刻]]の生成方法の進歩に追随できていないかもしれません。
- [147] 地域と時代によっては、生成や配布が公式に行われていないかもしれません。
- [145] 生成、配布、同期のいずれのタイミングでも、誤差が生じる余地があります。
特に同期は、現代においても相当数の[[時計]]が手動で行われています。
- [146] 地域と時代と分野によっては、人々が意図的に[[標準時]]に従わないことを選択しているかもしれません。
]FIG]
* 標準時法制
** 適用の範囲
[24] [[標準時]]や[[夏時刻]]は、各国の[[法令]]によって定められています。
その適用範囲も、各国[[法令]]の規定するところとその効力の及ぶ範囲によります。
[25] 各国政府の主張する領域と実効支配の及ぶ領域に差がある場合には、
実際に当地で用いられているのは実効支配勢力の定める時刻と考えるのが自然です。
複数勢力が混在する場合には、用いられる時刻も混在していることがあります。
基本となる[[標準時]]が同じでも、[[夏時刻]]の実施期間が支配勢力によって異なることもあります。
;; [[中東の時間帯]]参照。
[27] 普通は[[法令]]の効力が及ぶのは[[領土]]、[[領空]]、[[領海]]と思われます。
[[接続水域]]や[[EEZ]]に[[標準時]]法制の効力が及ぶのかは定かではありません。
;; [[船舶]]や[[宇宙空間]]での時刻運用については、[[国際便の時間帯]]を参照。
[28] 国内であっても、[[在外公館]]や外国軍基地、[[租界]]など[[治外法権]]的性格を持つ地域がある場合があります。
そうした地域では独自の時刻を定めている可能性もありますが、
普通は便宜上、周辺地域と同じ時刻を採用しているものと思われます。
;; [33] 時刻制度が未発達だった時代には、周辺地域では[[標準時]]が制定されておらず、
[[租界]]でのみ[[標準時]]が存在した事例もありました。
;; [35] [[中国大陸の標準時]]参照。
[26] 国際的な交通機関や通信、[[法令]]上の取り扱いなどについては、[[時間帯の接続]]を参照。
** 改正
[15] [[標準時]]の改正や[[夏時刻]]の実施は、各地域の政府機関が決定します。
具体的な手順は、地域毎に異なります。
[31] [[夏時刻]]の期間は、予め[[法令]]により定められる場合もありますが、
多くの地域では毎年関係機関が決定して発表しているようです。
時代と地域によっては即日実施の場合すらあります。
[42] 本来時刻の決定は内政に関わる事項のはずですが、
周辺国や関係機関との調整を行わずに非難される例もあります。
;; [[朝鮮半島の標準時]]を参照。
[43] [[ITU]] は加盟各国の最新の[[標準時]]・[[夏時刻]]の情報をまとめて公開しています。
歴史的変遷は、色々な書籍やデータベースが収集を試みているようですが、
不完全な部分も多いようです。
;; [[機械可読]]なものについては >>10 参照。
[122] 明示的に[[標準時]]が改正される場合の他に、所属[[行政区]]の変更によって[[時間帯]]を移動するケースもありそうです。
;; [34] 個別の事例は、各地の項を、移行については[[時間帯の接続]]を参照。
* 概念
[46] 時刻の定め方と運用:
[FIG(short list)[
- [[時間帯]]
- [[標準時]]
- [[夏時刻]]
- [[地方標準時]]
- [[経帯時]]
- [[太陽時]]
- [[天文時]]
- [[標準時子午線]]
]FIG]
[86] 世界標準時:
[FIG(short list)[
- [[世界時]]
- [[グリニッジ標準時]]
- [[TAI]]
- [[UT]]
- [[UT0]]
- [[協定世界時]] [[UTC]]
- [[Beat標準時]]
]FIG]
[84] 分野依存の時刻:
[FIG(short list)[
- [[鉄道時間]]
- [[船内時]]
- [[軍用時]]
- [[リゾートタイム]]
]FIG]
[85] その他[[時間帯]]に関わる概念:
[FIG(short list)[
- [[経度]]
- [[本初子午線]]
- [[時差]]
- [[均時差]]
- [[時刻系]]
]FIG]
* 各地の時間帯
[95] 各地の[[標準時]]とその変遷については、次の各項を参照。
[FIG(short list)[
- [[日本の時間帯]]
- [[台湾の時間帯]]
- [[満州の時間帯]]
- [[モンゴルの時間帯]]
- [[中国大陸の時間帯]]
- [[朝鮮半島の時間帯]]
- [[東南アジアの時間帯]]
-- [[フィリピンの時間帯]]
-- [[インドネシアの標準時]]
-- [[マレーシアの標準時]]
-- [[インドシナの標準時]]
-- [[タイの標準時]]
-- [[ミャンマーの標準時]]
- [[南アジアの時間帯]]
- [[インド洋諸島の標準時]]
- [[アフリカの時間帯]]
- [[中東の時間帯]]
- [[欧州の時間帯]]
- [[ロシアの時間帯]]
- [[アジア大陸の鉄道標準時]]
- [[北米の時間帯]]
- [[中南米の時間帯]]
- [[大洋州の時間帯]]
- [[南極の時間帯]]
- [[国際便の時間帯]]
- [[フィクションの時間帯]]
]FIG]
* 時間帯・時差の記述とプロトコル
[10] 名前による表記は、多くの場合、[[時間帯]]を表しています。
ただしその「[[時間帯]]」は、ある時点のものだったり、歴史的変遷を含むものだったりします。
[FIG(short list)[
- [[tzdata]] の識別子
- [[Windows時間帯]]
- [[時間帯略号]]
- [[電子メールの時間帯表記]]
- [[米軍時間帯]]
- [CODE[[[Z]]]]
- [[Rails時間帯]]
- [CODE[u-tz]]
]FIG]
[11] 数値による表記は、[[時差]]を表しています。
[FIG(short list)[
- [[HTMLの時間帯表記]]
- [[RFC 822の日付形式]]
- [[RFC 3339の日付形式]]
- [[ISO 8601の日時形式]]
- [CODE(XML)@en[[[xs:dateTime]]]]
- [[環境変数]] [CODE[TZ]] ([[POSIX時間帯]])
]FIG]
[76] 他に、 (主に[[自然言語]]文で) 「GMT-9」、「UTC+9」、「JST+1」のような慣用的な表記が用いられることがあります。
基準となる[[時間帯]]と、そこからの[[時差]]を表しています。[[符号]]の意味は文脈により逆転するので注意が必要です。
[18] [[時間帯]]不明を表す表記があることもあります。
[FIG(short list)[
- [CODE[[[-00:00]]]]
- [CODE[[[floating]]]]
]FIG]
[75] 各[[時間帯]]表記が使われる場所は、それぞれの項と次の各項を参照。
[FIG(short list)[
- [[XDMにおける時間帯]]
]FIG]
[113] 各種[[日時形式]]における[[時間帯]]の扱いや、
[[計算機]]における[[日時]]の表現での[[時間帯]]の取り扱いについては、
[[日時形式]]を参照。
[29] [[時間帯]]自体を特に扱う[[プロトコル]]や[[言語]]もあります。
[FIG(short list)[
- [[TZDIST]]
- [[VTIMEZONE]]
- [[時間帯パターン]]
]FIG]
* 時間帯名
[89] [[CLDR]] には[[時間帯]]の名前の[[翻訳]]データが含まれています。
[REFS[
- [88] [CITE[Time Zones - CLDR - Unicode Common Locale Data Repository]] ([TIME[2016-06-24 13:52:06 +09:00]]) <http://cldr.unicode.org/translation/timezones>
]REFS]
* 編暦との関係
[20] [[天体]]の動きにより定まる[[暦]]では、どの[[時刻]]を用いて計算するかが重要になります。
同じ[[暦法]]を用いても、適用する[[時刻]]が異なると、[[日付]]や[[暦注]]が異なる場合があります。
[36] [[中国式太陰太陽暦]]は、[[農暦]]、[[旧暦]]、[[越南暦]]で計算上の[[標準時]]の違いから生じる[[日付]]のずれがあります。
[37] [[ヒジュラ暦]]は、観測上の[[標準時]]の違いから生じる[[日付]]のずれがあります。
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[19] [CITE[イスラム諸国よ、条約を守り、同日に犠牲祭を祝おう]]
([TIME[2012-11-02 11:11:16 +09:00]] 版)
<http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20121028_084032.html>
]FIGCAPTION]
> この会議は、それぞれの国で別々の時に新月が出るため、固定されたタイムゾーンを明らかにし、ムスリムが共通して行動できるようにする目的で、1978年11月27日から30日にかけて行われた。この会議では、「あるイスラム国家で新月が確認される時を待つべきなのか、それとも新たな月の始まりを決めるためには、世界のどこかで新月が確認されれば十分なのか」という問いの答えが模索された。
> 3日間の集中的な会談と議論を経て、「ヒジュラ暦における月の始まりのためには、世界のどこかで新月が初見されれば十分である」という指針にしたがって合意が得られた。トルコは、宗務庁とともにこの合意を受け入れた。しかしサウジアラビアは、イスラム世界におけるこの論争を終わらせる合意にもかかわらず、断食月とバイラムも含め、犠牲祭を別の日に定めることを続けた。
]FIG]
* 時間帯と民族主義
[151] [[標準時]]は、時に[[民族]]や[[国家]]の[[歴史]]に絡んだ繊細な問題でもあります。
[[標準時]]制度が世界的に整備されていった19世紀末から20世紀半ばにかけての時期は、
[[植民地]]や[[帝国主義]]の時代でもありました。[[標準時]]の普及は、
[[植民地]]支配や[[戦争]]の遂行とも密接に関係しています
(具体的な事例は各地の[[標準時]]の項を参照)。
旧[[植民地]]諸国には、旧[[宗主国]]によって[[民族]]の時間が奪われたと考える人達もいます。
[EG[
[159] [[仏蘭西]]は、[[欧州]]の幾つかの国が[[グリニッジ平均時]]またはその整数時差の[[標準時]]を導入した後も、
自国の[[標準時]]の基準を[[英国]]の[[グリニッジ]]に置くことを好ましくないと抵抗していました。
;; [160] [[欧州の標準時]]を参照。
]EG]
[EG[
[152] [[朝鮮半島]]は、1時間毎に区切った[[時間帯]]で、ちょうど [TZ[+08:00]]
と [TZ[+09:00]] の中間付近にあります。[[清国]]から[[大韓帝国]]として独立した頃、
[[朝鮮半島]]では[[地方時]]と [TZ[+09:00]] が混用されていました。
[[大韓帝国]]は[[ソウル]]の[[地方時]]に近い [TZ[+08:30]] を[[標準時]]としましたが、
[[日韓併合]]の後に、[[日本の標準時]]に合わせて [TZ[+09:00]] に改正しました。
[153] [[大韓民国]]は、独立後、一時 [TZ[+08:30]] を採用しましたが、
不都合だったとして [TZ[+09:00]] に戻しました。その後も[[日本]]による支配の名残りを精算しようなどと主張して
[TZ[+08:30]] への変更を求める動きが何度も起こっています。
[154] [[朝鮮民主主義人民共和国]]は、一貫して [TZ[+09:00]] のままでしたが、
[TIME[2015年][year:2015]]に突然[[日本]]支配の名残りを除去する名目で
[TZ[+08:30]] へと変更しました。
;; [155] [[朝鮮半島の標準時]]も参照。
]EG]
[EG[
[156] [[東ティモール]]は、1時間毎に区切った[[時間帯]]で、ちょうど [TZ[+08:00]]
と [TZ[+09:00]] の中間付近にあります。長年 [TZ[+08:00]] を使ってきましたが、
[TIME[2000年][year:2000]]に [TZ[+09:00]] に移行しました。
[157] いつから [TZ[+08:00]] になったのかは現地でも明確ではありませんが、
[[インドネシア]]支配時代に[[インドネシア]]側の都合で変更されたのではないかと考える人もいます。
[[東ティモール]]の独立により、晴れて「正しい」とされる [TZ[+09:00]]
へと変更できたのです。
;; [158] [[東ティモールの標準時]]も参照。
]EG]
* 演算
[114] [[計算機]]上の処理においては、次のような[[演算]]が必要となることがあります。
[FIG(list)[
- [115] [[利用者]]にサービスを提供する場合、[[利用者]]に提示するべき[[時刻]]とシステムの標準時との[[時差]]を求める
- [116] [[日時]]と[[時間帯]]から、システムの標準時における[[日時]]の値を求める
- [117] システムの標準時における[[日時]]の値と[[時間帯]]から、[[日時]]を求める
- [118] [[緯度]]と[[経度]]から、[[時間帯]]を求める
- [120] 用いることができる[[時間帯]]の一覧を取得する
]FIG]
* 歴史
** 太陽時の時代
[103] 元々は各地でそれぞれの[[地方時][太陽時]]を使っていました。
[[経度]]によって時刻が異なりますが、[[時計台]]や[[時鐘]]などを通じて時刻を直接伝達できる範囲では
(当時の実用上) ほとんど[[時差]]は生じず、それよりも遠い距離で時刻の同期が必要なやり取り
(やその手段) はほとんどありませんでしたから、
後世の[[標準時]]に当たるものは存在していませんでした。
** 鉄道時間
[56] [[鉄道]]の発達により各地点、各鉄道会社で共通の時刻を設定する必要が生じたのが[[標準時]]の始まり
[SRC[>>101]] とされています。
;; [[鉄道時]]も参照。
[57] 1840年に [[Great Western Railway]] が[[ロンドン時間]]を採用したことに始まり、
1847年12月1日には多くの鉄道会社が[[グリニッジ時間]]に統一されました [SRC[>>141]]。
[58] [[米国]]と[[カナダ]]の鉄道事業者は、1883年11月18日に[[鉄道時間]]を導入しています
[SRC[>>101]]。
** 国内標準時
[59] 1868年11月2日に[[ニュージーランド]]が国内の標準時を定めました [SRC[>>101]]。
これが国全体の標準時を定めた最初の例 [SRC[>>101]] とされています。
[60] 1880年8月2日には、[[グリニッジ時間]]が[[英国]]の[[標準時]]とされました [SRC[>>141]]。
** 1884年国際子午線会議
[61] 1884年10月1日に[[ワシントン]]で開催された[[国際子午線会議]]
([[本初子午線並計時法万国公会]]) で[[グリニッジ子午線]]が世界共通の[[本初子午線]]とされました
[SRC[>>101, >>137]]。これにより [[GMT]] が世界標準時となりました。
(なお、海上では当時既に[[本初子午線]]の[[事実上の標準]]となっていました [SRC[>>140]]。)
[REFS[
- [137] [CITE@ja[本初子午線 - Wikipedia]] ([TIME[2016-01-06 23:16:18 +09:00]] 版) <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%88%9D%E5%AD%90%E5%8D%88%E7%B7%9A>
- [140] [CITE@ja[グリニッジ子午線 - Wikipedia]] ([TIME[2016-01-06 23:16:18 +09:00]] 版) <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B8%E5%AD%90%E5%8D%88%E7%B7%9A>
]REFS]
;; [[GMT]] も参照。
[62] 1884年の[[国際子午線会議]]で: [SRC[>>101]]
> この会議ではサンドフォード・フレミング卿が時刻帯の仕組みを提案したが、本初子午線を決定するという会議の目的から外れるという理由で採用は見送られた。しかし実際には1929年までには主要な国のほとんどが時刻帯を採用した。
** 1895年国際地理学会議
@@ [149] [[列國地理學會議]]
** 1919年国際水路会議
@@ [133] [[1919年国際水路会議]]
**
[101] [CITE@ja[標準時 - Wikipedia]]
([TIME[2010-07-02 19:18:18 +09:00]] 版)
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82>
[63] ([TIME[2013-11-22 04:10:24 +09:00]] 版)
<http://www.nict.go.jp/publication/shuppan/kihou-journal/kihou-vol49no1.2/02-04.pdf>
[141] [CITE@ja[暦Wiki/標準時 - 国立天文台暦計算室]] ([TIME[2015-11-17 15:10:52 +09:00]] 版) <http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C9B8BDE0BBFE.html>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[64] [CITE[ニュース&イベント | 旅の必需品 | IWCシャフハウゼン]]
([TIME[2016-01-14 23:46:58 +09:00]] 版)
<http://www.iwc.com/ja/news/hand-luggage-for-frequent-flyers/>
]FIGCAPTION]
> ロンドン近郊の町、グリニッジの現地時間が天文航法の標準時となったのは18世紀中頃のことでした。約100年後の1884年、国際子午線会議にて、世界は24のタイムゾーンに分割されました。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[65] [CITE@ja[創造の源を巡る旅へ カルティエ[連載1] 『クロノス日本版』スペシャル -- ''''''[''''''webChronos'''''']'''''' -- 高級腕時計専門誌「クロノス日本版」オフィシャルSNSサイト --]]
([TIME[2012-06-07 09:31:28 +09:00]] 版)
<http://www.webchronos.net/sp/2011/06/post/>
]FIGCAPTION]
> 世界各国の時間を示す「ワールドタイマー」。その起こりは1884年にまでさかのぼる。同年の国際子午線会議で、世界の時間帯は24に分割され、それぞれに標準時(タイムゾーン)が導入されたのである。最大は標準時+12、最小は標準時-12。1時間ごとに区切られた標準時が、ワールドタイマーの誕生を促したのは間違いない。事実1890年頃に発表された最初期のワールドタイマーは、タイムゾーンに沿って文字盤を24分割し、そこに都市名を記したものであった。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[67] [CITE[時間]]
([TIME[2004-02-07 11:44:01 +09:00]] 版)
<http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~konokatu/narita(04-1-30)>
]FIGCAPTION]
> 1878年にはカナダ太平洋鉄道の主任鉄道技師サンフォード・フレミングが「グリニッジ時間を標準時間とし、地球を経度15度ごとに24区分してそれぞれの現地時間を定めて時差を定置する事で地球全体の時間の進みを統一的な尺度のもとにおこう」と提案した。そして、1884年10月にワシントンで行われた第1回国際子午線会議で、グリニッジ時間を標準時として地球を1時間ずつずれる24の時間帯に区分することが決定された。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[68] [CITE[時の記念日特集|NEWS|EC-JOY!Press]]
([TIME[2014-02-04 17:36:21 +09:00]] 版)
<http://www.ecj.jp/html/ecjoypress/news/event/tokinokinenbi/index.html>
]FIGCAPTION]
> 1884年(明治17年)の国際子午線会議でグリニッジ天文台を通る子午線を経度の基本とし、そこから経度が15度ずつ隔たる毎に1時間ずつ時差を持つ時刻を各国で使用することが決まり、
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[69] [CITE@en[International Meridian Conference - Wikipedia, the free encyclopedia]]
([TIME[2016-01-14 05:00:21 +09:00]] 版)
<https://en.wikipedia.org/wiki/International_Meridian_Conference>
]FIGCAPTION]
> Although two delegates, including Sandford Fleming, proposed the adoption of standard time by all nations, other delegates objected, stating that it was outside the purview of the conference, so neither proposal was subjected to a vote. Thus the conference did not adopt any time zones, contrary to popular belief.
]FIG]
[REFS[
- [53] [CITE[国立公文書館 デジタルアーカイブ 画像データ表示 東京大学教授菊池大麓万国公会相臨候節会議ノ件便宜処分ノ件]] ([TIME[2016-01-16 19:44:39 +09:00]] 版) <http://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?KEYWORD=&LANG=default&BID=F0000000000000004825&ID=M0000000000000157726&TYPE=&NO=>
- [54] [CITE[国立公文書館 デジタルアーカイブ 米国華盛頓府開設地球上子午線一定ノ万国公会ヘ委員派遣]] ([TIME[2016-01-16 20:09:40 +09:00]] 版) <http://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?KEYWORD=&LANG=default&BID=F0000000000000005251&ID=M0000000000001704733&TYPE=&NO=>
- [55] [CITE[国立公文書館 デジタルアーカイブ 関係諸省ニ於テ委員ヲ撰シ米国華盛頓府ニ開設セル本初子午線并]] ([TIME[2016-01-16 20:30:04 +09:00]] 版) <http://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?KEYWORD=&LANG=default&BID=F0000000000000005401&ID=M0000000000001715482&TYPE=&NO=>
]REFS]
[66] [CITE[植物生理學及ビ氣候學ニ於ケル時間記録法ニ就テ]]
( (植物学雑誌 Vol. 34 (1920) No. 399 P 91-95, [TIME[2016-05-02 23:39:49 +09:00]]))
<https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/34/399/34_399_91/_article/-char/ja/>
- [1] ''Sources for Time Zone and Daylight Saving Time Data'' <http://www.twinsun.com/tz/tz-link.htm>
- [2] ''src/share/zoneinfo/datfiles/'' <http://www.openbsd.org/cgi-bin/cvsweb/src/share/zoneinfo/datfiles/>
- [3] ''src/share/zoneinfo/'' <http://www.jp.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/src/share/zoneinfo/>
[5] [CITE@en[Working with Time Zones]] <http://www.w3.org/TR/timezone/>
時間帯の扱いに関するメモです。
[WEAK[まとめみたいなものなので新しい情報はありません。]]
[[日付]]の処理で時間帯に注意するように促すことと、
[[時差]]の表示だけでは処理できない局面があることの問題提起が目的のようです。
([[夏時刻制]]が実施されている時でも、
[[標準時]]と[[夏時刻]]の2種類を分けるのではなく、
[Q[ある地点の時刻]]を扱いたいときに[[時差]]だけでは処理できないという話。)
([[名無しさん]] [WEAK[2005-10-14 00:30:56 +00:00]])
[6]
[CITE[Greenland Time Zones]] <http://www.statoids.com/tgl.html>
([[名無しさん]] [WEAK[2006-06-18 02:26:58 +00:00]])
[8] [CITE@ja[Google カレンダーのタイムゾーンの仕組み - Google カレンダー ヘルプ]]
( ([TIME[2013-02-07 01:22:01 +09:00]] 版))
<http://support.google.com/calendar/bin/answer.py?hl=ja&answer=2367918>
[9] [CITE@EN[XPath and XQuery Functions and Operators 3.0]]
( ([TIME[2014-04-08 07:02:07 +09:00]] 版))
<http://www.w3.org/TR/xpath-functions-3/#formatting-timezones>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[14] [CITE@en[RFC 5070 - The Incident Object Description Exchange Format]]
([TIME[2015-07-11 22:59:28 +09:00]] 版)
<https://tools.ietf.org/html/rfc5070#section-2.9>
]FIGCAPTION]
> A timezone offset from UTC is represented by the TIMEZONE data type.
> It is formatted according to the following regular expression:
> "Z|'''['''\+\-''']'''(0'''['''0-9''']'''|1'''['''0-4''']'''):'''['''0-5''']''''''['''0-9''']'''".
> The TIMEZONE data type is implemented as an "xs:string" with a
> regular expression constraint in the schema. This regular expression
> is identical to the timezone representation implemented in an "xs:
> dateTime".
]FIG]
[16] [CITE@en[Web Services Internationalization (WS-I18N)]]
( ([TIME[2012-05-17 23:07:50 +09:00]] 版))
<http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-ws-i18n-20120522/#sec-tz>
[17] ([TIME[2015-08-11 11:02:03 +09:00]] 版)
<https://www.ietf.org/timezones/data/Theory>
[21] [CITE@ja[タイムゾーンに関するニュースから]]
([TIME[2015-11-28 02:53:01 +09:00]] 版)
<http://www.time-j.net/uc/news/>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[22] [CITE@en[Web Services Internationalization (WS-I18N)]]
([TIME[2008-07-16 01:06:50 +09:00]] 版)
<https://www.w3.org/International/core/ws-i18n/ws-i18n#sec-tz>
]FIGCAPTION]
> The i18n:tz element information item MAY appear at most one time in the children property of the i18n:international information item. If present, it MUST follow the i18n:locale element information item.
> (01) <i18n:tz> ('''['''RFC 822''']''' value) |
> (02) (Olson ID '''['''OLSON ID''']''') </i18n:tz>
> The i18n:tz element information item represents the local time zone of the requester or provider. The value of the element MUST be either RFC 822-formatted zone offset '''['''RFC 822''']''' or an Olson ID '''['''OLSON ID''']''' from the 'olsonid' database. Note that RFC 822 zone offsets are not complete time zone identifiers and Olson identifiers are preferred. It is implementation-defined whether an RFC 822-formatted zone offset or an OLson ID is given, and how a choice between these two kinds of values is indicated.
> An example of the i18n:tz element information item using an RFC 822 zone offset is given below:
> Example: The tz element information item
> (01) <i18n:tz>GMT-0300</i18n:tz>
> (02) <i18n:tz>America/Los_Angeles</i18n:tz>
]FIG]
[23] [CITE@en[Welcome - History of Time]]
([TIME[2016-03-16 01:15:17 +09:00]] 版)
<http://timedb.co.uk/>
[30] [CITE[WTZ DST News - countries Daylight Saving Time news 2015-2016]]
( ([TIME[2016-05-03 12:14:51 +09:00]]))
<http://www.worldtimezone.com/dst_news/>
[32] [CITE@en[Time Zone News - countries that change their clocks]]
( ([TIME[2016-05-03 12:15:14 +09:00]]))
<http://www.timeanddate.com/news/time/>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[38] [CITE[Aurora on Amazon RDS - Amazon Relational Database Service]]
( ([TIME[2016-05-20 17:17:35 +09:00]]))
<https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/CHAP_Aurora.html#Aurora.Overview.LocalTimeZone>
]FIGCAPTION]
> You can set your local time zone to one of the values listed in the following table. For some time zones, time values for certain date ranges can be reported incorrectly as noted in the table. For Australia time zones, the time zone abbreviation returned is an outdated value as noted in the table.
> Atlantic/Azores
> This time zone setting can return incorrect values from 24 May 1911 01:54:32 GMT to 01 Jan 1912 01:54:32 GMT.
> Australia/Adelaide
> The abbreviation for this time zone is returned as CST instead of ACDT/ACST.
> Australia/Brisbane
> The abbreviation for this time zone is returned as EST instead of AEDT/AEST.
> Australia/Darwin
> The abbreviation for this time zone is returned as CST instead of ACDT/ACST.
> Australia/Hobart
> The abbreviation for this time zone is returned as EST instead of AEDT/AEST.
> Australia/Perth
> The abbreviation for this time zone is returned as WST instead of AWDT/AWST.
> Australia/Sydney
> The abbreviation for this time zone is returned as EST instead of AEDT/AEST.
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[40] [CITE['''['''新機能''']'''Amazon Auroraで日本時間が使用可能になりました! | Developers.IO]]
( ([TIME[2016-05-22 12:56:24 +09:00]]))
<http://dev.classmethod.jp/cloud/aws/amazon-aurora-local-timezone/>
]FIGCAPTION]
>> This time zone setting can return incorrect values from 30 Sep 1937 15:00:00 GMT to 31 Dec 1937 15:00:00 GMT.
>> (このタイムゾーンの設定は、1937年9月30日15時00分00秒 GMT から1937年12月31日15時00分00秒 GM Tまで誤った値を返すことがあります。)
> これだけ読むと実装にバグが有るように思えますが、「1937年9月30日15時00分00秒 GMT」つまり「1937年10月01日00時00分00秒 JST」に日本の標準時に関する法律が変わっています。日本に「西部標準時」があったのですが無くなって「中央標準時」に統一されています。年の途中で標準時の変更があったので地政学的に正しい時刻が返せないと言うことだと自分は認識しました。
> 他のタイムゾーンでも「This time zone setting can return incorrect values from 〜 to 〜」という記述が散見されますが、同様の問題だと思います。
]FIG]
[39] >>38 は年の途中で[[標準時]]が変更されたり[[夏時刻]]が実施されたりすると適切に扱えないケースがあるのかと思いきや、
該当しそうでも注記がない例も多く、法則性が見えてきません。
>>40 のように言う人もいますが、それならむしろ1937年9月以前が正しくなく、
10月以降正しい値になるはずで、あまり納得感がある説明ではありません。
;; 問題が発生する理由は謎ですが、理由はともかく、何らかの実装上の都合による[[バグ]]ではあるが、
古い日付にしか影響しないので仕様として処理することにした、というのが適切な解釈のように思えます。
少なくても [CODE[Asia/Tokyo]] に関しては[[日本]]の[[法令]]と [[tzdata]]
の定義から挙動は明確で、曖昧性はありません。
[123] [CITE[LEGAL TIME 2012]] ([TIME[2012-02-29 18:40:40 +09:00]]) <http://www.itu.int/dms_pub/itu-t/opb/sp/T-SP-LT.1-2012-OAS-PDF-E.pdf>
[41] [CITE[LEGAL TIME 2014]]
( ([TIME[2014-04-01 21:42:16 +09:00]]))
<http://www.itu.int/dms_pub/itu-t/opb/sp/T-SP-LT.1-2014-PDF-E.pdf>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[74] [CITE@en[moment/moment-timezone: Timezone support for moment.js]]
( ([TIME[2016-06-14 17:55:36 +09:00]]))
<https://github.com/moment/moment-timezone>
]FIGCAPTION]
> Timezone support for moment.js
]FIG]
[4] [CITE['timezone' tag wiki - Stack Overflow]]
( ([TIME[2016-06-15 18:39:45 +09:00]]))
<http://stackoverflow.com/tags/timezone/info>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[7] [CITE@en[uddhav/tzid-from-geo: Get the timezone ID from latitude, longitude]]
( ([TIME[2016-06-15 18:46:13 +09:00]]))
<https://github.com/uddhav/tzid-from-geo>
]FIGCAPTION]
> Get the timezone ID from latitude, longitude coordinates
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[12] [CITE[API Deprecations and Removals in Chrome 50 | Web Updates - Google Developers]]
( ([TIME[2016-05-19 01:39:55 +09:00]]))
<https://developers.google.com/web/updates/2016/03/chrome-50-deprecations?utm_source=feed&utm_medium=feed&utm_campaign=updates_feed>
]FIGCAPTION]
> Offset properties for SVGElement have been dropped in favor of the more widely-supported properties on HTMLElement.
]FIG]
[13] [CITE@en[Time Overview]]
( ([TIME[2016-06-22 01:46:23 +09:00]]))
<http://www.timeanddate.com/time/>
[45] [[timeanddate.com]] の[[時間帯]]データは [[tzdata]] と似ていて少し違っているのですが、
おそらく [[tzdata]] の古い版から派生して、その後の変更に必ずしも追随せず、
若干独自の情報を補っているのでしょう。出典が明記されていないのでどれが何に由来するデータなのかはさっぱりわかりませんが。
またやたらと都市が多いですが、各国主要都市を追加して水増ししているだけで、
[[時間帯]]データベースとしては [[tzdata]] と大差無さそうです。
([[経度]]に基づく[[地方時]]や、[[琉球]]や南北[[越南]]のような過去の情報が反映されているわけではありません。)
[44] [CITE@en-US[Legal Time 2015]]
( ([TIME[2016-06-22 14:10:46 +09:00]]))
<http://www.itu.int/pub/T-SP-LT.1-2015>
[77] [CITE@ja[時間帯 (標準時) - Wikipedia]]
([TIME[2016-06-24 04:06:22 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E9%96%93%E5%B8%AF_(%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82)>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[78] [CITE@ja[標準時 - Wikipedia]]
([TIME[2016-06-02 21:13:54 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82>
]FIGCAPTION]
> 共通の標準時を使う地域全体を「標準時間帯」、「時間帯」、「等時帯」、「時刻帯」または「タイムゾーン(time zone)」といい
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[79] [CITE@ja[標準時 - Wikipedia]]
([TIME[2016-06-02 21:13:54 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%99%82>
]FIGCAPTION]
> 標準時(ひょうじゅんじ、standard time)とは、ある国または広い地域が共通で使う地方時をいう'''['''1''']'''。
> 地方時とはある地域・地点の時刻で、元来は平均太陽時であり、観測地点に依存し、経度の違いで1度あたり4分の時差が発生する。古くは、離れた都市はそれぞれの時刻を用い、同一の時刻に合わせることはなかった。これに対して標準時では、広い地域が共通の時刻を用いる。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[80] [CITE@ja[時刻帯(ジコクタイ)とは - コトバンク]]
([[デジタル大辞泉]]著, [TIME[2016-06-24 10:40:34 +09:00]])
<https://kotobank.jp/word/%E6%99%82%E5%88%BB%E5%B8%AF-683725>
]FIGCAPTION]
> じこく‐たい【時刻帯】
> ⇒等時帯
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[81] [CITE@ja[等時帯(トウジタイ)とは - コトバンク]]
([[デジタル大辞泉]]著, [TIME[2016-06-24 10:40:52 +09:00]])
<https://kotobank.jp/word/%E7%AD%89%E6%99%82%E5%B8%AF-684303#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89>
]FIGCAPTION]
> とうじ‐たい【等時帯】
> 同じ標準時を用いる地域。経度が15度ごとの子午線を基準として定められた経帯時と異なり、国境や大都市の位置を考慮して40の等時帯が設けられている。時刻帯。タイムゾーン。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[82] [CITE@ja[time zoneの意味・用例|英辞郎 on the WEB:アルク]]
([TIME[2016-06-24 10:46:10 +09:00]])
<http://eow.alc.co.jp/search?q=time+zone>
]FIGCAPTION]
> time zone
> 〔同じ標準時を使う地域の〕タイム・ゾーン、時間[時刻・時差]帯
> time zone flight
> 時差飛行
> time-zone difference
> 時差
> Central Time Zone
> 《the ~》《米》中央[中部]時間帯
> condense time zone around the world
> 世界中の時間帯を一つに凝縮する
> correct time zone
> 正しいタイムゾーン[時間帯]
> correct time zone setting
> 正しいタイムゾーン[時間帯]の設定
> exploit time zone differences
> 時差を生かす
> get time zone information
> タイム・ゾーン情報を取得する
> prime time zone
> 本初時間帯◆グリニッジの子午線上にある
> standard time zone
> 標準時間帯
> U.S. time zone
> 米国時間帯、アメリカ時間帯
> Atlantic Standard Time zone
> 大西洋標準時間帯
> Greenwich Mean Time zone
> グリニッジ標準時間帯
> in every time zone
> あらゆるタイム・ゾーン[標準時間帯]で
> United States time zone
> → U.S. time zone
> adjust to a time zone change
> 時差に慣れる
> on a different time zone
> 別の時間帯で
> share the same time zone
> 〔二つ以上の国が〕同じ時間帯を共有する
> adjust to a new time zone
> 新しい時間帯[タイムゾーン]に(体を)適応させる
> work in a different time zone
> 異なる時間帯で働く
> adjust one's watch to one's destination's time zone
> 腕時計を目的地の時間に合わせる
> across time zones
> 時差を越えて
> cross __ time zones
> 時間帯[タイムゾーン]を_つ越える
> fly across time zones
> 〔飛行機に乗って〕時差を越えて飛ぶ
> number of time zones crossed
> 〔飛行機などで〕横断した時間帯の数
> travel across time zones
> 〔飛行機に乗って〕時差を越えて旅行する
> come from __ time zones away
> 時間帯[タイムゾーン]の_つ離れたところから来る
> travel by plane across time zones
> 飛行機で時差を越えて旅行する
> through a varied number of time zones
> 異なる[さまざまな]時間帯を経て[通って]
> make a rapid adjustment to new time zones
> 新しい時間帯に体が迅速に適応する
> zone time
> 経帯時、地方時◆【略】ZT
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[83] [CITE@ja[ボゴール取材記(3/3)QZSS-GPS篇 | moff]]
([TIME[2016-06-24 10:52:17 +09:00]])
<http://moff.jp/blog/indonesia_bogor_interview_03>
]FIGCAPTION]
> 上の手順でロガー機能をONにしたのですが、日本とボゴールの時差を全く考えておらず、カメラの時刻を補正していませんでした(別撮りしていた一眼カメラの時刻は補正したのに)。ということで、以後、日本時間で位置情報を記録してしまうことになります。
> その夜、編集時に気がついたときには後の祭。すべてのログデータが2時間ズレているという絶望的な状況でした。(日本:ボゴールの時差は-2時間。ボゴールはジャカルタと同じ時刻帯にあります。)
> 最終的には手動でログデータを補正しました。その手順は後ほど紹介します。
> 後で調べたのですが、TG-4には、時刻設定を'''['''ホーム''']'''と'''['''訪問先''']'''の2つを同時に管理できる便利な機能があります。ここで'''['''訪問先''']'''にボゴールの時刻を登録しておけば、いろいろ捗ったはずです。なお、上の手順に表示されている'''['''自動日時補正''']'''は、カメラ時刻をGPSデータを使用して正確な時刻に補正する機能なのですが、時刻設定が'''['''ホーム''']'''のときしか有効になりません。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[87] [CITE@ja[ハワイで電子機器の時間に時差を設定するときに気をつけること | はじめてのハワイ旅行]]
([TIME[2016-06-24 17:12:23 +09:00]])
<http://hajimete.hawaii-g.com/timezone-setting/>
]FIGCAPTION]
> デジカメ標準の日付・時間機能で、時差を調整しては、ダメなんですね。そうではなく、海外旅行用の現地のタイムゾーン設定機能で、時差を調整する必要があります。
> スマホでも同じことが言えます。つまり、スマホも時差を調整する時は、標準の日付・時間を変えるのではなく、タイムゾーンの変更で調整する必要があります。
> あえて「自動設定」をオフにして、ハワイ時間を選ぶ、ということをしています。一方で、これをオンにしておくと、ハワイに着いたタイミングで、その時間帯が自動的にハワイ時間に変わるんですね。
> ではなぜ、わざわざ手動で設定するかというと、ハワイまでの行きの飛行機の中で、ハワイ時間の時計を見たいからです。飛行機の到着時間は、到着する現地時間で案内されるため、ハワイ時間にしておいた方がわかりやすいんですね。
> そして、自動設定でも、さすがに飛行機内では自動的にハワイ時間にはならないんですね。なので、行きの飛行機内で電子機器が使えるようになったタイミングで、手動でiPhoneの時間帯を変えるわけです。
> ハワイ旅行のスケジュールを、Gmailのカレンダー機能を使って作りたい人もいますよね。それを初めてやる人へのアドバイスなのですが、この時もタイムゾーンを意識して予定を入れると良いです。
> このカレンダー機能で、予定を作るときですが、ハワイ滞在中の予定は、タイムゾーンをハワイ時間に指定して、登録するのがオススメです。
]FIG]
[90] [CITE@en[mj1856/TimeZoneNames: Provides localized time zone names using CLDR and TZDB sources.]]
([TIME[2016-06-24 18:27:20 +09:00]])
<https://github.com/mj1856/TimeZoneNames>
[91] [CITE[Localized time zone names in .NET]]
([TIME[2016-06-24 18:28:26 +09:00]])
<http://codeofmatt.com/2014/12/26/localized-time-zone-names-in-net/>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[92] [CITE@ja[東ティモール標準時間って ( スマートフォン ) - So, U Too. - Yahoo!ブログ]]
([TIME[2016-06-25 23:44:05 +09:00]])
<http://blogs.yahoo.co.jp/mudonnna/10745058.html>
]FIGCAPTION]
>
> タブレットのカレンダー管理で予定を入力すると
> たまに東ティモール標準時 になってることがあり、日本に戻すことしばしば
>
> って何?
>
> 昔はも一つ時間設定できる機能があって、ベルリンとかプラハとか設定して遊んでたけど
> 東ティモールは覚えがないぞ
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[93] [CITE[【ROM焼き】 au Xperia VL SOL21 Root2]]
([TIME[2015-03-01 12:00:00 +09:00]])
<http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/smartphone/1373165463/393>
]FIGCAPTION]
>
> 大した修正はしてませんがタイムゾーンの自動設定を選ぶと東ティモール標準時が選択されるのを修正しました。
> 東ティモールと日本は時差がないので問題ないんですが東ティモールってのがなぁと思って修正しました。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[94] [CITE[地球の自転わずかに速まる/スマトラ沖地震で | 全国ニュース | 四国新聞社]]
(2005/01/11 10:30 [TIME[2016-06-26 00:01:11 +09:00]])
<http://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/article.aspx?id=20050111000119>
]FIGCAPTION]
> 【ワシントン10日共同】米航空宇宙局(NASA)は10日、昨年12月26日のスマトラ沖地震の影響で地球の自転速度がわずかに速まり、計算の結果、1日の長さが100万分の2・68秒短くなったとの解析結果を発表した。
> 地球の中心部に向け大量の物質の移動が起きたのが原因とみられ、NASAの研究者は「アイススケートの選手が両腕を体に引きつけてスピンをすると回転が速まるのと同じ原理だ」と説明している。
> 変化は小さ過ぎて検出できておらず、標準時への影響も「無視できる」という。研究者は衛星利用測位システム(GPS)などのデータを詳細に分析し、検出を試みるとしている。