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1000
[45] [DFN[[RUBY[農暦][のうれき]]]]は、[[支那]]と[[台湾]]や、
その他の地域の[[華僑]]により伝統的に使われている[[暦法]]です。
[[中国式太陰太陽暦]]の一種です。
* 名称
[49]
[[中華民国]]では[DFN[農曆]]、
[[中華人民共和国]]では[DFN[农历]]が現代の一般的な呼称と思われます。
[[中華人民共和国]]の[[国家標準]]である
[[GB/T 33661-2017]] は用語として[[农历]]を定義しています。
[[日本]]では[[農暦]]と表記されます。
[47] 伝説上の[[夏]]の[[暦]]であることから[DFN[[[夏暦]]]]ともいいます。
[[GB/T 33661-2017]] も[DFN[夏历]]とも呼ばれると言及しています。
厳密に言えば[[夏正]]の[[農暦]]だけが[[夏暦]]と呼ばれるべきでしょうが、
[[現代]]においては[[夏正]]しか使われていません。
[50] 現代[[日本]]では[[農暦]]という語は一般的ではなく、
[DFN[中国の旧暦]]などと呼ばれるようです。
[DFN[中国暦]]と呼ぶこともあります。
[175]
[[GB/T 33661-2017]] は[[农历]]に対応する[[英語]]を
[DFN[Chinese Calendar]] としています。
[343]
[[中華人民共和国]][[香港特別行政区]][[香港天文台]]の
[[Webサイト]]の[[英語]]版は、
[DFN[The Chinese Agricultural Calendar]],
[DFN[Nongli]]
と表記しました
[SRC[>>342]]。
前者は[[意訳]]、後者は[[音訳]]にあたります。
[185]
[[言語タグ]]の [CODE[u-ca]] では、
[DFN[[CODE[ca-chinese]]]] と表されます。
[186] [[.NET]] では [DFN[[CODE[ChineseLunisolarCalendar]]]] と呼ばれています。
[187] [[XDM]] では [DFN[[CODE[CL][農暦]]]] と表されます。
[8] [[明治時代]]の[[日本]]では[DFN[清國暦]]と呼んでいました。
[[農暦]]のうち、[[清国]]時代の期間を指しています。
[48] [[時憲暦]]と呼ぶこともあります。
[[清国]]時代の[[暦法]]の呼称です。
厳密に言えば現代の[[農暦]]の呼称としては不適切とも思われます。
[46] [[太陰太陽暦]]であることから[[太陽暦]] ([[陽暦]]) に対して[DFN[[[陰暦]]]]ともいいます。
新しい[[暦]]である[[太陽暦]]に対して[DFN[旧暦]] ([DFN[舊暦]]) ともいいます。
ただし、これらの呼称は文脈によって違う[[暦法]]を指すので要注意です。
* 暦法
[202]
[[支那]]の[[上古]]の[[暦法]]は不明ですが、
[[堯]]のとき[[季節]]の循環期を366日とし、
[[閏月]]を置いて[[暦日]]と[[季節]]を一致させたことが[[尚書堯典]]からわかります。
[SRC[>>201]]
[44]
[[夏]]は[[建寅]]、
[[殷]]は[[建丑]]、
[[周]]は[[建子]]、
[[秦]]は[[建亥]]の各[[月][月干支]]を[[歳首]]としました。
[SRC[>>201]]
伝説の真偽はともかく、
その後何度か[[正月]]の改正がありました。
[SEE[ [[三正]] ]]
[214]
[[三統暦]]の前までは[[閏年]]の最後の[[月]]を[[閏月]]とし、
後9月としていました。
[SRC[>>201]]
([[秦正]]では9月が年末でした。)
-*-*-
[212]
[DFN[三統暦]]は、
235[[太陰月]] = 19[[年]] = 1[[章]]とし ([[章法]] = [[メトン法]])、
1[[月]] = 29[FRAC[43][81]]日としました。
[SRC[>>201]]
[213] [[月]]の大小と[[閏月]]は
1539[[年]] = 1[[統]]で循環しました。
[[日干支]]は3[[統]] = 1[[元]]で循環しました。
[SRC[>>201]]
[215]
[[三統暦]]ではじめて[[中気]]のない[[月]]を[[閏月]]とする[[置閏法]]が採用されました。
[SRC[>>201]]
-*-*-
[216]
[[四分暦]]は、
基本的に[CITE[史記]]にある[[司馬僊]]らの[[太初暦]]と同じでした。
[SRC[>>201]]
[SEE[ [[太初暦]], [[四分暦]]
[208]
[[章法]]を使うのは[[三統曆]]と同じでしたが、
1[[年]] = 365[FRAC[1][4]][[日]]とし、
[[月]]の大小と[[閏月]]は
4[[章]] = 76[[年]] = 1[[蔀]]で循環しました。
[[日干支]]は80章で循環しました (1520年紀法)。
[SRC[>>201]]
-*-*-
[217]
[DFN[乾象曆]]は、
[[三統曆]]、[[四分暦]]の欠点の1年が長すぎたことを改め、
1[[年]] = 365.2462[[日]]としました。 [SRC[>>201]]
[218]
[[乾象曆]]は初めて[[月行遅疾]]も示しました。
[SRC[>>201]]
-*-*-
[223]
[DFN[景初暦]]には初めて[[日食]]の推算法がありました。
[SRC[>>201]]
-*-*-
[219]
[[何承天]] ([[元嘉暦]]の編者) は、
[[平朔]]から[[定朔]]に改めようとしましたが、
反対のため実施できませんでした。
この後も何度か提案する人がいましたが、実施できませんでした。
[SRC[>>201]]
[220] [[平朔]]は、
[[朔]]から次の[[朔]]までを一定期間とするものです。
月の大小はおおむね交互となります。
稀に大の月が連続することもありますが、
3回以上連続することはありません。
しかし[[晦日]]や[[2日]]に[[日食]]が起こる可能性がありました。
[SRC[>>201]]
[221]
[[定朔]]は、
[[朔]]間を[[太陰]]運行に基づき調整するものです。
大の月が4回連続したり、
小の月が3回連続したりすることがあります。
[SRC[>>201]]
[250]
[DFN[元嘉暦]]は[[日本]]でも使われました。
[SEE[ [[旧暦]] ]]
[259]
[[元嘉暦]]については[CITE[宋書]]巻13、暦志下に
「[[章歳]]十九、[[章月]]二百三十五、[[度法]]三百四、
周天十一萬一千三十五、」
とあります。([[度法]]とは[[日法]]と同義。)
よって
- 1[[章]] = 19[[年]] = 235[[月]]
- 1[[年]] = 365[FRAC[75][304]]日
... となります。
[SRC[>>258]]
-*-*-
[222]
[DFN[大明暦]]は、
初めて[[歳差]]を導入しました。
[SRC[>>201]]
[224]
[[歳差]]は既に[[東晋]]の[[虞喜]]が発見していました。
[SRC[>>201]]
[225]
[[大明曆]]は初めて[[破章]]しました。
1[[章]] = 391[[年]]とし、
1[[年]] = 365.2428[[日]]としました。
[SRC[>>201]]
[226]
その後[DFN[正光曆]]、
[DFN[興和曆]]、
[DFN[天保暦]]、
[DFN[天和暦]]、
[DFN[大象暦]]、
[DFN[開皇曆]]と[[改暦]]が続きましたが、
[[大明暦]]の長所を取り入れず古い[[暦法]]の定数を増減しただけで、
特記することのないものでした。
[SRC[>>201]]
-*-*-
[227]
[DFN[大業暦]]は、
[[大明曆]]をよく学んだ上で、
[[北斉]]の[[張子信]]が発見した[[日行盈縮]]を取り入れました。
[SRC[>>201]]
-*-*-
[228]
[DFN[戊寅曆]]は、
初めて[[定朔]]を採用しました。
[SRC[>>201]]
[229]
大の月が4連続となることがあり、
[[定朔]]は一時廃止されていましたが、
[DFN[麟徳暦]] ([DFN[儀鳳暦]]) 以後再導入されました。
[SRC[>>201]]
[230]
[[麟徳暦]]は[[歳差]]を取りませんでしたが、
[[章]]も全廃したところが大きな特徴です。
[SRC[>>201]]
[251] [[儀鳳暦]]は[[日本]]でも使われました。
[SEE[ [[旧暦]] ]]
[252] [DFN[大衍暦]]は[[日本]]でも使われました。
[SEE[ [[旧暦]] ]]
[255] [DFN[五紀暦]]は[[日本]]でも使われました。
[SEE[ [[旧暦]] ]]
-*-*-
[231]
[DFN[宣明暦]]は、
初めて[[日食]]推算に[[太陰視差]]を加えました。
[SRC[>>201]]
[253] [[宣明暦]]は[[日本]]でも使われました。
[SEE[ [[旧暦]] ]]
-*-*-
[232]
[[宋]]の時代には18回も[[改暦]]がありましたが、
特記するべきは[DFN[統天曆]]のみでした。
[[統天曆]]は
1[[年]] = 365.2425[[日]]とし (これは[[グレゴリオ暦]]と同じ)、
1000年に約[FRAC[1][10000]]ずつ減らすものとしました。
[SRC[>>201]]
;; [233]
[FRAC[1][10000]] は大きすぎますが、
減少することは近代の学説と一致しています。
[SRC[>>201]]
[234]
[[日本]]で[[麻田妥彰]]や[[高橋至時]]などが提案した[[歳周消長法]]の起源も[[統天暦]]でした。
[SRC[>>201]]
[235]
[DFN[授時暦]]は、
[[統天暦]]を発展させ大成したもので、
[[中国式太陰太陽暦]]で最も完備したものでした。 [SRC[>>201]]
[236] [[授時暦]]は[[統天曆]]同様[[消長法]]を用いていました。
[SRC[>>201]]
[237] [[授時暦]]は日法を廃止して万分法を用いました。
日法は主要な周期の共通の分母であり、
各周期を分数で表していました。
万分法はこれを小数に改めました。
[SRC[>>201]]
[238] [[授時暦]]は積年を廃止して各種の応数を採用しました。
積年は暦法の上元に起算した年数です。
上元とは諸周期の共通の起点です。
積年は周期の値が精密になるに従って増加し、
[[金]]の[[大明曆]]では 383768503 年にもなっていました。
応数は曆元 (多くの場合は暦法実施初年を採用。)
に対して各種の周期の起点を示すものです。
[SRC[>>201]]
[239]
[[中国式太陰太陽暦]]を知りたいのであれば、
[[授時暦]]を極めなければならないとされました。
[[日本]]では[[貞享暦]]の改暦前後に[[授時暦]]が盛んに研究されました。 [SRC[>>201]]
[240]
[DFN[大統暦]]は[[授時暦]]から消長法を省いたもので、
他は全く同一でした。 [SRC[>>201]]
[241] [[大統暦]]の[[曆書]]は[[授時暦]]の[[曆書]]で省略されていた諸表を詳細に記載していたので、
[[授時暦]]を学ぶ者には便利でした。 [SRC[>>201]]
-*-*-
[242]
[DFN[崇禎暦]]は、
[[ドイツ人]]の[RUBYB[[[湯若望]]][T. Adam Schall von Bell, S. J.]]と[[イタリア人]]の[RUBYB[[[羅雅谷]]][I. Rho, S. J.]]と[[支那人]]の[[徐光啓]]によって造られました。
[SRC[>>201]]
[243] 旧来の暦法の要素は形式的な部分に残るのみとなり、
定数や計算法は西洋式のものを採用しました。
例えば[RUBYB[第谷][Tycho Brahe]]の均輪法などが採用されました。
[SRC[>>201]]
[244]
[DFN[時憲暦]]は、
[[崇禎暦]]の小改訂版でした。 [SRC[>>201]]
[245] [[時憲暦]]は[[平気]] ([[恒気]]) を廃止し、
[[定気]] ([[実気]])
を採用しました。 [SRC[>>201]]
[246] [[平気]]は[[冬至]]を基本に[[二十四節気]]の期間を均等とするものです。
節気間の期間は常に15.218日余りです。
[SRC[>>201]]
[247] [[定気]]は[[黄道]]を15度ずつに分割し、
[[太陽]]が各[[分点]]を通る時を[[二十四節気]]とするものです。
節気間は14.72日 - 15.73日で変化します。
[SRC[>>201]]
[248] [[定気]]では[[中気]]から[[中気]]までの期間が
29.48日となるため、
1[[暦月]]に2つの[[中気]]が含まれる場合が生じます。
これに対応するため嘉慶年間に[[置閏法]]が改められました。
すなわち、
[[冬至]]は11月、
[[夏至]]は5月、
[[春分]]は2月、
[[秋分]]は8月に入ることとし、
[[閏月]]はこれらと矛盾しないように配置することとしました。
[SRC[>>201]]
[249]
後の時憲暦法は、
[RUBYB[[[噶西尼]]][Cassini]]、
[RUBYB[[[法蘭德]]][Flamsteed?]]などの天文書に拠るもので、
[RUBYB[[[刻白尓]]][Kepler]]の[[積円面積法]]を使いました。
編成は[[ドイツ人]]の[RUBYB[[[戴進賢]]][I. Kögler, S. J.]]、
[[ポルトガル人]]の[RUBYB[[[徐懋德]]][A. Pereyra, S. J.]]、
[[清]]人の[[明安図]]でした。
[SRC[>>201]]
[REFS[
- [201] [CITE[暦法及時法]] 26ページ
- [258] [CITE[暦法及時法]] 47ページ
]REFS]
* 各地域の暦
[52] 現在の[[中国]]に当たる地域にあった各[[王朝]]は、それぞれの[[暦]]を定めていました。
対立する[[王朝]]が同時に存在していた場合、[[暦]]が異なっていたこともよくありました。
[56] 計算差異により[[日]]が1,2日程度ずれるくらいの小さな違いだけでなく、
[[閏月]]の配置が違ったり、月の配置や年初の時期がそもそも異なる場合 (>>44 参照)
もあったりしていました。
;; [55] [[中央王朝]]と呼べるものを1つに定めることが難しい時代もありますから、
「過去から現在に至る単一の中国の暦」を決めるのも困難です。
[168] 周辺地域では、[[支那]]王朝の[[暦]]を使っていることもあれば、
独自の[[暦]]を使っていることもありました。
** 春秋戦国時代
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[260] [CITE@ja[大阪大学リポジトリ]]
([TIME[2019-05-16 08:52:49 +09:00]])
<https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/61003/>
]FIGCAPTION]
> 平㔟隆郎氏の歴史研究に見られる五つの致命的欠陥
]FIG]
[262] [CITE@ja[春秋 - Wikipedia]]
([TIME[2019-05-04 15:28:19 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E7%A7%8B#%E3%80%8E%E6%98%A5%E7%A7%8B%E3%80%8F%E3%81%AE%E4%BD%9C%E8%80%85%E3%81%A8%E6%88%90%E6%9B%B8%E5%B9%B4%E4%BB%A3>
[263] [CITE[春秋左氏伝の暦日研究]]
([TIME[2011-05-18 16:55:23 +09:00]])
<http://wwwd.pikara.ne.jp/tomoro-chan/index.htm>
[341]
[CITE[春秋暦(魯国暦)の復元]], [TIME[2016-08-22T12:47:43.000Z]], [TIME[2021-06-24T09:23:10.737Z]] <http://www.wagoyomi.info/syunnjyuu/syunnjyuu.html>
[323] [CITE[《春秋朔閏表》前言 - 輔文 - 十三经辞典 - 中國工具書網絡出版總庫]], [TIME[2021-06-19T14:03:11.000Z]] <http://220.228.59.188/refbook/ShowDetail.aspx?Table=CRFDOTHERINFO&ShowField=Content&TitleField=Title-ShowTitle&Field=OTHERID&Value=R20080401300A000013>
[326] [CITE[春秋朔閏至日考: 3卷 ; 春秋日食辨正 : 1卷 ; 春秋朔閏表 - 王韜 - Google ブックス]], [TIME[2021-06-19T14:22:32.000Z]] <https://books.google.co.jp/books?id=EGstAAAAYAAJ&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false>
** 支那王朝
[204]
[[暦法]]が史書に残るのは[[漢]]代以後です。
次のものがありました。 [SRC[>>201]]
[FIG(table)[
:c: 時代
:n: 暦法
:p: 開発者
:y: 開発年
:d: 実施年数
:s: 史書
:yy: 太陽年 365日 +
:mm: 太陰月 29日 +
:ss: 章 (年)
:m1: 交点月 27日 +
:m2: 近点月 27日 +
:sd: 歳差 (日)
:c: [[漢]]
:n: [[三統暦]]
:p: [[鄧平]]
:y: 太初元年
:d: 188
:s: [CITE[漢書]]
:yy: .2502
:mm: .53086
:ss: 19
:m1: .2127
:m2: -
:sd: -
:c: [[漢]]
:n: [[四分暦]]
:p: [[編訴]]
:y: 元和2年
:d: 121
:s: [CITE[後漢書]]
:yy: .2500
:mm: .53085
:ss: 19
:m1: .2127
:m2: -
:sd: -
:c: [[漢]]
:n: [[乾象暦]]
:p: [[劉洪]]
:y: 建安11年
:d: 31
:s: [CITE[晋書]]
:yy: .2462
:mm: .53054
:ss: 19
:m1: .21215
:m2: .5534
:sd: -
:c: [[魏]]
:n: [[景初暦]]
([[西晋]] [[泰始暦]])
:p: [[楊偉]]
:y: 景初元年
:d: 208
:s: [CITE[晋書]]、[CITE[宋書]]
:c: [[宋]]
:n: [[元嘉暦]]
:p: [[何承天]]
:y: 元嘉20年
:d: 65
:s: [CITE[宋書]]
:yy: .2467
:mm: .53059
:ss: 19
:m1: .21219
:m2: .55452
:sd: -
:c: [[宋]]
:n: [[大明暦]]
:p: [[祖冲之]]
:y: 大明7年
:d: 80
:s: [CITE[宋書]]
:yy: .2428
:mm: .53059
:ss: 391
:m1: .21223
:m2: .55469
:sd: .0218
:c: [[魏]]
:n: [[正光暦]]
:p: [[李業興]]
:y: 正光3年
:d: 17
:s: [CITE[魏書]]
:c: [[魏]]
:n: [[興和暦]]
:p: [[李業興]]
:y: 興和2年
:d: 11
:s: [CITE[魏書]]
:c: [[斎]]
:n: [[天保暦]]
:p: [[宋景業]]
:y: 天保元年
:d: 15
:s: [CITE[隋書]]
:c: [[周]]
:n: [[天和暦]]
:p: [[甄鸞]]
:y: 天和元年
:d: 13
:s: [CITE[隋書]]
:c: [[周]]
:n: [[大象暦]]
:p: [[馮顯]]
:y: 大象元年
:d: 5
:s: [CITE[隋書]]
:c: [[隋]]
:n: [[開皇暦]]
:p: [[張賓]]
:y: 開皇4年
:d: 24
:s: [CITE[隋書]]
:yy: .2434
:mm: .53061
:ss: 429
:m1: .21222
:m2: .55441
:sd: -
:c: [[隋]]
:n: [[大業暦]]
:p: [[張冑玄]]
:y: 大業4年
:d: 11
:s: [CITE[隋書]]
:yy: .2430
:mm: .53059
:ss: 410
:m1: .21223
:m2: .55455
:sd: .0117
:c: [[唐]]
:n: [[戊寅暦]]
:p: [[伝仁均]]
:y: 武徳2年
:d: 46
:s: [CITE[旧唐書]]、[CITE[唐書]]
:yy: .2446
:mm: .53060
:ss: 676
:m1: .21224
:m2: .55454
:sd: .0180
:c: [[唐]]
:n: [[麟徳暦]]
:p: [[李淳風]]
:y: 麟徳2年
:d: 64
:s: [CITE[旧唐書]]、[CITE[唐書]]
:yy: .2448
:mm: .53060
:ss: -
:m1: .21222
:m2: .55454
:sd: -
:c: [[唐]]
:n: [[大衍暦]]
:p: [[僧一行]]
:y: 開元17年
:d: 33
:s: [CITE[旧唐書]]、[CITE[唐書]]
:yy: .2444
:mm: .53059
:ss: -
:m1: .21221
:m2: .55460
:sd: .0120
:c: [[唐]]
:n: [[五紀暦]]
:p: [[郭獻之]]
:y: 宝応元年
:d: 23
:s: [CITE[唐書]]
:yy: .2448
:mm: .53060
:ss: -
:m1: .21222
:m2: .55458
:sd: .0109
:c: [[唐]]
:n: [[貞元暦]] ([[正元暦]])
:p: [[徐承嗣]]
:y: 興元元年
:d: 37
:s: [CITE[唐書]]
:c: [[唐]]
:n: [[宣明暦]]
:p: [[徐昴]]
:y: 長慶元年
:d: 71
:s: [CITE[唐書]]
:yy: .2446
:mm: .53060
:ss: 248057
:m1: .21222
:m2: .55455
:sd: .0117
:c: [[唐]]
:n: [[崇玄暦]]
:p: [[辺岡]]
:y: 景福元年
:d: 14
:s: [CITE[唐書]]
:c: [[周]]
:n: [[欽天暦]]
:p: [[王朴]]
:y: 顯徳3年
:d: 5
:s: [CITE[旧五代史]]、[CITE[五代史]]
:c: [[宋]]
:n: [[応天暦]]
:p: [[王処訥]]
:y: 建隆3年
:d: 21
:s: [CITE[宋史]]
:yy: .2445
:mm: .53059
:ss: -
:m1: .21228
:m2: .55455
:sd: .0118
:c: [[宋]]
:n: [[乾元暦]]
:p: [[呉昭素]]
:y: 太平興国6年
:d: 20
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[宋]]
:n: [[儀元暦]]
:p: [[史序]]
:y: 咸平4年
:d: 22
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[宋]]
:n: [[祟天暦]]
:p: [[宋行古]]
:y: 天聖元年
:d: 42
:s: [CITE[宋史]]
:yy: .2446
:mm: .53059
:ss: -
:m1: .21222
:m2: .55459
:sd: .0118
:c: [[宋]]
:n: [[明天暦]]
:p: [[周琮]]
:y: 治平元年
:d: 10
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[宋]]
:n: [[奉元暦]]
:p: [[衛朴]]
:y: 凞寧7年
:d: 17
:c: [[宋]]
:n: [[観天暦]]
:p: [[皇居卿]]
:y: 元祐7年
:d: 11
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[宋]]
:n: [[占天暦]]
:p: [[姚舜輔]]
:y: 祟寧元年
:d: 3
:c: [[宋]]
:n: [[紀元暦]]
:p: [[姚舜輔]]
:y: 祟寧5年
:d: 21
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[金]]
:n: [[大明暦]]
:p: [[楊級]]
:y: 天会5年
:d: 43
:s: [CITE[金史]]
:c: [[金]]
:n: [[重修大明暦]]
:p: [[趙知微]]
:y: 大定20年
:d: 101
:s: [CITE[金史]]
:yy: .2436
:mm: .53059
:ss: -
:m1: .21223
:m2: .55461
:sd: .0132
:c: [[宋]]
:n: [[統元暦]]
:p: [[陳得一]]
:y: 紹興5年
:d: 32
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[宋]]
:n: [[乾道暦]]
:p: [[劉孝栄]]
:y: 乾道3年
:d: 9
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[宋]]
:n: [[淳煕暦]]
:p: [[劉孝栄]]
:y: 淳煕3年
:d: 15
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[宋]]
:n: [[会元暦]]
:p: [[劉孝栄]]
:y: 紹煕2年
:d: 8
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[宋]]
:n: [[統天暦]]
:p: [[楊忠輔]]
:y: 慶元5年
:d: 8
:s: [CITE[宋史]]
:yy: .2425 (>>210)
:mm: .53060
:ss: -
:m1: .21225
:m2: .55458
:sd: .0150
:c: [[宋]]
:n: [[開禧暦]]
:p: [[鮑澣之]]
:y: 開禧3年
:d: 45
:s: [CITE[宋史]]
:yy: .2431
:mm: .53059
:ss: -
:m1: .21222
:m2: .53459
:sd: .0148
:c: [[宋]]
:n: [[淳祐暦]]
:p: [[李徳卿]]
:y: 淳祐10年
:d: 1
:c: [[宋]]
:n: [[会天暦]]
:p: [[譚玉]]
:y: 宝祐元年
:d: 18
:c: [[宋]]
:n: [[成天暦]]
:p: [[陳鼎]]
:y: 咸淳7年
:d: 4
:s: [CITE[宋史]]
:c: [[元]]
:n: [[授時暦]]
:p: [[郭守敬]]
:y: 至元17年
:d: 87
:s: [CITE[元史]]
:yy: .2425 (>>210)
:mm: .53059
:ss: -
:m1: .21222
:m2: .55460
:sd: .0150
:c: [[明]]
:n: [[大統暦]]
:p: [[元統]]
:y: 洪武元年
:d: 262、18
:s: [CITE[明史]]
:c: [[明]]
:n: [[崇禎暦]]
:p: [[湯若望]]、[[羅雅谷]]
:y: 崇禎2年
:d: 14
:s: [CITE[崇禎暦書]] ([CITE[西洋新法暦書]])
:yy: .24219
:mm: .530592
:ss: -
:m1: .212221
:m2: .55457
:sd: .0144
:c: [[清]]
:n: (前) [[時憲暦]]
:p: [[湯若望]]、[[羅雅谷]]
:y: 順治2年
:d: 92
:s: [CITE[暦象考成]] 上、下
:c: [[清]]
:n: (後) [[時憲暦]]
:p: [[戴進賢]]、[[徐懋德]]
:y: 乾隆2年
:s: [CITE[暦象考成]] 後篇
:yy: .24233
:mm: .530591
:ss: -
:m1: .21220
:m2: .55456
:sd: -
:c: ([[西洋]])
:yy: .24220 (>>211)
:mm: .530588
:ss: -
:m1: .21222
:m2: .53460
:sd: .01416
]FIG]
;; [205]
開発年と実施年数には多少のずれがある場合もあります。
史書の欠けているものは、暦法が伝わらないものです。 [SRC[>>201]]
;; [210] 100年で0.0001日減少。 [SRC[>>201]]
;; [211] 100年で0.000006日減少。 [SRC[>>201]]
;; [203] [[太陰月]]の[[消長]]は省略。 [SRC[>>201]]
[206] この他に名前のみ伝わるもの、一部でのみ行われたもの、
まったく行われなかったもので次のようなものが知られています。
[SRC[>>201]]
- [207] 顓頊暦 南正重火正黎造
- [209] 黄初暦 魏黄初年間、韓翊造
- 三紀甲子元暦 東晋太元9年、姜岌造、[CITE[晋書]]に暦法
- 玄始暦 北凉玄始年間、趙𣤆造
- 皇極暦 瑞開皇年間、劉焯造、[CITE[隋書]]に暦法
- 光宅暦 唐武后聖暦元年瞿曇羅造、武后治世中に用いた。
- 九執暦 西域より来た。玄宗開元6年、瞿曇悉達に命じて訳した。
- 至徳暦 肅宗至徳年間、韓頴造、大衍暦を増損したもの。5年間。
- 観象暦 唐元和元年、徐昴造。16年間。
- 調元暦 五代晋天福4年、馬重績造。5年間。
- 乙未暦 金大定年間、耶律履造。
- 庚午元暦 元太祖15年耶律楚材造。西征庚午元暦と称した。
[273]
[[支那王朝]]の[[暦法]]の制定の歴史と天文学的内容についての総合的な研究として、
[[薮内清]]の
[CITE[中国の天文暦法]]
があります。
[SEE[ [[中国の天文暦法]] ]]
[340] [CITE@ja[暦Wiki/歴史/中国の暦 - 国立天文台暦計算室]], [TIME[2021-03-15T05:45:35.000Z]], [TIME[2021-06-24T09:11:17.745Z]] <https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/CEF2BBCB2FC3E6B9F1A4CECEF1.html>
-*-*-
[300]
[[三国時代]]の[TIME[西暦226年][226]]から[TIME[西暦276年][276]]に、
([[年始]]の違いを別にすれば)
同時に異なる3種類の[[暦日]]が使われました。
([[朔日]]の違いをみれば2種類、全[[暦日]]の組み合わせでみれば3種類。)
-
[314]
[[新]]と[[更始朝]]は[[年始]]の違いで[[暦]]が分裂しましたが、
[[月番号]]のずれを無視すれば[[朔日]]と[[閏月]]は同じでした。
従って戦国の[[秦]]から[[前漢]]、[[新]]、[[後漢]]を経て三国の[[蜀]]の[TIME[西暦264年][264]]までを一連の暦と考えることができます。
-- [328]
[TIME[西暦236年][236]]まで「正統王朝」の暦と考えることができます。
-
[315]
三国の[[呉]]は[TIME[西暦223年][223]]から[TIME[西暦276年][276]]に他国と異なることがありました。
[301]
[[支那南北朝時代]]の[TIME[西暦387年][387]]から[TIME[西暦590年][590]]に、
同時に異なる3種類の[[暦日]]が使われました。
([[朔日]]の違いをみればほとんどの期間は2種類、
1回だけ3種類。
全[[暦日]]の組み合わせでみれば3種類。)
- [316]
三国の[[魏]]の[TIME[西暦237年][237]]から、
[[晋]]、
南朝の[[宋]]の[TIME[西暦444年][444]]までと、
北朝の[[北魏]]の[TIME[西暦451年][451]]までを一連の暦と考えることができます。
-- [330]
[TIME[西暦444年][444]]まで「正統王朝」の暦と考えることができます。
- [318]
[[五胡十六国]]の[[後秦]]は[TIME[西暦387年][387]]から[TIME[西暦415年][415]]に他国と異なることがありました。
- [317]
南朝の[[宋]]の[TIME[西暦445年][445]]から、
[[斉]]、
[[梁]]を経て[[陳]]の[TIME[西暦589年][589]]までを一連の暦と考えることができます。
-- [329]
「正統王朝」の暦と考えることができます。
- [320]
北朝の[[東魏]]の[TIME[西暦540年][540]]から[[北斉]]の[TIME[西暦577年][577]]に他国と異なることがありました。
[307]
[[唐]]時代の西暦 [TIME[619]] - [TIME[902]]
は実装によって[[暦日]]が異なることがあります。
複数候補から切り替えられる実装もあります。
推算値の訂正の程度に諸説あるようです。
- [319]
[[五胡十六国]]の[[北涼]]の[TIME[西暦412年][412]]から、
[[北魏]]、
[[北周]]、
[[隋]]、
[[唐]]、
[[五代]]の[[後梁]]、
[[後唐]]、
[[後晋]]、
[[後漢]]、
[[遼]]、
[[金]]、
[[元]]を経て[[明]]の[TIME[西暦1662年][1662]]までを一連の暦と考えることができます。
-- [331]
[TIME[西暦590年][590]]から[TIME[西暦948年][948]]まで
「正統王朝」の暦と考えることができます。
-- [334]
[TIME[西暦1277年][1277]]から[TIME[西暦1648年][1648]]まで
「正統王朝」の暦と考えることができます。
[308]
[TIME[西暦949年][949]]から[TIME[西暦1276年][1276]]まで、
北方民族等と[[漢民族]]とで2種類の[[暦日]]が使われました。
- [321]
五代の[[後漢]]の[TIME[西暦949年][949]]から、
[[後周]]を経て[[宋]]の[TIME[西暦1279年][1279]]までを一連の暦と考えることができます。
-- [332]
「正統王朝」の暦と考えることができます。
--- [333] [[南宋]]の首都陥落の[TIME[西暦1276年][1276]]まで[[元]]と暦日の差異あり。
その後[TIME[西暦1279年][1279]]の完全滅亡まで差異なし。