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[1] [[ブログ]]や[[ニュース]]などの[[Webサービス]] ([[Webアプリケーション]]) や
[[Webサイト]]では、
主たる記事に対する短めの[[投稿]]のことを[DFN[[RUBYB[[[コメント]]]@en[comment]]]]と呼ぶのが一般的です。
* 仕様書
[REFS[
- [8] [CITE@en-GB-x-hixie[HTML Standard]] ([TIME[2015-05-06 10:42:35 +09:00]] 版) <https://html.spec.whatwg.org/#the-article-element>
- [12] [CITE@en[Comment - schema.org]] ([TIME[2015-07-15 16:31:44 +09:00]] 版) <http://schema.org/Comment>
]REFS]
* 意味
[2] [[ブログ]]の[[記事]]がその[[ブログ]]の所有者(達)、
[[ニュース]]の[[記事]]がその[[Webサイト]]の[[編集部]]といったように主たる記事を投稿できる者は限定的であるのに対し、
[[コメント]]はそれ以外の一般の[[利用者]]にも開放されているのが普通です。
しかし当該 [[Webサイト]]の性質や運営方針により、誰が[[コメント]]を投稿できるかは様々です。
[[媒体]]投稿・共有サイトの場合、[[画像]]や[[動画]]を投稿できるのも、
それに対して[[コメント]]を投稿できるのも一般の[[利用者]]であり区別されないことがよくあります。
(もちろん、当該サイトの運営方針にもよります。)
[3] [[ミニブログ]]や[[SNS]]では、主たる記事がそもそも短文で、[[コメント]]とそうでないものとの区別は曖昧かもしれません。
[[コメント]]ではなく[[返信]]という形で類似の機能を提供する場合もあります。
従たる投稿であるものを[[コメント]]、主たる投稿ではあるものの参照先があるものを[[返信]]と呼んで区別することができますが、
実際にはサービス上でどのように表示されるかはそれぞれの運営方針等で異なります。
[[コメント]]と[[返信]]は共存しないのが普通ですが、両方存在するサービスもあります。
[[コメント]]が他の[[コメント]]を参照する形になっている場合もあります。
それは[[コメント]]への[[コメント]]とされている場合もあれば、
[[返信]]関係が[[木]]状に表示されているに過ぎない場合もあります。
[7] [[コメント]]それぞれが単独の記事として、単独の [[Webページ]]が用意されることがあります。
そのようなものはなく、親記事の [[Webページ]]の一構成要素としてのみ示されることもあります。
[4] [[ソーシャルブックマーク]]サービスの[[コメント]]機能のように、
異なる [[Webサイト]]上で[[コメント]]機能が提供されていることがあります。
[[SNS]] 等が外部の[[ブログ]]などの[[コメント]]機能を提供し、
[[ブログ]]の所有者がその[[ブログパーツ]]を埋め込む形をとっていることもあります。
[16] [[コメント]]が [[SNS]] と連動していることがあります。例えば[[コメント]]を投稿したら、
自動的に [[Twitter]] に投稿されることがあります。中には独自で[[コメント]]を保持せず、
[[Twitter]] の[[ツイート]]を[[コメント]]として表示しているものもあります。
つまりまったく同じ記事が、当該サイト内では「[[コメント]]」として表示され、
[[SNS]] 側では独立した記事として表示されることになります。
[5] [[コメント]]について、主たる記事の[[著者]]が不適切なものを削除するなど管理権を持っていることもあります。
[17] 数文字程度に限定されている場合もあれば、かなりの長文も認めている場合もあります。
[[画像]]や [[Webサイト]] (の [[URL]]) などをコメントとして投稿できることもあります。
[20] [[トラックバック]]を[[コメント]]の一種として扱う実装もあります。
[6] このように[[コメント]]機能は多種多様であり、「親記事との関係がある子記事で、
[[コメント]]と呼ばれている、または呼ばれそうだ」という以上の定義は困難に思えます。
機能面から客観的に[[コメント]]とそうでないものを区別することはできなそうです。
[22]
[[動画サービス]]には、[[時刻同期コメント]] ([[チャット]]) 機能がよくあります。
* マーク付け
[9] [[HTML]] では、[[記事]]を表す [CODE(HTMLe)@en[[[article]]]] [[要素]]を[[コメント]]のために使うことができます [SRC[>>8]]。
[10] [CODE(HTMLe)@en[[[article]]]] の中に[[入れ子]]で [CODE(HTMLe)@en[[[article]]]]
を入れると親記事に関係する記事を表します。これを[[コメント]]を表すために使うことができます。
[SRC[>>8]]
[11] 単なる記事とは区別した[[コメント]]の専用の[[要素]]を追加することは度々提案されていますが、
[[コメント]]とそうでない記事の区別が明確でなく、[[コメント]]専用の[[要素]]を追加することにこれといった利点が無いことから、
見送られています。
[13] [CODE(HTMLe)@en[[[article]]]] の種類が[[コメント]]であることは、
[[マイクロデータ]]で [[schema.org]] の[[語彙]]である
[CODE[[[http://schema.org/Comment]]]] [SRC[>>12]] を使って明示できます。
[EG[
[14] 例えば[[開始タグ]]は次のようになります。
[PRE(HTML code)[
<article itemscope itemtype=http://schema.org/Comment>
]PRE]
]EG]
[15] [[HTML5]] 以前は、[[記事]]を表す専用の[[要素]]がなかったため、 [CODE(HTMLe)@en[[[div]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[p]]]],
[CODE(HTMLe)@en[[[li]]]], [CODE(HTMLe)@en[[[dt]]]] と [CODE(HTMLe)@en[[[dd]]]] の組などが[[コメント]]を表すために使われていました。
[18] なお、[[ブログ]]等の[[記事]]本体の方も、 [[schema.org]] の[[語彙]]を使って記事である旨を明記できます [SRC[>>19]]。
[REFS[
- [19] [CITE@en[Enabling Rich Snippets for Articles | Structured Data | Google Developers]] ([TIME[2015-08-13 09:09:54 +09:00]] 版) <https://developers.google.com/structured-data/rich-snippets/articles>
]REFS]
[21] なお、歴史的に存在した [CODE(HTMLe)@en[[[comment]]]] [[要素]]は、
ここでいう[[コメント]]とは意味が異なります。
* メモ
[23] [CITE@ja[「通りすがり」コメントの終焉 - @IT]], [TIME[2023-06-27T03:27:31.000Z]] <https://atmarkit.itmedia.co.jp/news/analysis/200903/09/social.html>
[24] [[Salmon Protocol]]