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[1]
[[応用]]の[[要件]]のため、
[[仕様書]]に明記されていない、または中核的な手法に含められていない方法により修正、拡張することを[DFN[[RUBYB[[RUBY[仕][し]][RUBY[立][た]]て][tailor(ing)]]]]といいます。
[2]
[[Unicode Consortium]] の各種[[仕様書]]や
[[OpenType]] の[[仕様書]]では、
[[言語]]や[[応用]]に依存した要件に合わせて調整することを[[仕立て]]といっています。
[FIG(short list)[ [3] [[仕立て]]
- [[大文字と小文字]]
- [[書記素クラスター]]
- [[フォント機能]]
- [[グリフのラスター化]]
- [[用字系][用字系 (OpenType)]]
- [[言語系]]
- [[UAX #50 縦書き][縦書き字形]]
]FIG]
[4]
[[実装規定]]、[[実装依存]]、[[応用依存]]、[[上位層]]の[[規定]]による、
といったような[[適合性]]の概念と同種のものですが、
[[地域化]]等の目的意識の存在が「仕立て」という語のニュアンスには含まれているようです。
[5]
実際問題としてこの種の仕様は対象としている[[言語]]の振る舞いを記述するのが非常に難しいですし
(学術的にもわかっていないところも多い上に[[文化]]はどんどん変動していく)、
[[応用]]が広範に亘るのであまり限定的に書いてしまっても現実に合わなくなってしまうから、
基本的なところだけ決めて後は知らない、好きにしろ、という姿勢にならざるを得ないのでしょうな。
[6]
でもそれがこの分野の[[相互運用性]]を低いままに押し留めている一因でもあるわけで。
本当は難しいからこそちゃんと取り組まないといけないのですよね。
仕様書読むだけで実装できないのが参入障壁になってしまうし、
それで困るのは難しい実装をちゃんとしてもらわないとまともに言語を使えない人達 (= 欧米人以外)。
意図してないかもしれないけど、文化を正しく運用するっていうのを少数の人達で独占する結果になっちゃってるわけです。