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[192]
[[元号]]によって表記された[[年]]を[[西暦年]]などと区別して特に[DFN[元号年]]と呼びます。
[SEE[ 元号の名前の部分や元号一般については[[元号]] ]]
[258] [[現代日本]]では、「平成28年」、
「平成二十八年」のように[[元号]]と[[年]]数を並べて表記するのが一般的です。
[478] 文脈上明確な時には、「28年」、「二十八年」
のように[[元号]]名を省略して年数だけで[[年]]を表記することもあります。
[245] 記号的な省略として「平成28」、「平28」、「平二八」、「H28」、「28」、
「二八」のような表記もあります。
* 法令
[1] [[元号]]を使った[[年]]表記について明確に定めた[[日本の法令]]はありません。
慣習的に現に存在している表記方法が (法的場面も含めて) 一般的に用いられています。
[[法令]]自体の記述に使われる[[日付]]表記から一定の規則は導けます。
[SEE[ [[日本の元号法制]]、[[日本の暦]] ]]
* 年数
[257] その[[元号]]への[[改元日]]が含まれる[[年]]を、
[[元年]]と呼びます。
次の[[年]]を2年、その次の[[年]]を3年と順に数えていきます。
[[元年]]は、1年と表記されることもあります。
[SEE[ [[元年]] ]]
[244]
年数は、[[現代日本]]では一般的な[[数]]の表記と同様に、
[[横書き]]では[[アラビア数字]]、[[縦書き]]では[[漢数字]]とするのが普通です。
[246] 伝統的には[[漢数字]]で表現されました。
[247] [[中華人民共和国]]では[[漢数字]]で表記されます。
[SEE[ [[GB/T 15835]] ]]
[248] 極めて形式的な場面で[[大字]]の[[漢数字]]を使うこともあります。
[288] 年数は[[正整数]]で2桁[[以下]]となるのが普通ですが、
[[将来の日時]]などで3桁以上となる場合もあります。
[[暦の換算]]の関係で0年を設けることもあります。
[SEE[ [[改元]] ]]
;; [289] [[改元]]前を負数や[[紀元前]]のような形で表すことはなさそうです。
* 西暦併記
[261] 近年では[[西暦]]と併記することも多いです。
([SEE[ 暦法との関係について、[[改元]] ]])。
* 干支併記
[259] かつては、更に連ねて[[干支]]を併記するのがより正式な表記と考えられていたようです。
[[改元]]が頻繁で[[西暦]]が一般的でなかった時代、[[干支]]が併記されていると年同士の関係を比較しやすく便利だったようです。
[609] あまり正式ではない場面 (民間など) では、[[十干十二支]]ではなく[[十二支]]だけを[[元号]]と[[年]]数に添えることもあったようです。
** 日本における干支年併記の廃止
[105]
[[太政官]]の文書に収録された[[日付]]の表記では、
明治5年までは
- 明治[VAR[何]]年[VAR[干支]]
- 明治[VAR[何]][VAR[干支]]年
- 明治[VAR[何]][VAR[干支]]
- 明治[VAR[何]]年
- 明治[VAR[干支]]
- [VAR[干支]]年
- [VAR[干支]]
- [VAR[十二支]]
... と多様な例が見られました。「昨[VAR[干支]]」のような表現もみられました。
[107] 明治五年正月八日[[正院]][[達]]は[[法令番号]]について定めるものでしたが、
「[VAR[干支]]第何號」という表記で参照することを求めていました。 [SRC[>>106]]
-*-*-
[108] [[改暦][明治改暦]]があった明治6年から、「明治[VAR[何]]年」という表記に統一されているようです。
もっとも、直ちに新表記に統一されたわけではなく、旧表記が混在しているようです。
特に明治5年以前の文書や出来事に言及する場合などにそうなっているようです。
[109] [CITE[法令全書]]における明治五年正月八日[[正院]][[達]] (>>107) の欄外注釈には、
[[干支]]は[[改暦の布告]]により消滅とあります [SRC[>>106]]。
[[干支]]のかわりに明治[VAR[何]]年の表記となった、と言いたかったのでしょうか。
だとしても[[改暦の布告]]には[[干支]]への言及はありません。
[CITE[法令全書]]は他の[[法令]]にも、本文中の書式から[[干支]]を削るという指示が欄外注釈に書かれていたりしますが、
法的根拠は不明瞭です。
[REFS[
- [106] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 法令全書. 明治5年]] ([TIME[2018-06-17 00:36:26 +09:00]]) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787952/273>
- [111] [CITE@ja[紀元年号ノ書式]] ([[独立行政法人国立公文書館 | NATIONAL ARCHIVES OF JAPAN]]著, [TIME[2018-06-17 20:18:54 +09:00]]) <https://www.digital.archives.go.jp/das/image/M0000000000000843881>
- [112] [CITE@ja[干支ハ暦上ニノミ用ヒ諸公文ニハ年月日記載]] ([[独立行政法人国立公文書館 | NATIONAL ARCHIVES OF JAPAN]]著, [TIME[2018-06-17 20:22:16 +09:00]]) <https://www.digital.archives.go.jp/das/image/M0000000000000843882>
]REFS]
* プロトコル
[336] [[紀年法]]として[[日本の元号]]を使う[[日本国]]の[[日本語]]を[[言語タグ]]
[DFN[[CODE(lang)@en[ja-JP-u-ca-japanese]]]] で表すことがあります。
[SEE[ [CODE(JS)@en[toLocaleString]] ]]
[180]
[[Unicode Number System Identifier]]
([[言語タグ[CODE[u]]]]の[CODE[nu][u-nu]]の値)
として
[DFN[[CODE[jpanyear]]]]
があり ([TIME[2019年][year:2019]]追加)、
[[和暦]]で使う[[元年]]数値表記とされています [SRC[>>179]]。
「元」、「2」、「3」と続く表現方法を表す [SRC[>>243]] ようです。
[REFS[
- [577] [CITE@en[ja-JP-u-ca-japanese (Language tag) - SuikaWiki Data]] ([TIME[2016-03-15 16:20:56 +09:00]] 版) <https://data.suikawiki.org/lang/ja-JP-u-ca-japanese>
- [240] [CITE[CLDR: #4473 (Add Suzhou and counting rod numbering systems) – CLDR]] ([TIME[2019-04-02 11:55:48 +09:00]]) <https://unicode.org/cldr/trac/ticket/4473>
- [241] [CITE[CLDR: #5685 (Improve numbering-year for Japanese RBNF) – CLDR]] ([TIME[2019-04-02 11:56:09 +09:00]]) <https://unicode.org/cldr/trac/ticket/5685>
- [242] [CITE[CLDR: #11819 (Use 元年 for the first year of Japanese calendar era by default) – CLDR]] ([TIME[2019-04-02 11:56:33 +09:00]]) <https://unicode.org/cldr/trac/ticket/11819>
- [243] [CITE[CLDR: #11843 (Add new jpanyear numbering system) – CLDR]] ([TIME[2019-04-02 11:57:19 +09:00]]) <https://unicode.org/cldr/trac/ticket/11843>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[179] ([TIME[2019-02-08 06:21:08 +09:00]]) <http://unicode.org/repos/cldr/trunk/common/bcp47/number.xml>
]FIGCAPTION]
>
[PRE(code XML)[
<type name="jpanyear" description="Japanese first-year Gannen numbering for Japanese calendar" since="35"/>
]PRE]
]FIG]
]REFS]
* メモ
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[2] [CITE[足利学校特別展示「新元号 令和」を開催します! | 日本遺産ポータルサイト]]
([TIME[2019-04-04 09:51:16 +09:00]])
<https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/news/article771.html>
]FIGCAPTION]
> 平成31年4月6日(土曜日)~令和元年5月26日(日曜日)
> 休館日:4月15日(月曜日)、5月20日(月曜日)
>
]FIG]