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[DFN[標準化過程]]は、 ([[IETF]] についてでは) [DFN[Standard Track]] の訳語です。
標準化過程 RFC (最初の頁にそう書いてある。) は、 IETF Internet Standard になることを目指した仕様です。
標準化過程に乗った仕様は、大まかに次の手順を踏みます。
= IETF [[Proposed Standard]] RFC
= IETF [[Draft Standard]] RFC
= IETF [[Internet (Full) Standard][Internet Standard]] RFC
それぞれの段階で RFC になるまでには、 [[I-D]] 起草、 [[Last Call]]、 [[IESG]] 承認を経ます。
晴れて Full Standard になると、 RFC 番号とは別に、 [[STD]] 番号が割り振られます。
たとえば、インターネットの電子メイルなどで使われる書式 ([[RFC 822]]) は [[STD 11]] です。
([[名無しさん]])
[3]
標準化過程 RFC についての細かい規定などは色々あります。詳しくは [[RFC 2070]] を読んでください。
標準化過程を途中まで進んでも、仕様に大きな修正が入ると差し戻されることがあります。たとえば、 RFC 822 は Full Standard ですが、 RFC 2822 は大改訂だったので Proposed Standard に戻っています。
各 RFC がどの段階にいるかの最新の情報は、 [CODE(file)[[[rfc-index.txt]]]] を見れば分かります。
RFC のすべてが標準化過程にあるわけではありません。 IETF の標準規格は標準化過程にあるものだけです。 ([[RFC 1796]] を参照。) もっとも、現実の影響力について言えば、 Proposed Standard だろうが Full Standard だろうが [[BCP]] だろうが [[Informational]] だろうが同じようなものです。
([[名無しさん]])
[4]
Proposed Standard や Draft Standard という名前からは、 Full Standard に来ていない標準化過程 RFC はまだ未確定の仕様のような印象を受けますが (実際そうですが)、
どの段階にあるかは IETF における年数によるといっても過言では無いでしょう。
[[W3C]] の [[PR]] や [[CR]] とか、
[[ISO/IEC]] の [[DIS]] とかは、近々正式仕様になることが期待される仕様案ですが、
IETF の PS や DS は、まだ最終到達地点には達していないだけで、一応は確定した仕様です。次の段階に進むまで数年かかることも珍しくありません。
[5]
だから PS, DS, FS は、 First Edition, Second Edition, Third Edition くらいにとらえておくほうが正しい。
[REFS[
- [1] [CITE@en[RFC 6410 - Reducing the Standards Track to Two Maturity Levels]] ([TIME[2014-09-10 00:20:06 +09:00]] 版) <http://tools.ietf.org/html/rfc6410>
]REFS]