/
527.txt
184 lines (140 loc) · 8.83 KB
/
527.txt
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
[5] [[ミクロネーション]]や[[ミニ独立国]]は独自の[[標準時]]を定めていることがあります。
* 各国の日時制度
[6] [[標準時]]は周辺の[[国]]の[[標準時]]がそのまま用いられている場合もあれば、
独自に定めている場合もあります。
[1] 次の各項も参照。
[FIG(short list)[ [2] [[マイクロネーション]]と[[ミニ独立国]]の[[日時]]
- [[UMMOAの標準時]]
- [[Asgardiaの標準時]]
- [[中国大陸の標準時]]
- [[日本の標準時]]
- [[ニコニコ時間]]
- [[豊国]]
- [[新邪馬台国標準時間]]
- [[吉里吉里時間]]
- [[そや元年]]
- [[欧州の標準時]]
- [[北米の標準時]]
- [[大洋州の標準時]]
- [[大清帝國論壇の日時]]
- [[大韓民国 (紀年法)]]
- [[滿洲國臨時政府の元号]]
- [[金蛙]]
- [[とんでるカントリー元年]]
- [[大吉元年]]
- [[アルコール元年]]
- [[緋扇元年]]
]FIG]
* 書籍
-
[40]
[CITE[[[[L[にっぽん「独立国」事典]]]]]]
--
[29]
[CITE@en-us[Amazon.co.jp: [[にっぽん「独立国」事典―ユーモアとパロディでつくる]] (サン・レキシカ 22) : 三省堂: Japanese Books]], [TIME[2022-07-18T02:47:17.000Z]] <https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4385155429/wakaba1-22/>
[12]
[[昭和時代]]後期に[[日本全国]]に作られた[[ミニ独立国]]は、
現在では個別の資料も入手困難で、当時の諸国の概要をまとめた書籍は貴重です。
本書はいくつかの国について[[日時制度]]にも言及があります。
[13]
ただし網羅的ではありません。
掲載されていない国があるという意味でも [SEE[ [[にっぽん「独立国」事典]] ]]、
掲載国でも[[日時制度]]に言及がないところが多いという意味でも。
[14]
本書は基本的には[[西暦年]]を使って書かれており、
建国など主要な[[年]]には
「[V[一九八󠄃三[BR[]]年 (昭和五十八󠄃年) 八󠄃月四日]]」
[SRC[>>40 p.14]]
のように[[日本の元号]]が併記されています。
ただし一部例外もあります。
[15]
本書中の写真には、
[[昭和]]の[[元号年]]、
[[元号名の省略][2桁年号]]された[[昭和]]の[[元号年]]、
[[西暦年]]、
[['2桁西暦年][2桁西暦年]]が写り込んでいました。
多くの[[国]]では[[当時の日本の一般的な慣習通りに日付表記][現代日本の紀年法]]していたようです。
[21] 次の[[日時制度]]に言及がありました。
- [47] [[とんでるカントリー元年]]
- [16] [[ニコニコ共和国]] (「共和」ほか)
- [17] [[大吉元年]]
- [18] [[アルコール共和国]] (「共和」)
- [19] [[そや元年]]
- [20] [[豊国]], [[新邪馬台国標準時間]]
- [24] [[緋扇元年]]
[22]
編集担当者によるのか、国によって紹介の詳しさが違います。
ほとんどは簡単に触れる程度ですが、
[[新邪馬台国]]は本文のほとんどすべての[[年]]が[[豊国]]と[[西暦年]]の併記になっています。
[[新邪馬台国]]は独自の[[標準時]]が詳しく紹介されていますが、
[[ニコニコ共和国]]の[[標準時]]は
(関係する写真が掲載されているにも関わらず) まったく説明されていません。
[[ニコニコ共和国]]は[[建国紀元]]にも本文で言及がないのですが、
巻末の[[年表]]では[[建国紀元]]が使われています。
[SEE[ [[豊国]], [[ニコニコ共和国]] ]]
[23]
[[日時制度]]に限らず国制のこれを紹介する、しないという一律の基準は設けていなかったようで、
このような一貫性のなさが生じているのでしょう。
本書に言及がなくても独自の[[日時制度]]を持った国は他にもあったかもしれません。
* 関連
[7] [[ミクロネーション]]は ([[国家]]としての[[地位]]はともかく) 実在していると確かに言えるものもあれば、
ほとんど空想のようなものも多々あります ([[ミクロネーション]]参照)。
そういった意味で[[ミクロネーションの標準時]]の中には[[フィクションの標準時]]と区別の付かないものもあります。
[8] [[ミニ独立国]]の[[ニコニコ共和国]]が採用する[[ニコニコ時間]]のように観光目的であって[[リゾートタイム]]に近い性質のものもあります。
国家の[[標準時]]を完全に置き換えることを狙ったものではない、
ユーモアの類であるとするなら、[[フィクションの標準時]]に近いものですが、
一方で限定的ながら実際に用いられる[[時刻]]でもあります。これは[[ゲーム内時間]]と近い性質といえます。
* メモ
[3]
[[ミニ独立国の日時]]の制度はその時代の一般市民の[[日時制度]]と国家の制度の関係性についての感覚をみるという意味でも興味深い事象ではないでしょうか。
[SEE[ [[近現代日本の私年号]] ]]
[10]
その視角でいうなら、[[欧米]]の[[マイクロネーションの日時]]の制度
(特に[[紀年法]]) は[[西暦]]にほぼ統一された画一的な欧米文化の中で[[紀年法]]というものがどう捉えられているかを観察できる貴重な事象なのですよね。
翻って[[元号]]と[[西暦]] (とその他) が混在する[[日本]]における[[紀年法]]の位置を理解するためにも有益です。
[25]
[[欧米]]で[[紀年法]]を定めているところは少ないですが (あるにはある)、
[[標準時]]を定めているところは多いです。この違いも興味深いですね。
[[欧米人]]にとって[[時差]]は身近でしょうし、
[[マイクロネーション]]を作るような人ならなおさらでしょう。
[[時差]]は現役の地理的知識の一部ですが、
[[紀年法]]の違いは歴史学のマニアックな知識なのではないでしょうか。
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[4] [CITE[King's Paper (issue 12)]]
([TIME[2017-11-17 23:45:14 +09:00]])
<http://klausjames.tripod.com/kp12.html>
]FIGCAPTION]
> (delivered in the Babal Province of the New Worcester Kingdom, 2PM, Babal Provincial Standard Time).
> [SNIP[]]
> Time zone: PMST +2 (Intos Standard Time)
> [SNIP[]]
> The Laws of New Worcester was signed on 22 November 1998 (3:31 PM/Origo Time).
> [SNIP[]]
> Provinces:
> Babal - Motto: “Great is the pride of Babal, for we do not babble Babel.” Grand Duke: HRH ******* I. Capital-province of the New Worcester Kingdom. Counties: Cu (north-west), Norda (north-east), Capitalia (south-west), Abula (south-east). Capitalia is the capital county of the Babal Province. The title of the Duke of the County of Capitalia is “Lord Defending Duke of the County of Capitalia in the Babal Province of the New Worcester Kingdom.” Location: The King’s bedroom, wherever it shall be, there shall be our capital.
> [SNIP[]]
> Intos - Motto: “An Intosian a year in Intos, is an erosian a year in Nonos.” Grand Duke: William R. Beasley. Counties: Netorg (north-west), Datcom (north-east), Webus (south-west), Zait (south-east). Location: The New Worcester Kingdom’s internet presence, and cyberspace. It has had further definition for Micro-Monde purposes, by the Minister of the Interior, Earl Andrew Washburn.
> [SNIP[]]
> Colonies & Territories:
> Origo Colony - Esterite colony since 1 September 1998, Tuesday. It consists of Palmyra and Walworth in Wayne County, NY, USA
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[9] [CITE@ja[モロッシア共和国 - Wikipedia]]
([TIME[2018-11-17 14:41:30 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD>
]FIGCAPTION]
> 時間帯 UTC -7:31(DST:不明)(モロッシア標準時)
]FIG]
[11] [CITE@en[Aethodian conventions - [[MicroWiki]]]], [TIME[2022-07-08T02:35:56.000Z]], [TIME[2022-07-10T07:37:23.393Z]] <https://micronations.wiki/wiki/Aethodian_conventions#Measurement>
[26]
[[日本]]の[[ミニ独立国]]は定期的に交流イベントで集合したり、
新聞等の発行物で他の[[ミニ独立国]]の動向を掲載したりして、
緩やかなつながりの元で互いに参考にしながら活動していたようです。
[[ミニ独立国]]の[[日時制度]]も、
他国の事例を真似て制定したようなケースもあったのかもしれません。
[27]
残念ながら[[ミニ独立国]]の情報は入手困難なケースがほとんどです。
現在知られている以外にも[[日時制度]]を持っていた国があるかもしれませんし、
国名すら忘れられているところにもそうしたものがあったかもしれません。