507.txt

[429] [DFN[インドネシアの標準時]]は、
地域により [TZ[+07:00]]、[TZ[+08:00]]、[TZ[+09:00]] の3種類が使われています。

[430] [DFN[東ティモールの標準時]]は、 [TZ[+09:00]] です。

[65] [[インドネシア]]東部と[[東ティモール]]の [TZ[+09:00]]
は、[[日本の標準時]] [TZ[+09:00]] と等しく、[[時差]]はありません。

[66] [[インドネシア]]中部 [TZ[+08:00]] は[[日本の標準時]]と1時間の[[時差]]があり、
[[日本]]が進んでいます。

[67] [[インドネシア]]西部 [TZ[+07:00]] は[[日本の標準時]]と2時間の[[時差]]があり、
[[日本]]が進んでいます。

* 名称

[FIG(switch)[
: WIB :
[336] [TZ[+07:00]] は、
[DFN[Waktu Indonesia Barat]] ([DFN[WIB]])、
[DFN[Indonesia Western Time]]、
[DFN[Indonesia Western Standard Time]] ([DFN[IWST]]) と呼ばれています [SRC[>>316]]。
[341] [[スマトラ島]]、[[ジャワ島]]、[[カリマンタン島]]南西部
([[West Kalimantan]]、[[Central Kalimantan]]) で使われています [SRC[>>316]]。
: WITA :
[339] [TZ[+08:00]] は、
[DFN[Indonesian: Waktu Indonesia Tengah]] ([DFN[WITA]])、
[DFN[Indonesia Central Time]] 
[DFN[Indonesia Central Standard Time]] ([DFN[ICST]]) と呼ばれています [SRC[>>316]]。
[342] [[スラウェシ島]]、[[小スンダ列島]]、[[カリマンタン島]]南東部
([[North Kalimantan]]、[[East Kalimantan]]、[[South Kalimantan]]) で使われています [SRC[>>316]]。
: WIT :
[340] [TZ[+09:00]] は、
[DFN[Indonesian: Waktu Indonesia Timur]] ([DFN[WIT]])、
[DFN[Indonesia Eastern Time]]、
[DFN[Indonesia Eastern Standard Time]] ([DFN[IEST]]) と呼ばれています [SRC[>>316]]。
[344] [[マルク諸島]]、[[ニューギニア島]]西部 ([[西パプア]]、[[パプア]])
で使われています [SRC[>>316]]。
]FIG]

[68] [DFN[ジャワ島時間]]、[DFN[Java time]]
や[DFN[バリ島時間]]のような名称が使われることもあります。

[64] [[東ティモールの標準時]]は[DFN[東ティモール時間]]と呼ばれることがあります。

[338] [[tzdata]] の [DFN[[CODE[Asia/Jakarta]]]] と [DFN[[CODE[Asia/Pontianak]]]] 
が [[WIB]] [TZ[+07:00]] に当たります。 [CODE[Asia/Pontianak]] は1988年に [[WITA]] から [[WIB]]
に切り替えています。

[343] [[tzdata]] の [DFN[[CODE[Asia/Makassar]]]] が [[WITA]] [TZ[+08:00]] に当たります。

[345] [[tzdata]] の [DFN[[CODE[Asia/Jayapura]]]] が [[WIT]] [TZ[+09:00]]に当たります。

[40] [[tzdata]] の [DFN[[CODE[Asia/Dili]]]] が[[東ティモールの標準時]]に当たります。

* 変遷

[FIG(table)[
[FIGCAPTION[
[442] [[インドネシア]]と[[東ティモール]]の[[標準時]]の変遷の概略
]FIGCAPTION]

:y: 時期
:スマトラ西: スマトラ島 (アチェ, 北スマトラ, 西スマトラ)
:スマトラ東: スマトラ島 (リアウ, リアウ諸島, ジャンビ, バンカ・ブリトゥン, ブンクル, 南スマトラ, ランプン)
:ジャワ: ジャワ島 (ジャカルタ, バンテン, 西ジャワ, 中部ジャワ, ジョグジャカルタ, 東ジャワ)
:ボルネオ西: ボルネオ島 (西カリマンタン, 中部カリマンタン)
:ボルネオ東: ボルネオ島 (南カリマンタン, 東カリマンタン, 北カリマンタン)
:バリ:       小スンダ列島 (バリ, Lombok)
:小スンダ:   小スンダ列島 (その他西ヌサ・トゥンガラ, 東ヌサ・トゥンガラ)
:東ティモール: 小スンダ列島 (東ティモール)
:スラウェシ: スラウェシ島 (北スラウェシ, ゴロンタロ, 中部スラウェシ, 南東スラウェシ, 南スラウェシ, 西スラウェシ)
:マルク: マルク諸島 (その他マルク, 北マルク)
:東マルク: マルク諸島 (マルク東部)
:ニューギニア: ニューギニア島 (パプア [WEAK[(イリアンジャヤ)]], 西パプア [WEAK[(西イリアンジャヤ)]])

:y: 189x
:ジャワ: [TZ[+07:07:20.6]], [TZ[+07:19:14.5]], [TZ[+07:30:57.4]]

:y: 190x
:ジャワ:       [TZ[+07:19:14.5]]
:ボルネオ西:   [TZ[+07:17]]

:y: 191x
:スマトラ西:   [TZ[+06:41]]
:ジャワ:       [TZ[+07:19:14.5]]
:ボルネオ西:   [TZ[+07:17]]
:ボルネオ東:   [TZ[+07:19:14.5]]
:東ティモール: [TZ[+08:00]]

:y: [TIME[1924][year:1924]]
:スマトラ西:   [TZ[+06:35]], [TZ[+06:42]]
:スマトラ東:   [TZ[+07:20]]
:ボルネオ東:   [TZ[+07:20]]
:ボルネオ西:   [TZ[+07:20]]
:ジャワ:       [TZ[+07:20]]
:スラウェシ:   [TZ[+07:57:37.25]], [TZ[+08:20]]
:バリ:         [TZ[+07:42]]
:東ティモール: [TZ[+08:00]]

:y: [TIME[1932][year:1932]]
:スマトラ西:   [TZ[+06:30]]
:スマトラ東:   [TZ[+07:00]]
:ジャワ:       [TZ[+07:30]]
:ボルネオ西:   [TZ[+07:30]]
:ボルネオ東:   [TZ[+07:30]]
:バリ:         [TZ[+07:30]]
:小スンダ:     [TZ[+08:00]]
:スラウェシ:   [TZ[+08:00]]
:マルク:       [TZ[+08:30]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:00]]
:東ティモール: [TZ[+08:00]]

:y: [TIME[1942-03-20]]
:スマトラ西:   [TZ[+06:30]]
:スマトラ東:   [TZ[+07:00]]
:ジャワ:       [TZ[+09:00]]
:ボルネオ西:   [TZ[+07:30]]
:ボルネオ東:   [TZ[+07:30]]
:バリ:         [TZ[+07:30]]
:小スンダ:     [TZ[+08:00]]
:スラウェシ:   [TZ[+08:00]]
:マルク:       [TZ[+08:30]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:00]]
:東ティモール: [TZ[+08:00]]

:y: [TIME[1942-04-01]]
:スマトラ西:   [TZ[+09:00]]
:スマトラ東:   [TZ[+09:00]]
:ジャワ:       [TZ[+09:00]]
:ボルネオ西:   [TZ[+09:00]]
:ボルネオ東:   [TZ[+09:00]]
:バリ:         [TZ[+09:00]]
:小スンダ:     [TZ[+09:00]]
:スラウェシ:   [TZ[+09:00]]
:マルク:       [TZ[+09:00]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:00]]
:東ティモール: [TZ[+09:00]]

:y: [TIME[1944-09-01]]
:スマトラ西:   [TZ[+09:00]]
:スマトラ東:   [TZ[+09:00]]
:ジャワ:       [TZ[+09:00]]
:ボルネオ西:   [TZ[+09:00]]
:ボルネオ東:   [TZ[+09:00]]
:バリ:         [TZ[+09:00]]
:小スンダ:     [TZ[+09:00]]
:スラウェシ:   [TZ[+09:00]]
:マルク:       [TZ[+09:00]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:30]]
:東ティモール: [TZ[+09:00]]

:y: [TIME[1947][year:1947]]
:スマトラ西:   [TZ[+07:00]], [TZ[+06:30]]
:スマトラ東:   [TZ[+07:00]]
:ジャワ:       [TZ[+07:00]], [TZ[+08:00]], [TZ[+07:30]]
:ボルネオ西:   [TZ[+08:00]], [TZ[+07:30]]
:ボルネオ東:   [TZ[+08:00]], [TZ[+07:30]]
:バリ:         [TZ[+07:00]], [TZ[+08:00]], [TZ[+07:30]]
:小スンダ:     [TZ[+08:00]]
:スラウェシ:   [TZ[+08:00]]
:マルク:       [TZ[+09:00]], [TZ[+08:30]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:30]]

:y: [TIME[1950-05][1950-05]]
:スマトラ西:   [TZ[+06:30]]
:スマトラ東:   [TZ[+07:00]]
:ジャワ:       [TZ[+07:30]]
:ボルネオ西:   [TZ[+07:30]]
:ボルネオ東:   [TZ[+07:30]]
:バリ:         [TZ[+07:30]]
:小スンダ:     [TZ[+08:00]]
:スラウェシ:   [TZ[+08:00]]
:マルク:       [TZ[+08:30]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:30]]

:y: [TIME[1964][year:1964]]
:スマトラ西:   [TZ[+07:00]]
:スマトラ東:   [TZ[+07:00]]
:ジャワ:       [TZ[+07:00]]
:ボルネオ西:   [TZ[+08:00]]
:ボルネオ東:   [TZ[+08:00]]
:バリ:         [TZ[+07:00]]
:小スンダ:     [TZ[+08:00]]
:スラウェシ:   [TZ[+08:00]]
:マルク:       [TZ[+09:00]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:00]]
:東ティモール: [TZ[+08:00]]

:y: [TIME[1988][year:1988]]
:スマトラ西:   [TZ[+07:00]]
:スマトラ東:   [TZ[+07:00]]
:ジャワ: [TZ[+07:00]]
:ボルネオ西: [TZ[+07:00]]
:ボルネオ東: [TZ[+08:00]]
:バリ:       [TZ[+08:00]]
:小スンダ:   [TZ[+08:00]]
:スラウェシ: [TZ[+08:00]]
:マルク: [TZ[+09:00]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:00]]
:東ティモール: [TZ[+08:00]]

:y: [TIME[2000-09-17]]
:スマトラ西:   [TZ[+07:00]]
:スマトラ東:   [TZ[+07:00]]
:ジャワ: [TZ[+07:00]]
:ボルネオ西: [TZ[+07:00]]
:ボルネオ東: [TZ[+08:00]]
:バリ:       [TZ[+08:00]]
:小スンダ:   [TZ[+08:00]]
:スラウェシ: [TZ[+08:00]]
:マルク: [TZ[+09:00]]
:東マルク:     [TZ[+09:00]]
:ニューギニア: [TZ[+09:00]]
:東ティモール: [TZ[+09:00]]

:y: [[tzdata]]
:ジャワ:       [CODE[Jakarta][Asia/Jakarta]]
:東ティモール: [CODE[Dili][Asia/Dili]]
:ボルネオ西:   [CODE[Pontianak][Asia/Pontianak]]
:スラウェシ:   [CODE[Makassar][Asia/Makassar]]
:ニューギニア: [CODE[Jayapura][Asia/Jayapura]]

:y: 現所属国
:スマトラ西:   [[インドネシア]]
:スマトラ東:   [[インドネシア]]
:ジャワ:       [[インドネシア]]
:ボルネオ西:   [[インドネシア]]
:ボルネオ東:   [[インドネシア]]
:バリ:         [[インドネシア]]
:小スンダ:     [[インドネシア]]
:スラウェシ:   [[インドネシア]]
:マルク:       [[インドネシア]]
:東マルク:     [[インドネシア]]
:ニューギニア: [[インドネシア]]
:東ティモール: [[東ティモール]]

]FIG]

;; [326] [[インドネシア]]は、次の多数の島々で構成されています。
[FIG(list)[
- ([[マラッカ海峡]])、[[ボルネオ島]] = [[カリマンタン島]] [WEAK[(北部は[[マレーシア]])]]、[[スラウェシ島]]、}
- [[大スンダ列島]] ([[スマトラ島]]、[[ジャワ島]])、[[小スンダ列島]] ([[バリ島]]、諸島、[[ティモール島]] [WEAK[(東部は[[東ティモール]])]])、} [[マルク諸島]]、[[ニューギニア島]] [WEAK[(西部は[[パプアニューギニア]])]]
]FIG]
首都[[ジャカルタ]] (旧 [[Batavia]]) は、[[ジャワ島]]西部にあります。

** 標準時草創期

[411] [[tzdata]] は [CODE[Asia/Jakarta]] の元の[[地方時]]を [TZ[+07:07:12]]、
[CODE[Asia/Pontianak]] の元の[[地方時]]を [TZ[+07:17:20]]、
[CODE[Asia/Makassar]] の元の[[地方時]]を [TZ[+07:57:36]]、
[CODE[Asia/Jayapura]] の元の[[地方時]]を [TZ[+09:22:48]]
としています [SRC[>>405]]。

[431] [[tzdata]] は、 [CODE[Asia/Dili]] の元の[[地方時]]を [TZ[+08:22:20]]
としています [SRC[>>405]]。

[10] 17世紀頃、[[スラウェシ島]]と[[マルク諸島]]の一部は[[スペイン領東インド]]の支配下にありました。
当時[[スペイン領東インド]]は[[メキシコ]]管轄下で、
[[[CODE[+]]の日付]]ではなく、
[[[CODE[-]]の日付]]を使っていた (つまり[[太陽時]]より日付が1日遅れていた) といいます
([[フィリピンの標準時]]参照)。

;; [327] 19世紀には、現在の[[インドネシア]]が[[蘭領東インド]] ([[蘭印]])、
[[東ティモール]]が[[ポルトガル領ティモール]]となりました。

;; [330] [TIME[1859年][year:1859]][[リスボン条約]]により[[西ティモール]]は[[ポルトガル]]から[[オランダ]]に割譲されました。
東西国境は[TIME[1904年][year:1904]]締結、[TIME[1908年][year:1908]]批准の葡蘭條約により[TIME[1913年][year:1913]]から[TIME[1914年][year:1914]]に確定しました。

[412] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Jakarta]] は、
[TIME[1867年8月10日][1867-08-10]]を境に[[地方時][平均太陽時]]から [[Batavia]]
[[平均時]]に切り替えています [SRC[>>405]]。[[時差]]はどちらも [TZ[+07:07:12]]
で変わっていません。

[406] この「[[Batavia]] [[平均時]]」の出典は特に記載されていませんが、[TIME[1867年8月10日][1867-08-10]]、
[[中部ジャワ]]で[[インドネシア]]初の[[鉄道]]が開業 [SRC[>>407]] しています。
その際に[[鉄道時間]]が制定されたのか、あるいは便宜上の日付として採用したのかは不明です。
ただしこの時鉄道は [[Batavia]] には到達しておらず、約12分の[[時差]]がある
[[Batavia]] 時間を[[中部ジャワ]]で採用するのは不自然かもしれません。

;; [55] [TIME[1873年][year:1873]]、[[オランダ軍]]は[[アチェ王国]]に進攻しました。

[409] [TIME[1876年][year:1876]]の[[米海軍]]の情報によると、
[[Batavia]] の[[報時球]]は Batavia civil time 1時7分12.5秒 = [[GMT]] 18時に落下していました
[SRC[>>408]]。
つまり Batavia civil time は [TZ[+07:07:12.5]] [SRC[>>405]] でした。

-*-*-

[30] [TIME[1883年][year:1883]]の[[クラカタウ]] ([[スマトラ島]]と[[ジャワ島]]の中間)
の[[噴火]]は、[TIME[8月27日][1883-08-27]]のバタヴィア時間 10:02 = 現地時間
9:58 のことでした [SRC[>>29]]。[[津波]]が生じたのは[[地方時]]10時頃 = [[英國時間]]
2:58 だといいます [SRC[>>31]]。 (どちらも58分ですが、現地が偶然 [TZ[+07:00]]
ちょうどだったとは考えにくいので ([[バタビア]]が [TZ[+07:04]] ということになります。)、
両者は同じ事象を指しているのでは無いのかもしれません。)

;; [48] [[地方時]]の[[時差]]、[[津波]]の到達の時差、
それに観測の時刻同期の精度の問題があって、
正確な状態の把握には中々に苦労していた [SRC[>>47]] ようです。


[33] [TIME[1899年9月30日][1899-09-30]]の地震について、
発生時刻が 1:45 と報告されています。
どこの時刻か不明であり、[[標準時]]の定めもない辺境でそもそも不正確だろうとしつつも、
[[「モラカス」群島]]の[[「アンボイナ」府]]の[[地方時]]と仮定すると[[中央標準時]] 2:13 
に当たり、[[東京]]の観測と辻褄が合う、といわれています。 [SRC[>>32]]
つまり [TZ[+08:28]] として計算されています。

[43] [TIME[1899年][year:1899]]に英国政府の協力で作られた表によると、
[[蘭印]] ([[Sumatra]]、[[Java]]、[[Sunda Islands]]、[[Borneo, Dutch]]、
[[Celebes]]) の各市内では[[地方平時]]が使われており、
[[鉄道]]では西部ジャワで Batavia time、
中部ジャワで Samarang time、
東部ジャワで Surabaya time
が用いられている [SRC[>>44]] とされています。
Batavia の時刻は [TZ[+07:07:20]] とされています [SRC[>>44]]。

[45] 同表は港湾報時情報をもとに
[[Tanjong Priok]] ([[Batavia]] 北部の港町) を [TZ[+07:07:32.6]]、
[[Surabaya]] を [TZ[+07:30:57.4]] としています [SRC[>>44]]。

[46] 当時の[[電信]]会社は、[[蘭印]]全域を [TZ[+07:07]] としていたところもあれば、
[[地方時]]を用いていたところもあったようです。[[地方時]]は次の通りです。 [SRC[>>44]]

[FIG(list)[
- [[Banjoewangic]] [TZ[+07:37]]
- [[Batavia]] [TZ[+07:07]]
- [[Samarang]] [TZ[+07:21]]
- [[Sourabaya]] [TZ[+07:30]]
]FIG]

;; [56] [TIME[1904年][year:1904]]、[[蘭印]]は旧[[アチェ王国]]全域を支配下に置きました。

[377] [TIME[1908年5月1日][1908-05-01]]、[[ジャワ島]]の[[標準時]]が施行されました。
[[ジャワ島]]と [[Madura]] に適用されました。 [SRC[>>376, >>368, >>382]]

[378] 当時[[蘭印]]の[[本初子午線]]は[RUBYB[中部ジャワ][Jawa Tengah]]にありました [SRC[>>376]]。
[[首都]] [[Batavia]] とは12分の[[時差]]がありました [SRC[>>376, >>368, >>382]]。

[380] この[[標準時]]は、
[TIME[1908年1月6日][1908-01-06]]の[RUBYB[政府決定]@en[Gouvernments Besluit]]で制定されました
[SRC[>>376, >>368, >>382]]
[WEAK[(Bij Gouvernment Besluit van 27 Juli 1932 no. 26, Staatsblad No .412)]] [SRC[>>376]]。

[379] この[[標準時]]は、[[鉄道会社]] [[Staatsspoorwegen]] ([[SS]]、蘭印国鉄) 
からの要請で制定されました [SRC[>>376, >>368]]。

[374] [TIME[1908年5月1日][1908-05-01]]、
[TIME[1908年1月][1908-01]]政府決定により中部ジャワ時間 [TZ[+07:12]]
が採用された [SRC[>>364, >>373]] とするものもあります。
しかし[[経度]] (>>438, >>439) や >>409 との整合性から、 [TZ[+07:12]] 
とするのは誤りと思われます。
おそらく [[Batavia]] と[[中部ジャワ]]の[[時差]]12分 (>>378)
を現在の[[ジャカルタ]]の時刻 [TZ[+07:00]] に当てはめたのでしょう。

[440] [[Batavia]] と[[中部ジャワ]]で時差が12分あって、どちらが標準時なのかは必ずしも明確ではないのですが
(蘭印政府布告原文には明記されているのでしょうが...)、以後標準時が中部ジャワ時間と呼ばれていること、
[[ジャワ島]]のほぼ中央に位置し全島標準時として適切そうであること、
鉄道が最初に開通した土地であること、
それに大正時代の記録を踏まえると、[[中部ジャワ]]の時間 [TZ[+07:19]]
がこの時実施された[[ジャワ島]]標準時と解釈するのが妥当と思われます。

[REFS[
- [438] [[ジャカルタ]] ([[Batavia]]) <https://data.suikawiki.org/latlon/-6.13221,106.811779> [LON[106.8]] = [TZ[+07:07:12]]
- [439] [[中部ジャワ州]]の州都[[スマラン]] <https://www.google.com/maps/@-6.966667,110.416667,13z> [LON[110]] = [TZ[+07:20]]
]REFS]

[419] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Pontianak]] は、
[TIME[1908年5月][1908-05]]を境に[[平均太陽時]]から [[Pontianak]] [[平均時]]に切り替えています
[SRC[>>405]]。 (どちらも [TZ[+07:17:20]])

;; [404] [[オランダ]]本国では[TIME[1909年5月1日][1909-05-01]]に[[標準時]]が実施されています
([TIME[1908年7月23日][1908-07-23]]制定)。これは [[GMT]]
の整数時差ではない独自の[[標準時]]でした。 [[欧州の標準時]]参照。


-*-*-

[58] [TIME[1911年5月26日][1911-05-26]]のポルトガル標準時法により、
[TIME[1912年1月1日][1912-01-01]]より [TZ[+08:00]] が[[ポルトガル領ティモール]]の[[標準時]]とされました。
ただし、隣接植民地 ([[蘭印]]) で[[標準時]]が実施されるまでは従前の時刻を引き続き用いることとされました。
[SRC[>>60]]

[432] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Dili]] は[TIME[1912年1月1日][1912-01-01]]を境に
[TZ[+08:00]] としています [SRC[>>405]]。

[392] [TIME[1913年][year:1913]]の雑誌記事によると、当時[[ポルトガル領チモル]]では [TZ[+08:00]]
が「適法時」でした [SRC[>>391]]。

[71] [[Shanks]] の [[EAST TIMOR]] は3種類の変遷を示しており、
そのうちの #1 と #2 (飛び地を除いた地域) は
[TIME[1912年1月1日0時0分][1912-01-01T00:00]]から
[TZ[+08:00]] としています (それ以前は [[LMT]]) [SRC[>>70]]。 

;; 同じく[[ポルトガル領]]の[[澳門]]も [TZ[+08:00]] でした。

;; [73] [TIME[1914年][year:1914]]、東西[[ティモール]]の[[国境]]が確定しました。

-*-*-

[366] [TIME[1918年2月22日][1918-02-22]] [SRC[>>376, >>368]] 布告第101号
[WEAK[(22 Pebruari 1918 No.38 Stbl.101)]] で [SRC[>>368]]、 
[[Padang]] ([[スマトラ島]]西部) で中部ジャワよりも39分遅い時間が、
[[Balikpapan]] ([[カリマンタン島]]南東部) で [TZ[+08:20]] が採用されました 
[SRC[>>376, >>364, >>373, >>382]]。

;; [437] 各出典は2都市の一方は中部ジャワ時間との時差で、
他方は[[グリニッジ]]との時差で記述していて奇妙ですし、
[TZ[+08:20]] は[[経度]]と比べて進みすぎているように見えますが...
>>17 では [TZ[+07:20]] すなわちジャワ標準時と同時刻となっており、
この時代も中央ジャワ時間またはそれに近い時刻だったとする方が自然です。
一方で >>20 によると[[ボルネオ]]の他の都市では [TZ[+08:20]] が使われていたといいます。

[12] [TIME[大正9年][year:1920]]の書籍には、
[[瓜哇]] [TZ[+07:19:14.5]]、[[Sumatra]] [TZ[+06:41:00]]、
[[Timor]] [TZ[+08:00]] とあります [SRC[>>11]]。

[15] [TIME[1920年][year:1920]]-[TIME[1931年][year:1931]]の港湾[[報時]]信号情報によると、
[[Makkaccar]] 港では [TZ[+07:57:37.25]] が用いられました [SRC[>>16]]。
[[瓜哇]]では [TZ[+07:19:14.5]]、[[Sumatra]] ([[Padang]]) では [TZ[+06:41:00]] が[[標準時]]でした
[SRC[>>16]]。

[14] [TIME[大正10年][year:1921]]時点で[[バタビヤ]]は [TZ[+07:19:14.5]]
だったといいます [SRC[>>13]]。


[420] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Makassar]] は、
[TIME[1920年][year:1920]]を境に[[平均太陽時]]から Macassar [[平均時]]に切り替えたとしています
[SRC[>>405]]。 ([[時差]]はどちらも [TZ[+07:57:36]])


[367] [TIME[1924年1月1日][1924-01-01]] [SRC[>>368, >>376]]、
中央ジャワ時間は [TZ[+07:20]] と定められました [SRC[>>368, >>376, >>364, >>373, >>382]]。
その他の各地の時刻は各地方政庁長官 
(Hoofden van Gewestelijk Bestuur in de Buitengewesten) により定めるとされました 
[SRC[>>368, >>376, >>382]]。実際には次のように定められました。

[FIG(table)[
:area: 地域
:time: 時刻
:delta: [[時差]]

:area: [[バリ島]]、[[Lombok]] ([[小スンダ列島]])
:time: 中部ジャワ時間 + 22分 [SRC[>>368, >>364, >>373]]
:delta: [TZ[+07:42]]

:area: [[Manado]] ([[スラウェシ島]])
:time: 中部ジャワ時間 + 1時間 [SRC[>>368, >>364, >>373]]
:delta: [TZ[+08:20]]

:area: [[Makassar]] ([[スラウェシ島]])
:time: 標準時なし [SRC[>>368]]、[[地方時]]は中部ジャワ時間 + 38分 [SRC[>>368, >>364, >>373]]
:delta: [TZ[+07:58]]

:area: [[Bengkulu]] ([[スマトラ島]])
:time: 中部ジャワ時間 [SRC[>>368]]
:delta: [TZ[+07:20]]

:area: [[Palembang]] ([[スマトラ島]])
:time: 中部ジャワ時間 [SRC[>>368]]
:delta: [TZ[+07:20]]

:area: [[Tapanuli]] ([[スマトラ島]])
:time: 中部ジャワ時間 - 45分 [SRC[>>368, >>364, >>373]]
:delta: [TZ[+06:35]]

]FIG]

[383] なお、 Daerah Maluku, Daerah Timor, Kalsel & Kaltim,
Kalbar, Bangka & Lampung, Riau dan sekitar
の各地方では[[標準時]]が定められませんでした [SRC[>>368]]。 

[436] >>368 は (わかりにくいですが) [[Tapanuli]] を [[Padang]] 
より7分遅いとしているようにみえます。 >>364 と >>373
は [[Padang]] を中部ジャワ時間より7分遅いとしているようにみえます。
[[Padang]] ([[スマトラ島]]) は前者に従えば中部ジャワ時間より38分遅い [TZ[+06:42]]、
後者に従えば [TZ[+07:13]] となるのですが、[[経度]]的には前者が正しそうです。
>>366 ともほぼ一致します。

[413] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Jakarta]] は、
[TIME[1923年12月31日23時47分12秒][1923-12-31T23:47:12]]を境に [TZ[+07:07:12]] から [TZ[+07:20]]
に切り替えています。 [[Shanks & Pottenger]] が 
[TIME[1924年1月1日0時13分][1924-01-01T00:13]]切り替えとするのは誤りと注記があります。
[SRC[>>405]]

[24] [TIME[1925年][year:1925]]の米国政府の情報によると、
[[Sumatra]] は [TZ[+06:41]] (Padang time)、
[[Java]] は [TZ[+07:19]] (Batavia time)、
[[Timor]] は [TZ[+08:00]]、
[[Celebes Islands]]、[[New Guinea (Western) は[[地方時]]とされていました [SRC[>>23]]。

[42] 1925年から1926年の [[Benkoelen]] ([[スマトラ島]]東部南岸の都市、現[[Bengkulu]])
の天体観測記録では、
時刻に「Mid-Java time」とあります [SRC[>>41]]。

[17] 1924年-1931年の港湾[[報時]]信号情報によると、
[[Balik Papan]] ([[ボルネオ島]]南東部) の[[標準時]]は [TZ[+07:20]] でした
[SRC[>>16]]。

[54] [TIME[1927年1月][1927-01]]時点の米軍の[[地図]]では、
[[JAVA]] 全島が [TZ[+07:20]]、 [[Balik Papan B]] ([[ボルネオ島]]南東部)
が [TZ[+08:19:14.5]] で塗られています [SRC[>>53]]。
[[蘭印]]・[[ポルトガル領チモル]]で塗られているのはこの2箇所だけでした。

[38] 1928年の[[シンガポール]]の新聞記事には、 「The Mountains of west Java」 から 
「[TIME[Monday, Feb. 13][1928-02-13]] at 10.20 p.m. mid Java time (10 p.m. Singapore time, 3 p.m. Greenwich time)」
にラジオを放送すると予告があります [SRC[>>39]]。
[[シンガポール時間]]が [TZ[+07:00]]、[[中部ジャワ時間]]が [TZ[+07:30]] ということになります。


[18] 1931年の港湾[[報時]]信号情報によると、
[[Pontianak]] ([[ボルネオ島]]南西部) の[[標準時]]は [TZ[+07:20]] でした
[SRC[>>16]]。

[20] 1931年の港湾[[報時]]信号情報によると、
[[Tarakan]] ([[ボルネオ島]]東部) の[[標準時]]は [TZ[+08:20]] でした
[SRC[>>16]]。

[19] 1931年の港湾[[報時]]信号情報によると、
[[Sumatra]] の[[標準時]]は [TZ[+06:42]] でした。ただし
[[Sumatra]] ([[Padang]]) では [TZ[+06:41:28]] でした。 [SRC[>>16]]

;; [21] [[Padang]] 市内とそれ以外で[[時差]]があったということでしょうか。
それにしては32秒のわずかな差ですが、[[報時球]]などで[[標準時]]制定前の時刻が継続して用いられたという感じなのでしょうか。

[394] [TIME[1932年][year:1932]]や[TIME[1934年][year:1934]]の雑誌記事には、[[ジャバ島]]は [TZ[+07:20]] と記載されています [SRC[>>393, >>395]]。

[REFS[
- [47] [CITE@en[Report on the Tidal Disturbances caused by the Volcanic Eruptions at Java, August 27 and 28, 1883, and the Propagations of the 'Supertidal' Waves]]
([TIME[December 6, 1883][1883-12-06]] [TIME[2014-03-23 10:07:21 +09:00]]) <https://www.ganino.com/games/royal%20society%20of%20london/Proceedings%20of%20the%20Royal%20Society%20of%20London%20(1854-1905)/1880/1883.01.01%20-%20Proc.RSL%20-%20Baird,%20A.%20-%20Report%20on%20the%20Tidal%20Disturbances%20Caused%20by%20the%20Volcanic%20Eruptions%20at%20Java,%20August%2027%20and%2028,%201883,%20and%20the%20Propagations%20of%20the%20'Supertidal'%20Waves%20-%20doi.10.1098.rspl.1883.0108.pdf>
- [31] [CITE[千八百八十三年クラカトア大破裂に件へる津波に就きて]] (地学雑誌 Vol. 19 (1907) No. 4 P 251-257_1, [TIME[2016-11-07 18:22:06 +09:00]]) <https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/19/4/19_4_251/_article/-char/ja/>
- [29] [CITE@ja[クラカタウ - Wikipedia]] ([TIME[2016-10-26 00:26:23 +09:00]]) <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%A6>
- [32] [CITE[瓜哇、アラスカ及びスミルナ大地震の觀測]] (地質学雑誌 Vol. 6 (1899) No. 75 P 433-441, [TIME[2016-11-07 19:07:46 +09:00]]) <https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc1893/6/75/6_75_433/_article/-char/ja/>
- [44] [CITE[The Geographical Journal, for February 1899.]] [[時差の表]]
- [60] [[1911年5月26日ポルトガル標準時法]]
- [23] [TIME[1925年][year:1925]] [CITE@en[Standard time throughout the world]]
[[時差の表]]
- [53] [TIME[1927年1月][1927-01]] 米国海軍水路部時間帯図 [[時差の表]]
- [41] 
[CITE@en[Investigations of the Corona at the Sumatra Eclipse of January 14, 1926]],
Stetson, H. T.; Coblentz, W. W.; Arnold, Weld; Spurr, W. A.,
Astrophysical Journal, vol. 66, p.65,
[TIME[09/1927][1927-09]],
[CITE[1927ApJ....66...65S Page 68]] ([TIME[2016-12-08 17:14:08 +09:00]]) <http://articles.adsabs.harvard.edu/cgi-bin/nph-iarticle_query?bibcode=1927ApJ....66...65S&db_key=AST&page_ind=3&plate_select=NO&data_type=GIF&type=SCREEN_GIF&classic=YES>
- [39] [CITE[The Straits Times, 10 February 1928, Page 10 - Untitled]] ([TIME[2016-12-08 10:03:29 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/straitstimes19280210-1.2.85>
]REFS]

** 蘭印標準時時代

[352] [TIME[1932年11月][1932-11]]、
[TIME[1932年7月27日][1932-07-27]] [SRC[>>368, >>376, >>364, >>373]] 布告第412号 
[SRC[>>368, >>376]] 
[WEAK[(Bij Gouvernment Besluit van27 Juli 1932 No 26 Staatsblad No 412)]] [SRC[>>401]] により、
次のような[[時間帯]]が用いられました。

[9] 施行日について、
当時の新聞 [SRC[>>8]] その他 [SRC[>>316]] [TIME[11月1日][1932-11-01]]とするものと、
[TIME[11月11日][1932-11-11]]とするもの [SRC[>>368, >>376, >>382]] があります。

;; [386] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Jakarta]], [CODE[Asia/Pontianak]], [CODE[Asia/Makassar]],[CODE[Asia/Jayapura]] は[TIME[1932年11月][1932-11]]
([[日]]なし) に切り替えとしています [SRC[>>405]]。

[FIG(list)[
- [353] Northern Sumatra Time (NST) [TZ[+06:30]] が[[スマトラ島]]北部
([[Aceh]]、[[Padang]]、[[Medan]]) で用いられました [SRC[>>316]]。
- [354] Central and Southern Sumatra Time (CSST) [TZ[+07:00]]
が[[スマトラ島]]南部 ([[Bengkulu]]、[[Palembang]]、[[Lampung]]) で用いられました [SRC[>>316]]。
- [355] Java, Bali, and Borneo Time (JBBT) [TZ[+07:30]] 
が[[ジャワ島]]、[[バリ島]]、[[カリマンタン]] ([[蘭領ボルネオ]]) で用いられました [SRC[>>316]]。
- [356] Celebes Time (CBT) [TZ[+08:00]] が[[スラウェシ島]]と[[小スンダ列島]]
([[バリ島]]を除く。) で用いられました [SRC[>>316]]。
- [357] Moluccan Time (MCT) [TZ[+08:30]] が[[マルク諸島]]で用いられました [SRC[>>316]]。
- [358] West Irian Time (WIT) [TZ[+09:00]] が[[蘭領ニューギニア]]で用いられました 
[SRC[>>316]]。
]FIG]

;; [441] 後の時代の区割りと同じとされており (>>370)、そちらが事実であれば細部はこれと若干異なるようですが...

[3] [[日本]]の昭和14年-昭和19年の[[暦]]には、次の通り記載されています。

[FIG(list)[
- [TZ[+06:30]] スマトラノ北部 [SRC[>>105, >>104, >>103, >>102, >>97]]
- [TZ[+07:00]] スマトラノ南部 [SRC[>>105, >>104, >>103, >>102, >>97]]
- [TZ[+07:30]] ジャバ島 [SRC[>>105]]
爪哇 [SRC[>>104, >>103, >>102, >>101, >>97]]
蘭領ボルネオ [SRC[>>104, >>103, >>102]]
舊蘭領ボルネオ [SRC[>>101, >>97]]
- [TZ[+08:00]] セレベス [SRC[>>105]]
セレーベス島、スンバワ島、スンバ島、フローレス島、チモル島 [SRC[>>104, >>103, >>102, >>101, >>97]]
- [TZ[+08:30]] モルッカズ島 [SRC[>>104, >>103, >>102, >>101, >>97]]
- [TZ[+09:00]] ニューギニーの西部 [SRC[>>105]]
蘭領ニュー・ギニー [SRC[>>104, >>103, >>102]]
舊蘭領ニュー・ギニー [SRC[>>101, >>97]]
アルー島 [SRC[>>104, >>103, >>102, >>101, >>97]]
]FIG]

[72] [[Shanks]] の [[EAST TIMOR]] のうち #1 の地域、すなわち
[[Nítibe]], [[Ocussi]] (飛び地部分) は、
[TIME[1932年11月1日0時0分][1932-11-01T00:00]]から [TZ[+08:00]]
(それ以前は [[LMT]]) としています [SRC[>>70]]。

** 日本標準時時代

;; [331] [TIME[1941年12月17日][1941-12-17]]、[[オランダ軍]]と[[豪軍]]が[[東ティモール]]に進攻しました。

;; [328] [TIME[1942年2月][1942-02]]、[[日本軍]]が[[インドネシア]]に進攻し、
[[蘭印]]政府は崩壊しました。
[TIME[1942年2月20日][1942-02-20]]、[[日本軍]]は[[オランダ軍]]と[[豪軍]]の占領下にあった[[東ティモール]]にも進攻しました。

[36] [TIME[FRIDAY, MARCH 20, 2606, SYOWA 17][1942-03-20]] 付けの[[シンガポール]]の新聞に掲載された
[TIME[19日][1942-03-19]] Sourabaya 発記事によると、
[RUBYB[木曜日の深夜]@en[midnight, Thursday]]から eastern Java で従来の 
[[Java time]] と1時間30分の[[時差]]のある
[[Nippon Standard Time]] を[RUBYB[採用することになりました]@en[will be adopted]] [SRC[>>37]]。
19日が木曜日で「will」と言っていますが、19日の0時から採用という意味で良いのでしょうか。
あるいは20日の0時からという意味でしょうか。

[365] >>376 は[TIME[3月20日][1942-03-20]]から [TZ[+09:00]] としています。

[388] [TIME[昭和17年4月1日0時 (新時刻)][1942-04-01T00:00+09:00]]、
[[ジャワ島]]は [TZ[+07:30]] から [TZ[+09:00]] に移行しました [SRC[>>387]]。
これは[TIME[昭和17年3月27日][1942-03-27]]日本陸軍第16軍ジャワ軍政部布告第6号によるものです
[SRC[>>387]]。

[389] その他[[東インド]](旧[[蘭印]])[[占領地][南方占領地]]各地も同時期に [TZ[+09:00]] 
に移行したとされています。当時[[東インド]]は陸海軍各部隊により分割して[[軍政]]が行われており、
各地の軍政当局の施策には時間差があったといいます。 [TZ[+09:00]]
への移行が各地で協調して行われたのかどうかは不明です。


[359] [[Wikipedia]] は、[[蘭領ニューギニア]]を除き、
[TIME[1942年3月22日][1942-03-22]]まで旧時刻、[TIME[23日][1942-03-23]]から [TZ[+09:00]]
としています [SRC[>>316]]。

[414] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Jakarta]] は[TIME[1942年3月23日][1942-03-23]]、
[CODE[Asia/Pontianak]] は[TIME[1942年1月29日][1942-01-29]]、
[CODE[Asia/Makassar]] は[TIME[2月9日][1942-02-09]]を境としています
[SRC[>>405]]。

[433] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Dili]] は[TIME[1942年2月21日23時0分][1942-02-21T23:00]]を境に 
[TZ[+09:00]] としています [SRC[>>405]]。

[4] これらの [TZ[+09:00]] への移行日時は、 (他に確かな資料が見当たらないために)
[[日本軍]]の各地への進駐の日時に基づき記述されたものと思われます。
確かに[[日本軍]]の[[軍用時]]は [TZ[+09:00]] で統一されていたようですが、
軍政下の地域で用いた行政上の時刻は、爪哇での実例 (>>388) のように、
[[布告]]により明示的に改正しているものと思われます。
進駐日時を改正日時とするのは正確ではありません。
しかし今後他の地域の布告が発見されるかどうかはわかりません。

-*-*-

[361] [[蘭領ニューギニア]]では、
[TIME[1944年8月31日][1944-08-31]]まで [TZ[+09:00]] でしたが、
[TIME[1944年9月1日][1944-09-01]]から Dutch New Guinea Time (DGT) [TZ[+09:30]] が使われました 
[SRC[>>316]]。

[421] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Jayapura]] も[TIME[9月1日][1944-09-01]]を境に
[TZ[+09:00]] から [TZ[+09:30]] に切り替えています [SRC[>>405]]。


;; [390] 東西ニューギニアは[[大東亜戦争]]の激戦地の1つでした。
当初西部ニューギニアは他の[[蘭印]]と共に[[日本軍]]の軍政下にあったのでしょうが、
それ以前から [TZ[+09:00]] で[[時間帯]]変更は無かったものと思われます。
その後[[連合国]]軍が奪取した地域では [TZ[+09:30]] に切り替えられたものと思われます。
[TZ[+09:30]] を採用したのは、[[濠洲]]に合わせたのでしょうか。

;; [329] [TIME[1945年8月17日][1945-08-17]]、[[インドネシア]]は独立を宣言しました。
はじめ、[[英印]]軍や[[豪]]軍が進駐しました。
[[オランダ]]は独立を承認せず、独立戦争となりました。

;; [332] [[大東亜戦争]]終戦後、[[東ティモール]]には[[豪軍]]が進攻しました。
その後、[[ポルトガル]]の支配下に戻りました。

[22] >>321 は[TIME[1945年の8月][1945-08]]末まで [TZ[+09:00]] が使われたとしています。

[375] >>376 は[TIME[1945年9月16日][1945-09-16]]までとしています。

[360] [[Wikipedia]] は、[TIME[1945年9月22日][1945-09-22]]までを [TZ[+09:00]] としています 
[SRC[>>316]]。[TIME[翌日][1945-09-23]]以後は[[蘭領ニューギニア]]を除き、
[TZ[+09:00]] となる以前の時刻に戻されたとしています [SRC[>>316]]。

[410] [[tzdata]] が引用する [CITE[Régimes horaires pour le monde entier]]
[WEAK[([[Henri Le Corre]], Éditions Traditionnelles, 1987, Paris)]] は、
[[ジャワ]]と [[Madura]] が[TIME[1945年9月23日][1945-09-23]]に [TZ[+09:00]]
から [TZ[+07:30]] に切り替えたとし、 [[Jayapura]] ([[Hollandia]])
が[TIME[1944年9月1日][1944-09-01]]に切り替えたとしています [SRC[>>405]]。
[[tzdata]] は [CODE[Jayapura]] で[TIME[1944年9月1日][1944-09-01]]、
それ以外の[[インドネシア]]で[TIME[1945年9月23日][1945-09-23]]に切り替えがあったとしています
[SRC[>>405]]。
[[tzdata]] の [CODE[Asia/Dili]] も [TIME[1945年9月23日][1945-09-23]]を境界としています
(ただし前後何れも [TZ[+09:00]]) [SRC[>>405]]。


;; [384] [TIME[1947年][year:1947]]、[[オランダ軍]]が[[インドネシア]]に進攻しました。
[[インドネシア]]は劣勢に追い込まれ、この年のうちに旧[[蘭印]]の大部分がオランダ支配下となりました。

[369] [TIME[1947年4月30日]]に実施 [SRC[>>368]] された、
[TIME[1947年12月10日][1947-12-10]] [SRC[>>364, >>373]] の[[蘭印]]政府布告第212号
[WEAK[(Stblad No. 212 tanggal 10 Desember 1947)]] [SRC[>>368]] により、
[TZ[+07:00]]、[TZ[+08:00]]、[TZ[+09:00]] の3区に再編されました [SRC[>>368, >>364, >>373]]。

;; [381] [TZ[+06:00]]、[TZ[+07:00]]、[TZ[+08:00]]
([[西ニューギニア]]は [TZ[+09:00]]) とするものもあります [SRC[>>382, >>376]]。

[363] [[ジャカルタ]]では、[TIME[1948年5月1日][1948-05-01]]から
[TIME[1950年5月1日][1950-05-01]]まで、[[夏時刻]] [TZ[+08:00]]
が用いられました [SRC[>>316]]。

[415] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Jakarta]] と [CODE[Asia/Pontianak]] は 
[TIME[1948年5月][1948-05]]を境に [TZ[+08:00]]、
[TIME[1950年5月][1950-05]]を境に [TZ[+07:30]] としています。 [SRC[>>405]]


[403] [TIME[1948年8月1日][1948-08-01]]付の[[オランダ]]の新聞記事 >>402 には、「drie
Augustus om 20.30 uur (Batavia-tijd, dat
is 20 uur Djokja-tijd)」とあり、 Batavia が 20:30 の時 Djokja が 20:00
だったことがわかります。

[416] [TIME[1947年7月][1947-07]]に[[インドネシア共和国]]の[[首都]]だった[[ジャカルタ]] ([[Batavia]])
は[[オランダ軍]]に占領されており、[[ジャカルタ]]の [TZ[+08:00]] 
移行は[[オランダ軍]]当局によるものと思われます。
同じ[[ジャワ島]]の[[ジョグジャカルタ]] ([[Djokja]]) は[[インドネシア共和国]]の臨時首都として
[TIME[1948年12月][1948-12]]まで独立を保っていましたから、引き続き旧来の [TZ[+07:30]]
が使われていたと思われます。

[417] この [TZ[+08:00]] への移行が[[ジャカルタ]]でのみ行われたのか、
[[ジャワ島]]の他の[[オランダ軍]]支配地域でも適用されたのかは不明です。
戦時中の時刻統一が目的であるとすれば、他の本来 [TZ[+07:00]] (>>369) 
の[[オランダ軍]]支配地域でも [TZ[+08:00]] が用いられた可能性が高そうです。


;; [346] 1949年、[[インドネシア]]の独立が承認されました。
[[西ニューギニア]]は[[蘭領ニューギニア]]として[[オランダ]]の支配下に残りましたが、
[[インドネシア]]は自国領と主張していました。


[370] [TIME[1950年5月1日][1950-05-01]] [SRC[>>376, >>364, >>373]]、
[RUBYB[1950年大統領令第152号]@en[Keppres RI No. 152 Tahun 1950]]により [SRC[>>376]]、
1932年の6つの[[時間帯]]に戻されました [SRC[>>376, >>364, >>373]]。

[385] 区割りは次のとおりでした [SRC[>>368]]。
[FIG(table)[
:name: 名称
:area: 地域
:time: 時差

:name: Waktu Irian
:area: Bagian dari Maluku, ialah kepulauan :
Kai, Aru, Saumlaki, Larat, Irian Selatan, Tanah Merah,Manokwari,Sorong, Schouten, Holandia, Irian Barat.
:time: [TZ[+09:00]]

:name: Waktu Maluku
:area: Bagian lain dari Maluku (Maluku Utara dan Maluku selatan) kecuali Kai, Aru, Saumlaki dan Larat
:time: [TZ[+08:30]]

:name: Waktu Sulawesi
:area: Sulawesi, Sangihe dan Talaud, Sumbawa, Flores, Sumba dan Timor
:time: [TZ[+08:00]]

:name: Waktu Jawa
:area: Jawa, Madura, Bali, Lombok dan Kalimantan
:time: [TZ[+07:30]]

:name: Waktu Sumatera Selatan
:area: Bengkulu, Lampung, Palembang, Jambi, Riau, Bangka dan Belitung
:time: [TZ[+07:00]]

:name: Waktu Sumatera Utara
:area: Sumatra Barat, Tapanuli, Sumatra Timur, Aceh dan
pulau-pulau sebelah barat Sumatra kecuali Enggano
:time: [TZ[+06:30]]

]FIG]

[26] [TIME[1950年][year:1950]]の世界の標準時の表では、 
Timor Island は [TZ[+09:00]] とされています [SRC[>>25]]。
蘭領と葡領のどちらを指しているのかは不明です。

[28] [TIME[1957年3月][1957-03]]の世界の標準時の表では、
Timor は [TZ[+08:00]] とされています [SRC[>>27]]。

[61] [TIME[1957年6月3日][1957-06-03]]の[[シンガポール]]の[[新聞]]報道によると、
[[三務島蜆慓煤油有限公司]]と「屬區内」の商店等は、
[[印尼]]政府当局の指示により、
それまで用いてきた[[シンガポール標準時]] [TZ[+07:30]] にかわり、
[TIME[5月23日][1957-05-23]]より新しい[DFN[廖屬標準時間]] [TZ[+07:00]]
に移行しました。 [SRC[>>59]]

;; [62] [[廖]]とは[[リアウ]]であり、現在は[[スマトラ島]]本土の[[リアウ州]]と島嶼部の[[リアウ諸島州]]に分かれていますが、
この当時は単一の行政区画だったと思われます。[[リアウ諸島]]は[[インドネシア]]と[[マレーシア]]および[[シンガポール]]の中間に位置しており、
[[英国]]と[[蘭国]]の[[条約]]により[[蘭印]]に所属していました。
[[三務島]]とは[[シンガポール]]に近い [[Pulau Sambu]] ([[桑布岛]]、[[サンブ島]]) でしょうか。
現在も[[印尼]]には[[三務島集團]]なる企業(?)があるようですが、関連は不明です。
この時まで [TZ[+07:30]] が使われていた「屬区」がどの範囲を指しているのかも不明です。

[REFS[
- [37] [CITE[Syonan Shimbun, 20 March 1942, Page 1 - NIPPON STANDARD TIME IN EASTERN JAVA]] ([TIME[2016-12-08 00:44:13 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/syonantimes19420320-1.2.8>
- [25] [TIME[1950年][year:1950]] [CITE[Standard time throughout the world]]
- [27] [TIME[1957年3月][1957-03]] STANDARD TIMES
- [59] [CITE[Newspaper Article - 廖屬標準時間撥慢三十分鐘]] (南洋商报, 3 June 1957, Page 9 [TIME[2017-03-20 21:30:08 +09:00]]) <http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/nysp19570603-1.2.41.14>
]REFS]

** インドネシア標準時時代

;; [347] [TIME[1961年][year:1961]]、[[蘭領ニューギニア]]は独立しました。
[[インドネシア]]が進攻し、[TIME[翌年][year:1962]]、[[国連]]の管理下に入りました。
[TIME[1963年][year:1963]]から[[インドネシア]]の統治下に入り、
[TIME[1969年][year:1969]]に併合されました。

[362] [[蘭領ニューギニア]]は[TIME[1963年12月31日][1963-12-31]]まで [TZ[+09:30]]
を使っていました [SRC[>>316]]。

[351] [TIME[1964年1月1日][1964-01-01]]より [SRC[>>316, >>376]]、
[TIME[1963年][1963]]大統領令第243号により、
[TZ[+07:00]]、[TZ[+08:00]]、[TZ[+09:00]]
の3つに分割された標準時が施行されました [SRC[>>376, >>364, >>373]]。

[418] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Jakarta]], [CODE[Asia/Pontianak]],
[CODE[Asia/Jayapura]] は、[TIME[1964年][year:1964]]
([[月日]]なし) を境界としています [SRC[>>405]]。

[49] [TIME[1972年][year:1972]]に[[日本]]で出版された[[地図]]は、[[ティモール島]]全域を
[TZ[+08:00]] としています [SRC[>>50]]。ただし[[国境線]]は引かれておらず、
どの程度当時の状況を正確に把握していたのかは不明です。

;; [333] [TIME[1975年11月][1975-11]]、
[[ポルトガル領ティモール]]で[[東ティモール民主共和国]]が独立を宣言しました。
一方[[インドネシア]]は[[東ティモール]]へと進攻し、併合しました。

[434] [[tzdata]] の [CODE[Asia/Dili]] は[TIME[1976年5月3日][1976-05-03]]を境に
[TZ[+09:00]] から [TZ[+08:00]] に切り替えています [SRC[>>405]]。

;; [435] しかし[[ポルトガル領]]時代から [TZ[+08:00]] だったとする説もあるようです (>>424)。

[52] [[CIA]] の[[時間帯図]]は、[TIME[1985年][year:1985]]版もそれ以後も、
[[ティモール島]]全域を [TZ[+08:00]] としています [SRC[>>51]]。
ただし[[国境線]]は引かれていません。


[349] [TIME[1988年1月1日][1988-01-01]]より、
[TIME[1987年11月26日][1987-11-26]]大統領令第41号 [SRC[>>348]] により、
区割りが若干修正されました。同令は次のように定めています [SRC[>>348]]。
[FIG(list)[
- [[西インドネシア時間]] [TZ[+07:00]]: [[スマトラ島]]、[[ジャワ島]]、[[カリマンタン島]]南西部
- [[中央インドネシア時間]] [TZ[+08:00]]: [[スラウェシ島]]、[[小スンダ列島]] ([[東ティモール]]を含む。)、[[カリマンタン島]]南東部
- [[東インドネシア時間]] [TZ[+09:00]]: [[マルク諸島]]、[[ニューギニア島]]西部
]FIG]


;; [371] [[バリ島]]と[[カリマンタン島]]南西部が変更されています。
[[バリ島]]の変更は、[[日本]]や[[濠洲]]からの[[観光客]]の便宜を図るものです [SRC[>>364, >>373]]。

[350] これにより1963年大統領令第243号は廃止されました [SRC[>>348]]。


;; [334] [TIME[1999年][year:1999]]、[[東ティモール紛争]]の結果、国連暫定行政機構
([[UNTAET]]) の管理下に入りました。

[423] [TIME[1999年][year:1999]]の報道は、[[東ティモール]]では [TZ[+08:00]] が一応採用されているが、
その由緒は知られておらず、新[[千年紀]]を [TZ[+08:00]] 基準で祝うべきか、
地理的に「正しい」 [TZ[+09:00]] で祝うべきか悩ましい [SRC[>>422]] としています。

[424] 同記事は、 [TZ[+08:00]] が採用されたのが[[ポルトガル領]]時代だとの説と、
[[インドネシア領]]時代だとの説を紹介しています。後者は、
[[バリ島]]の[[インドネシア軍]]指令部と同じ時刻にした方が都合が良いためだとしています。
[SRC[>>422]]

[425] 当時 [[UNTAET]] は [TZ[+09:00]] への改正を検討していました。
一方で、住民は [TZ[+08:00]] に慣れており、[[ポルトガル領]]時代の1974年にも時刻を早めようとしたが実現しなかった、
との意見も紹介されています。 [SRC[>>422]]

;; [426] [[バリ島]]は [TIME[1988年][year:1988]]に [TZ[+07:00]] から [TZ[+08:00]] に移動しています
(>>349)。
[TIME[1975年][year:1975]]の[[東ティモール]]の[[インドネシア領]]併合時点では
[TZ[+08:00]] に変更する理由が[[バリ島]]云々では不自然です
(当時の[[東ティモール]]管轄の軍司令部が[[バリ島]]だったのかどうかも検証する必要がありそうです)。
1974年に早めようとした (>>425) との証言とも矛盾します。
[[大東亜戦争]]以前は [TZ[+08:00]] だったようですから、終戦後すぐに [TZ[+08:00]]
に戻されていたとしてもおかしくありません。また地理的にはむしろ [TZ[+08:00]] と
[TZ[+09:00]] の境界付近であり、 [TZ[+09:00]] の方が正しいというのも必ずしも客観的とはいえません。

[428] [TIME[2000年9月16日][2000-09-16]]深夜、[[東ティモール]]は [TZ[+08:00]] から [TZ[+09:00]] へと移行しました。
[[UN]] 管理下の[[東ティモール]]の[[内閣]]が[TIME[2000年8月16日][2000-08-16]]に決定しました。
[SRC[>>427]]
[[tzdata]] の [CODE[Asia/Dili]] は[TIME[2000年9月17日0時0分][2000-09-17T00:00]]を境界としています [SRC[>>405]]。


;; [335] [TIME[2002年5月20日][2002-05-20]]、[[東ティモール]]が独立しました。

[372] [TIME[2012年][year:2012]]、[[インドネシア]]の[[標準時]]を [TZ[+08:00]] に統一することが提案されました。
[TIME[翌年][year:2013]]まで議論は続きましたが、実施されないまま凍結されました。 [SRC[>>316]]

-*-*-

[5] 現在、
[[Lembaga Ilmu Pengetahuan Indonesia]] ([[LIPI]]、[[インドネシア科学院]]) の
Puslit Metrologi
(Puslit KIM、Research Center for Calibration, Instrumentation and Metrology) の
Lab. Standar Waktu & Frekuensi (National Standard Time & Frequency Laboratory)
が [DFN[UTC(KIM)]] を管理しています [SRC[>>317]]。
([[法令]]上明文化されているのか不明ですが)
[[インドネシアの標準時]]はこれに[[時差]]を加えたものとして運用されているようです
[SRC[>>317]]。

-*-*-

[337] [[カリマンタン島]]の [[Muara Teweh]] と [[Maurainu]] では、非公式に
[DFN[Western Indonesian Daylight Time]] [TZ[+08:00]] が使われることがあります [SRC[>>316]]。

;; [6] [[Wikipedia]] とそのコピペサイトらしきものしか出典がなく、詳細は不明です。
[[Maurainu]] というのも [[Wikipedia]] にしかなく、どこか不明です。
リゾート地では無さそうですから、[[リゾートタイム]]ではないと思われます。
[[Muara Teweh]] は[[カリマンタン島]]の [TZ[+07:00]] の区域の東端に近く、
1988年改正以前は [TZ[+08:00]] でしたから、改正以後も非公式に旧時刻が使われ続けているのでしょうか。

[REFS[
- [50] [TIME[1972年][year:1972]] [CITE[世界大百科事典]] [[時差の表]]
- [51] 1985年-2015年 Standard Time Zones of the World (CIA World Factbook) [[時差の表]]
- [70] [[Shanks]] (2003)
]REFS]

**

[REFS[
- [408] [TIME[1876年][year:1876]] [CITE[Annual Report of the Secretary of the Navy]] [[時差の表]]
- [398] [CITE[Staatsblad van Nederlandsch Indië - Google ブックス]] ([TIME[2016-06-30 23:29:55 +09:00]]) <https://books.google.co.jp/books?hl=ja&id=BPAwAQAAMAAJ&dq=editions%3AGPJ8xhqNAgEC&focus=searchwithinvolume&q=officieele+tijd>
-- 1918年布告の先頭行だけ画像が見れる
- [11] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 東洋灯台表. 大正9年上巻]] ([[水路部]]著, [TIME[大正2-15][year:1926]]) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/933814/139>
- [13] [[大正十年十一月一日海軍省令第十八號]][CITE[海軍艦船使用時規則]]
- [114] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 官報. 1908年08月19日]] ([[大蔵省印刷局 '''['''編''']''']]著, [TIME['''['''1964''']'''-][year:1964]]) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2950892/2>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[8] [CITE@nl[Haarlem's Dagblad | 2 augustus 1932 | pagina 6 - Krantenviewer Noord-Hollands Archief]]
([TIME[2016-07-04 14:14:55 +09:00]])
<http://nha.courant.nu/issue/HD/1932-08-02/edition/0/page/6>
]FIGCAPTION]

>  NIEUWE TIJDREGELING IN INDIë.
>  Per 1 November wordt in Indië oen zóne-
tijdregeling ingevoerd. De zöne-tijden om
vatten volgens Ancta ten eerste een Nieuw-
Guinea-tijd, welke negen uur later is dan
de Middelbare Greenwichtijd, ten tweede een
Molukkentijd, welke 8 1/2 uur later is dan
M.G.T., ten derde een Celebcstijd, welke 8
uur later is dan M. G. T., ten vierde een Java-
tijd, welke 7 1/2 uur later is dan M.G.T., ten
vijfde een Zuid-Sumatra-tijd, welke 7 uur
later is dan MG.T, en ten zesde een Noord-
Sumatratijd, welke 6 1/2 uuh later is dan
M.G.T.

]FIG]

- [396] [[時差の表]]より
-- [391] [TIME[1913年][year:1913]] [CITE[地学雑誌]]
-- [393] [TIME[1932年][year:1932]] [CITE[ラヂオ年鑑]]
-- [395] [TIME[1934年][year:1935]] [CITE[天文年鑑]]
-- [16] [CITE[東洋灯台表]]
- [106] 
-- [105] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和14年]] ([TIME[2016-04-05 01:18:04 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1255562/26>
-- [104] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和15年]] ([TIME[2016-04-05 01:15:31 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1255573/26>
-- [103] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和16年]] ([TIME[2016-04-05 01:13:30 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184177/27>
-- [102] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和17年]] ([TIME[2016-04-05 01:11:48 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184172/26>
-- [101] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和18年]] ([TIME[2016-04-05 01:02:50 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184175/27>
-- [97] [CITE@ja[国立国会図書館デジタルコレクション - 暦. 昭和19年]] ([TIME[2016-04-05 00:55:37 +09:00]] 版) <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184173/26>
- [322] [CITE[岸幸一コレクション目録検索KC001111 布告第六号 日本時間使用ニ関スル件 昭和17年3月27日]] ([TIME[2016-06-25 22:18:34 +09:00]]) <http://d-arch.ide.go.jp/infolib5/meta_pub/G0000008KISHIDB_KC001111>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[387] [SRC[>>322]]
]FIGCAPTION]

> 布告第六號
> 日本時間使用ニ關スル件
> 第一條 四月一日零時(日本時間)以降日本時間ヲ使用ス依テ日本時間ノ爪哇時間ニ對スル時差一時間半ナルニ因リ直チニ時計ヲ規正スヘシ

> 第四條 本布告ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
> 昭和十七年三月二十七日
> 大日本軍司令官
]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[320] [CITE[日本語訳:インドネシア中学校社会科教科書「独立準備の過程」:私の好きなインドネシア]]
([TIME[2016-06-25 21:55:29 +09:00]])
<http://www.geocities.jp/indo_ka/buku_pelajaran/sma/m_bahasa_jepang.html>
]FIGCAPTION]

> ※文中の時刻について:独立宣言を行った時刻(1945年8月17日10:00)等、教科書原文では時刻を「WIB(インドネシア西部標準時間:Waktu Indonesia Barat)」~一般的なインドネシア標準時~と表記していますが、当時(日本占領下)は東京時間(WIBプラス2時間)が採用されていたはずであり、どちらなのかよく分かりません。独立宣言は東京時間でいうと、全く同じ10時に行われたのか?それともWIBの10時(つまり東京時間12時)だったのか?
> '''['''2008年3月15日追加↓
> 次の書籍によれば、独立宣言を行った時刻「10:00」は東京時間と同じとのこと。つまり、今のインドネシア時間(インドネシア西部標準時)では「08:00」。
> ・"スカルノ インドネシア「建国の父」と日本" 後藤乾一・山崎功著、吉川弘文館。p.120。

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[321] [CITE[皇紀2605年の表記:インドネシア中学校社会科教科書「独立準備の過程」:私の好きなインドネシア]]
([TIME[2016-06-25 22:06:08 +09:00]])
<http://www.geocities.jp/indo_ka/buku_pelajaran/sma/m_k2605.html>
]FIGCAPTION]

> さて、独立宣言の日付(年号)が"05"となってます。これは日本の皇紀2605年(=西暦1945年)の下二桁を表記したもの。1942年~1945年の日本軍占領下では皇紀の使用や東京時間(現在のジャカルタ時間より2時間早い)の採用といった政策がとられていました。
> 独立宣言が行われた8月17日は、日本が無条件降伏した8月15日より後でしたが、皇紀や東京時間の使用は、連合国軍がインドネシアへ上陸する同年8月末まで継続されていたようです。

> Detik Proklamasi (2006年9月9日付けSuara Merdeka紙の投書から。あまり長くありませんので全訳を掲載します。)
> 独立宣言、その時
> 歴史の原則であり、また重要なことであるから、私は次のことをはっきりさせておきたい。つまり、インドネシア共和国の独立が宣言されたその時は東京時間であり、{現在の}ジャワ時間より2時間早かった。1945年8月30日に連合国軍(先遣隊であり、本隊の到着はこれより後)が上陸するまで東京時間が使われていたのだ。
> 独立宣言の時間は東京時間の朝10時であり、ジャワ時間では朝8時だった。

> 在日本インドネシア大使館の式典でも、2006年から独立記念日の日付を「17-08-05」(オリジナル宣言文の日付)にして読み上げているようですね。さらに驚いたことに、時刻まで当時の時刻(東京時間午前8時)に合わせた式典を昨年(2007年)からやっていたとは!

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[399] ([TIME[2014-02-24 20:58:02 +09:00]])
<http://www.niod.nl/sites/niod.nl/files/dagboekenbuitendekampen_jp.pdf>
]FIGCAPTION]

> ハンペル
> 1942年3月30日
> また新しいことが。私たちは明日からニッポン時間を使用しなければなりません。ちょうど今、
夜の7時ですが、明日の晩のこの時間は8時半です。私は、ひとつの目覚まし時計はそのままにし
ておいて、他のをニッポン式にするつもりです。それともこれはエープリルフールの冗談なのか
しら? 

;; ハンペル氏は当時バタビア在住。

> ヒューセン
> 1944年3月18日
> 今晩ニッポン時間の1時、あるいは11時半(旧時間)、またサイレンが鳴り、慌ただしくヒーレ
> ン通り486にニッポン人の隊列などが来た。すべて真っ暗闇、なぜなら街灯はもうないからだ。残
> 念ながら他には何も起こらなかった。でも私たちにとって何か良いことを意味することを願う、
> そしてマリオンに支援と力を与えられることも願っている。4時(旧時間)、解除の合図となっ
> た。…中略… 今朝はたくさんの飛行機、演習あるいは深刻?この飛行は、山の手ではほとんど
> 気がつかない。 

]FIG]

- [402] [CITE@nl[Haarlem's Dagblad | 1 augustus 1949 | pagina 1 - Krantenviewer Noord-Hollands Archief]] ([TIME[2016-07-01 00:52:39 +09:00]]) <http://nha.courant.nu/issue/HD/1949-08-01/edition/0/page/1>
- [397] [CITE[Keputusan Presiden Nomor 41 Tahun 1987]] ([TIME[2016-06-30 22:58:18 +09:00]]) <http://peraturan.go.id/keppres/nomor-41-tahun-1987.html>
- [348] [CITE[KEPUTUSAN PRESIDEN REPUBLIK INDONESIA NOMOR 41 TAHUN 1987 TENTANG PEMBAGIAN WILAYAH REPUBLIK INDONESIA MENJADI 3 (TIGA) WILAYAH WAKTU]] ([TIME[2010-10-07 14:49:56 +09:00]]) <http://dapp.bappenas.go.id/upload/pdf/KEPPRES_1987_041.pdf>
- [422] [CITE[East Timor may be late for its millennium]] ([[ETAN/US]]著, [TIME[2016-07-02 20:22:56 +09:00]]) <http://etan.org/et99c/december/26-31/30ETMAY.htm>
([[Reuters]] [TIME[1999年12月30日][1999-12-30]]配信記事)

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[427] [CITE[United Nations Daily Highlights, 00-08-16]]
([TIME[2016-07-02 20:42:03 +09:00]])
<http://www.hri.org/news/world/undh/2000/00-08-16.undh.html>
]FIGCAPTION]

> EAST TIMOR SHIFTS TIME ZONE
> The Cabinet of the East Timor Transition Administration decided today to advance East Timor's time by one hour.
> The time change, which will be permanent, with no seasonal adjustment, will happen at midnight on Saturday, September 16. The decision for the change was taken to promote energy saving and to bring East Timor in line with the regional time zone.

]FIG]

- [405] [CITE@en[tz/asia at master · eggert/tz]] ([TIME[2016-07-01 19:43:24 +09:00]]) <https://github.com/eggert/tz/blob/master/asia#L849>
- [407] [CITE@en[History of rail transport in Indonesia - Wikipedia, the free encyclopedia]] ([TIME[2016-06-14 04:29:39 +09:00]]) <https://en.wikipedia.org/wiki/History_of_rail_transport_in_Indonesia>
- [376] [CITE[Apostrophe: History of Time Distribution in Indonesia]] ([TIME[2016-06-04 08:40:24 +09:00]]) <http://apostrop.blogspot.jp/2013/02/sejarah-pembagian-waktu-di-indonesia.html>
- [368] [CITE[Time history in Indonesia]] ([TIME[2016-06-27 00:11:46 +09:00]]) <https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:r81d7itVb08J:https://hapsoroagung.files.wordpress.com/2009/04/9-riwayat-waktu-di-indonesia.doc>
- [382] [CITE@id[Satu Nusa, Satu Waktu]] (JUM'AT, 16 MARET 2012, 20:19 WIB [TIME[2016-06-28 00:01:15 +09:00]]) <http://sorot.news.viva.co.id/print_detail/printing/296984-satu-nusa--satu-waktu>
- [401] [CITE@en[Satu Waktu, Satu Indonesia | RUMAH OPINI]] ([TIME[2016-07-01 00:39:49 +09:00]]) <https://lautanopini.com/2012/03/19/satu-waktu-satu-indonesia/>
- [364] [CITE@id[Indonesia Pernah Ubah 9 Kali Zona Waktu]] ([[PT. VIVA MEDIA BARU - VIVA.co.id]]著, [TIME[2016-06-26 23:15:49 +09:00]]) <http://bisnis.news.viva.co.id/news/read/317786-indonesia-pernah-ubah-9-kali-zona-waktu>
- [373] [CITE@en-gb[Indonesia Sudah 9 Kali Ubah Zona Waktu Dan Akan Mengubahnya Lagi - Madinatuliman.com Balikpapan]] ([TIME[2016-06-27 00:01:56 +09:00]]) <http://madinatuliman.com/4/2/195-sudah-9-kali-ubah-zona-waktu-dan-akan-mengubahnya-lagi.html>
- [316] [CITE@en[Time in Indonesia - Wikipedia, the free encyclopedia]] ([TIME[2016-06-24 08:12:38 +09:00]]) <https://en.wikipedia.org/wiki/Time_in_Indonesia>
- [317] [CITE[Time Standard]] ([TIME[2009-11-25 10:42:54 +09:00]]) <http://time.kim.lipi.go.id/>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[251] [CITE@ja[インドネシア国内の時差(3つの時間帯)を統一するようです: インドネシア居座り日記]]
( ([TIME[2016-06-14 20:30:00 +09:00]]))
<http://blog.ishizuka-takao.net/article/56143733.html>
]FIGCAPTION]

> 現在インドネシアで使われている3つの時間帯(WIB=GMT+7、WITA=GMT+8、WIT=GMT+9)を、2012年10月28日(日)に WITA(バリ・ロンボク・スラウェシなどで使ってる中部標準時)に統一するようです。
> GMT+8 はシンガポールやマレーシアでも使われてる時間帯なんで、政府はこの時間帯統一で経済の拡大も目論んでるようです。
> 現在 WITAエリア(GMT+8)に住んでる我々にとっては大きな影響はなさそうですが、飛行機の時刻表を見たりテレビ番組の予告などを見るときには時差を考える「1秒くらい」が節約できるのかもしれませんね。(^^ゞ

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[FIGCAPTION[
[318] [CITE[インドネシア 宗教間対話会議 Interreligious Dialogue, Indonesia]]
([TIME[2016-06-06 16:03:27 +09:00]])
<http://subsites.icu.ac.jp/people/morimoto/photoalbum/Indonesia1.html>
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> なぜか時計が二つあり、それが微妙にずれています。「インドネシア風の緩さかな」 と思っていたら、いえいえ、ちゃんと理由があるのです。一つはインドネシア標準時。といっても国土が東西に長いので、地方時が3つある。ところが、2地方の中間にあるこの村では、ご当地時間が正確に出ない。それで、もう一つの時計を使うのだそうです。イスラーム信仰にとって正確な時間を知るのはとても大切なことらしい。

;; [319] 写真に写っているのは 12:10 と 12:33

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[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[325] [CITE[TOKADA]]
([TIME[2011-11-03 20:22:09 +09:00]])
<http://tokada.net/mangaku/mg4.html>
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> 東西に長いインドネシアは時差三時間。昔首都とスマトラは一時間遅れ、バリは一時間進んだ時刻だったから平等に六時に朝夜交代した。島が動いたわけでもないのに今は西部標準時(WIB)で時差はない。スマトラ・メダンの日の出は七時過ぎ、バリの日没は夕方五時。
> シンガポールはジャカルタの西にあるのに一時間早い御都合主義。
> 時はうつろうものか。どうもそうらしい。断食明け新年到来(Hari Idul Fitri)は分秒単位の正確さで報道されるとゆうのに。間違って更送された長官もいた程だ。

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]REFS]

* 周辺地域

[1] [[東南アジアの標準時]]も参照。

[2] [[マレーシアの標準時]]、[[フィリピンの標準時]]、[[大洋州の時間帯]]も参照。

* メモ

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[7] [CITE@ja[独立宣言日の国旗掲揚は日本兵が行った?:私の好きなインドネシア]]
([TIME[2016-07-04 12:57:08 +09:00]])
<http://www.geocities.jp/indo_ka/buku_pelajaran/bendera_bangsa.html>
]FIGCAPTION]

> いつまで皇紀や日本時間を使い続けていたのか興味深いところです。次の新聞記事(投書)によれば、1945年8月末~9月始めあたりまでだった模様。
> Detik Proklamasi (2006年9月9日付けSuara Merdeka紙の投書)

]FIG]



[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[34] [CITE[憧れのコモド島]]
([TIME[2007-01-21 20:02:13 +09:00]])
<http://www.sakuranusagi.tv/komodo.html>
]FIGCAPTION]

> 空港の時計を見て時計をあわせるが、後程、あってなかったことが判明。
> ていうか、どこの時計が正しいのか、インドネシアに現地時間が幾つあるのかもわからない・・・行く先々で時計がずれてる・・・
> 空港でずれてるのはどーかと思うヨ
> 時計よりも周囲の人の流れで確認!!これ、基本。
> あわせてもあわせても時計はずれていくよ。
> (確かインドネシアには時差の線は3だったと思うのに)

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[35] [CITE@ja[バリ島思い出のSHOT「Kabar Kabar ~帰国後のFOTO便り~」2008年度]]
([TIME[2015-04-24 10:35:40 +09:00]])
<http://www.arunabhuana-bali.com/index/kabar5.htm>
]FIGCAPTION]

> バリ島の「時計」ってかなりアバウト?私が日本から持っていった時計/サリヤさんの時計/お店の時計/ホテルの時計/空港の時計、どれもそれぞれ別の時刻をさしていて、思わず笑ってしまいました。

]FIG]


[57] [CITE@en[Remove many invented abbreviations in 'asia']]
([[eggert]]著, [TIME[2017-01-14 04:37:24 +09:00]])
<https://github.com/eggert/tz/commit/1b99dcde6342dd10969041b32b00b813d4f4a36e>

[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[63] [CITE[ただいま出張中 ]]
(2000.10.8 [TIME[2015-02-25 08:21:55 +09:00]])
<http://hassamugawa.com/etimor01.html>
]FIGCAPTION]

> 時差はありません。日本と同じ時間帯です。

]FIG]


[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[69] [CITE[ほぼ日刊イトイ新聞-ダーリンコラム]]
([TIME[2017-06-28 00:43:33 +09:00]])
<http://www.1101.com/darling_column/2005-06-06.html>
]FIGCAPTION]

> ほぼ日刊イトイ新聞
> という文字の、すぐ下に、
> 日本語を読める世界のみなさん、はじめまして!
> 1998年6月6日午前0時(バリ島時間)、
> このホームページは放送開始しました。 
> と記されているのはごぞんじでしたか?
> この(バリ島時間)というのは、実際はウソで、
> たしか深夜の0時をとっくに過ぎて、
> 日本時間の朝になったころに
> 第1回の「ほぼ日」は送信されたのですが、
> 「ほぼ」だとか「バリ島」だとかいう
> のほほんとした単語があれば、
> 「ま、いんじゃないの」なんて、
> おだやかに許してもらえるだろう、と。
> そんな気持ちで、「ほぼ日」はスタートしたのです。
> なぜここで、ボラボラ島でもなくオアフ島でもなく、
> 伊豆七島でもルバング島でもなくバリ島なのか、といえば、
> ぼくがほんとうにバリが好きだった
> というだけのことなのですが。

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