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[10] [DFN[[CODE(charname)[[[IDENTIFY REVISED REGISTRATION]]]]]] ([DFN[[CODE(charname)@en[[[IRR]]]]]])
は、文字集合の[DFN[[[更新番号]]]]を表すものでした。
[[指示シーケンス]]の直前に置く[[エスケープシーケンス]]でした。
* 概要
[11]
:[[名前]]:[CODE(charname)@en[[[IDENTIFY REVISED REGISTRATION]]]]
:[[日本語通用名称]]:[CODE(jcharname)[[[改訂版の識別]]]]
:[[略号]]:[CODE(charname)@en[[[IRR]]]]
:[[符号化表現]]:
[CODE(char)[[CODE(charname)@en[[[ESC]]]] 02/06 [VAR[[[Ft]]]]]]
([[6F]] 型[[エスケープ・シーケンス]])
[REFS[
- [12] [[JIS X 0202]]:1998
-- [CSECTION[14.5 登録文字集合の改訂番号の識別]]
]REFS]
[13] [CODE(charname)@en[[[IRR]]]] は [[ISO-IR]]
に登録されている[[文字集合]]の[[改訂番号]]を識別します。
[SRC[[[JIS X 0202]]:1998 14.5]]
[14] '''文字集合の改訂''':
ここでいう[[文字集合]]の改訂とは次のように定められています
[SRC[[[JIS X 0202]]:1998 14.5]]。
- [[文字]]の追加だけが許されます。
- [[ISO 2375]] の手続きにより登録済み集合の改訂として登録しなければなりません。
- 現行版と上位互換性が無い場合は改訂ではありません。
[15] '''構文''':
[CODE(charname)@en[[[IRR]]]] は、
[[符号化制御機能集合]]を[[指示]]する [CODE(charname)@en[[[CZD]]]]
又は [CODE(charname)@en[[[C1D]]]] か、[[符号化図形文字集合]]を[[指示]]する
[CODE(charname)@en[[[G[VAR[n]]D[VAR[m]]]]]] か
[CODE(charname)@en[[[G[VAR[n]]DM[VAR[m]]]]]] の直前に置きます。
その直後に置かれた[[指示]]機能によって[[指示]]が行われる[[文字集合]]の改訂番号を
[CODE(charname)@en[[[IRR]]]] が識別します。
改訂番号は 1〜63 で、 [CODE(char)[04/00]]〜[CODE(char)[07/14]]
に対応します。
[SRC[[[JIS X 0202]]:1998 14.5.2]]
[16] [CODE(charname)@en[[[IRR]]]] と[[指示]]機能を組合せることにより、
古い[[装置]]や[[システム]]も新しい版を認識できます。
[SRC[[[JIS X 0202]]:1998 14.5.2 参考]]
[17] >>16 つまり[[装置]]や[[システム]]は未知の
[CODE(charname)@en[[[IRR]]]] を無視しても良いということのようです。
[18] ([[ISO/IEC2022]]:1994 14.5)
文字集合に文字の追加''だけ''が行われて、それが
[[ISO2375]] により [[ISO-IR]] に登録されている時に、 IRR
を使って更新文字集合を識別出来ます。
=revised-designation = IRR designation
=IRR = ESC %x26 F ;; IDENTIFY REVISED REGISTRATION
=F = %x40-7E
=designation = <[[ISO-IR]] に登録された[[文字集合の指示]]列 ([[C0]], [[C1]], [[G0]]〜[[G3]])>
*IRR が登録されている文字集合
,72 ,"Third Supplementary Set for Videotex, (Mosaic), CCITT",ESC <I> d
,173 ,"Third supplementary set of Mosaic Characters/ Videotex and Facsimile",ESC & @ ESC <I> d
,67 ,Additional Control Functions for Bibliographic Use according to ISO 6630 ,ESC " B
,124 ,Upward Compatible Version of ISO 6630 (Registration 67) ,ESC & @ ESC " B
,87 ,JIS X 0208-1983 ,ESC $ [<I>] B
,168 ,JIS X 0208-1990 ,ESC & @ ESC $ [<I>] B
*その他の IRR と文字集合
,73,C1 Control Set of ISO 6429-1983 ,ESC 02/02 04/03
,--,[[ISO/IEC6429]]:1992 C1 文字集合 ,ESC 02/06 04/00 ESC 02/02 04/03
[1] [[ISO/IEC6429のC1文字集合]]は、 ISO/IEC 6429:1992
において文字の追加と''削除''を伴う非互換な変更が行われました。
ISO/IEC 6429:1992 や [[JISX0202]]:1998
によるとこの新しい文字集合の[[指示]]・[[呼び出し]]シーケンスは上に示した改訂番号つきのものです。
* 誤り処理
[8] この改訂番号つき文字集合は [[ISO-IR]]
に登録されていませんし、文字の追加のみの変更が改訂として認められるという
[[ISO/IEC2022]] の規定に違反します。
- [2] この改訂版号のエスケープ・シーケンスって、他のエスケープ・シーケンスとは違って直後のエスケープ・シーケンスに作用しますよね。直後に[[指示シーケンス]]がこなければ誤りなんですが、どう処理したら良いんでしょう? 単に捨てるだけでいいのかな。
- [3] >>2 他にどうしようもないような。表示しても仕方ないし。
- [4] 未知の更新シーケンスに遭遇したらどうすればいいのかも ISO/IEC 2022:1994 では規定されていません。無視して自分の知ってる版とみなして良いのかどうか。
- [5] 更新シーケンスが定義される 1994年版より前の ISO 2022 に対応した実装は更新シーケンスをどう扱えばいいのかもよくわかりませんね。まあそんなものが定義されているはずもないのですけど、古い実装は使われつづけるわけで。
- [6] >>5 もちろん正解は古い実装は捨てる、でしょう。
- [7] でも結局そしたら更新シーケンスの存在意義って謎。 >>4 が認められない限り、恩恵を受けるのは 1994 以前の古い実装だけですよ。あ、でも、書体を差分で実装しやすくするっていう効果もあるかもな。
* 実態
[9] [[IRR]] はほとんど使われませんでした。 [[JIS X 0208]] の実装のほとんどは、
[[IRR]] なしの ESC $ B のまま [[JIS X 0208]]-1990 を実装 (= 2文字追加) していました。