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[16]
[[日本語]]を表す[[言語タグ]]は、 [DFN[[CODE(lang)@en[ja]]]] です。
* 基本値
** [CODE[ja]] (言語タグ)
[81] [CODE[ja]] は[[日本語]]を表す [[ISO 639]] [[言語符号]]であり、
[[言語タグ]]であります。
[82] 特に細かい指定が必要ないときはこれを使います。
** [CODE[ja-JP]] (言語タグ)
[21] [[日本国]]で使われる[[日本語]]と特に明記する必要がある場合は、
[[言語タグ]]
[DFN[[CODE(lang)@en[ja-JP]]]] を使うことができます。
;;
[22] [[BCP 47]] によれば、必要性がなければ省略できます。
[SEE[ [[言語部分タグと地域部分タグの組合せ]] ]]
[59]
実際には、[[日本国]]以外で[[日本語]]が使われる場面は多くなく、
しかも[[国]]の違いを明示する必要がある場面はその中でもわずかなので、
[CODE[ja]]
とだけ書くのが一般的です。
[60]
特定のプログラムの仕様等で[[地域部分タグ]]が必須な場合や、他の[[言語タグ]]との統一性のため[[地域部分タグ]]を明示したいような場合もあって、
[CODE[ja-JP]] が使われることもままあります。
しかしそうした事情がなければ、短くて必要十分である [CODE[ja]]
が望ましいと考えられます。
** [CODE[ja_JP]] (POSIX ロケール識別子)
[58]
[[POSIX locale]] [DFN[[CODE[ja_JP]]]] は[[日本国]]の[[日本語]]の[[ロケール]]を表します。
[61]
[[POSIX]] では[[言語符号]]と[[国符号]]を組み合わせて両方明記するのが一般的です。
[62]
稀に誤って[[言語タグ]] [CODE[ja''_''JP]] が使われることがあります。
(この誤りは[[日本語]]以外の[[言語タグ]]でもみられます。)
[[言語タグ]]の構文に違反しており、明確な誤りです。
;; [63] [[言語タグ]]の実装の多くはこれに対応しておらず、未知の[[言語]]とみなして処理します。
** [CODE[jp]] (言語タグ)
[7]
[DFN[[CODE[jp]]]] は、
よく誤って使われる[[日本語]]を表しているらしい[[言語タグ]]です。
[39] 正しくは [CODE[ja]] です。
[64]
[[国符号]]が [CODE[JP]] なので、よく[[日本語]]も誤って [CODE[jp]] と記述されるのです。
[65]
多くの実装は [CODE[jp]] に対応しておらず、未知の[[言語]]とみなします。
[NOTE[
[66]
なお、[[日本語]]を [CODE[ja]] と表し [CODE[jp]] と表さないのは [[ISO 639]]
[[言語符号]]の仕様に過ぎず、人間同士で便宜上用いる略号や、
[[ISO 639]] 以外の[[言語符号]]で[[日本語]]を 「jp」「JP」
と表すことは必ずしも誤りではありません。
[67]
ただ、紛らわしい表現であることは確かです。
また、[[日本語]]のことを人間同士で「JP」や「JA」と略すのは、
[[英語]]話者の間でも、[[日本語]]話者の間でも、
一般的な表現ではないので、伝わりやすいとはいえません。
確実に伝わるといえる場面以外では避けるべきです。
]NOTE]
-*-*-
- [48] 手元の [[WinIE]] 1.0〜3 は [CODE(lang)[[[jp]]]] という間違った値を送ります。
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[6] [CITE@jp[正規表現による置換]] ([TIME[2007-02-27 21:02:32 +09:00]] 版) <http://fstyle.ddo.jp/FT/JavaScrip/replace-match.html>
]FIGCAPTION]
>
[PRE(HTML code)[
<html lang="jp">
]PRE]
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[5] [CITE@en[音声認識文法の作成方法 — OpenHRI Manual]]
([TIME[2015-09-26 15:10:32 +09:00]])
<http://openhri.readthedocs.io/en/latest/workingwithgrammar-ja.html>
]FIGCAPTION]
> <lexicon version="1.0"
> xmlns="http://www.w3.org/2005/01/pronunciation-lexicon"
> xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
> xsi:schemaLocation="http://www.w3.org/2005/01/pronunciation-lexicon
> http://www.w3.org/TR/2007/CR-pronunciation-lexicon-20071212/pls.xsd"
> alphabet="x-KANA" xml:lang="jp">
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[138] [CITE@jp[KinKi Kids オフィシャルサイト / Johnny's Entertainment]]
([TIME[2016-07-13 19:24:25 +09:00]])
<http://je-kinkikids.com/>
]FIGCAPTION]
> <html lang="jp">
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[8] [CITE@jp[TBS NEWS]]
([TIME[2019-08-24 17:51:04 +09:00]])
<https://news.tbs.co.jp/>
]FIGCAPTION]
> <html class="gs-fontSmall" lang="jp">
]FIG]
[68]
また、 [CODE[Accept-Language:]] に相当する [[Webブラウザー]]の設定に自分で
[CODE[jp]]
を追加している人も稀にいるようです。
** [CODE[jpn]] (言語タグ)
[87]
[DFN[[CODE[jpn]]]] は[[日本語]]の [[ISO 639]] 3文字符号です。
[[言語タグ]]としては使えませんが、極めて稀に使われることがあります。
** [CODE[japanese]] (言語タグ)
[83]
極めて稀に[[言語タグ]] [DFN[[CODE[japanese]]]] が使われることがあります。
[84]
[[言語タグ]]の構文に違反しており、誤りです。
[85]
対応している実装はみたことがありません。
** [CODE[日本語]] (言語タグ)
[88]
極めて稀に[[言語タグ]] [DFN[[CODE[日本語]]]] が使われることがあります。
[89]
[[言語タグ]]の構文に違反しており、誤りです。
[90]
対応している実装はみたことがありません。
** [CODE[jpx]]
[129]
[[日本語族]]を表す[[ISO 639]] [[言語符号]] / [[IETF言語タグ]]
[DFN[[CODE[jpx]]]]
があります。
* 日琉諸語の記述法
[30] 日本語の方言にも星の数ほど種類がありますから、全部 ja-[VAR[foo]]
にすると大変なことになります。
一つの提案として、[[日本国]]内の地域を主要な使用域とする方言は
ja-JP-[VAR[大地域名]]-[VAR[*]] とし、[VAR[大地域名]]としては地域名
([CODE[kansai]] など), 現行の47[[都道府県]]名, [[明治時代]]の旧[[国名]]くらいに制限し、それ以上の細かいものは地域的あるいは言語的に近いものの小分類としてはどうでしょう。
[24] ただ、[[大阪弁]]を [CODE(LANG)[ja-JP-oosaka]] にするのか
[CODE(LANG)[ja-JP-kansai-oosaka]] にするのかみたいな話になりますが。
- [25] >>24 大阪弁は有名だから関西弁とは独立させてもいいかも・・。
だけど結局線引き問題は一杯出てきそう。
- [26] >>24 [CODE[oosaka]] より [CODE[osaka]] がイイとか言う意見もありそう。
- [27] [CODE[ja-Kana]] (片仮名) って嫌な名前だなぁ。 ISO 15924 の馬鹿野郎〜
- [28] >>27 こういうのもあると、「小学3年生に習う漢字まで」みたいなのも欲しい気がするが・・・。
- [29] >>28 そういうのを見ると、やぱーり用字系は別指定にしる! とか言いたい気がするが。。。 (この文は [CODE(LANG)[ja-2ch]] に札付けするのが(・∀・)イイ!!)
- [31] >>27-29 といふことで[[用字系札]]に分離しませう。 (この文は [CODE(LANG)[ja-desumasu]]+[CODE(SCRIPT)[Japn-ja-old-kana]] にして下さると嬉しう存じます。)
- [32] >>23-26 ラテン文字3〜4文字の[[都道府県名符号]]を使うのが良い。
- [33] [CODE(LANG)[ja-JP-TKY-shibuya-slang]] 渋谷の女子高生の言葉
- [34] >>33 特に時代を指定したければ [CODE(LANG)[ja-JP-TKY-shibuya-slang-2002]] とするとか。
- [36] <http://pc3.2ch.net/test/read.cgi/hp/1031743538/133-136>
- [41] [CODE(lang)[ja-trad]]: >>37
- [42] >>41 の使い方は言語と用字系の独立性を欠いてるからお勧めしがたいけど、手軽なのはいいことだ。
- [43] >>34 の書き方を使えば、2ch 閉鎖騒動の頃の言葉遣いを [CODE(lang)[ja-2ch-2001-08]] とか表せて(・∀・)イイ!
[35] [[言語タグの一覧]]も参照。
[38]
「日本語 平成22年正書法」
「近代日本語」
「日本語候文」
「日本語片仮名漢字混じり文」
「日本語 旧字体現代仮名遣い」
「日本語 お嬢様言葉」
「日本語総ルビ」
のような違いも[[言語タグ]]で記述したいなあ。
[44] [CITE@en[ja (Language tag) - SuikaWiki Data]]
([TIME[2016-03-15 16:18:53 +09:00]] 版)
<https://data.suikawiki.org/lang/ja>
[40] [CITE@en[ja-JP (Language tag) - SuikaWiki Data]]
([TIME[2016-03-15 16:19:55 +09:00]] 版)
<https://data.suikawiki.org/lang/ja-JP>
* 地域言語の識別子
** 津軽弁の識別子
- [125] [CITE@en[遊び心ある任意の言語を追加するには | Drupal Groups]], [TIME[2024-04-03T14:00:31.000Z]], [TIME[2024-04-03T14:02:28.565Z]] <https://groups.drupal.org/node/508772>
[126] >>125 は[[津軽弁]]を追加しようとしたものの、[[言語タグ]]がわからず、(おそらく)断念しています。
[127]
[[言語タグ]]体系が整備されていないことで自分の使いたい言語を自由に使えないという実害の1事例といえ、
由々しき事態です。
** 関西弁の識別子
[2] [DFN[[CODE[[[ja_KS]]]]]] は、 [[Facebook]] が[[関西弁]]を表すために使っている
[SRC[>>1]] [[ロケール]]の識別子です。
[REFS[
- [1] ([TIME[2015-04-24 22:04:08 +09:00]] 版)
<https://www.facebook.com/translations/FacebookLocales.xml>
]REFS]
[3] 他の [CODE[[[ja_JP]]]] などは [[POSIX]] の[[ロケール]]と同じですが、
[CODE[[[ja_KS]]]] は [[Facebook]] 独自のもので、 [[Facebook]]
以外のシステムでは使えません。
;; [11] [[POSIX]] では [CODE[KS]] の部分は [[ISO 3166]] の[[国符号]]を使うことになっています。
将来もし [CODE[KS]] なる[[国符号]]がどこか新しい[[国]]に割り当てられ、
そこで[[日本語]]が使われるようになると、衝突します。
-*-*-
[13]
[[Webブラウザー]]の
[CITE[[[Vivaldi]]]]
は、
[DFN[[CODE[ja-KS]]]]
という[[ロケール識別子]]を使っています。
[SRC[>>12]]
[14]
[[BCP 47]] [[言語タグ]]のような構文ですが、
[[BCP 47]] [[言語タグ]]として使われることもあるのかどうか不明。
[15]
[[Android]] 関連のファイルでは [[Android]] の[[ロケール]]形式により
[DFN[[CODE[ja-rKS]]]] となっています。 [SRC[>>12]]
[REFS[
- [12]
[CITE@en[Search · ja-KS · [[GitHub]]]], [TIME[2022-11-10T03:48:40.000Z]] <https://github.com/ric2b/Vivaldi-browser/search?q=ja-KS>
]REFS]
[20]
[CITE@ja[関西弁のネイティブスピーカー・ボランティア翻訳者、大募集(しました)! | Vivaldiブラウザ]], [TIME[2024-01-22T10:35:01.000Z]] <https://jp.vivaldi.net/announcement/kansai_translator/>
-*-*-
[4] [[BCP 47]] [[言語タグ]]として、
[DFN[[CODE(lang)@en[ja-JP-kansai]]]]
が使われることがあります。
[9] [[IANA登録簿]]には未登録です。
[[言語タグ]]の古い[[仕様書]]では正当な[[言語タグ]]だったのですが
[WEAK[(当時は未登録でもOKだった)]]、
その後の仕様の[[非互換変更]]のせいで、本稿執筆時点では非[[妥当]]な[[言語タグ]]になってしまっています。
;; [10] といっても[[言語タグ]]の[[妥当性]]を検証する実装は、[[適合性検査器]]以外では、
実在するのか怪しいレベルなので、実用には支障がありません。
-*-*-
-
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[106] [CITE@ja[[[lang]]属性 * HTMLリファレンス]]
([[KURAGEYA]] 著, [TIME[2012-09-13 22:17:35 +09:00]] 版)
<http://kurageya.fc2web.com/web/tag/zlang.html>
]FIGCAPTION]
> ja-osaka (日本の大阪弁)
]FIG]
-- [17] 消滅確認 [TIME[2022-12-04T04:33:58.800Z]]
-- [18] [CITE@ja[lang属性 * HTMLリファレンス]], [[KURAGEYA]], [TIME[2022-12-04T04:33:39.000Z]], [TIME[2004-10-20T12:53:52.378Z]] <https://web.archive.org/web/20041020125348/http://kurageya.fc2web.com/web/tag/zlang.html>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[107] [CITE[lang=lang - 言語指定]]
([TIME[2015-01-27 01:19:19 +09:00]] 版)
<http://www.tohoho-web.com/html/attr/lang.htm>
]FIGCAPTION]
> ja-osaka(大阪弁)
> x- で始まるコードはプライベートに使用することが許されています。
> x-uchuujin(宇宙人語)
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[108] [CITE[lang=lang - 言語指定ホームページ制作 京都|ホームページ作成のリュウム]]
([TIME[2013-07-23 19:16:53 +09:00]] 版)
<http://www.ryuumu.co.jp/ryuumu/ain/webguide/html/attr/lang.htm>
]FIGCAPTION]
> ja-osaka(大阪弁)
> x- で始まるコードはプライベートに使用することが許されています。
> x-uchuujin(宇宙人語)
]FIG]
-
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[109] [CITE@ja[[[lang]] : 言語指定 | HTML memorandum]]
([TIME[2015-04-26 18:46:15 +09:00]] 版)
<http://html.zanth.net/attribute/lang>
]FIGCAPTION]
> ja-osaka(大阪弁)、en-us(米国英語)
> x- で始まるコードはプライベートな言語として使用することが許可されています。
> x-orelang(自分が勝手に作った言葉)
]FIG]
-- [19] 消滅確認 [TIME[2022-12-04T04:32:58.600Z]]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[110] [CITE@en[locale/test_tag.rb at master · mutoh/locale]]
([TIME[2015-04-26 18:48:16 +09:00]] 版)
<https://github.com/mutoh/locale/blob/master/test/test_tag.rb>
]FIGCAPTION]
> assert_equal Locale::Tag::Rfc.parse("ja-osaka"), lang.to_rfc
]FIG]
** 琉球語の識別子
[86]
[[言語タグ]]
[DFN[[CODE[ja-ryuukyuu]]]]
が[[平成時代]]中期頃に提案されていました。
実用例は見当たりません。
[130]
[[ISO 639]] [[言語符号]] / [[IETF言語タグ]]で[[琉球諸語]]を表すものがあります。
- [DFN[[CODE[kzg]]]] [[喜界島]]
- [DFN[[CODE[tkn]]]] [[徳之島]]
- [DFN[[CODE[ryn]]]] [[奄美大島]]北部
- [DFN[[CODE[ams]]]] [[奄美大島]]南部
- [DFN[[CODE[okn]]]] [[沖永良部島]]
- [DFN[[CODE[yox]]]] [[与論島]]
- [DFN[[CODE[xug]]]] [[国頭]]
- [DFN[[CODE[ryu]]]] [[沖縄本島]]中央
- [DFN[[CODE[mvi]]]] [[宮古諸島]]
- [DFN[[CODE[rys]]]] [[八重山諸島]]
- [DFN[[CODE[yoi]]]] [[与那国島]]
[136]
[CITE[Wikipedia]] で利用しています。
- [140]
[CITE@ja[Template:Lang-yox - Wikipedia]], [TIME[2024-03-20T14:33:32.000Z]], [TIME[2024-04-03T14:34:28.617Z]] <https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:Lang-yox>
-- 「与論島方言 (与論語)」
- [137]
[CITE@ja[Template:Lang-xug - Wikipedia]], [TIME[2024-03-20T14:30:56.000Z]], [TIME[2024-04-03T14:33:40.157Z]] <https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:Lang-xug>
-- 「沖縄北部方言 (国頭語)」
- [139]
[CITE@ja[Template:Lang-yoi - Wikipedia]], [TIME[2024-03-20T14:33:31.000Z]], [TIME[2024-04-03T14:34:14.463Z]] <https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:Lang-yoi>
-- 「与那国語」
* 歴史的言語の識別子
[76]
[[日本語]]の[[古語]]を表す[[言語タグ]]
[DFN[[CODE[ja-classic]]]],
[[平安時代]]の[[日本語]]を表す[[言語タグ]]
[DFN[[CODE[ja-classic-heian]]]]
が[[平成時代]]中期頃に提案されていました。
実用例は見当たりません。
[128]
Old Japanese を表す [[ISO 693]] [[言語符号]] / [[IETF言語タグ]]
[DFN[[CODE[ojp]]]] があります。
[132]
>>131 の例文は
[DFN[[CODE[ojp-Hira]]]]
と
[DFN[[CODE[ojp-Hani]]]]
で[[平仮名]]表記と[[万葉仮名]]表記を区別しています。
[REFS[
- [131]
[CITE@ja[HTML5メモ(2) lang属性/日本語に関係する言語タグ の覚え書き - 血統の森+はてな]], [TIME[2024-04-03T14:15:17.000Z]] <https://momdo.hatenadiary.org/entry/20100526/p1>
]REFS]
* 表記法の識別子
** 読み仮名の識別子
[78]
[[読み仮名]]を表すため[[言語タグ]]
[DFN[[CODE[ja-Kana-JP]]]]
が使われることがあります。
[SRC[>>102]]
[79]
[[読み仮名]]に対する本来表記を表すため
[DFN[[CODE[ja-Hani-JP]]]]
が使われることがあります。
[SRC[>>102]]
;; [80] [CODE[Hani]] は[[漢字]]を表します。[[漢字]]名と説明されており [SRC[>>102]]、
その説明を忠実にあらわしていますが、実際には本来の表記に[[仮名]]や[[ラテン文字]]が含まれることもあり得ると考えられ、
[CODE[Jpan]]
がより適切とも思われます。
[77]
[[ひらがな]]か[[カタカナ]]かを問わないことを示すため
[DFN[[CODE[ja-Hrkt]]]]
が使われることがあります。
[REFS[
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[102] [CITE@ja[Yahoo! ID連携:属性取得API(UserInfoAPI) - [[Yahoo!デベロッパーネットワーク]]]]
([TIME[2015-03-05 15:57:31 +09:00]] 版)
<http://developer.yahoo.co.jp/yconnect/userinfo.html>
]FIGCAPTION]
> given_name#ja-Kana-JP カナ名 profile ユーザーが登録している名のヨミガナを返却します。最大100文字の可変長です。
> given_name#ja-Hani-JP 漢字名 profile ユーザーが登録している名の漢字を返却します。最大100文字の可変長です。
]FIG]
]REFS]
** ローマ字表記の識別子
[91]
[[日本語ローマ字表記]]を表す[[言語タグ]]
[DFN[[CODE[ja-Latn]]]]
が使われることがあります。
** 正字正仮名表記の識別子
[74]
[[平成時代]]中期頃、[[正字正仮名]]文の[[言語タグ]]の提案がいくつかありました。
実用例は見当たりません。
-*-*-
[69]
[CITE[ねこめしにっき(2001年4月中旬)]], [TIME[2006-01-05T18:47:42.000Z]], [TIME[2024-04-03T12:52:06.173Z]] <http://www.remus.dti.ne.jp/~a-satomi/nikki/2001/04b.html#d11n03>
>[SNIP[]]野嵜さんのテキストの引用部分へ [CODE[lang="正字正假名-ja"]] を指定する事にして事無きを得てもよいですか。(笑)
;; [70] 未実施
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[71]
[CITE@ja[あくせくしているびりてい - カナかな団の躁鬱]],
投稿者 [[首領]],
投稿日 2001年07月26日 11時32分,
[TIME[2024-04-03T12:58:41.000Z]] <http://www.aboutworks.com/shokodei/diary/read?200107e03#PrintNo3>
]FIGCAPTION]
>
そこで、現代かなづかいを"ja"、正字正かなを"valid-ja"、ついでに(謎)かなづかいを"nazo-ja"、ってな感じで追加するというのは……駄目ですか……?
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[73]
[CITE@ja[言語コード - カナかな団の躁鬱]],
投稿者 [[首領]],
投稿日 2001年07月26日 16時39分,
[TIME[2024-04-03T13:00:11.000Z]] <http://www.aboutworks.com/shokodei/diary/read?200107e01#PrintNo3>
]FIGCAPTION]
>[SNIP[]]"valid-ja"では駄目ではないですか。
>
よって正字正かなは"ja-nippon"、(謎)かなづかいは"ja-nazo"にしなくてはいけましぇんね。この方法で行くと各地の方言もカバーできそう……。"ja-ibaraki"とか"ja-ohsaka"とか。
;; >>71 を引用
]FIG]
[37]
[[正字正假名]]の[[日本語]]を
[DFN[[CODE(lang)[ja-trad]]]]
と表す提案がありました。
[SRC[>>53]]
[REFS[
- [53] <http://www1.odn.ne.jp/bungaku-shitsu/appendix/diary/d0107-3.html#d010725-8>
-- [54] 消滅確認 [TIME[2024-04-03T12:30:33.000Z]]
-- [55]
[CITE[文学室:1997]], [[satoshii]], [TIME[2024-04-03T12:28:49.000Z]], [TIME[2001-11-23T08:16:08.237Z]] <https://web.archive.org/web/20011123081552/http://www1.odn.ne.jp/bungaku-shitsu/appendix/diary/d0107-3.html#d010725-8>
-- [72] >>71 を引用
]REFS]
** 日時表示
[23] [[元号]]を使うことを明示するために[[言語タグ]]
[CODE(lang)@en[ja-JP-u-ca-japanese]]
を使うことがあります。
;; [57]
明示しないからといって[[和暦]]でないことにはなりません。
[56]
また、
[[日本]]関係の
[CODE[u-nu]]
の値として、
[CODE[jpan]],
[CODE[jpanfin]],
[CODE[jpanyear]]
があります。
[[数字]]表記の方法を明示したいときに[[言語タグ]]に組み入れて使うことができます。
* その他位相言語の識別子
** [CODE[mul-kambun]] (言語タグ)
[92]
[DFN[[CODE(lang)@mul[mul-kambun]]]]は、[[漢文]]用の[[言語札]]です。
[93]
[[平成時代]]中期に定められました。
[94]
[[漢文]]は[[中国語]] (ただし現代中国語ではなく、古典中国語)
としての性質と[[日本語]]としての性質を併せ持っていますから、
[CODE(lang)@en[[[mul]]]]と札付けするのが適当だと考えます。
[95]
[[白文]]、[[訓読文]]、[[書き下し文]]のいずれにも[CODE(lang)@en[[[mul-kambun]]]]を使えます。
これらを区別する必要がある場合のlanguage tagも必要かもしれませんが、どういう名前が良いか検討が必要です。
[[和様漢文]]を区別する必要があるかも検討が必要です。
[96]
[[朝鮮語]]等の、[[日本語]]以外における[[中国語]]は対象外としています。
** [CODE[ja-2ch]] (言語タグ)
[97]
[DFN[[CODE[ja-2ch]]]]
は[[2ちゃんねる語]]を表す[[言語タグ]]です。
[98]
[[平成時代]]中期に独立して方々で考案され使われました。
[134]
当時は [CODE[ja-2ch]] は仕様上も正当な[[言語タグ]]でした。その後 [[IETF言語タグ]]が一般で使われている[[言語タグ]]の実情を調査することもなしに[[非互換変更]]してしまったので、
現在の[[IETF言語タグ]]の仕様では規格違反になってしまいます。
[135]
利用者はこの問題を深刻に捉える必要はありません。
[[非互換変更]]は完全に [[IETF]] のミスです。
[[2ちゃんねる語]]は [CITE[2ch]] の衰退でほぼ[[死語]]で、
今後この[[言語タグ]]が今まで以上に普及するとは考えにくいので、
今更理論上だけの仕様適合性にこだわるより、従来の記述方法との連続性の方が重要です。
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[111] [CITE@ja[<img longdesc=...>について]]
([TIME[2010-11-17 21:33:48 +09:00]] 版)
<http://deztec.jp/x/10/faireal/d11223_2.xml>
]FIGCAPTION]
> 同様の遊びとして、
> <q cite="http://pc.2ch.net/..." lang="ja-2ch">ハゲ銅!ahooのせいでみかかが株をあげたと思われ。</q>
> なんてこともできます。
]FIG]
-
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[113] [CITE[[[Strict-HTML スレッド]] 37]]
([TIME[2015-04-26 22:43:43 +09:00]] 版)
<http://pc8.2ch.net/test/read.cgi/hp/1154869185/839-845>
]FIGCAPTION]
> xml:lang="ja-2ch"
> とすれば2ch語。
]FIG]
-- [45] 移転確認 [TIME[2022-12-04T04:30:49.800Z]]
-- [46] [CITE[[[Strict-HTML スレッド]] 37]], [TIME[2022-12-04T04:30:20.000Z]] <http://pc8.5ch.net/test/read.cgi/hp/1154869185/839-845>
-
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[114] [CITE[[[和泉日記]] 2クール目 ● ペンフロ]]
([TIME[2015-04-26 22:44:33 +09:00]] 版)
<http://ma-na.biz/zzz/r.cgi/diary/1113822368/947>
]FIGCAPTION]
> この日記スレなら2ch語ベースで書かれているので記述するとしたらja-2chか。
]FIG]
-- [47] 消滅確認 [TIME[2022-12-04T04:30:04.100Z]]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[115] [CITE@ja[一行づつタグを書いてHPを完成させるスレ Web制作@ネット関係(1から200までのページです)]]
([TIME[2002-05-18 05:41:00 +09:00]] 版)
<http://viva2ch.net/hp/1010056747-0.html>
]FIGCAPTION]
> <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja-2ch">
]FIG]
[133]
>>131 の例文は [DFN[[CODE[ja-x-2ch]]]] を使っています。
** Mac 用日本語の識別子
[49]
[DFN[[CODE[ja-JP-mac]]]] や
[DFN[[CODE[ja-JPM]]]]
は、 [[Macintosh]] の用語の指針に基づいた[[日本語]]を表す[[ロケール識別子]]として使われることがありました。
[50]
[CITE[L10N FAQ - 日本語パックについて]] <http://www.mozilla-japan.org/jp/l10n/faq/jlp.html#what_is_ja-JP-mac>
[51] [CITE@en[418485 – "ja-jp-mac" is not a valid language code. Please stop using it.]]
([TIME[2015-04-25 17:17:22 +09:00]] 版)
<https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=418485>
[52] [CITE@en[ja-JP-mac (Language tag) - SuikaWiki Data]]
([TIME[2016-03-15 16:20:20 +09:00]] 版)
<https://data.suikawiki.org/lang/ja-JP-mac>
** 子供向け平仮名表記日本語
[105]
[[翻訳]]管理サービス
[CITE[Transifex]]
の対応言語の1つに
「Japanese (Hiragana) (ja-Hira)」
があります。
[SRC[>>112]]
[116]
ただしこの
[CITE[Transifex]]
の言語リストに示された[[符号]]がどのようなものなのかは明記されていません。
構文は
[[POSIX locale]]
識別子に近いようですが、
[CODE[ja-Hira]]
のように
[[IETF言語タグ]]にも見えるものが混じっています。
[117]
この
「Japanese (Hiragana)」
がどのような利用を想定したものなのかはよくわかりません。
[119]
[[プログラミング言語]]プラットフォームで[[子供]]の[[プログラミング教育]]で人気のある
[[Scratch]]
は、これを[[子供]]向けの[[平仮名]]表記の[[日本語]]のために使っているようです。
[SRC[>>118]]
;; [120] [[平仮名]]表記が原則でありつつも、作業が間に合わないときは通常の[[日本語]]で埋める場合もあるようです。
[121]
また、 >>99 では[[やさしい日本語]]のために使っています。
しかし[[やさしい日本語]]は[[平仮名]]表記の[[日本語]]ではなく、[[かな漢字混じり]]なので、
誤用に当たります。
[REFS[
- [112] [CITE@en[Transifex Languages]], [TIME[2024-04-03T13:41:14.000Z]] <https://explore.transifex.com/languages/>
- [118]
[CITE[Japanese translation (日本語の翻訳) - Discuss [[Scratch]]]], [TIME[2024-04-03T13:41:22.000Z]] <https://scratch.mit.edu/discuss/topic/4196/?page=7>
]REFS]
** やさしい日本語
[100]
[[やさしい日本語]]の[[言語タグ]]は
[DFN[[CODE[ja-simple]]]]
が[[令和時代]]初期に提案されています。
[SRC[>>99]]
[101]
[[日本語]]を表す[[言語部分タグ]] [CODE[ja]] と、
簡易化された言語変種を表す[[異体部分タグ]] [CODE[simple]] [SRC[>>103]]
を組み合わせたものです。
[NOTE[
[104]
なお
[DFN[[CODE[ja-basic]]]] も使われている [SRC[>>99]] とありますが、
[[IETF言語タグ]]として出力される場面があったのかは不明。
さらっとコードを眺めた感じは内部用のみで外には出していない ([CODE[ja-JP]] を使っている)
ように見えます。
[122]
このコードは[[日本国]][[東京都]]の運営するウェブサイトだったのですが、
本段落執筆時点で既にサーバーが停止されていて閲覧できません。
[[Internet Archive]]
だと参照しているファイルを読み込めずに、読み込み中の表示から先に進みません。
開発にも運営にも、
行政が公開した情報を次の時代に伝えようという意志がまったく感じられない酷いサイトですね。
[124]
[[ソースコード]]が残っているだけまだ良心的ですが、それも [[GitHub]]
が永続的に保存してくれているからというだけの話なので、
ほんとにたまたま残ったものが少しだけあったということです。
[123]
[[自治体]]のウェブサイト運営の失敗事案として語り継いでいくべきですね。
]NOTE]
[REFS[
-
[103] [TIME[2021-07-18T23:39:45.000Z]], [TIME[2024-04-03T13:35:04.951Z]] <https://www.iana.org/assignments/lang-subtags-templates/simple.txt>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[99] [CITE@en[「やさしい日本語」の言語コードを "ja-simple" に変更 · Issue #1801 · Tokyo-Metro-Gov/covid19 · GitHub]], [TIME[2024-04-03T13:31:46.000Z]] <https://github.com/Tokyo-Metro-Gov/covid19/issues/1801>
]FIGCAPTION]
> likibp commented on Mar 19, 2020
>
-現状、「やさしい日本語」の言語コードは、コード内では "ja-basic" , transifexでは "ja-Hira" を使用しています。
>
-"basic"というサブタグはLanguage Subtag Registryに登録されておらず、"Hira" はその名のとおり平仮名のみの表記を示すサブタグであるため不適切です。
-よって、「やさしい日本語」の言語コードを "ja-simple" に変更することを提案します。
]FIG]
]REFS]
* 関連
[75]
[[アイヌ語]],
[[日本手話]]
* メモ