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[1]
[DFN[HTML 3.0]] は、1995年頃開発が進められていた [[HTML]]
の仕様です。 [[HTML 2]]
よりも遥かに構造と基本的な見た目の表現力を向上させていましたが、
様々な事情から [[HTML 3.0]] として完成を見ることはありませんでした。
[2] '''主要仕様書案'''
= [[HTML+]] 議論文書
<http://www.w3.org/MarkUp/HTMLPlus/htmlplus_1.html>
= [[HTML 3.0]] [[Internet Draft]]
<http://www.w3.org/MarkUp/html3/CoverPage.html>
= [[スクリプト]]
<http://www.w3.org/TR/WD-script-960208.html>
= [[表]] [[RFC 1942]] <urn:ietf:rfc:1942>
= [[スタイル・シート]]
<http://www.w3.org/TR/WD-style-960605.html>
= アイコン実体
<http://www.w3.org/TR/WD-wwwicn-960729.html>
= [[HTML 2.x]] : [[RFC 2070]] <urn:ietf:rfc:2070>
[3] '''HTML 2.0 との関係'''
[[HTML]] の標準化において、既に実装されている機能やすぐに実装できる
(そして実際にされた) 機能は[Q[現状のスナップショット]]的規格としてまとめられました。
それが [[HTML 2.0]] ([[RFC 1866]]) です。
一方、新機能はほぼ並行して次世代規格として策定が進められました。
それが [[HTML+]] と [[HTML 3.0]] です。
[4] '''HTML+ との関係'''
[[HTML+]] は1993年頃から [[Dave Raggett]] が提案していた
[[HTML]] の拡張案です。 [[ietf-html]] における [[HTML 3.0]]
の標準化はこの提案を基に進められました。 ([[HTML 3.0]]
の[[編集者]]も [[Dave Raggett]] です。)
両者の形式や内容にはやや隔たりがありますが、
時間的経過 [WEAK[(議論の進展)]] によるもので、
基本的には同じと言えます。
[5] '''標準化団体'''
[[HTML 3.0]] は [[IETF]] の[[作業部会]]である [[ietf-html]]
で標準化が進められていました。 [[HTML 3.0]] としての最初の
(そして最後の) 全体草案は [[IETF]] [[Internet Draft]]
として公開されました。
その後の[[モジュール]]化された仕様案は [[IETF]] [[Internet Draft]]
や [[W3C]] の[[作業原案]]として公開されました。
当時の [[W3C]] はまだ独自の標準化過程を持っていたのではなく、
[[HTML]] の開発の中心となっていた [[Dave Raggett]] ら [[W3C]]
関係者が作業経過を公表しているに過ぎなかったようです。
ところが、 [[ietf-html]] は [[HTML 2.0]] は完成させたものの結局
[[HTML 3.0]] をまとめることができず、解散してしまいました。
[[HTML]] の標準化は [[IETF]] から [[W3C]] に移管され、
以後 [[HTML 3.0]] の[[モジュール]]の幾つかはそのまま [[W3C]]
で作業が進められ、後に [[HTML 4.0]] に取り込まれることになります。
[6] '''HTML 3.0 のようなもの'''
[[HTML 3.0]] の開発が行われていた 1995年前後は、
いわゆる[[ブラウザ戦争]]が過熱した時代に当たります。
様々な機能が提案され、実装され、
[WEAK[そのために収拾がつかなくなったわけですが、]]
色々な人が色々なものを指して[Q[これは HTML 3.0 対応だ]]などと主張しました。
雑誌等もそうした製品を競って取り上げ、
[Q[HTML 3.0 に対応している]]という販売者の主張をそのまま垂れ流しました。
この結果、この時代に登場したあらゆる [[HTML]]
関連製品が [Q[[[HTML 3.0]] に対応]]し、
あらゆる新機能が [Q[[[HTML 3.0]] の一部]]となりましたが、
[Q[[[HTML 3.0]]]] の全体像はさっぱりわかりませんでした。
([[HTML 3.2]] や [[HTML 4.0]] の時代もこの後遺症が残りました。
[[HTML 3]] の項も参照。)
[7]
[[Lynx]]は[[HTML 3.0]]の機能の幾つかを実装しています。
;; [CITE[Lynx Users Guide v2.7.1]]
<http://leb.net/blinux/blynx/Lynx_users_guide.html#26>
([[名無しさん]] [sage])
[8]
どうやら、[[HTML 3.0]]の[[I-D]]やモジュール案として提案されていたものの多くは[[HTML 4]]に引き継がれたか、
そうでなくても当時いくつか実装が存在していたようです。
現在まで残らなかった機能は、主要な[[Webブラウザ]]が実装しなかったためにそのマイナーな実装と共に消えていったようです。。。
([[名無しさん]])
[9]
[[NN3]], [[WinIE 3]], [[Web Explorer]], [[WebTV]], [[Lynx]],
[[Grail]], [[Emacs/W3]]
([[名無しさん]])
[10]
[CITE[6. HTML3.0(HTML+) Checking]] ([CODE[1996-09-09 10:58:41 +09:00]] 版) <http://www.yama.info.waseda.ac.jp/~yamana/clients_test3.html>
([[名無しさん]])
[11]
[CITE[Extensions to HTML 3.0]] ([CODE[2007-02-28 01:13:24 +09:00]] 版) <http://web.archive.org/web/19970605063051/www82.netscape.com/assist/net_sites/html_extensions_3.html>
([[名無しさん]])
[12]
[CITE[New HTML 3.0 Proposals]] ([CODE[2007-02-28 01:18:09 +09:00]] 版) <http://web.archive.org/web/19970613222237/www82.netscape.com/assist/net_sites/new_html3_prop.html>
([[名無しさん]])
[13]
[CITE[A Quick Review of HTML 3.0]] ([CODE[1995-02-02 04:56:44 +09:00]] 版) <http://www.w3.org/Arena/tour/contents.html>
([[名無しさん]])
[14]
[CITEen[Update on HTML 3.0 proposal]] ([[Dave Raggett]] 著, [TIME[1995-03-22 03:05:38 +09:00]] 版) <https://listserv.heanet.ie/cgi-bin/wa?A2=ind9503&L=HTML-WG&T=0&F=&S=&P=20127>
([[名無しさん]])
[15] [CITE@en[microformats in HTML 3.0 · Microformats Wiki]]
([TIME[2009-09-26 18:49:30 +09:00]] 版)
<http://microformats.org/wiki/HTML3>
[16] [CITE[color: NCSA Mosaic, Netscape, and HTML3]]
( ([TIME[2013-04-18 23:40:37 +09:00]] 版))
<http://lists.w3.org/Archives/Public/www-html/1995Jul/0175.html>