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#?SuikaWiki/0.9
*構造を探る
マーク付けとは、文書の構造を明示することでした。
ですから、まず文書の構造を見極める必要があります。
「
愛って何なんだ。
愛は海よりも深く、山よりも高いものなんだとか、
あいつは言っていたっけな。きざな奴だ。
ったく、その舌の根も乾かぬ内に・・・。
今度会ったらとっちめたやる。
」例文1
この文章(の断片)は、3つの段落から成っています。
-(段落) 愛って
-(段落) 愛は海より
-(段落) 今度会ったら
図1 例文1の構造
「
今度'''会ったら'''だって?
梓の思考はそこで立ち止まった。
」例文2
「会ったら」の部分が強調されてます。
-(段落)
--今度
--(強調) 会ったら
--だって?
図2 — 例文2の構造
ところで、実はこの文章(片)は、「天の川の向こうに」という見出しがついた
章の冒頭部分でした。ですから、まとめるとこの章の構造は、
次のようになります。
-(章)
--(見出し) 天の川の向こうに
--(段落) 愛って
--(段落) 愛は海より
--(段落) 今度会ったら
--(段落)
---今度
---(強調) 会ったら
---だって?
図3 例文1・2の構造
この構造木 (このように枝分かれしていくような構造を、
木構造と呼びます。) のそれぞれの枝, つまり構造の要素を、
その名もずばり、''要素''と呼ぶことにします。
*マークを付ける
では、今度はこの構造を元に、マークをつけてみます。
マークはもちろん、要素の始めと終わりにつけます。
(要素の終わりは要らないと思うかもしれませんが、
前の節の木構造図を思い出して下さい。要素の中に
別の要素が入ることがありますし、前の要素のすぐ次に
別の新しい要素がくるとは限りません。)
ここでは、始めのマークは "<" で始まって ">" で終わり、
間に要素の名前を書くこととし、終わりのマークは "</"
で始まって ">" で終わり、間に要素の名前を書くこととします。
(え? 何のことかさっぱりだって? 大丈夫、すぐわかります。)
要素の名前は、次のように決めましょう。
:章:div
:見出し:h1
:段落:p
:強調:strong
図4 要素の名前の定義
ですから、段落の始めのマークは "<p>" で、終わりのマークは "</p>"
です。
では、図3の構造を元に、マークをつけてみて下さい。
[[.//例題の答え]]
*補足 「タグ」
ここで少しだけ名前を覚えておきましょう。
マークのうち、要素のはじめを示す "<p>" のようなものを、
''開始タグ''といいます。
また、終わりを示す "</p>" のようなものを、
''終了タグ''といいます。
マークには他にも種類がありますが、その話はいずれまたしましょう。