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[1] [[外交]]の場では当事国の[[暦法]]・[[紀年法]]が併用されたり、
[[西暦]]が用いられたりします。
* 前近代東アジア
[SEE[ 前提となる元号の性質や域内勢力間の元号選択などについては[[元号の選択]] ]]
[5]
[[唐]]の時代の記録によると、
[[遣唐使]]により[[日本の元号]]として[[白亀]]が使われていたと伝えられました。
ただしこの[[元号]]は[[日本]]側に記録されておらず、
誤りと考えられています。
[SEE[ [[白亀]] ]]
これ以前のいくつかの[[日本の元号]]も不完全ながら記録に残されており、
いずれかの時点の[[遣唐使]]により情報がもたらされたとみられています。
研究者の中には[[日本]]の[[国書]]で[[大宝]]などの[[元号]]が使われたと考える人もいますが、
推測の域を出ません。
[SEE[ [[日本古代の日時]] ]]
[129]
[[日本]]の僧侶で[[唐]]に留学した[[最澄]]が書き[[唐]]の役人に提示した入唐牒には、
「貞元卄一年二月 日日本國僧㝡澄」
とありました [SRC[>>130]]。
[TIME[唐貞元21年は西暦805年、日本延暦24年][year:805]]です。
[NOTE[
- 卄 は <http://glyphwiki.org/wiki/u5efe-itaiji-002> に近い4画の字形
- 年 は <https://glyphwiki.org/wiki/zihai-018927> に近い、
点の向きは <https://glyphwiki.org/wiki/u5e74-var-002> の字形
- 國は
<https://glyphwiki.org/wiki/zihai-043405> とみられる字形
]NOTE]
[74]
[[日本]]の[[征夷大将軍]]の[[足利義満]]が[[明]]の[[建文帝]]に送った国書では、
「応永八年五月一三日」と[[日本の元号]]が使われました。
その後[[靖難の変]]の結果が不確かなときに送られた国書は、
[[建文帝]]宛の「建文」元号と[[永楽帝]]宛の「永楽」元号の2種が用意されました。
[SRC[>>75]]
[SEE[ [[建文]] ]]
[110]
[[江戸時代]]初期の[[李氏朝鮮]]に対する[[日本]]の[[江戸幕府]]の[[元号]]の使用については、
[[ロナルドトビ]]の研究があります。
[SRC[>>108]]
[111]
[[日本]]の[[江戸幕府]]は、[[李氏朝鮮]]に対して次のような[[日付]]を用いました。
[SRC[>>108 ([CITE[通航一覧]], [[林復斎]]ほか, [TIME[嘉永3(1850)年][year:1850]])]]
- 龍輯丁巳秋九月日 日本国源秀忠
- 龍集甲子冬十ニ月日 日本国源家光
- 寛永二十年八月三日 日本国源監国
- 明暦元年乙未十月日 日本国源家綱
- 正徳辛卯十一月日 日本国王源家宣
- 亨保四年己亥月日 日本国源吉宗
- 延享五年戊辰六月日 日本国源家重
[112]
[[李氏朝鮮]]から[[日本]]の[[江戸幕府]]に対しては[[干支年]]が用いられていました。
[SRC[>>108 ([CITE[通航一覧]] ([CITE[異本朝鮮物語]]))]]
[REFS[
- [130]
[CITE[[[解説字体辞典]]]], 普及版 p.345
- [75] [CITE[足利義満「建文」年国書事件の真相]],
[[関周一]],
[CITE[歴史読本]] [TIME[2008年1月号][2008-01]] 特集 日本の年号,
pp. 96-101
- [109] [CITE[年号と東アジア―改元の思想と文化―]]
-- [108] 4 [CITE[近世日本における一世一元論]],
[[大川真]],
pp. 393-409
]REFS]
[8] [CITE[<82E682B132392D96D197982E696E6464> - kiyo4935.pdf]], [TIME[2016-12-15T00:55:56.000Z]], [TIME[2021-07-21T08:51:29.865Z]] <https://www.kansai-u.ac.jp/Tozaiken/publication/asset/bulletin/49/kiyo4935.pdf>
* 近現代の日本
[SEE[ [[幕末維新期の日時]]、[[南西諸島の日時]]、[[現代日本の紀年法]] ]]
[7] [CITE@zh[日滿議定書 - 维基文库,自由的图书馆]], [TIME[2021-04-18T08:33:51.000Z]], [TIME[2021-05-02T08:34:18.586Z]] <https://zh.wikisource.org/wiki/zh:%E6%97%A5%E6%BB%BF%E8%AD%B0%E5%AE%9A%E6%9B%B8?uselang=zh>
* 近代の朝鮮
[SEE[ [[李氏朝鮮の日時]] ]]
* 清国、大陸時代の中華民国
@@
* フィリピン
[6]
建国当初の[[フィリピン共和国]]では、
国内の一部の[[法令]]で[[フィリピン建国紀元]]を[[西暦]]に併記していましたが、
2国間[[条約]]でも[[西暦]]と[[フィリピン建国紀元]]を併記した例がありました。
[SEE[ [[フィリピン建国紀元]] ]]
* キリスト教国とイスラム教国
[11] [CITE@ja[英米社会実務事典 - 国立国会図書館デジタルコレクション]], [[芝染太郎]], [TIME[昭和15][year:1940]], [TIME[2021-11-11T11:17:32.000Z]] <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1111686/344>
[[英国]]と[[イラク]]。[[西暦]]と[[イスラム暦]]の併記。
* 時刻
[FIG(list)[ [3] 外交文書の標準時指定例
- [[1954年7月21日にジュネーブ協定における北京時間][ベトナムの標準時]]
]FIG]
[4]
その他[[法令]]と[[時差]]の関係性一般については[[時間帯の接続]]参照。
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[459] [CITE@ja[日本国との平和条約 - Wikipedia]]
([TIME[2018-12-08 11:22:22 +09:00]])
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%92%8C%E6%9D%A1%E7%B4%84>
]FIGCAPTION]
> 条約の発効の告示(昭和27年4月28日付内閣告示第1号、昭和27年4月28日付外務省告示第10号)においても「1952年4月28日 日本標準時で22時30分(アメリカ合衆国東部標準時で8時30分)に条約が発効した」と時間まで入れて告示している。
]FIG]
- [206] [CITE[昭和27年(1952)4月|サンフランシスコ平和条約が発効し、独立を回復する:日本のあゆみ]], [TIME[2020-03-02 16:43:26 +09:00]] <http://www.archives.go.jp/ayumi/kobetsu/s27_1952_01.html>
- [455] [CITE@ja[公文類聚・第七十七編・昭和二十七年・第四巻・憲法、皇室四・法例四]], [[独立行政法人国立公文書館 | NATIONAL ARCHIVES OF JAPAN]], [TIME[2020-03-02 16:43:46 +09:00]] <https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?BID=F0000000000000327494&ID=M0000000000001786803&LANG=default&GID=&NO=5&TYPE=PDF&DL_TYPE=pdf&CN=1>
* 改暦・改元通知
[SEE[ [[外国政府への改暦通知]] ]]
* 関連
[2] [[国]]内 ([[連邦]]国内も含む。) の利用については[[法定暦]]、
[[法定紀年法]]、
[[法定時刻]]参照。
* メモ
[9] [CITE@jp[3、日本国泰国間同盟條約 昭和16年12月21日]], [[アジア歴史資料センター | Japan Center for Asian Historical Records]], [TIME[2021-09-13T05:03:23.000Z]] <https://www.jacar.archives.go.jp/das/image/C14060706300>
[10] [CITE@ja[英米社会実務事典 - 国立国会図書館デジタルコレクション]], [[芝染太郎]], [TIME[昭和15][year:1940]], [TIME[2021-11-11T11:09:38.000Z]] <http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1111686/290>