128.txt

[1] 
[DFN[享年]], [DFN[没年齢]] ([DFN[没年]]) は、[[死去]]時の[[年齢]]です。

[3] 
[DFN[死去年]], [DFN[没年]]は、[[死亡]]時の[[暦年]]です。

[2] [[没年]]は[[年齢]]を表す意味と、[[死去]]の[[暦年]]を表す意味があり、
文脈で区別する必要があります。

[4] 
[[年齢]]は時代と地域によって数え方が違うので注意が必要です。
[SEE[ [[年齢]] ]]

[5] 
[[年齢]]の数え方は宗教的、文化的なものと、国の制度によるものが異なる場合もあるので、
特に注意が必要です。

[EG[
[6] [[年齢]]は普通[[満年齢]]による[[現代日本]]でも、
宗教儀式等で使う[[享年]]は[[数え年]]によることがあります。
]EG]

[7] 
[[死去年月日]]は時代と地域によって[[暦法]]や[[紀年法]]が違うので注意が必要です。

[8] 
[[暦法]]や[[紀年法]]には宗教的、文化的、政治的な意味があるので、
故人の尊厳に反しないよう、注意が必要です。
[SEE[ [[暦の政治性]] ]]

[EG[
[9] 
例えば[[キリスト教]]以外の[[宗教]]の人の[[没年]]を[[キリスト紀元]]こと[[西暦]]で記述することは、
故人の宗教的尊厳を毀損するおそれがあります。

]EG]

[EG[
[10] 
[[日本]]では一般的に死亡の年月日を[[和暦]]で記述するのが穏当とされています。
]EG]

[11] 
手続きなどで[[日付入力]]させるときは、故人の多様な文化的背景を尊重した入力[[インターフェイス]]を採用するのが望ましいです。

[EG[
[12] 
例えば[[電気]]などの公共性の高いサービスの契約者の死亡届などで特定の宗教の[[暦法]] (例えば[[キリスト紀元]]) による記述を強制すると、
[[信教の自由]]の侵害となるおそれがあります。

]EG]