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[1] [DFN[地球環境と夏時間を考える国民会議]]は、
[[地球温暖化]]対策を口実に[[夏時刻]]制度の導入を推進していた[[日本政府]]の[[会議]]でした。
* 中央国民会議
[9] [[地球環境と夏時間を考える国民会議]]の[DFN[中央国民会議]]は、次の委員で構成されていました
[SRC[>>8]]。
[FIG(list middle)[ [10] [[中央国民会議]]委員
- [[石谷久]] [[東京大学]]大学院教授
- [[伊藤和明]] [[日本放送協会]]解説委員
- [[猪口邦子]] [[上智大学]]法学部教授
- [[今井通子]] [[医師]]、[[登山家]]
- [[江頭基子]] [[全国小中学校環境教育研究会]]前会長
- [[茅陽一]] [[慶応大学]]大学院教授
- [[木元教子]] [[評論家]]
- [[河内山大作]] [[日本労働組合総連合会]]副会長
- [[鈴木忠雄]] [[日本経営者団体連盟]]副会長
- [[辻義文]] [[経済団体連合会]]副会長
- [[對馬好次郎]] [[日本商工会議所]]副会頭
- [[中上英俊]] [[(株)住環境計画研究所]]所長
- [[中村紘子]] [[ピアニスト
- [[藤井絢子]] [[滋賀県環境生活協同組合]]理事長
- [[松田英三]] [[読売新聞社]]論説委員
- [[吉岡初子]] [[主婦連合会]]事務局長
]FIG]
* 事務局
[11] [[事務局]]は[[経済企画庁]]、[[環境庁]]、[[通商産業省]]が[[幹事]]となっていました
[SRC[>>8]]。
* 経過
[2] 前後の出来事は、[[日本の標準時]]を参照。
[3] [TIME[1998年5月][1998-05]]、
[[地球温暖化対策推進本部]]幹事会は、
[[地球環境と夏時間を考える国民会議]]の設置を決定しました [SRC[>>885]]。
[877] [TIME[平成10年6月19日][1998-06-19]]、
[[日本政府]]は[CITE[地球温暖化対策推進大綱]]を決定しました。
[[地球環境と夏時間を考える国民会議]]を設置して[[夏時刻]]制度を検討することが盛り込まれていました。[SRC[>>402]]
[893] [[慶應義塾大学]]大学院[[教授]]の[[茅陽一]]を[[座長]]とし、
[[経済企画庁]]、[[環境庁]]、[[通商産業省]]を幹事とする[[地球環境と夏時間を考える国民会議]]は、
約1年かけて各界関係者からの意見を聴取しました。
[4] [TIME[平成11年5月13日][1999-05-13]]、
[[地球環境と夏時間を考える国民会議]]は最終報告書を提出しました。
報告書は、約2年の準備期間の後、
4月の第1日曜日から10月の最終日曜日に[[夏時刻]]を実施することが望ましいとしました
[SRC[>>415]]。
[6] しかしこの報告は[[夏時刻]]の法制化には繋がりませんでした。
[788] [TIME[平成14年3月19日][2002-03-19]]の[[地球温暖化対策推進大綱]]では、
[TIME[1999年5月][1999-05]]の報告書を踏まえて[[夏時刻]]導入について国民的議論を行うこととされました
[SRC[>>385]]。
前回の大綱に報告書への言及が加わったのみで前向きな変更はなく、
実質的に判断保留とするものでした。
[REFS[
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[402] [CITE[地球温暖化対策推進大綱]] ([TIME[平成10年6月19日][1998-06-19]],
[[地球温暖化対策推進本部]], [TIME[2002-07-08 15:12:12 +09:00]]) <http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ondanka/9806/taikou.html>
]FIGCAPTION]
> 夏時間(サマータイム)の導入についての国民的議論の展開
社会全体が夏季の朝夕の日照などを有効に活用するシステムに切り替え、人々が自ら地球環境にやさしいライフスタイルを工夫し、実現するきっかけとなる「夏時間」の導入についての多面的な議論を行う。具体的には、1998年夏から「地球環境と夏時間を考える国民会議」(仮称)を開催し、国民、事業者、国、地方公共団体など関係者の参加により、「夏時間」の導入と地球環境にやさしい生活のあり方について国民的議論を行い、1998年度中を目途に結論を得る。
]FIG]
- [418] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議」第1回中央国民会議の開催及び国民からの意見の募集について]] (平成10年9月17日, [TIME[2017-11-02 19:12:57 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/468.html>
- [8] [CITE[「地球環境と夏時間を考える国民会議」の概要]] ([TIME[2018-04-24 18:21:38 +09:00]]) <https://web.archive.org/web/20010211025522/http://www.eic.or.jp:80/eanet/koubo/summer-1.html>
- [422] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議」第2回中央国民会議の開催について]] (平成10年10月12日, [TIME[2017-11-02 19:12:51 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/566.html>
- [7] [CITE[夏時間・国民意見募集]] (1998年11月11日作成, 地球環境部環境保全対策課,
[TIME[2018-04-24 18:19:18 +09:00]]) <https://web.archive.org/web/20010210095922/http://www.eic.or.jp:80/eanet/koubo/summer.html>
- [416] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議」第1回地方国民会議(北海道)の開催について]] (平成10年11月25日, [TIME[2017-11-02 19:12:38 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/664.html>
- [500] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議」第2回地方国民会議(京都)の開催について]] (平成10年12月9日, [TIME[2017-11-02 19:12:33 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/700.html>
- [425] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議」第3回地方国民会議(東京)の開催について]] (平成11年1月5日, [TIME[2017-11-02 19:12:28 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/741.html>
- [423] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議」第4回地方国民会議(福岡)の開催について]] (平成11年1月11日, [TIME[2017-11-02 19:12:27 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/748.html>
- [429] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議」第4回〜第9回中央国民会議の開催について]] (平成11年2月1日, [TIME[2017-11-02 19:12:23 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/794.html>
- [427] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議 報告書案」に係るパブリック・コメントの募集及び地方ヒアリングについて]] (平成11年3月18日, [TIME[2017-11-02 19:12:13 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/2074.html>
- [415] [CITE@ja[環境省_「地球環境と夏時間を考える国民会議」報告書最終とりまとめについて]]
(平成11年5月13日, [TIME[2017-11-02 19:12:03 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/press/2231.html>
- [885] [CITE[-私たちの考え方と具体的活動-サマータイム制度導入に関する金属労協の考え方]] ([TIME[2017-12-25 01:35:18 +09:00]]) <https://web.archive.org/web/20040307013417/http://www.imf-jc.or.jp:80/activity/summertime.html>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[385] (平成14年3月19日、[[地球温暖化対策推進本部]], [TIME[2015-01-07 13:33:45 +09:00]]) <http://www.env.go.jp/earth/ondanka/taiko/all.pdf#page=51>
]FIGCAPTION]
> 夏時間(サマータイム)の導入について、「地球環境と夏時間を考える国民
会議報告書」(1999 年5月)も踏まえ、国民的議論の展開を図り、合意形成
を図る。
]FIG]
]REFS]
* 関連
[5] 類似するものとして[[サマータイムとゆとりを考える国民会議]]や[[生活構造改革フォーラム]]がありました。