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[3] 現在[[東アジア]]各国では、
[TZ[+09:00]]、
[TZ[+08:30]]、
[TZ[+08:00]]、
[TZ[+07:00]]
が[[標準時]]として用いられています。
* 各国の標準時
[4] 詳しくは各国の記事を参照。
[FIG(table)[ [1] [[東アジア]]の各国の[[標準時]]
:now: 現在の[[国]]
:tz: [[時差]]
:old: 過去の[[国]]
:page: 詳細記事
:now: [[日本国]]
:tz: [TZ[+09:00]]
:page: '''[[日本の標準時]]'''
:old:
[[大日本帝国]]、
[[連合国占領地日本]]、
[[米国占領地小笠原、火山諸島及び南鳥島]]、
[[米国占領地琉球]]
:now: [[中華民国]]
:tz: [TZ[+08:00]]
:page: '''[[台湾の標準時]]'''
:tz: [TZ[+08:00]]
:old:
[[スペイン領東インド]]、
[[清領台湾]]、
[[大日本帝国台湾]]
:now: [[中華人民共和国]]、
[[中華人民共和国香港特別行政区]]、
[[中華人民共和国澳門特別行政区]]
:tz: [TZ[+08:00]]
:page:
'''[[中国大陸の標準時]]'''、
'''[[満州の標準時]]'''、
[[アジア大陸の鉄道標準時]]
:old:
[[清]]、
[[中華民国]]、
[[中華帝国]]、
[[上海租界]]、
[[英領香港]]、
[[ポルトガル領澳門]]、
[[仏領広州湾租借地]]、
[[独領山東半島]]、
[[露領関東州]]、
[[大日本帝国関東州]]、
[[東清鉄道附属地]]、
[[満鉄附属地]]、
[[大日本帝国台湾]][[新南群島]]の一部、
[[大日本帝国占領地支那]]
:now: [[モンゴル国]]
:tz:
[TZ[+07:00]]、
[TZ[+08:00]]
:page: '''[[モンゴルの標準時]]'''
:old:
[[清領外蒙古]]
:now: [[朝鮮民主主義人民共和国]]
:tz: [TZ[+08:30]]
:page: '''[[朝鮮半島の標準時]]'''
:old:
[[清領朝鮮]]、
[[大日本帝国保護領大韓帝国]]、
[[大日本帝国朝鮮]]、
[[ソ連占領地北朝鮮]]
:now:
[[大韓民国]]
:tz:
[TZ[+09:00]]
:page: '''[[朝鮮半島の標準時]]'''
:old:
[[清領朝鮮]]、
[[大日本帝国保護領大韓帝国]]、
[[大日本帝国朝鮮]]、
[[米国占領地南朝鮮]]
:now: [[ロシア領シベリア]]、
[[ロシア連邦サハリン州]]
:page: [[ロシアの標準時]]、
[[アジア大陸の鉄道標準時]]
:old:
[[大日本帝国南樺太]]、
[[大日本帝国北海道千島列島]]、
[[大日本帝国占領地北樺太]]、
[[ソ連領シベリア]]、
[[ソ連サハリン州]]
]FIG]
* 大東亜の標準時
[138] [[大日本帝国]]の[[領土]]が拡大した場合、当初は現地の経度に基づく標準時が用いられていましたが、
[[時差]]による混乱も多かったらしく、[[中央標準時]]へと統合されてゆきました。
[FIG(list)[
- 明治45年/1912年 (大正元年) 1月1日 - [[朝鮮]]が[[中央標準時]]に
- 昭和12年/1937年1月1日 - [[関東州]]が[[中央標準時]]に ([[満州国の標準時]]改正と同時)
- 昭和12年/1937年10月1日 - [[先島諸島]]と[[台湾]]・[[澎湖諸島]]が[[中央標準時]]に
- 昭和13年/1938年1月1日 - 旧[[南洋群島東部標準時]]廃止、[[南洋群島西部標準時]]拡大
- 昭和16年/1941年4月1日 - 旧[[南洋群島東部標準時]]廃止、全域が[[中央標準時]]相当に
]FIG]
[6] 昭和前期には、[[交通]]と[[通信]]の発達により国内および周辺国との結び付きが深くなっていた上、
世界的な[[ブロック経済]]化によりますます周辺諸国との経済統合が進んでおり、
[[時差]]がその障害となっていたようです。
[139] [[標準時]]が統一された[[大日本帝国]]と[[満州国]]の領域だけでなく、
[[中華民国南京国民政府]] ([[汪兆銘政権]]) の統治下にあった[[支那大陸]]の海岸部や[[英領香港]]、
[[上海租界]]なども[[夏時刻]]を実施
([[大東亜戦争]]期は通年実施) していました。
更には[[第二次世界大戦]]中の[[南方占領地]]でも[[中央標準時]]が用いられたといいます。
結局、[[西太平洋]]から[[東南アジア]]にかけたかなり広い範囲
(当時でいう[[大東亜]]) で [TZ[+09:00]]
が事実上の[DFN[大東亜の標準時]]として使われることとなりました。
-*-*-
[415] [[日露戦争]]後の[[南満州]]では、一時[[中央標準時]] [TZ[+09:00]]
が用いられましたが、戦後体制の構築の中で[[西部標準時]] [TZ[+08:00]]
に移行しました。[[満州国]]建国時にも [TZ[+09:00]] の採用の提案はありましたが、
[TZ[+08:00]] が[[標準時]]に選ばれていました。
しかし日満両国の関係が強化され経済の一体化が進む中で、
[[通信]]や[[交通]]の便宜のため[[時差]]解消を求める声が高まり、
[[中央標準時]]と同じ [TZ[+09:00]] を採用することとなりました。
[[満州国]]内の[[日本]]の[[租借地]]だった[[関東州]]も、
足並みを揃えて[[中央標準時]] [TZ[+09:00]] に切り替えました。
;; 詳細は[[満州国の標準時]]を参照。
[379] それに続く[[日本]]の[[西部標準時]]の廃止は、
[[沖縄県]]と[[台湾総督府]]からの申請によるもので、
次のような理由が挙げられていました [SRC[>>378]]。
- [380] 交通網や通信技術の発達で[[時差]]の問題が顕著になってきた
- [381] [[沖縄県]]は管内で[[時差]]があり、生活上や行政上の不便が大きい
- [382] [[台湾]]は経済上や防衛上、[[内地]]との一体化が進んできており不便が生じている
- [383] 半年前に[[関東州]]と[[満州国]]が [WEAK[([[経度]]差がありながらも)]]
[[中央標準時]]に統一できた
[385] 現代には[[西部標準時]]の廃止を[[軍部]]の都合としたり [SRC[>>141, >>401]]、
あるいは[[戦争]]と関連付けて説明したり [SRC[>>416, >>422, >>627, >>429]] する人もいますが、
少なくても当時の申請 [SRC[>>378]] は、そうした理由付けはされていません。
[[軍]]へ廃止について照会があったようですが [SRC[>>384]] (利害関係者なので当然でしょう)、
[[軍]]として強い主張があるようにはみえません。
当時の[[新聞]]報道も商工会からの要望には触れています [SRC[>>216]] が、
[[軍]]から要求があったとは言っていません。
[[満洲国]]の[[標準時]]改正にも同様な主張がありますが、当時の資料の裏付けを欠いています
([[満洲国の標準時]]参照)。
[NOTE[
[499] ただし、[[日本軍]]の[[台湾][大日本帝国台湾]]駐在部隊は[[標準時]]改正に先立つ
[TIME[8月15日][1937-08-15]]に[[中央標準時]]
[TZ[+09:00]] に移行しています。[TIME[9月16日][1937-09-16]]には、
[[陸軍]][[台湾][大日本帝国台湾]]部隊から本省に対し、
陸海軍は移行済みで[[台湾総督府]]は[TIME[10月1日][1937-10-01]]に移行すると決定して主務省に申請しているものの、
進捗が芳しく無いとして、斡旋を依頼しています。 [SRC[>>498]]
検討自体は[TIME[8月][1937-08]]に既に行われていたようですが [SRC[>>378]]、
その後停滞していたのでしょう。
斡旋の効果があったのかどうなのか、ぎりぎり[TIME[9月25日][1937-09-25]]には改正[[勅令]]が[[公布]]されています。
[500] [[台湾][大日本帝国台湾]]側は[[標準時]]統一を強く望んでいたのに対し、
[[東京]]側はそれほど関心を持っていなかったのでしょうか。
]NOTE]
[578] なお、[[八重山諸島]]では[[西部標準時]]廃止の半年以上前の[TIME[昭和11年/1936年12月][1936-12]]に既に
「官民合同の時差撤廃協議会」が開催されています [SRC[>>575]]。
これは[[満州国の標準時]]改正の直前ですから、[[満州国]]の動きに触発されて実施に至ったものなのでしょう。
[402] 当時の人々が生活を良くするために切望した[[標準時]]改正を、
安易に根拠を示さず軍部が無理な要求を通したかのように語るのは、
不誠実な態度にみえます。
[126] [[南洋群島の標準時]]の2区制への改正も、[[南洋群島]]各地域間および[[内地]]との関係の緊密化による不便の軽減を目的としたもので、
[[台湾の標準時]]改正に触発されたものだといいます。
;; [[南洋群島の標準時]]参照。
-*-*-
[418] [[満州国]]の[[標準時]]を改め[[中央標準時]]と一致させることを主張し続けた[[山本一清]]博士は、
その実現後の1938年、[[中華民国]]の各政府
[WEAK[([[北支]]の[[臨時政権]] = [[北京]]の[[中華民国臨時政府]]および[[中支]]の[[維新政権]] = [[南京]]の[[中華民国維新政府]]。当時は統一政府がありませんでした。)]]
に対しても同様の[[標準時]]改正を呼びかけています [SRC[>>417]]。
山本博士は、[[台湾]]と[[満州]]の新[[標準時]]は[[夏時刻]]の通年採用に当たりそのメリットを享受できるとする一方、
[[日本]][[内地]]は[[東アジア]]全体の[[標準時]]統一維持のため[[夏時刻]]採用を断念することを説いています
[SRC[>>417]]。
;; [425] ただし博士は翌月には[[北支事変]]の時局を踏まえて早くもこれを撤回、
[[台湾]]を除く[[日本]]の通年[[夏時刻]]採用を求め、
[[政府]]に建議書を提出しています [SRC[>>426]]。
[TIME[1941年][year:1941]]には[[夏時刻]]採用が世界の趨勢であり、
[[日本]]も「実行が一日遅れれば,一日の損である」 [SRC[>>424]] と述べています。
[423] その後[[南京国民政府]] [WEAK[([[北支]]、[[中支]]両政権の後継政府。)]]
の時代には[[夏時刻]]が通年採用されていますから、
結果的に博士の主張が広く受け入れられた形となります。
;; [427] [[中国大陸の標準時]]を参照。
-*-*-
[5] [[支那事変]]や[[大東亜戦争]]では、[[日本軍]]は[[中央標準時]] [TZ[+09:00]]
を[[軍用時]]として全世界的に用いました。
;; [[中央標準時]]参照。
[96] しかしこれは[[日本軍]]部隊の作戦上用いる[[時刻]]で、
[[軍政]]下の[[行政機関]]や[[市民]]が用いた時刻とは必ずしも一致しません。
また[[日本軍]]の影響下にあったとしても、
すべての地域ですべての期間が[[軍政]]下にあったわけではありません。
[98] [[日本軍]]の[[軍政]]下にあった地域では、
現地の[[標準時]]が[[中央標準時]]に改正された場合があるようです。
しかしその詳細な時期や範囲はほとんど明らかになっていません。
[144] [[tzdata]] や [[Wikipedia]] などは[[日本軍]]の統治期間を[[中央標準時]]の時期としていることが多いですが、
統治期間と[[標準時]]改正の時期は実際には一致していなかったと考えられます。
また、[[日本軍]]の統治下にあったというだけで十分な根拠なく[[中央標準時]]に改正されたとして扱っている疑いのある地域もあります。
[FIG(table)[ [147] [[南方占領地]]および周辺諸国の[[標準時]]
:area: 地域
:now: 現所属国
:gov: 戦時中の政体
:old: 旧時刻
:changed: [[標準時]]改正
:src: 同時代の文献
:period: 期間
:tzdata: [[tzdata]]
:see: 詳細記事
:area: [[英領香港]]
:now: [[中華人民共和国領香港]]
:see: [[中国大陸の標準時]]
:gov: [[軍政]]
:changed: ○
:src: ○
:tzdata: 戦時中
:old: [TZ[+08:30]]
:period: 終戦後も継続
:area: [[ポルトガル領澳門]]
:now: [[中華人民共和国領澳門]]
:see: [[中国大陸の標準時]]
:gov: [[ポルトガル領]] (中立)
:old: [TZ[+08:00]]
:tzdata: 改正なし
:changed: ×
:area: [[米領フィリピン]]
:now: [[フィリピン]]
:see: [[フィリピンの標準時]]
:gov:
[[軍政]] → 独立
:changed: ○?
:tzdata: 戦時中 [TZ[+09:00]]
:old: [TZ[+08:00]]
:area: [[仏印]]
:now: [[越南]]、[[ラオス]]、[[カンボジア]]、[[中華人民共和国]]
:see: [[インドシナ標準時]]
:gov: [[仏領]] ([[日本軍]][[駐留][仏印進駐]]) → 独立
:tzdata: [[仏印処理]]後 [TZ[+09:00]]
:old: [TZ[+07:00]] → [TZ[+08:00]]
:changed: ○?
:area: [[英領マレー]]、[[英領ボルネオ]]
:now: [[マレーシア]]、[[シンガポール]]、[[ブルネイ]]
:gov: [[軍政]]
:see: [[マレーシアの標準時]]
:src: ○
:old: [TZ[+07:30]], [TZ[+08:00]]
:tzdata: 戦時中 [TZ[+09:00]]
:period: 終了日新聞報道あり
:changed: ○
:area: [[タイ]]
:now: [[タイ]]
:gov: 独立 (日本軍駐留)
:old: [TZ[+07:00]]
:see: [[タイの標準時]]
:changed: ×?
:tzdata: 改正なし
:area: [[英領ビルマ]]
:now: [[ミャンマー]]
:see: [[ビルマの標準時]]
:gov: [[軍政]] → 独立
:old: [TZ[+06:30]]
:tzdata: 戦時中 [TZ[+09:00]]
:changed: ?
:area: [[英領アンダマン・ニコバル諸島]]
:now: [[インド]]
:see: [[南アジアの標準時]]
:gov: [[軍政]] (独立準備)
:old: [TZ[+06:10]], [TZ[+06:30]]
:tzdata: N/A
:changed: ?
:area: [[蘭印]]、[[ポルトガル領チモル]]
:now: [[インドネシア]]、 [[東ティモール]]
:gov: [[軍政]] → 独立
:old: [TZ[+06:30]] - [TZ[+09:00]]
:tzdata: 戦時中 [TZ[+09:00]]
:changed: ○
:src: ○
:see: [[インドネシアの標準時]]
:area: [[米領大宮島]]
:now: [[米領大宮島]]
:gov: [[軍政]]
:old: [TZ[+10:00]]
:changed: ○?
:tzdata: 改正なし
:see: [[南洋群島の標準時]]
:area: [[米領大鳥島]]
:now: [[米領大鳥島]]
:gov: [[基地]]
:old: [TZ[+12:00]]
:changed: ○?
:tzdata: 改正なし
:see: [[南洋群島の標準時]]
:area: [[英領ナウル]]
:now: [[ナウル]]
:gov: [[軍政]]
:old: [TZ[+11:30]]
:changed: ?
:tzdata: 戦時中 [TZ[+09:00]]
:see: [[大洋州の標準時]]
:area: [[英領ギルバート諸島]]
:now: [[キリバス]]
:gov: [[軍政]]
:old: [TZ[+12:00]]
:changed: ?
:tzdata: 改正なし
:see: [[大洋州の標準時]]
:area: [[英領ニューギニア]]の一部
:now: [[パプアニューギニア]]
:gov: [[軍政]]
:old: [TZ[+10:00]]
:changed: ?
:tzdata: 戦時中 [TZ[+09:00]]
:see: [[大洋州の標準時]]
:area: [[英領ソロモン諸島]]の一部
:now: [[ソロモン諸島]]
:gov: [[軍政]]
:old: [TZ[+11:00]]
:changed: ?
:tzdata: 改正なし
:see: [[大洋州の標準時]]
]FIG]
[140] [[第二次世界大戦]]の終戦後には、[[台湾]]、[[満州]]、[[南洋群島]]の一部、
戦時[[占領地][南方占領地]]は旧来の[[標準時]]に戻ったり、
新たな[[標準時]]を採用したりして現在に至っています。
[[大韓民国]]は紆余曲折を経て[[中央標準時]]と同じ[[時間帯]]を現在も採用しています。
[[朝鮮民主主義人民共和国]]は[TIME[2015年][year:2015]]に[[大韓帝国]]時代と同じ [TZ[+08:30]]
に戻しています。
;; 詳細は各地域の項を参照してください。
[REFS[
- [498] [CITE[標準時改正に関する件]] ([TIME[2016-08-21 21:15:52 +09:00]]) <http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/image_C01001433800>
- [417] [CITE[東亞の標準時政策を論ず]]
([[山本, 一淸]]著、[TIME[1938-04-25]]、[TIME[2013-01-08 18:03:31 +09:00]] 版)
<http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/167658/1/tnk000205_213.pdf>
- [378] [CITE[国立公文書館 アジア歴史資料センター 標題:時間関係雑纂 9.台湾及澎湖列島ニ於ケル標準時改正関係]] ([TIME[2016-01-14 22:58:04 +09:00]] 版) <http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/image_B04011419200>
- [384] [CITE[国立公文書館 アジア歴史資料センター 標題:西部標準時撤廃に関する件]] ([TIME[2016-01-14 23:05:59 +09:00]] 版) <http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/image_C01001546800>
- [426] [CITE[我が國に日光節約法を實施せよ]] [[山本, 一淸]]著,
[TIME[1938-05-25]] ([TIME[2013-01-08 18:03:34 +09:00]] 版)
<http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/167676/1/tnk000206_233.pdf>
- [424] [CITE[宇宙を觀る, 人生を觀る : 卷頭隨筆 : 曆時制と天文學 (時と曆の特輯)]]
[[山本, 一淸]]著、 [TIME[1941-05-01]] ([TIME[2013-01-15 18:03:09 +09:00]] 版) <http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/168207/1/tnk000240_169.pdf>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[216] [CITE[新聞記事文庫 : 大阪毎日新聞 1936.11.19]]
([TIME[2015-11-15 03:41:07 +09:00]] 版)
<http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/ContentViewServlet?METAID=00475113&TYPE=HTML_FILE&POS=1&LANG=null>
]FIGCAPTION]
> 満洲国では来る一月一日から日満時差を撤廃するが、台湾総督府でも商工会はじめ各方面の要望に鑑みかねて調査中、このほど完了したので十八日午前十時から森岡長官の上京を前に部局長会議を開催した結果、内台時差を撤廃することに決定した、勅令の改正を必要とする関係で実施は明年四月一日になるはず(台北発)
]FIG]
[FIG(quote)[
[575] [CITE[八重山近・現代史年表 明治12年~昭和20年8月14日まで]] ([TIME[2009-08-27 14:17:48 +09:00]]) <http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/100000/100500/Timeline/timeline-page/timeline-11.html>
> 昭和11年(1936)
> 12月 官民合同の時差撤廃協議会を開催
> 昭和12年(1937)
> 10月 先島と本土・沖縄本島との1時間の時差撤廃
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[141] [CITE@ja[時差について - 世界には時差がそれぞれありますが、日本の最西... - Yahoo!知恵袋]]
([TIME[2016-02-18 22:08:30 +09:00]] 版)
<http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112495371>
]FIGCAPTION]
> 国内に時差があるのは不便だという理由で(軍部の意向もあったようです)、日本西部標準時は廃止されました。
]FIG]
[416] [CITE@ro[戦前日本の法令〜条文bot pe Twitter: "【解説】明治二十八年に制定された標準時の制において、日本には中央と西部の二つのタイムゾーンが設けられました。しかし中国との全面戦争が開始していく昭和十二年、西部標準時は廃止され、国内の時刻は東経百三十五度の中央標準時に一元化されました。"]]
([TIME[2016-02-18 22:10:06 +09:00]] 版)
<https://twitter.com/senzen_law/status/687078285377802242>
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[422] [CITE[台灣時區變換的八卦 - Yu-Cheng Chuang]]
([TIME[2015-02-25 23:33:12 +09:00]] 版)
<https://blog.yorkxin.org/posts/2013/08/26/time-zone-in-taiwan/>
]FIGCAPTION]
> 西部標準時一直用到二次大戰爆發,在昭和 12 年(1937 年,即日本侵華戰爭開始),日本昭和天皇頒佈了敕令 529 號,廢止西部標準時 (UTC+8),也就是全國改用中央標準時 (UTC+9) ,包括外地(台灣、澎湖、之後佔領的香港)。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[429] [CITE[大津歴史勉強塾臺灣報告 | 下元景太Official Website 平成大和維新]]
([TIME[2016-12-29 22:43:42 +09:00]])
<https://keitashimomoto.amebaownd.com/posts/1536925>
]FIGCAPTION]
> 1937年支那事變が起きた時に
臺灣で東京標準時が
導入されました。
]FIG]
[FIG(quote)[
[FIGCAPTION[
[401] [CITE@ja[【満州文化物語(46)】30年続いた「満州時間」 日本に「時差」があったとき - 産経ニュース]] ([[SANKEI DIGITAL INC.]] 著,
文化部編集委員 [[喜多由浩]],
[TIME[2017-04-02 12:01:29 +09:00]] 版) <http://www.sankei.com/premium/print/170402/prm1704020010-c.html>
]FIGCAPTION]
> この決定によって、内地、満州、朝鮮、台湾は同じ中央標準時を使うこととなり「時差」はなくなった。なぜ、こうした政策は採られたのだろうか。
> 昭和12年満洲弘法協会発行の「満洲国現勢」によれば、時差撤廃の目的について、それまでの「西部標準時」では生活の活動開始時間および停止時間が、日の出、日没時間に対して遅すぎる▽電信電話など通信事業従事者に多大な便宜がもたらされる-ことなどが挙げられている。
> ただ、最大の狙いは有事を見据えてのことではなかったか。日露戦争がそうであったように、同じ日本軍が違う時間が戦っていては作戦も立てにくい。
]FIG]
[FIG(quote)[ [627] [CITE[「South Ryukyu Islandsの謎」調査の中間報告 および 最終報告]] ([TIME[2008-01-25 08:07:00 +09:00]] 版) <http://www.tomo.gr.jp/root/9925.html>
> 国家総動員体制のために標準時を統一したものと考えられます
]FIG]
]REFS]
* 1940年代後半東アジアの夏時刻制
[71] 1940年代後半には[[東アジア]]各国で[[夏時刻]]が実施されました。
しかし生活習慣に合わないなどの理由でいずれも数年で廃止されています。
[FIG(table)[
:a: 地域
:p: 詳細記事
:n: メモ
:a: [[日本]]本土
:p: [[日本の標準時]]
:n: すぐに[[廃止]]
:a: [[琉球]]
:p: [[日本の標準時]]
:n: すぐに[[廃止]]
:a: [[大韓民国]]
:p: [[朝鮮の標準時]]
:n: 後に復活するも[[廃止]]
:a: [[中華民国]] ([[台湾]])
:p: [[台湾の標準時]]
:n: しばらく継続するも[[廃止]]
:a: [[中華民国]] ([[中国大陸]])
:p: [[中国大陸の標準時]]
:n: [[中華人民共和国]]時代に復活も再[[廃止]]
:a: [[香港]]
:p: [[香港の標準時]]
:n: [[第二次世界大戦]]前から実施、[[戦後]]もしばらく継続するも[[廃止]]
:a: [[澳門]]
:p: [[澳門の標準時]]
:n: しばらく継続するも[[廃止]]
:a: [[樺太]]および[[千島列島]]
:p: [[ロシアの標準時]]
:n: 逆に[[戦後]]に[[夏時刻]]を実施
:a: [[マーシャル諸島]]
:p: [[南洋群島の標準時]]
:n: 逆に[[戦後]]の[[標準時]]が通年[[夏時刻]]に相当
]FIG]
[228] [[日本]]で[[夏時刻]]が実施されていた期間は、[[大韓民国]]でほとんど同じ期間の[[夏時刻]]が実施されています。
[[琉球]]での実施期間もほぼ同じだったと思われます。[[日本]]の国会審議や新聞報道などでは特に言及されていませんが、
[[米軍]]がある程度の調整を行っていた可能性があります。
;; [366] [[日本]]の[[夏時刻法]]廃止後は、[[大韓民国]]は[[夏時刻]]を継続実施するのみならず[[標準時]]も30分ずらしていますし、
[[中華民国]] ([[台湾]]) はそれ以前から実施期間が違っていました。
[FIG(table)[ [90] 1940年代後半[[東アジア]]各国の[[夏時刻]]実施期間
:year: [[西暦年]]
:日本s: [[日本]] 夏開始
:日本w: [[日本]] 冬開始
:琉球s: [[琉球]] 夏開始
:琉球w: [[琉球]] 冬開始
:南鮮s: [[大韓民国]] 夏開始
:南鮮w: [[大韓民国]] 冬開始
:民国s: [[中華民国]] 夏開始
:民国w: [[中華民国]] 冬開始
:香港s: [[香港]] 夏開始
:香港w: [[香港]] 冬開始
:澳門s: [[澳門]] 夏開始
:澳門w: [[澳門]] 冬開始
:year: [TIME[1946][year:1946]]
:民国s: [TIME[5/15][1946-05-15]]
:民国w: [TIME[10/1][1946-10-01]]
:香港s: [TIME[4/21][1946-04-21]]
:香港w: [TIME[12/1][1946-12-01]]
:澳門s: [TIME[4/30][1946-04-30]]
:澳門w: [TIME[12/1][1946-12-01]]
:year: [TIME[1947][year:1947]]
:民国s: [TIME[4/15][1947-04-15]]
:民国w: [TIME[11/1][1947-11-01]]
:香港s: [TIME[4/13][1947-04-13]]
:香港w: [TIME[11/30][1947-11-30]]
:澳門s: [TIME[4/19][1947-04-19]]
:澳門w: [TIME[12/30][1947-12-30]]
:year: [TIME[1948][year:1948]]
:日本s: [TIME[5/2][1948-05-02T00:00+10:00]]
:日本w: [TIME[9/12][1948-09-12T00:00+09:00]]
:琉球s: [TIME[6/1][1948-06-01]]
:琉球w: [TIME[9/12][1948-09-12]]
:南鮮s: [TIME[6/1][1948-06-01]]
:南鮮w: [TIME[9/12][1948-09-12]]
:民国s: [TIME[5/1][1948-05-01]]
:民国w: [TIME[10/1][1948-10-01]]
:香港s: [TIME[5/2][1948-05-02]]
:香港w: [TIME[10/31][1948-10-31]]
:澳門s: [TIME[5/2][1948-05-02]]
:澳門w: [TIME[10/29][1948-10-29]]
:year: [TIME[1949][year:1949]]
:日本s: [TIME[4/3][1949-04-03T00:00+10:00]]
:日本w: [TIME[9/11][1949-09-11T00:00+09:00]]
:南鮮s: [TIME[4/3][1949-04-03]]
:南鮮w: [TIME[9/11][1949-09-11]]
:民国s: [TIME[5/1][1949-05-01]]
:民国w: [TIME[10/1][1949-10-01]]
:香港s: [TIME[4/3][1949-04-03]]
:香港w: [TIME[10/30][1949-10-30]]
:year: [TIME[1950][year:1950]]
:日本s: [TIME[5/7][1950-05-07T00:00+10:00]]
:日本w: [TIME[9/10][1950-09-10T00:00+09:00]]
:南鮮s: [TIME[4/2][1950-04-02]]
:南鮮w: [TIME[9/10][1950-09-10]]
:琉球s: [TIME[5/7][1950-05-07]]
:琉球w: [TIME[9/10][1950-09-10]]
:民国s: [TIME[5/1][1950-05-01]]
:民国w: [TIME[10/1][1950-10-01]]
:香港s: [TIME[4/2][1950-04-02]]
:香港w: [TIME[10/29][1950-10-29]]
:year: [TIME[1951][year:1951]]
:日本s: [TIME[5/6][1951-05-06T00:00+10:00]]
:日本w: [TIME[9/9][1951-09-09T00:00+09:00]]
:南鮮s: [TIME[5/6][1951-05-06]]
:南鮮w: [TIME[9/9][1951-09-09]]
:民国s: [TIME[5/1][1951-05-01]]
:民国w: [TIME[10/1][1951-10-01]]
:香港s: [TIME[4/1][1951-04-01]]
:香港w: [TIME[10/28][1951-10-28]]
:澳門s: [TIME[3/31][1951-03-31]]
:澳門w: [TIME[10/29][1951-10-29]]
]FIG]
;; [72] 詳細は[[日本の標準時]]、[[台湾の標準時]]、
[[中国大陸の標準時]]、[[朝鮮半島の標準時]]を参照。
* 関連
[2] [[東南アジアの標準時]]、[[南洋群島の標準時]]、
[[ロシアの標準時]]も参照。