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glen-mackenzie
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ja
14
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person

ウェイバーに催眠暗示をかはられ、冬木における寄宿先として利用される老人。オーストラリア出身の七二歳。 若かりし頃、遣り手の商社マンとして家族を連れて日本に赴任してきたが、あまりにも冬木の風土を気に入りすぎてしまい永住を決意。脱サラして貿易商を立ち上げる。経営手腕は堅実ではあったものの、商売人として大成するには欲のなさ過ぎた人物で、以来四○年、大穴も当てず倒産もせず、とりあえず老後の蓄えが出来た時点で会社を人手宣譲り、今では英会話学校の非常勤講師などやりながら、つつましく安穏と暮らしている。赴任当時に小学生だった息子のクリスも、それなりに日本暮らしには馴染んでいたのだが、自らのルーツへの愛着を捨てられず、自分の子供はオーストラリアで教育したいと望んでいた。結局、孫が生まれて間もなくクリスの一家はトロントに再移住。グレン夫婦との交流も次第に疎遠になり、今でほほとんど音信不通も同然となっている。