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極小の地球の環境モデル。地球の魂を模写した魔術礼装。 時計塔十二科の一つ、『天体』のアニムスフィア家が追究し続けた仮説。 惑星にも『魂』があると仮定し、その魂を複写し、一〇〇年先の状態で仮想運営させている“もう一つの地球のデータ”である。 マリスビリー・アニムスフィアによって起動し、以降、カルデアはこの地球モデルを観測する事で“一〇〇年後も文明は続いている”という未来を保障してきた。 質量を持つほどの高密度の情報の塊であり、物質はその位相の違いから触れる事ができないとされる。 アニムスフィアは『地球とまったく同じもの』を一から作り上げる事は不可能だが、その魂をまるごと複写する事は可能だと考え、これを実践した。無論、複写に成功したところで『そのファイル』の中身を解析する事はできないが、大事なのは『複写したファイル』というガワである。 ただ運営するだけなら中身の解析は必要ない。アニムスフィアは複製した地球の魂を、その中身を開ける事なく起動させ、一〇〇年後を視るだけのシミュレーターとして利用したのである。その為、一度止めてしまうと再起動は不可能とされている。なにしろ中身の構造が誰にも判っていないのだから。 揺るぎない人類史のマップとしても利用できる為、擬似霊子変換移転・レイシフトのサポートシステムとしても使われた。 FGO二部開始時、この人類の宝は異聞帯サーヴァント・アナスタシアの手で凍結され、封印されてしまう。