Windowsの場合の箱庭構成例は下図のとおりです。
箱庭コンダクタ(Hakoniwa Conductor)および箱庭アセット（Robot Control Program）は、Docker Container 内に存在しています。
Windows版の箱庭は、Docker Desktop for Windows は利用していません。
WSL2/Ubuntu 22.04.1 LTS の Docker Engine をインストールして利用します。
Docker Container のネットワークは、ホストネットワーキングです。 これにより、コンテナ内のアプリケーションはホストマシンの IP アドレスとポートを直接使用することができ、ネットワークの設定を単純化することができます。
箱庭では、このモードを指定するために --network="host" というオプションを docker run コマンドに与えています。
例；
docker run --network="host" [その他のオプション] [イメージ名]Windows上で動作するUnityとDocker Container内で動作する箱庭コンダクタの通信を成立させるために、それぞれのIPアドレスを取得方法を説明します。
箱庭コンダクタのIPアドレスは、WSL2/UbuntuのデフォルトのネットワークインタフェースのIPアドレスを使用します。
取得例：
NETWORK_INTERFACE=$(route | grep '^default' | grep -o '[^ ]*$' | tr -d '\n')
ifconfig "${NETWORK_INTERFACE}" | grep netmask | awk '{print $2}'
UnityのIPアドレスは、WSL2/Ubuntuの /etc/resolv.conf の nameserver の IPアドレスを使用します。
取得例：
cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $NF}'
ポート番号の構成は下表のとおりです。
| モジュール名 | プロトコル | 公開ポート番号 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 箱庭コンダクタ | gRPC/TCP | 50051 | シミュレーション制御向け通信 |
| 箱庭コンダクタ | UDP | 54001 | PDU通信(箱庭コンダクタ受信側) |
| 箱庭Unity | UDP | 54003 | PDU通信(Unity受信) |