VMware Japan で vSAN HCI や Cloud foundation といったインフラ製品(仮想化基盤)のプロダクト SE をしている川満です。
Twitter は本名のまま @yuki_kawamitsu 、そのほかに個人ブログ 「調べたこと 試したこと」 でも vSphere や vSAN 関連のネタを公開しています。
本コンテンツは執筆を担当した Software Design 誌 2022年 1月号 146頁 ~ 152頁 "はじめよう おうちクラウド" 第3回 "仮想化基盤を作ってみよう" の掲載内容を補足するサンプルスクリプト、参照先情報をまとめたものとなります。
そして勝手ながら、日本の VMware コミュニティのエキスパート、vExpert の皆さんで持ち回りで投稿しているアドベントカレンダー、vExperts Advent Calendar 2021 の 12/24 のコンテンツも兼ねさせていただきました。
年末年始、25本のディープなネタを一気に閲覧してみてください。
本記事では Intel NUC を使って自宅らぼを組んでみよう、vSphere をインストールしてみよう!という方向けの内容をご紹介します。
Software Design 誌 2022年 1月号に記した以下の流れに沿って、作業手順、サンプルスクリプトをご紹介します。
- NUCの初期設定
- ESXiインストーラの作成
- ESXiのインストールと基本設定
- vCenterのデプロイと基本設定
- Nested ESXiのデプロイ
- vSphere Clusterの作成
- 自宅 vSphere らぼの Expert をご紹介
今回は最新の第11世代 Intel NUC "NUC11PAHi5" を利用しました。 ※ 昨今の半導体の不足で 2021 年 12 月時点でかなり品薄状態の様です。
"NUC11PAHi5" は CPU は最初から搭載されていますが、ドライブとメモリは別途で対応製品を購入します。 2.5 inch の SATA ドライブと m.2 インターフェースの NVMe または SATA ドライブが搭載可能で、メモリは DDR4-3200 SO-DIMM を 2 枚搭載し最大 64GB までサポートされます。
購入する際に、本体には AC アダプタは付属していますが、その先のコンセントに接続する 3ピンコードは含まれないのでこれも併せて購入します。
また、vSphere ESXi をインストールする際や NUC の BIOS・Firmwear の更新時に USB メモリが必要となるので1つ用意します。2GB ~ 4 GB あれば十分です。
その他、Intel NUC を利用した vSphere 環境を構築する際にはネットワークスイッチや、作業用のモニタ、USB 接続のキーボードなども必要なので用意してください。
準備した NUC にこの後 vSphere ESXi をインストールしていきますが、今回は 2.5 inchの SSD に ESXi をインストールし、残りの領域と NMVe SSD を仮想マシンデータ (VMDK ファイル) を格納するデータストアとして利用します。
まずは NUCの初期設定 をしましょう。