WoTの社会実装に向けた、日本発のユースケースや実装例の創出
水嶌友昭 (IRI)
- 篠田有崇 (WebDINO)
- 芦村和幸 (W3C/慶應)
- 浅井智也 (WebDINO)
- 日本でWoT技術を普及させるために、「WoT技術をどのように使うか」ということを理解してもらう必要がある
- その際、下記の方法がある
- それぞれのデバイスでのWoT技術の使い方を理解する
- 事例(ユースケース)を用いてWoT技術の適用について検討して理解する
- ここでは、事例(ユースケース)を利用して、WoT技術の利用方法の検討を行う
- ユースケースは標準化のために重要な要素の一つ
- ユースケースから要求仕様(Requirements)が抽出されて、その機能が実装される
- そのために、Horizontal、Verticalからの多面的なユースケースが必要になる
- この時に、Smart BuildingやSmart Cityでのユースケースも重要になる。
- ただ、単純にSmart BuildingやSmart Cityのユースケースと言っても、ミクロに見るか、マクロに見るかで考え方が変わる。例えば、個々の要素技術のユースケースも重要だが、全体の協調性に関するユースケースも重要である。
- また、単純にユースケースだけではなく、要求仕様(Requirements)まで落とし込んでみると面白いと思う。
- WoT標準普及に向けて、「どのような産業において、WoT標準がどう役立つか」という観点でユースケースを検討することにより、CG参加者のWoTへの理解を深めるとともに、WoTを産業応用する際の課題に関して整理する
- 日本の産業界発信で,新しいWoTユースケースの抽出,要件の明確化,Gap分析に取り組むための方針明確化
- ユースケースを提案した参加者はWoTを利用した場合の疑問点を解消しやすくなる
- ユースケースが充実すると、WoTの利用、及び応用の検討がしやすくなる
- 検討されたユースケースや要件定義がWoT WG/IGに提案され、機能追加等、標準化作業にフィードバックされる
- 幅広い業界からのユースケースの検討を行う
- インターネットを利用するけどIoTの利用を想定していない業界(デジタル化を行っている業界)でも実際には意識していないだけで、IoTを利用している場合が多い
- この時にその業界のユースケースからWoT技術の利用の検討を行うことで、産業応用の検討を行う
- IoTサービスに対して、問題意識や期待がある一方で、具体的な取組み方に悩んでいる方
- IoT技術を提供する立場、IoT技術を利用する立場の両面からの参加者
- 技術者に限定せず、WoTの利活用に関連する多様な立場の参加者
- スマートシティ、スマートビルディング、ロジスティック、パブリッシング等のインターネット利用を想定している業界
- デジタル化に伴うユースケース
- システム全体の協調性に関するユースケース
例えば:
- 様々な業界関係者
- スマートホーム
- スマートシティ
- スマートビルディング
- 製造業
- 小売サービス
- 医療・健康
- エネルギー
- 移動手段・自動車
- 教育
- メディア配信
- スマート農業
- 様々な業種
- Web技術者
- IoT技術者
- WoT適用先の業界関係者
- 一般ユーザ
- ユースケース文書を作る
- ユースケース抽出
- 既存の業界ニーズに対応するユースケースに加えて、将来的に期待されるユースケースを検討
- その際、各CG参加者に,「CGに期待すること」という観点で検討してもらう
- 抽出したユースケースにもとづいて、WoT利用・改善に向けた技術的要件を洗い出す
- 既存のWoT標準と、洗い出された要件とのギャップ分析を行う
- ユースケース抽出
- 抽出したユースケースにもとづいて、WoT技術の利用法について明確化 (WoT利用のガイドラインづくり)
- これまでのイベントで出てきたUse Casesから、Use Casesの検討を行いながら、テンプレートの作成を行う
- 日本側からWG/IGに提案しやすくした方が、WG/IGで採用されやすい。
- 日本からユースケースを集めやすくなり、WG/IGに提案しやすくなる
- 「WoT Ver. 2.0への提言」という観点で、産業界からの具体的なユースケースを集める
- その上で、「WoT-JP CGから提案したい重点項目」を整理する
- W3Cでは、単純に標準化を行うのではなく、産業応用を基本に標準化が行われているので、産業からのニーズを抽出して、ギャップを分析し、実装していく必要がある。
- その流れの中で、CGとしての取組を考えていく必要がある。
- ユースケース議論に必要なもの (ユースケーステンプレートに対する要件)
- Use CasesからRequirementsまで落とし込みやすいテンプレート
- Horizontal、Verticalに展開しても使いやすいテンプレート
- 現状で、上記を満たすテンプレートはないので、テンプレートをどうするのかというのは一つの問題である。実際問題として、きちんとしたテンプレートがないと、Use Caseを持つ人からの提案があったとしても、Requirementsまで落とし込みをしにくくなる。
- 案1: 毎週のWoT会議での進捗報告
- 案2: TPACでのWoT会合の議題に加える
- WoT-WG/IGの想定するジョイント会議
- Spatial Data
- JSON-LD
- DID/VC
- Automotive
- Publishing
- Media and Entertainment
- WoT-WG/IGの想定するジョイント会議
- 案3: TPACブレークアウト
- 想定されるブレークアウト
- 水平展開の観点:
- デジタルツイン x SDO連携
- 個別テーマの観点:
- メタバース
- 水平展開の観点:
- 想定されるブレークアウト
アウトリーチTFと連携しつつ、ターゲット層の方々を、WoT-JP CGの活動に巻き込んでいくことを目指す。
- ユースケース抽出
- WoT-JP CGの参加者にはWoTで"してみたいこと"を持っていると思うので、それをユースケースとして提供してもらい、それを用いて、WoTの利用方法について検討を行う(ユースケースの抽出と要件定義)。
- WoT-JP CGの参加者が考えているユースケースを提案してもらう
- 検討会参加メンバの想定するユースケースを叩き台として提供してもらってはどうか
- 英語で書かれているWoT-IGのユースケースを日本語化することも考慮してはどうか
- CGでの議論にはどう取り組むか (会合/GitHub/ML)
- 提案されたユースケースについて、WoTの利用方法についての検討を行う
- 最初の段階では、まだWoTを漠然としか理解できていないので、WoTを用いてしてみたいことについて、WoT-CG JP参加者に調査を行う
- この調査はMLで提案し、githubで結果を提出してもらう
- この調査では、「WoTを用いてしてみたいこと」がユースケースになると思われるので、そこから検討を始める
- この検討はgithub上で行うことで、WoTについての理解をWoT-JP CGの参加者が深められると思う
- 実際に、勉強会をリモートで行う方法の検討も必要
- 要件定義
- 要件定義を用いて、WoTの実装方法について検討をおこなう
- ギャップ分析
- その際に、現在のWoTで"すでにある仕様"と"ない仕様"が明確化される
- それらを利用して、実際にどのようにWoTを利用するのかについて検討を行うことで、WoTについての理解度を向上させる
- 情報公開
- ユースケースの集めて、ポータルおよびGitHubで公開を行う
- WoT-IG/WGへのフィードバック
- また、"ない仕様"はWoT WG/IGに提案を行う
- 観点
- WoT WG/IGで検討されているWoTの仕様では多面的な領域でのユースケースが必要であり、これにより多面的なWoT技術仕様の検討が可能になる
- 実際に多面的な領域でのユースケースを集めることは難しいため、WoT-JP CGからのユースケースや要件定義の提案は重要になる