SINCL: SINCL Is New C Language

SINCLとは2chのプログラム板スレッド"新C言語を作ろう"で
言語開発のベースとする為に作ったC言語へのトランスレータ
です．

現状ではほぼ劣化C言語です． まだ完成していません．
今後いろいろな変更が行われていくかもしれません．


ライセンス:
コードの一部にObjective Camlから流用したものが含まれます
ので， Objective Camlのライセンスに準拠します．
詳しくはLICENSEを読んで下さい．

動作環境:
ocaml, cpp, gccがインストールされているUnix系環境なら多分動きます


コンパイル:
$ make

実行:
$ ./sincl file... [-o output]

入力ファイルの拡張子は.scにして下さい．
例えば
$ ./sincl hello.sc -o hello
とすると，hello.cというC言語のコードとhelloという実行可能
バイナリを生成します．


文法:
ほぼC言語です．以下の点が異なります．

- プリプロセッサは使えますが，ユーザヘッダ以外はインクルード出来ません．
  (理由)システムヘッダにはGCC拡張等が入っている為．
- 記憶域指示子,型指示子, 型修飾子等の順番を以下のように制限しています．
  [typedef/static/extern..] -> [const/volatile..] -> [signed/unsigned]
  -> [short/long] -> [char/int/..]

  int unsigned;         /* NG */
  unsigned const int;   /* NG */
  int typedef x;        /* NG */
  ...
- unsigned/signedを単独で型として使うことはできません．
  unsigned x = 1;       /* NG */
  unsigned int x = 1;   /* OK */
- 名前無しのenum/struct/unionは定義できません．
- struct等の定義と変数定義は同時にできないようにしています．
  (理由)文法が汚いから．
    struct hoge {
       ... 
    } x;        /* NG */
- 旧形式の関数定義はできません．
  (理由) 文法が汚い，無くても困らないはず
    void f (x)
      int x;    /* NG */
    {
      ...
    }
- for文内での変数宣言は未実装です．
    for (int i = 0; ...; ...) /* NG */
- designatorには対応していません．
    int x[3] = {
        [0] = ..,   /* NG */
        ...
    };
- その他いろいろ