MySQLのチューニングに欠かすことができない slow_log と explain ですが、
膨大な slow_log の中から怪しそうなクエリを探しだして explainをかける
というのは結構手間がかかりめんどくさいものです。

myslowexplainは、slow_logに記録されたクエリに対してexplainを実行し、
結果を表示するpythonスクリプトです。

結果はこんな感じで表示されます。

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  last: 2012-07-30 18:03:23  # 最後に発行された時刻
 qtime: 0:00:00              # 実行にかかった最大時間
 count: 3                    # slow_logに出現した回数
 query: SELECT COUNT(*) FROM `guild_message_board` WHERE guild_message_board.LAST_GOOD_AT IS NOT NULL  AND guild_message_board.PERSON_ID=1
---------------------------------------------------
           id: 1
  select_type: SIMPLE
         type: ALL
        Extra: Using where
        table: guild_message_board
possible_keys: None
          key: None
      key_len: None
         rows: 1966
          ref: None
===================================================

発生頻度の多いクエリを優先して表示するので、問題解析に便利です。


[使い方]
$ myslowexplain -hサーバ名 -uユーザ名 -pパスワード DB名

実行すると、過去10分間にslow_logに出力されたクエリを最大1000件
取得してexplainをかけます。

DBへの負荷を考慮して、デフォルトの挙動を「過去10分間で最大1000件抽出する」
としています。対象時刻や件数を指定するには以下のオプションをつかいます。

[slow_log抽出オプション]
-L 数値                   最大何件取得するかを指定します(デフォルト1000, 0は無制限)
-l 数値                   過去何分間のログを抽出するかを指定します(デフォルト 10)
-s "yy-mm-dd HH:MM:SS"   指定した時刻以降のログを抽出します
--no-where               WHERE節がついていないクエリも抽出します
-m select|update|delete  デフォルトはselectです、updateとするとUPDATE文を抽出します
                        WHERE節がついているUPDATEやDELETEの場合は、SELECT文に変換
                        してexplainをかけます


myslowexplainは explainの結果、possible_keys: None なものだけを表示します。
他の結果も表示したい場合は以下のオプションを使います。

[表示オプション]
--all      全件表示します
-t 文字列   指定したtypeを表示します 
          "ALL,index" な感じで複数指定できます
-e 文字列   文字列がExtraフィールドにでてきたら表示します 
          "filesort,temporary" な感じで複数指定できます