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水害・土砂災害をシミュレーションし、家屋ごとの被害額を予測するArcGIS Pro向けツール

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Project-PLATEAU/Disaster-damage-simulator

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家屋損害額シミュレータ

1.概要

本ツールは、3D都市モデル(建築物モデル)が持つ属性情報と損害額関数を用いて洪水や土砂災害による被害の程度を金額で算出するシミュレーションシステムです。 本システムはArcGIS Pro 3.1及びArcGIS 3D Analystを前提とするプロジェクトファイルとして構築されています。

2. 「家屋損害額シミュレータ」について

ユースケース概要

令和5年度の3D 都市モデルを活用した社会的課題解決型ユースケース開発業務「損害保険支払い作業の迅速化等」では、3D都市モデルや属性情報を利用して、水害や土砂災害の簡易シミュレーションを行い、建物の被害率や損害額などの算出を行うシステムを開発しました。 本システムでは、損害保険会社等が有する災害保険の支払実績を活用し、建物の種別と浸水被害の程度から建物評価額に対して損害額を算出する損傷率関数を設定することで、実態に即した被害額シミュレーションを可能とするものです。

システム概要

  • 水害時の情報又は過去の水害の実績から特定地点の浸水深が得られている場合に、その地点の「緯度・経度・浸水深」を入力することにより、被害エリアのシミュレーションを行い、損害額などを算出することが可能です。
  • 土砂災害の場合も水害の場合と同様に、その地点の「緯度・経度・堆積深・堆積角」を入力することにより、被害エリアのシミュレーションを行い、損害額などを算出することが可能です。
  • 国土数値情報で公開されている「洪水浸水想定区域データ」をインプットとして、指定した河川が氾濫した場合に発生する被害額などを算出することが可能です。
  • 本システムを利用するためには、ArcGIS Proの有料ライセンスが必要となります。動作環境に記載したツールや、ArcGISのオプションライセンスも必要となるケースがあります。
  • 建物の評価額や損害額を算出する設定ファイルを作成する必要があります。現在はダミーの値が入っているため、手順書に従い事前の変更が必須となります。
  • 本システムでは浸水範囲及び土砂災害範囲を動的に生成する場合、シミュレーション結果をAPIによって外部から取得する仕組みとなっています。この仕組みを利用する場合、外部サーバを用意する必要があります。
  • 本システムの詳細については技術検証レポートを参照してください。

3. 利用手順

本システムの構築手順、利用手順、データ準備手順については利用チュートリアルをご確認ください。

4. システム概要

① 3D都市モデルの欠損データ補完機能

  • 3D都市モデルのデータ(FGDB形式)を読み込みます。
  • 建物の評価額の算出に必要な「延床面積、階数、建物標高」を3Dデータから求めます。

② 建物評価額の計算機能

  • 「延床面積、階数、用途、構造種別」などから建物ごとの評価額を算出します。

③ 被害エリアの指定機能

  • 任意の地点で洪水又は土砂災害が発生した場合に、その地点の情報をインプットにシミュレーションの高度化を行います。
  • 洪水浸水想定区域を利用する場合は、シミュレーションエリアや河川を選択し、洪水被害を再現します。

④ 損害額の算出機能

  • 浸水深/土砂深の状況と建物評価額をインプットに、建物1つ1つの損害額を計算します。

⑤ フィルタ情報の付与機能

  • ArcGIS Pro上で、見やすいポップアップを表示させるための準備機能です。

5. 利用技術

種別 名称 バージョン 内容
ソフトウェア ArcGIS Pro 3.1(Basic以上のライセンス) 3.1 シミュレータを動かすために必要なソフトウェア。Basic以上のライセンスとすること。
オプション ArcGIS 3D Analyst なし 3D都市モデルをファイルジオデータベース(FGDB)形式に変換する場合に必要となります。一部の市においては、FGDB形式でデータが配布されているので、それを利用する場合は本オプションは不要となります。
入力データ 洪水浸水想定区域データ(FGDB形式)※1 3.0 洪水浸水想定区域で浸水シミュレーションを行う場合に利用します。
3D都市モデル(FGDB形式)※2 v2.3.0 3D都市モデルのデータをもとに損害額のシミュレーションを行います。本システムで利用するにはFGDB形式にする必要があります。

※1 https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31-v3_0.html
※2 https://www.mlit.go.jp/plateau/open-data/

6. 動作環境

損害額シミュレータを実行するには、以下の環境が必要です。

項目 最小動作環境 推奨動作環境
OS Microsoft Windows 10 又は 11 同左
CPU 2コア、同時マルチスレッディング 4コア(推奨)、10コア(最適)
メモリ 8GB以上 32GB(推奨)、64GB(最適)
GPU - 4GB
ディスプレイ解像度 1024×768以上 1080p以上
ストレージ 32GB以上の空き容量 32 GB 以上の空き容量 (ソリッド ステート ドライブ (SSD) 上)

7. 本リポジトリのフォルダ構成

損害額シミュレータのフォルダー構成のうち、設定ファイルの置き場などユーザが利用するフォルダのみ記載し、システムのみが利用するフォルダについては記載を省略しています。

フォルダ名 詳細
data/contact 契約フラグを付けるためのデータの格納場所
data/hazard_data FGDB形式にした洪水浸水想定区域データの格納場所
data/plateau_data FGDB形式にした3D都市モデルの格納場所
data/不動産ID 不動産IDと3D都市モデルの建物IDをひも付けたCSVデータの格納場所
tools/tables 平米あたりの評価額や、浸水深ごとの損害率などの設定ファイルの格納場所

8. ライセンス

  • ソースコード及び関連ドキュメントの著作権は国土交通省に帰属します。
  • 本ドキュメントはProject PLATEAUのサイトポリシー(CCBY4.0及び政府標準利用規約2.0)に従い提供されています。

9. 注意事項

  • 本リポジトリは参考資料として提供しているものです。動作保証は行っていません。
  • 本リポジトリについては予告なく変更又は削除をする可能性があります。
  • 本リポジトリの利用により生じた損失及び損害等について、国土交通省はいかなる責任も負わないものとします。

10. 出典

本プログラムを動かすために必要な「3D都市モデルのサンプルデータ」を掲載しております。

本プログラムを動かすために必要な「浸水想定区域のサンプルデータ」も掲載しております。

11. 参考資料

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水害・土砂災害をシミュレーションし、家屋ごとの被害額を予測するArcGIS Pro向けツール

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