このツールは、UiPath Studioおよび、UiPath Robotを使う上で、プロキシサーバーを使用して、Orchestratorに接続するための、設定を作成します。
Basic認証など、ID・パスワードを使用した、認証にも対応しています。 (シングルサインオンには、原理的に対応できません)
このソリューションは、認証つきのプロキシサーバーに対応した、設定ファイル・必要なライブラリを、生成させることができます。ライブラリおよび、設定ファイルの中には、暗号化された状態で、プロキシサーバーの認証情報が、含まれます。
格納された認証情報は、テキストエディタや、バイナリエディタでは、即座に見ることは、できません。 しかし、Windowsプログラミングや、.NET Frameworkの、ある程度の知識があれば、動作を解析することで、認証情報を取り出せます。
これは、認証処理の代行を、ソフトウェアに行わせる上で、不可避な仕様となります。
そのため、以下の点に、ご注意の上、使用してください。
- 生成したファイルの漏洩が、そのまま、認証情報の漏洩につながります。
- 組織の規則との、適合性を確認する必要が、あります。
- パスワードの保存を、禁止している場合。
- 保存する際に一定の要件を満たすことを要求される場合。
NuGetクライアントツールを、ダウンロードして、ProxyEnablementKit.exeと、同じフォルダに置いてください。
入手方法は、以下のドキュメントを、参照してください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/nuget/install-nuget-client-tools
ProxyEnablementKit.exe を、起動します。
UiPathの、インストール先が、通常と異なるときは、次に、入力を求められますので、設定してください。
- プロキシサーバー http://example.com:8080 のような、ポート番号も、含む形式で、入力してください。
- ユーザー名 ユーザー名を、入力します。認証がないときは、空欄のまま、Enterを押してください。
- パスワード ユーザー名を、入力したら、パスワードも入力します。(確認のため、2回、入力してください) パスワードは、画面には表示されません。バックスペースキーでの修正はできます。
入力が終わると、いくつかのウィンドウが、一瞬出たり、消えたりします。
処理完了メッセージが出たら、ファイルの生成が、完了しています。
アプリケーション(ProxyEnablementKit)の、フォルダに、ProxyKitOutput_年月日_日付 という、フォルダが作成されています。
中には、backupと、outputの、フォルダがあります。
- backupの中身は、書き換え対象のファイルを、コピーしただけのものです。
- outputの中身は、UiPathでプロキシを使うための、設定を書き換えた、設定ファイルです。
DirectoryList.txtに、UiPathのディレクトリが、記録されています。
そのディレクトリに、outputフォルダの、中身を上書きしてください。(Enterprise Editionでは、管理者権限が、必須になります)
ファイルを書き換えたら、Windowsを再起動してください。 機能が適用されます。
Masatomi KINO さん(Twitter: @masatomix ) バグ報告と、説明書の不備(Windows再起動が、必要なことが、わかりにくいこと)のご指摘、ありがとうございました。