Array::fetch の未定義動作を修正

[tomolatoon]

Array::fetch の返り値が参照であるため、defaultValueが pvalue への参照である場合にダングリング参照を発生させ、未定義動作を起こしていました。返り値の型を参照から値へと変更し、未定義動作を回避するようにしました。

参照: https://discord.com/channels/443310697397354506/443310697397354508/1092358956443254794

[Raclamusi]

Array<bool>::fetch() や Grid::fetch() についても同様の問題があるので、同時に変更すべきかと思います。

[Reputeless]

ありがとうございます！ コミットいただいた内容で Siv3D の問題を解決できます。
ついでですが、戻り値が value_type になったので、std::optional<T>::value_or() のように引数を (U && defaultValue) とする ことで、さらに実行時性能の改善ができ一石二鳥の pull request になります。

Array<String> vs = { U"aaa", U"bbb" };
String s = vs.fetch(0, U"hoge"); // String(U"hoge") を構築しないようにできる

合わせてコミットいただけるとありがたいです。

参考実装
https://github.com/microsoft/STL/blob/main/stl/inc/optional#L423-L436

[Reputeless]

ありがとうございます。

Array<Color> v;
v.fetch(0, U"#FFFFFF");

のコンパイルを通すために、いずれも return static_cast<value_type>(std::forward<U>(defaultValue)) とするのが良さそうです。この変更が反映され次第マージします。

[Raclamusi]

そうすると

Array<Array<int32>> v;
v.fetch(0, 42);

のようなコードが有効になりますが、これは非直感的ではないですか？

[Reputeless]

ご指摘ありがとうございます。
確かに標準の std::optional::value_or() を見ると is_convertible_v<U, T> == true が要件になっています。
標準に合わせて、ここは変更しないほうが良いです。

[Reputeless]

Merged. Good job!