本リポジトリは標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)のチェックなどを行うプログラムです。
GTFS-JPの整合性をチェックする検証機能、複数のGTFS-JPをひとつにまとめるマージ機能、複数のエージェンシーから構成されているGTFS-JPをエージェント単位に分割する機能、停車パターンの違う同じroute_idの経路を分割する機能、経路別のバス時刻表を表示する機能を有しています。
本プログラムは無料で利用できます。利用者のコンピュータで動作するコマンドラインプログラムです。
GTFS-JPファイルの指定はコンピュータにダウンロードされている場合はファイル名を指定します。インターネット上に公開さているGTFS-JPの場合はURLを指定します。
$ gtfstool [アクション][オプション] GTFS-JPファイル名 ...
[アクション]
[-c] GTFS-JPの整合性チェックを行います(default)
[-d] GTFS-JPのルート別にバス時刻表を表示します
[-s output_dir] 複数のagencyを分割します
[-m merge.conf] 複数のGTFS-JPを一つにマージします
[-b output_dir] 停車パターンが違うroute_idを複数に分割します
[-v] プログラムバージョンを表示します
[オプション]
[-w] 整合性チェック時の警告を無視します
[-i] チェック時にcalendar_dates.txtのservice_idがcalender.txtに存在するかチェックします
[-r] 同一経路で停車パターンが違う場合でもエラーにしません(GTFS-JP Ver.2仕様)
[-p proxy_server:port] プロキシサーバとポート番号を指定します
[-e error_file] システムエラーを出力するファイルを指定します
[-t] トレースモードをオンにして実行します
$ gtfstool path/to/gtfs-jp_20181001.zip
$ gtfstool -w http://loc.bus-vision.jp/gtfs/ryobi/gtfsFeed
チェック結果は標準出力に表示されますので必要に応じてリダイレクト機能を使ってファイルに保存してください。
$ gtfstool path/to/gtfs-jp_20181001.zip >result.txt
WindowsとmacOS用ではコンパイル済みの実行形式がbinディレクトリに用意されています。
zip形式で提供されていますのでダウンロード後に展開することでプログラムが利用できます。
gtfstool-win32.zip (Windows用バイナリ)
gtfstool-macos.zip (macOS用バイナリ)
macOSでは静的ライブラリのリンクが行えないため、OpenSSLは含まれていません。
ソールコードをGitHubからダウンロードしてターミナルでconfigureとmakeを行います。
環境に合わせて実行ファイルが作成されます。
ソースコードからビルドする場合はコンパイラなどの開発環境がインストールされている必要があります。
https(セキュアなhttpプロトコル)を有効にする場合はOpenSSLがインストールされている必要があります。
$ cd gtfstool
$ ./configure && make
プログラムをインストールする場合は以下のコマンドを実行します。
既定値では /usr/local/bin にインストールされます。
$ sudo make install